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入店
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灼熱の日差しにネクタイを緩めて、カラン、と慣れた鈴の音に扉を開ける。途端に響く賑やかな話し声。男専用の出会い系カフェ、喫茶ハチメ──通称「ハメカフェ」は今日も盛況。スケベを求める男たちで満員だ。ん、結構結構♡
「いらっしゃいませー……あっ、大崎さん」
すぐに俺を迎えたのはここの新入り店員、目白夕哉(めじろゆうや)。元店員の上野とたまたまヤってから店に通うようになって、最終的に働き始めた元ヘテロ。暗めの茶髪でおとなしそうな印象だけど、中身はドスケベでマゾ気質。そのギャップと素人っぽさが受けて、1日に4人指名貰ったこともあるみたい。すご。(ここは常連になると店員も「相手」として指名できる)
「やほ、夕哉。今日もバイトに精が出るじゃん」
「だってもう夏休みですもん。8月はほぼ週5で出ますよ」
「あそっか。くっそ、良いな学生は」
「そういう大崎さんだって最近はよく来るじゃないですか」
「やっとデカい案件終わったからね、ストレス発散。今日は?開来てないよね?」
「はい♡昨日いらっしゃいましたから♡」
「うっわ、止めてよそのニヤニヤ。また指名されたんだ」
「されました♡すっごいキッツく尿道責めされてぇ……♡ほんっと新橋さんって優しくて大人な雰囲気なのに、セックスの時は容赦ないドSでたまんないです……っ♡」
「はぁ……マジあいつ、好みのマゾ見抜くのプロすぎでしょ……」
明らかにメロメロな空気で蕩けた顔をする夕哉に、俺は辟易した顔を隠さない。職場が同じで同期の新橋開(しんばしあける)は最低なことに俺と同じここの常連。専らタチでサドハメに勤しんでる、見た目好青年の中身ド変態だ。野良の客はほとんど狙わずに気に入った店員を指名するのが定石。失敗を嫌うあいつらしい。
その開が最近お気に入りにしてるのがこの夕哉。たまたま店の前で掃除してた夕哉を見かけてヤるようになってから、開の指名は100%こいつに絞られてる。この様子だと夕哉も満更じゃなさそうだし、その内プライベートでも関係持つようになるかもね。いやこの雰囲気、もしかしたらもうそこまで行ったりしてる……?
でもま、店員がどんなのと付き合っても指名を受ける以上店は関係を問わないし、基本は真面目で仕事もできるし、少なくとも上野よりは勤務が長続きしそうだから安心か。むしろそんなにイイなら俺も一回食ってもいいかも。元ヘテロならタチもイケそうだし?
「あ、待ち合わせはナシ。ハメカフェ利用。オーダーはいつものね」
「コーヒーにオプションはクリーム……今日もチェリー乗せですか?」
「当然。そのためにここ来てんだから。あ、コーヒーはアイスね」
「はい、オーダー承りました。コーヒーにオプションクリーム……チェリー乗せ、です!こちらをどうぞ」
「ども」
スムーズにタブレットへ注文を入力してオーダーを店内に繰り返すと、夕哉は俺へ黒ドットのリストバンドを渡してくる。
ここは出会い系の名の通りマッチングを主としたカフェ兼ハッテン場だ。待ち合わせの客も野良の客も受け付けてて、野良は好みの相手をうまく見つけるためにこのリストバンドと希望のプレイに応じた「オーダー」を指定する。
