久遠、淫靡

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◆深夜

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「お゛ッ♡ぉ゛♡ぉお゛ッ♡♡♡」
「おい、ヘバんな。ちゃんと脚、踏ん張ってろ」
「ひん゛ッ!♡あ、ぁ゛ッ♡んあぁ゛ッ♡」

 ──そこから、たっぷりと時間を掛けて叶を愛する慎弥のセックスが始まった。お互いに全裸になり、まずはロールスロイス。ぴったりと腰を押し付けられ、腕を押さえつけられて。的確に性感帯を責める動きに、叶は逃げることもできず小刻みに揺さぶられ続ける。
 んぉ゛♡これ゛ッ♡イイトコばっか、当たる゛ッ♡俺の、メスの゛ッ、弱いトコッ♡ザコポルチオッ♡ぉ゛ッ♡ぉ♡まんこッ♡マンコになる゛ッ♡ケツッ♡ドスケベまんこだって思い知らされる゛ッ♡ぉお゛ッ♡クる゛ッ♡クる゛ッ♡ダメなのクるぅ゛ッ♡♡♡

「んぉ゛♡ほッ♡んおぉ゛~……ッ!♡♡♡」
「ッ……!♡イったか……ッ♡──あッ」
「ん゛ひ、ッ♡へぇッ♡へッ♡へぇ゛……ッ♡ぉ、んぉ゛ッ!?♡」

 アクメすると、もう立っていられない。膝から崩れ落ちてシーツへと突っ伏すが、慎弥は絶頂した叶のアナルをまたも楽しむように、角度の変わった前立腺を何度も擦り上げてくる。
 あ゛♡慎弥ッ♡これッ♡連続あくめ゛ッ♡追いアクメさせてくるッ、動きぃ゛ッ♡お゛♡そこ♡そこぉ゛ッ♡ドスケベメススイッチトントンされてぇ゛ッ♡またイグッ♡またクソザコまんこになってイグッ♡イグイグイグッ♡♡♡

「ぉ、おぉ゛ッ♡ぃ、イグッ♡いッ、イグぅ゛ッ♡」
「いいぜ、イけよ。イけ、叶……ッ!♡」
「あ゛ひッ!♡♡♡ほッ♡んぉ゛ッ♡ほぉぉ゛~……ッ!♡♡♡」


・・・


「叶……♡」
「んぃ゛♡ぉ゛♡お゛♡ぉ゛ッ♡」

 散々前立腺を責められた後は、乳首責め。後ろから抱き締められるような格好で、慎弥に延々と乳首を捏ね繰り回される。色素が薄く綺麗な桃色をした叶の乳首は慎弥へ甘えるようにツン♡と勃っており、少し指先が擦れるだけでも、ピュッ♡と悦びの潮を噴いてしまう。

「は……ッ♡乳首もチンポも完全にメスになって俺に媚びてるな。可愛いぜ……♡」
「ぉ゛♡お゛♡ゃ、やら゛♡しんッ♡みみ、ぃ゛♡息、流し込む、のぉ゛♡ほ、ぉ、お゛ッ♡」

 や、やら゛♡ぉ゛♡慎に、甘やかされるとッ♡身体ッ、ぜんぶ、ばかに、なるぅ゛♡ちくび、こりゅ゛♡こりゅ゛♡されてッ♡ケツにちんぽ、押し付けられてぇ゛♡メス♡メスになるの゛、とめられなぃ゛ッ♡慎に、あまえ゛てッ♡ちくびもっと♡もっとぉ゛♡ってするのッ♡とめられなぁ゛ッ♡♡♡

「おら、乳首でイって良いぞ。イく所、ちゃんと見ててやる。乳首でイけ……イけ。イけよ、叶……ッ♡」
「ほぉ゛ッ♡やら゛ッ♡やら゛ッ♡ぎゅううぅ゛ッって抓りながらッ、命令するの゛ッ、やら゛ぁッ♡♡♡イグ♡イッグ♡ちくび♡ちくびぃ゛ッ♡ぉ゛ッ♡ぉお゛ッ♡ほぉぉ゛~……ッ!♡♡♡」


