上 下
30 / 76
第二章「王都イスターツ編」

第三十話「襲撃事件」

しおりを挟む
 五体のレッドドラゴンが放ったメテオストライクにより、居住区は瞬く間に火の海と化した。レッドドラゴンは王都の上空を旋回しながら、逃げまとう人間をおもむろに掴み、僅かに笑みを浮かべてから喰らった。

 市民が死の際に見せる表情が俺に恐怖を植え付けたが、この程度で怯むほど生温い生き方をしてきた訳ではない。誰よりも戦いと強さを追求し、王国の民を守るために魔物を狩り続けてきたのだ。

 久しぶりにジークフリートを召喚しよう。左手の中指に嵌めた錬金術師の指環に精神を集中させる。

「ジークフリート!」

 瞬間、地面に炎の魔法陣が発生し、体長三メートルを超える巨体のミノタウロスが姿を現した。ジークフリートは上空で旋回するレッドドラゴンを見つめてから不敵な笑みを浮かべ、拳を握りしめてから爆発的な咆哮を上げた。

 突然のミノタウロスの登場に市民や衛兵はますます混乱したが、俺の召喚獣だと説明すると、民を守る強力な魔物の登場に歓喜の声が上がった。ダンジョンの支配者クラスの魔物が市民を守るためにレッドドラゴンに敵意の眼差しを向けているのだ。

「ジークフリート! レッドドラゴンを狩るぞ!」
「ああ、最高の敵との戦闘に参加出来て嬉しいぞ。存分に暴れさせて貰うからな……!」
「今回は市民の命を最優先してくれ!」
「まずは市民の避難という訳か。うむ、我が主の命令に従おう……」

 レッドドラゴンが市民に対して爆発的なブレスを吐いた瞬間、ジークフリートが軽やかに跳躍して胸筋でブレスを受け止めた。ジークフリートは全身に炎を纏わせ、火属性の攻撃を無効化出来る力を持つ。胸筋に力を込めた瞬間、レッドドラゴンのブレスが消滅した。なんという力任せな戦い方だろうか。

 ジークフリートが無効化出来る火属性の攻撃は、自分の魔力と同等の場合に限る。ブレスは無効化出来ても、敵はメテオストライクという強力な固有魔法を使う。それに、レッドドラゴンは五体も居るのだ。

 敵はBランクの魔物が五体、こちらはBランクの封魔師である俺とBランクのミノタウロスが一体しか居ない。居住区全体の市民と衛兵を守りながら、たった二人でレッドドラゴンを狩らなければならないのだ。本来なら衛兵は市民を守る義務があるが、レッドドラゴンに立ち向かう勇気がある者は殆ど居ない。

 圧倒的に不利な状況だが、ジークフリートも俺もこの状況に興奮している。こんな戦いを望んでいたが、冒険者として守り続けてきた市民の命を奪われては堪らない。何が何でも俺が王都を守り抜いてみせる。それが力を持つ者の使命である。

 巨大なメテオが住宅をいとも簡単に潰し、逃げまとう市民達を喰らおうとレッドドラゴンが急降下した瞬間、俺は石宝刀の柄を握り、全身から集めた魔力を込めた。騎士のガントレットが俺の握力を向上させ、羽根付きグリーヴが下半身の筋肉を最大限まで高めている。封魔石宝流、最速の抜刀術で勝負を挑む。

 避難が間に合わなかった少女が力なく地面に座り込んだ瞬間、レッドドラゴンの手が伸びた。食い殺す人間を決めたのだろう。黒髪を長く伸ばした美しい少女が自分の死を悟り、静かに涙を流すと、俺はレッドドラゴンの攻撃に合わせて飛び上がった。全力で地面を蹴って跳躍し、レッドドラゴンの右腕に向けて抜刀術を放つ。

「封魔石宝流抜刀術・雷光閃!」

 刀を引き抜くと同時に刃に魔力が流れ、切っ先に集中した魔力が雷光のごとく輝いた瞬間、オリハルコン製の刀がレッドドラゴンの右腕を切り落とした。軽々とレッドドラゴンの皮膚を裂き、骨を断ち切る最高の封魔刀は使い勝手が良い。