俺が貰ったのはフリーのネコのしるし。ちなみに待ち合わせの場合は色が黒じゃなくピンクになって、タチの場合はドット柄がストライプ柄になる。識別番号は──もうお決まりの24番。
それを左手に巻きながら正面から扉が見えるいつもの奥の席に陣取れば、すぐにアイスコーヒーが運ばれてきた。相変わらず男への全力媚びを隠さない古参店員のアイ、こと代々木愛太郎(よよぎまなたろう)だ。
「忍さん、お待たせしましたぁ♡」
「お、アイ。彼氏できた?」
「できないですよぉっ。この前も狙ってたイケメンに逃げられてぇ~!もぉ、アイ、こんなに可愛いのにどおしてっ!?」
「男に媚びることしか考えてないくせに自己中でワガママで毒舌だからでしょ。キャラ喧嘩してんの。ずっと言ってるじゃん」
「え~っ!でもでもこれがアイだもんっ!変えるの無理ぃ!」
「はいはい。面食いのビッチには興味ないから。ぶりっこ愛太郎ちゃんは行った行った」
「やーっ!その名前で呼ばないでっ!忍さんのバカっ!!」
とか店員にあるまじき暴言を言って、アイは席から去っていく。あーあ、面白い。ちょっと小突くだけでキーキー大袈裟に叫ぶアイはいじり甲斐がある。でもアイはアイで小悪魔じみた雰囲気が人気だったりする。振り回されたい、ってやつ。顔はいいしそういう需要もあるんだから、あいつも猫被るのやめてもうちょっと理想値落とせばいいのに。面食いがいよいよ病気レベルで、お兄さんもさすがに心配。
「……」
どうでもいいお節介を思いつつ、アイスコーヒーの表面へフロートのように乗ったホイップクリームとその上に飾られてツンとヘタを伸ばした真っ赤なチェリーを見る。すこしだけスプーンでクリームをすくって食べてから、アイスコーヒーに口をつけた。オプションは基本プレイ内容のタグ付け以上の意味はないけど、可能なら普通にオーダーへ乗っけてくれるのがこの店の優しいところだ。
暑い外を歩いてきたから室内の涼しさとアイスコーヒーの冷たさが心地良い。味は別に普通だから、今日はカウンター担当でバリスタのまひろが居ないんだろう。ぱっと見カウンターはガラ空きだし、遅番か休みなのかもしれない。
コーヒー・クリーム・チェリー。これが俺の「いつもの」。セックス・中出し・そして童貞待ち──のオーダー。このチェリーは童貞クン希望を示すしるしってこと。
そう、俺は筋金入りの童貞好き。ウブな子の初モノチンポをいただいて俺のメス穴で感じさせまくるのが大好き。だからこの店に来ると、毎回このオーダーで童貞クンを狙って待っているってわけだ。
「ふー……」
今日はセックスできるかな。
このチェリーオプションは毎回頼んでるけど打率は4割程度だ。この店は特殊嗜好系のプレイもオールオッケーだからどうしてもそっち目当ての客が多い。夕哉みたいな処女や童貞も居ないことはないけど、入れ食いってほどじゃない。今週はずっとフラれてて、ムラムラも溜まっていた。相手が退店まで捕まらないと「ハチメ利用」扱いでそっちの手数料は取られないのもこの店の優しいところだけど、いい加減誰か相手を見つけたかった。今日はいつもより時間が取れる。頼むのは癪だけど、最悪開に連絡して穴を埋めて貰ったっていい。あいつとは別に仲が良いってわけじゃないけど、まぁいろいろあって会社では仕方なく、嫌々、協力関係みたいなものを築いている。持ちつ持たれつ、ギブアンドテイク。敵の敵は味方ってやつ?