・・・


「んおぉ゛~……ッ!♡♡♡ぉ、お゛♡ん、ぉ゛~……ッ♡♡♡」

 性器も触らず乳首だけで何度もアクメさせられた後は、そのまま押し倒されて寝バックの体勢にさせられる。結腸まで性器が挿入った状態で逃げ場もなく上から押さえつけられ、叶は枕に突っ伏してぴぃんッ♡と全身を張り詰め、消えないアクメを為す術もなく受け入れるしかない。

「ぉお゛、締まる……ッ♡叶……ッ♡声でも感じてるんだな……ッ♡可愛いぜ……ッ♡好きだ……ッ♡好きだぞ、叶……ッ♡」
「ひ、ッ♡ぁ、あ゛♡ぉ゛ッ♡おぉ゛~……ッ♡♡♡」

 更に、耳元へと流し込まれるのは愛の言葉。蕩けてしまうような愛情を、逃れられない状況で延々、注ぎ込まれてしまう。
 お゛♡お゛♡バレてる゛ッ♡慎弥、からッ♡さっきッ♡乳首責めのときぃ゛ッ♡かわいいって言われてッ♡ずっと甘イキしてたの、バレてるぅ゛ッ♡ほぉ゛♡また♡またイってる゛♡あたま、おかしく、なる゛♡しんや゛♡らめ♡も、すきって♡すきって、いうの、やあぁ゛ッ♡♡♡

「ッ──♡愛してるぞ、叶……ッ♡」

 何度も首を横に振って逃げ惑う叶へ柔らかく急所を刺すように、この上ない告白を告げられて。ひくんッ♡と全身へ波が打ち、最も強い性感が襲い掛かる。……むり、だった。

「ひ、ひッ♡ぉ、おぉッ♡おぉぉ゛……ッ!♡♡♡」

 アクメ。絶頂。上から両手を握られ、痙攣する身体を自由にすることすら許されず耳元へキスが落ちる。すべてが繋がって、視界が、すべてが、溶けていく。あ゛♡あ゛♡イ゛って♡イってる゛♡ずっと、イってるぅ゛♡これっ♡すきに♡すき、に、なる゛♡また♡またぁ゛、すきに、なるぅ゛♡らめ゛♡しん゛♡すき♡おれも、すき♡すきぃ゛……ッ♡♡♡


・・・


「うぁぁ゛♡ん、んッ♡んぅ゛……ッ!♡」
「……よし、挿入った」

 用意されたプラグをねじ込まれ、アナルに栓をされる。理由は寝バックで注がれた大量の精液を、体内へと留めるため。ふくりと膨らんだ腹を柔く撫で、慎弥は意地悪く笑う。

「これが全部俺の精液か。悪くないな」
「んぁ゛ッ♡し、慎……ッ♡」
「そう脅えた顔をするなよ。お楽しみはこれからだろ?」
「ひ、ひぅ゛……ッ♡」

 そう言って慎弥が取り出したのは、ローションをたっぷりと含んだガーゼ。これを使って、これから亀頭だけを延々、責め続ける。何度か経験しているプレイではあるが、何度行ってもあの暴力的な快感は慣れるものではない。慎弥は腰が引けた叶を逃さないように脚を押え、すぐに亀頭へとガーゼを充てがう。
 あ゛♡ぁッ♡ちんぽ♡ちんぽまたいじめられるッ♡またオスイキできなくさせられる゛ッ♡ひッ♡ローションヌルつくッ♡ガーゼ食い込む゛ッ♡また亀頭ゴシゴシされるッ♡エセオスイキの゛ッ♡ドスケベマゾプレイッ、クるぅ゛ッ♡♡♡

「ぉ゛♡お、ぉ、ぉお゛ッ♡」
「これだけで感じてるのか?前途多難だな。動かすぞ……ッ♡」
「あ、ぁッ、ひッ、んひぃぃ゛ッ!♡♡♡」

 一切の躊躇なく、ゴシゴシゴシッ!♡と慎弥は左右にガーゼを動かし始めた。ローションによって滑りを増したガーゼは、真っ赤になった叶の亀頭を容赦なく擦り上げる。その激しい刺激に叶はガニ股で仰け反り、舌を伸ばして快感を露わにするしかない。
 ん゛ひッ♡ぉ゛ッ♡亀頭ッ♡きとぉ゛責められてる゛ッ♡全力で殺されてる゛ぅ゛ッ♡イ゛けない゛ッ♡またイげない゛ッ♡イけないのに゛腰ヘッコヘッコしてッ♡アクメッ♡全身でマゾメスアクメおねだり゛ッ、するぅ゛ッ♡♡♡