 ジークフリートは自分よりも先に俺がレッドドラゴンに致命傷を負わせた事を悔しがっているのか、市民の避難を誘導しながらも、上空を旋回するレッドドラゴンを睨みつけている。

 レッドドラゴンの右腕を落とすと、俺は涙を流しながらレッドドラゴンを見上げる少女を抱き上げた。艶のある長い黒髪に銀色のローブを着た十五歳程の少女は、自分の命が助かった事に気が付いたのか、大粒の涙を流して俺の胸に顔を埋めた。

「大丈夫……! 俺が助けるから!」
「ありがとうございます……あなたが居なかったら私は殺されていました……」
「感謝するのはまだ早いよ。俺達はまだ一体もレッドドラゴンを倒していないから」

 右腕を切り落とされたレッドドラゴンが何度も火炎を吹いて攻撃を仕掛けてきたが、少女を抱きかかえながらレッドドラゴンの火炎を回避し続けるのは非常に難しい。

 俺は適当な路地に入り、少女を下ろした。この路地にレッドドラゴンをおびき寄せ、一撃でとどめを刺す。

「俺の後ろに隠れていて!」
「隠れるだけなんて……! 私も戦います!」

 少女はベルトに差していた木製の杖を引き抜くと、杖を俺に向けて水属性の魔力を放出した。

「エンチャント・ウォーター!」

 瞬間、石宝刀に強烈な水の魔力が纏った。水のエンチャントがあれば火属性のレッドドラゴンにダメージを与えやすいだろう。火炎だって恐らく切り裂ける筈。少女は再び俺に杖を向けると、リジェネレーションの魔法を使用したのか、全身が銀色の魔力で包まれた。

「これなら多少の炎を浴びても大丈夫です!」
「ありがとう!」

 少女の魔法に勇気づけられた時、レッドドラゴンが路地に着地した。広々とした路地の中央に降り立った巨体のレッドドラゴンが俺と少女を見つめた瞬間、口を大きく開き、爆発的な咆哮を上げた。

 咆哮ごときで俺が怯むとでも思っているのだろうか。幼い頃からSランクの父から叱れ続け、エレオノーレ様の修行では何度も死を感じた。一般市民ならレッドドラゴンの咆哮を浴びるだけで気を失うだろう。

 人間を恐怖のどん底に突き落とすには十分すぎる程の禍々しい殺意。訓練を積んでいない人間にとって、この咆哮は非常に恐ろしいものだが、エレオノーレ様の殺意を込めた剣気に比べればあまりにも易しい。まるで子供が駄々をこねて泣いている様だ。

 俺の背後で気張っていた少女は咆哮を浴びて意識を失い、俺は守るべき存在が身動きすら取れない事に動揺した。戦闘を長引かせれば他の市民を守る事は出来ない。あまりにも戦える人間が少ないのだ。最高の一撃でレッドドラゴンを仕留め、残る四体のレッドドラゴンを狩らなければならない。

『ユリウス、中央区は殆ど避難が完了したわ。入学試験まであと十五分! 急いで戻ってきて!』
『ごめん、多分間に合わないよ。市民を守ってくれてありがとう。俺はまだやるべき事がある』
『大丈夫……!? 私も加勢するわ!』
『駄目だ! ヴィクトリアは俺の代わりに魔法祭で優勝してくれ……! 俺は街を守る!』
『そんな……』

 ヴィクトリアの言葉と共に、レッドドラゴンが口から炎を吐いた。逃げ場のない路地で意識を失った少女を守るためには、この爆発的なブレスを無効化した上で、一撃で勝負を決めなければならない。

 炎が体に触れる直前、体内から魔力を掻き集めて石宝刀に注ぎ、敵の攻撃に意識を集中させた。

「封魔石宝流奥義・流星斬!」

 強烈な火炎に対し、水の魔力を纏わせた石宝刀で七連撃を繰り出す。炎を切り裂いてから跳躍し、七連撃目の最後の一撃をレッドドラゴンの顔面に叩き込む。

 レッドドラゴンの巨大な顔がぱっくりと裂け、辺りに血をまき散らした瞬間、俺は勝利を確信した。命を落としたレッドドラゴンの死骸が魔石に変わると、俺は魔石をマジックバッグに仕舞った。