だから折角時間がある今日は、できるだけ粘りたかった。あーあ、来てくれないかな。俺好みの、初心で、慣れてなくて、でもド変態な性欲でドロドロの、可愛い可愛い男の子……。
「……あ」
待ってる時間が手持ち無沙汰になってきて、オーダーは店内のモニターにも通ってるし、とグラスの端にクリームで留めていたチェリーをちゅぷちゅぷと唇で弄んでると、カラン、と扉が開く。
そこに現れたのは「いかにも」な姿だった。小柄で芋っぽい雰囲気におどおどした態度。ちょうど顔を上げた表情が、扉の正面に居た俺の視線とぶつかる。
「っ……!」
ぱっと見たら中学生なんじゃないかって思うような童顔と(ここは18歳未満来店NGだからそれはないけど)、息を呑んだように俯いてキツくTシャツの端を掴む姿に、一発で射抜かれた。アイに応対されてしどろもどろに応えている様子に、俺は通りがかった夕哉を素早く呼ぶ。
「夕哉ッ」
「あ、はい、大崎さん。コーヒーおかわりですか?」
「違う、あの子!俺あの子とヤりたい。何番ッ?」
「え。ええっと……ぁ、来ました。9番ですね」
「9番ね。オッケ。オーダーはゼリー系以外ならなんでもするから全部通して。やっば、超好み……ッ♡」
「うわぁ、テンション上がってますねぇ。わかりました、先方に伝えてきます」
「早くね!」
「はーいっ」
すぐに入り口へ駆け出した夕哉は、アイと、相手の男の子へと掛け合う。何度か俺のことを示すように手を動かしてタブレットを見せる仕草。そのやり取りで幸運なことに話がついたのか、夕哉に連れられてその男の子はまっすぐ俺の席へとやってきた。
「こちらが24番さんです。先程お話しました通り、後はお互いのやり取りということで問題ありませんか?」
「あ、は、はい……ッ♡大丈夫、です……っ♡」
「それではおふたり共こちらの規約に同意の上、サインをお願いいたします」
「っ、はい……っ」
「はいはい」
「はい、はい……確認いたしました。こちらがお部屋の鍵です。それでは後はおふたりで……なにかありましたら遠慮なく店員にお申し付けください」
と簡素な説明をして、夕哉は俺に部屋の鍵を渡すと去っていく。男の子は近くで見るとますます好みだ。俺の身長より20センチは背が低くて、本当に小柄な男の子を笑顔で見上げる。
「すぐに奥行く?それともなにかオーダー貰おうか?いきなりっていうのも、緊張するかもしれないし……」
「あっ。い、いえ……ッ♡」
俺の言葉を途中で遮って、さっきそうしたように、男の子は捲っていた俺のシャツの袖をギュッとキツく握る。
「シ、したい……ッ。は、はやくっ。お♡お兄さんとッ♡は♡ハメたい、です……ッ♡」
「っ……♡」
赤らんだ頬に上ずった声。そしてもう完全に勃起した股間を隠さずに、はぁはぁと呼吸を荒げる姿に……俺も全身が一気にメスへ変わるのを感じる。
「そっか♡」
「ぁ……ン、っ」
だから、俺はさっきまで弄んでいた真っ赤なチェリーを男の子の唇へ押し込んで立ち上がると、その耳元に唇を寄せて、甘くあまく、囁いた。
「それじゃ、すぐ……シよっか♡」
「いらっしゃいませー……あっ、大崎さん」
すぐに俺を迎えたのはここの新入り店員、目白夕哉(めじろゆうや)。元店員の上野とたまたまヤってから店に通うようになって、最終的に働き始めた元ヘテロ。暗めの茶髪でおとなしそうな印象だけど、中身はドスケベでマゾ気質。そのギャップと素人っぽさが受けて、1日に4人指名貰ったこともあるみたい。すご。(ここは常連になると店員も「相手」として指名できる)
「やほ、夕哉。今日もバイトに精が出るじゃん」
「だってもう夏休みですもん。8月はほぼ週5で出ますよ」
「あそっか。くっそ、良いな学生は」
「そういう大崎さんだって最近はよく来るじゃないですか」
「やっとデカい案件終わったからね、ストレス発散。今日は?開来てないよね?」
「はい♡昨日いらっしゃいましたから♡」
「うっわ、止めてよそのニヤニヤ。また指名されたんだ」
「されました♡すっごいキッツく尿道責めされてぇ……♡ほんっと新橋さんって優しくて大人な雰囲気なのに、セックスの時は容赦ないドSでたまんないです……っ♡」
「はぁ……マジあいつ、好みのマゾ見抜くのプロすぎでしょ……」
明らかにメロメロな空気で蕩けた顔をする夕哉に、俺は辟易した顔を隠さない。職場が同じで同期の新橋開(しんばしあける)は最低なことに俺と同じここの常連。専らタチでサドハメに勤しんでる、見た目好青年の中身ド変態だ。野良の客はほとんど狙わずに気に入った店員を指名するのが定石。失敗を嫌うあいつらしい。
その開が最近お気に入りにしてるのがこの夕哉。たまたま店の前で掃除してた夕哉を見かけてヤるようになってから、開の指名は100%こいつに絞られてる。この様子だと夕哉も満更じゃなさそうだし、その内プライベートでも関係持つようになるかもね。いやこの雰囲気、もしかしたらもうそこまで行ったりしてる……?