「はっ、腰ヘコしておねだりか……♡腹も苦しそうだな?」
「ぉ、お゛ッ、ほおぉ゛ッ!♡♡♡」

 ぉお゛ッ♡お゛ッ♡しん゛ッ♡腹ッ♡はら押すのらめ゛ッ♡ケツッ♡ケツいきむ゛ッ♡ケツいきんでッ♡で、でる゛ッ♡でちゃッ♡ケツからザーメンぜんぶッ、でちゃうから゛ぁ゛ッ♡亀頭殺されたまま゛ッ♡ローションで無様腰ヘコしたまま゛ッ♡栓ッ♡栓したまま゛のケツマンコから゛ッ♡慎の精子ッ♡ドスケベマゾ噴射ッ♡見せちゃ゛ッ♡んぉ゛ッ♡ほぉッ♡ほぉぉ゛ッ♡♡♡

「いいぜ。……出しちまえ」
「あ゛♡あッ♡ぉお゛ッ!♡」

 やら゛ッ♡早くなる゛ッ♡ガーゼ早くなるぅ゛ッ♡ケツ苦しいッ♡腹くるしい゛ッ♡ぉ゛♡でるッ♡でる♡せーしでる゛ッ♡ぜんぶでるッ♡そそがれたッ♡どすけべ精子ッ♡ぜんぶッ♡ほッ♡お゛ッ♡でるッ♡でりゅ゛ッ♡でちゃあ゛ッ♡♡♡

「ほぉ゛ッ、お゛ッ、んお゛おぉぉ゛~……ッ!♡♡♡」

 慎弥が亀頭へガーゼをきつく押し込めた瞬間、ブボッ!♡とプラグがひり出され、ブビュウゥゥ……ッ!♡♡♡と激しく下品な水音を立てて叶のアナルから体内の精液が勢い良く噴射した。当然絶頂により性器からは潮が噴き出し、叶は前も後ろも体液を噴き出した状態で、全身を痙攣させてアクメする。

「お゛ッ♡お゛ッ♡ほッ♡お゛ぉッ♡♡♡」

 叶の絶頂は止まらず、噴射が収まった後もくぱッ♡くぱッ♡と情けない収縮を続けるアナルからは精液が垂れ落ち、ビクンッ♡ビクンッ♡と情けなく開いた脚は痙攣により跳ね続ける、どうしようもない状態だ。しかしそんな叶を満足そうに見つめた慎弥はガーゼを外し、ゆっくりと叶を引き寄せてキスをする。耳から髪を梳き、緩く笑って。唇を啄みながら、だらしなくアクメした叶を、最大限に褒めそやす。

「ン、叶♡可愛いぜ……ッ♡」
「ぉ、お゛♡お゛ッ♡♡♡」

 その甘やかな称賛に叶は震え、その恍惚で、またビュッ♡と性器から潮を噴き出した。


・・・


「しんッ♡しん……ッ♡しんや、ぁ゛ッ♡」

 もう一度甘く慎弥から接されると、叶も止まることができなくなった。慎弥の身体へ縋りつき、挿入を求めるように性器へ尻を擦り付ける。散々慎弥の性器で愛されて、もうこれなしの状態では寂しくてたまらない。だから、──だから。

「しんッ、はやく♡はやく、ちんぽぉッ♡ここッ♡慎専用のッ、ドスケベマゾちんぽケースッ♡はやく♡はやくぅ゛ッ♡」
「分かった、わかった……ッ♡今、してやるから……ッ♡」
「あ♡ぉ♡お゛ッ♡」

 何度も腰をヘコつかせるおねだりに、慎弥も根負けしたように性器を宛がう。慎弥自身も散々叶も愛し続け、すっかり恋人としての愛情を隠せなくなったようだった。ぐ、と押し込められる期待に、叶は今日一番の高揚と興奮、そして期待を抱えて肉体を震わせる。
 あ゛♡あッ♡慎のちんぽ、クる゛ッ♡だいすきな、彼氏のッ♡ドスケベドオスちんぽ、クるぅ゛♡俺をメスにしたちんぽ♡俺を完堕ちさせたちんぽぉ゛ッ♡はやくッ♡ほしいッ♡ケツマンコッ♡ほしぃ゛ッ♡しんッ♡はやくッ♡はやくッ♡ちんぽッ♡俺だけのッ、恋人、ちんぽぉ゛……ッ!♡♡♡

