白い結婚~愛なき契約の果てに

あアルファポリス掲載用 内容紹介

「王太子妃失格」――そう告げられた瞬間、私の人生は終わったと思った。
愛されることなく、ただ王妃という名ばかりの存在として扱われた私。
結婚生活は形だけ、王太子には愛人がいて、私はただの飾り。
そして最後には、王宮から追放された。

だが――これで自由だ。

追放された私は隣国で一人の女性として生きることを決意する。
そんなとき、黒衣の公爵 エドモンド・ヴァーレン に出会い、彼の補佐として働くことに。
彼は冷酷な策士でありながら、私の意見を尊重し、能力を認めてくれた。
彼と共にいるうちに、私は自分の価値を取り戻し、本当の自分として生きる喜びを知っていく――。

そして、かつて私を追放した王国は 破滅の道 をたどり始める。
愛人を寵愛し続けた王太子の暴政、暴動を繰り返す貴族たち、そして隣国の侵攻……。
私はもう関係ない――そう思っていた。

「ナタリー、お前はまだ終わっていない」
「君となら、この国を変えられる」

彼の言葉が、私を再び戦いの舞台へと引き戻す。
これは、「白い結婚」 という牢獄から抜け出し、
本当に愛し愛される人生を掴み取るまでの物語――。

「私は、もう二度と愛されない人生なんて歩まない」

新しい時代と共に、
私は 「本当の幸せ」 を自らの手でつかみ取る!


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