でもま、店員がどんなのと付き合っても指名を受ける以上店は関係を問わないし、基本は真面目で仕事もできるし、少なくとも上野よりは勤務が長続きしそうだから安心か。むしろそんなにイイなら俺も一回食ってもいいかも。元ヘテロならタチもイケそうだし?
「あ、待ち合わせはナシ。ハメカフェ利用。オーダーはいつものね」
「コーヒーにオプションはクリーム……今日もチェリー乗せですか?」
「当然。そのためにここ来てんだから。あ、コーヒーはアイスね」
「はい、オーダー承りました。コーヒーにオプションクリーム……チェリー乗せ、です!こちらをどうぞ」
「ども」
スムーズにタブレットへ注文を入力してオーダーを店内に繰り返すと、夕哉は俺へ黒ドットのリストバンドを渡してくる。
ここは出会い系の名の通りマッチングを主としたカフェ兼ハッテン場だ。待ち合わせの客も野良の客も受け付けてて、野良は好みの相手をうまく見つけるためにこのリストバンドと希望のプレイに応じた「オーダー」を指定する。
俺が貰ったのはフリーのネコのしるし。ちなみに待ち合わせの場合は色が黒じゃなくピンクになって、タチの場合はドット柄がストライプ柄になる。識別番号は──もうお決まりの24番。
それを左手に巻きながら正面から扉が見えるいつもの奥の席に陣取れば、すぐにアイスコーヒーが運ばれてきた。相変わらず男への全力媚びを隠さない古参店員のアイ、こと代々木愛太郎(よよぎまなたろう)だ。
「忍さん、お待たせしましたぁ♡」
「お、アイ。彼氏できた?」
「できないですよぉっ。この前も狙ってたイケメンに逃げられてぇ~!もぉ、アイ、こんなに可愛いのにどおしてっ!?」
「男に媚びることしか考えてないくせに自己中でワガママで毒舌だからでしょ。キャラ喧嘩してんの。ずっと言ってるじゃん」
「え~っ!でもでもこれがアイだもんっ!変えるの無理ぃ!」
「はいはい。面食いのビッチには興味ないから。ぶりっこ愛太郎ちゃんは行った行った」
「やーっ!その名前で呼ばないでっ!忍さんのバカっ!!」
とか店員にあるまじき暴言を言って、アイは席から去っていく。あーあ、面白い。ちょっと小突くだけでキーキー大袈裟に叫ぶアイはいじり甲斐がある。でもアイはアイで小悪魔じみた雰囲気が人気だったりする。振り回されたい、ってやつ。顔はいいしそういう需要もあるんだから、あいつも猫被るのやめてもうちょっと理想値落とせばいいのに。面食いがいよいよ病気レベルで、お兄さんもさすがに心配。
「……」
どうでもいいお節介を思いつつ、アイスコーヒーの表面へフロートのように乗ったホイップクリームとその上に飾られてツンとヘタを伸ばした真っ赤なチェリーを見る。すこしだけスプーンでクリームをすくって食べてから、アイスコーヒーに口をつけた。オプションは基本プレイ内容のタグ付け以上の意味はないけど、可能なら普通にオーダーへ乗っけてくれるのがこの店の優しいところだ。
暑い外を歩いてきたから室内の涼しさとアイスコーヒーの冷たさが心地良い。味は別に普通だから、今日はカウンター担当でバリスタのまひろが居ないんだろう。ぱっと見カウンターはガラ空きだし、遅番か休みなのかもしれない。
コーヒー・クリーム・チェリー。これが俺の「いつもの」。セックス・中出し・そして童貞待ち──のオーダー。このチェリーは童貞クン希望を示すしるしってこと。
そう、俺は筋金入りの童貞好き。ウブな子の初モノチンポをいただいて俺のメス穴で感じさせまくるのが大好き。だからこの店に来ると、毎回このオーダーで童貞クンを狙って待っているってわけだ。
「ふー……」
今日はセックスできるかな。
このチェリーオプションは毎回頼んでるけど打率は4割程度だ。この店は特殊嗜好系のプレイもオールオッケーだからどうしてもそっち目当ての客が多い。夕哉みたいな処女や童貞も居ないことはないけど、入れ食いってほどじゃない。今週はずっとフラれてて、ムラムラも溜まっていた。相手が退店まで捕まらないと「ハチメ利用」扱いでそっちの手数料は取られないのもこの店の優しいところだけど、いい加減誰か相手を見つけたかった。今日はいつもより時間が取れる。頼むのは癪だけど、最悪開に連絡して穴を埋めて貰ったっていい。あいつとは別に仲が良いってわけじゃないけど、まぁいろいろあって会社では仕方なく、嫌々、協力関係みたいなものを築いている。持ちつ持たれつ、ギブアンドテイク。敵の敵は味方ってやつ?