「お゛ッ、ぉ゛♡お゛……ッ!♡♡♡」

 その期待が限界までせり上がった所で、一気に、最奥まで貫かれた。その、叶の欲望だけではなく感情さえも手に取るように理解しているタイミングこそ慎弥が慎弥であるという証明であり、叶のただひとりの恋人であるという証明だった。その歓びに叶は挿入されただけで精液を噴き出し、射精をする。もう慰め程度の量だったが、そのオスイキに慎弥も笑い、結腸まで届いた性器を、何度も奥で掻き回す。

「んお゛ッ♡ひぅ゛ッ♡い゛、イ゛ッ♡しんッ♡俺ッ♡イってる゛ッ♡」
「だから、だろッ♡あぁ、良いッ、叶……ッ♡」
「うぁ゛♡あッ♡あ゛ッ、ぅう゛ッ♡♡♡」

 絶頂していることを告げても、慎弥は止まらない。むしろ更に深く結合するように体勢を変え、叶を抱え込むように、離さないように、強く伸し掛かってくる。いや、ちがう。慎弥は叶がこうされることが好きなのだと知っている。もう無理だと思うほど快楽の、「その先」を与えられることがたまらなく好きなのだと知っている。だからやめない。だからとまらない。もっともっと捧げて、もっともっと繋がろうとしてくる。それを肌で感じ、性器で感じ、全身で感じ、叶は、強く慎弥にしがみつく。そうしないと決壊してしまいそうだった。快楽も。感情も。想いも。愛情も。
 ああ、慎弥。好きだ。好き。俺が、一生を、捧げてもいいと思った相手。それほどの、馬鹿馬鹿しいくらいに、良い男。好きだ。好き。好きで、たまらない。慎。慎弥。しんや゛……ッ!♡♡♡

「あ゛ッ、うぁ゛ッ、ぃ、イグッ♡しんッ♡イグぅ゛ッ♡」
「ッ──俺もイく……ッ♡叶、叶ッ♡」
「あ゛♡ぁ、あ゛ッ♡しんッ♡しん、や゛ッ♡ぁ、あぁ゛~……ッ!♡♡♡」
「ッ、あ゛ッ、う゛ぁ……ッ!♡♡♡」

 快楽よりも愛情がキャパシティをオーバーしたような、今まででもっとも深く長いアクメ。もう何度目かもわからない、射精と絶頂。細い体躯が捩られ、視界が白む。けれど意識を手放すことを、慎弥は許さない。そして叶自身も、そんな勿体ないことなどできない。二度と離れないようにぐりぐりと何度も何度も腰を押し込めてくる恋人の本能を前に、そんな惜しいことは、できない。引き寄せる。額を合わせる。視線が合う。

「うぁ゛♡しんや゛ッ♡あ、ぁ゛ッ♡♡♡」
「叶……ッ、かなめ……ッ♡好きだ、愛してる、叶……ッ♡」
「お、俺もッ♡おれも……ッ、う゛!♡ぅ゛ッ♡ン、うぅ゛ッ♡」
「ふッ♡ぅ、ふぅ゛……ッ♡」

 吸い寄せられるように、それが必然だと言うように、お互いは口付ける。呑み込むようなキスを繰り返し、硬く、強く、抱き締め合う。やはり長い射精は簡単には止まらず、ふたりは長く長く、そのままの状態で、永久のような時間を確かめ合った。

「ッ、抜くぞ……ッ♡」
「あ゛♡ぁ゛ッ♡ぉお゛……ッ!♡」

 ようやく射精が治まると、ゆっくりと慎弥は腰を引く。ぬぽッ♡と淫猥な音と共に性器が引き抜かれると、穿たれていた支えを失ったように叶はベッドへ崩れ落ちた。快楽漬けになった身体はヒクヒクと痙攣し、もう満足に動かない。アナルも言うことを聞かず、ぐちゃ……♡ぬちゃ……♡と中に入ったままの精液が卑猥に音を立てている。……一体、どれほどセックスをしていたのだろう。意識が朦朧としているが、おそろしいほど満足したことは間違いない。忘れられない夜。願いをすべて叶えた夜。
 慎弥も深く息をつき、座った姿勢から叶を、覗き込む。

「……あぁ゛、ふぅ゛……ッ♡大丈夫か、叶……ッ」
「んぉ゛♡お゛♡ほぉ゛……ッ♡♡♡」

 しかし叶は抜かれた慎弥の性器を前にし、釘付けになってしまう。腸液と精液でてらてらと光ったそれは既に萎えているが、存在感のある質量で鎮座して、尚も自らを主張している。その圧倒的な雄の象徴を見た叶は、吸い寄せられるように性器へと顔を近づけた。
 ……ほ、ほぉ゛ッ♡ちんぽ♡慎の、ちんぽぉ゛♡俺をザコまんこだって思い知らせたッ♡つよオスちんぽぉ゛……ッ♡ほぉ゛♡ケツ♡もう散々したのにケツ疼くッ♡これ見る、だけでぇ゛♡慎のちんぽケース♡クソ弱オナホッ♡理解、させられ、るぅ゛……ッ♡♡♡

「あ♡ぉ゛♡ふ……♡ふうぅ゛……ッ♡♡♡」
「あッ……叶、おい……ッ、」
「んぅ゛♡んぁ゛♡へッ♡へぇ♡へえぇ゛ッ♡」

 近くで鼻を泳がせると、なにひとつ我慢できない。叶は舌を這わせて竿を舐め上げると、そのまま一気に喉元まで性器を咥え込む。何度も味わった饐えた臭いに夢中で顔を前後に動かし、舌を絡めながらその形や大きさを口腔で確認する。今まで自らを支配していた恋人の性器を、全力で堪能する。
 んぉ゛♡ほぉ゛♡太いッ♡デカい゛……ッ♡弱点ばっかり責めてくる亀頭ッ♡いちいち引っ掛かるカリ首ぃ゛……ッ♡長い竿に、硬い玉ぁ゛……ッ♡んぉ゛♡すきぃ゛♡慎のッ♡ドスケベ、ちんぽぉ゛……ッ♡♡♡

「ふっ……まるで犬だな。よしよし……♡良い子だ、叶」
「んぅ゛♡ふ♡ふぅ゛……ッ♡♡♡」

 突然の叶の行動へ呆れたように笑いながらも、そっと手を伸ばして髪から頭皮を掻く慎弥に、叶も上目遣いで慎弥を見つめてしまう。すっかり殊勝に、そしてすっかりメスの色香を隠さなくなった叶の姿に、深く、慎弥の虹彩が揺らめいた。

「っ──あ゛、ふぁ゛ッ!?♡」

 その瞬間、口から性器が引き抜かれ、ふわりと叶の身体が浮く。何事かと思えば、慎弥に両腕で身体を抱かれていた。俗に言う、お姫様抱っこの格好だ。叶は身を捩るが、全身がまだ軽く痙攣しているせいで慎弥の力にはまったく敵わない。困惑にその顔を見上げれば、相変わらず澄ました顔と目が合う。

「……俺への奉仕はもういい。今度は、俺の番だ」
「っ、お前の……ッ?あ、うぁ゛ッ♡」

 言葉の意図がわからず軽く首を傾げると、不敵に笑った慎弥は叶を抱き寄せてその耳元へと囁く。

「察しが悪いな。──今度は風呂で、たっぷり労ってやるって言ってんだ」
「あ♡ぁ゛……ッ♡♡♡」

 慎弥にしてはわかりやすい答えの提示に、その時点で甘やかされているのを叶は感じる。あんなにセックスをしたのに、まだ身体が震える。あれほどなじられ、責められ、散々にアクメさせられて。
 それでもまだ終わらない。まだ、この夜は続いていく。いや、もう、朝になってしまったのかもしれないけれど。それでも慎弥の昏く寛い瞳に明けない夜を感じた叶は、そっと慎弥の身体へすり寄り、彼にしか見せない笑顔で、淡く微笑む。

「──ああ、わかった。もっともっと……俺を愛してくれ、慎弥……ッ♡」

 夜は終わらない。お互いが在る限り、永久に続いてゆく。
 ならばその中で、ふたりにしか視えない不可視の愛を、確かめ合おう。
 この、いつまでも夜を宿す久遠の中で。
 その尊びを永遠に、確かめ合おう……ッ♡
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