だから折角時間がある今日は、できるだけ粘りたかった。あーあ、来てくれないかな。俺好みの、初心で、慣れてなくて、でもド変態な性欲でドロドロの、可愛い可愛い男の子……。
「……あ」
待ってる時間が手持ち無沙汰になってきて、オーダーは店内のモニターにも通ってるし、とグラスの端にクリームで留めていたチェリーをちゅぷちゅぷと唇で弄んでると、カラン、と扉が開く。
そこに現れたのは「いかにも」な姿だった。小柄で芋っぽい雰囲気におどおどした態度。ちょうど顔を上げた表情が、扉の正面に居た俺の視線とぶつかる。
「っ……!」
ぱっと見たら中学生なんじゃないかって思うような童顔と(ここは18歳未満来店NGだからそれはないけど)、息を呑んだように俯いてキツくTシャツの端を掴む姿に、一発で射抜かれた。アイに応対されてしどろもどろに応えている様子に、俺は通りがかった夕哉を素早く呼ぶ。
「夕哉ッ」
「あ、はい、大崎さん。コーヒーおかわりですか?」
「違う、あの子!俺あの子とヤりたい。何番ッ?」
「え。ええっと……ぁ、来ました。9番ですね」
「9番ね。オッケ。オーダーはゼリー系以外ならなんでもするから全部通して。やっば、超好み……ッ♡」
「うわぁ、テンション上がってますねぇ。わかりました、先方に伝えてきます」
「早くね!」
「はーいっ」
すぐに入り口へ駆け出した夕哉は、アイと、相手の男の子へと掛け合う。何度か俺のことを示すように手を動かしてタブレットを見せる仕草。そのやり取りで幸運なことに話がついたのか、夕哉に連れられてその男の子はまっすぐ俺の席へとやってきた。
「こちらが24番さんです。先程お話しました通り、後はお互いのやり取りということで問題ありませんか?」
「あ、は、はい……ッ♡大丈夫、です……っ♡」
「それではおふたり共こちらの規約に同意の上、サインをお願いいたします」
「っ、はい……っ」
「はいはい」
「はい、はい……確認いたしました。こちらがお部屋の鍵です。それでは後はおふたりで……なにかありましたら遠慮なく店員にお申し付けください」
と簡素な説明をして、夕哉は俺に部屋の鍵を渡すと去っていく。男の子は近くで見るとますます好みだ。俺の身長より20センチは背が低くて、本当に小柄な男の子を笑顔で見上げる。
「すぐに奥行く?それともなにかオーダー貰おうか?いきなりっていうのも、緊張するかもしれないし……」
「あっ。い、いえ……ッ♡」
俺の言葉を途中で遮って、さっきそうしたように、男の子は捲っていた俺のシャツの袖をギュッとキツく握る。
「シ、したい……ッ。は、はやくっ。お♡お兄さんとッ♡は♡ハメたい、です……ッ♡」
「っ……♡」
赤らんだ頬に上ずった声。そしてもう完全に勃起した股間を隠さずに、はぁはぁと呼吸を荒げる姿に……俺も全身が一気にメスへ変わるのを感じる。
「そっか♡」
「ぁ……ン、っ」
だから、俺はさっきまで弄んでいた真っ赤なチェリーを男の子の唇へ押し込んで立ち上がると、その耳元に唇を寄せて、甘くあまく、囁いた。
「それじゃ、すぐ……シよっか♡」
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