 まずは一体。もう入学試験は捨てた。俺が魔法学校に入学出来なくても、ボリスとヴィクトリアなら必ず入学試験を通過し、二人の内どちらかが魔法祭で優勝するだろう。俺は冒険者として、民を守る封魔師としてこの場を死守する。

 少女は意識が回復したのか、俺は少女を中央区に避難させると、少女は何度もお礼を言いながら走り去った。名前すら聞けなかったが、美しく、そして強い魔力を秘めていた。将来はきっと優れた魔術師になるだろう。

 路地の後方から懐かしい魔力が接近してきた。周囲に爆発的な冷気が発生し、まるで真冬の森の様に一気に気温が下がると、冷気の中から珍しく不機嫌そうな表情をしたララが現れた。ララも居住区の騒動に気が付いたのだろう。

「ユリウス! ララも戦う!」
「ああ! 手伝ってくれ!」

 ララと共に居たロビンは怪我をした衛兵に手を貸し、中央区に避難させた。レッドドラゴンは中央区を目指して進んでいるが、ジークフリートの咆哮とエクスプロージョンの魔法が空中で炸裂し、進行を阻まれている。

 流石に地上でミノタウロスに睨まれたまま中央区を目指す事は難しいのだろう。俺はララを背負って一気に跳躍し、四体のレッドドラゴンが次々とメテオストライクを落とす戦場に戻った。

 ジークフリートの活躍に勇気づけられた冒険者や衛兵は、ジークフリートを守るために防御魔法や攻撃魔法を使用して援護している。人間がダンジョンの支配者クラスのミノタウロスを守りながら戦う美しい光景に胸をときめかせると、既に市民の避難を完了させたジークフリートが俺を見つめて笑みを浮かべた。

「ユリウス! 俺の代わりに上空で戦ってくれ! エクスプロージョンではレッドドラゴンを捉えられない!」
「わかった!」

 ジークフリートが自分の右手に乗れと言うと、俺は彼の言葉に従い、ジークフリートの大きな手の上に乗った。恐らく俺を上空に投げ飛ばすつもりなのだろう。

 失敗すればレッドドラゴンに直撃して命を落とすか、もしくはブレスに燃やされるかもしれないが、敵だけが上空から有利に戦っている現状は腹立たしい。俺が直接空で引導を渡さなければならない。

「ではゆくぞ!」

 ジークフリートが助走をつけて俺を投げ飛ばすと、驚異的な速度で俺の体が宙を飛んだ。レッドドラゴンが捉えられない程の速度で飛んだ俺は、石宝刀の柄を握り締め、レッドドラゴンとの衝突の直前に刀を引き抜いた。

「雷光閃!」

 全力で抜刀すると同時に魔力を注ぎ、最高の一撃でレッドドラゴンの首を叩き落とす。レッドドラゴンの巨大な首が地面に落ちると同時に死体が魔石に変わると、ジークフリートが咆哮を上げて喜んだ。

 レッドドラゴンは人間が自分達の領域である空まで飛び上がり、物理攻撃を仕掛けてくるとも思わなかったのだろう。明らかに動揺しながら俺を睨みつけている。

 俺とジークフリートの完璧なコンビネーションに冒険者と衛兵は熱狂的な拍手を上げた。それに、敵の死骸が魔石化した事から、俺の正体を封魔師だと知ったのだろう。地上からは熱狂的な歓声が聞こえてくる。

 三体のレッドドラゴンが仲間を殺された事に激高しながら、鋭い爪で攻撃を仕掛けてきたが、俺はレッドドラゴンの爪を石宝刀で防いだ。

 このまま敵の攻撃を防ぎながら落下をすれば、着地の瞬間に敵のブレスを浴びる事になるだろう。そうなれば俺も一撃で命を落とすに違いない。左手で魔石砲を引き抜き、レッドドラゴンの顔面に向ける。借りるぞ、ベヒモスの魔法……!

「サンダーボルト!」

 魔力を込めて引き金を引いた瞬間、上空から一条の稲妻が落ち、レッドドラゴンの巨体に直撃した。僅か一撃でレッドドラゴンの肉体が木っ端微塵に吹き飛び、強烈すぎるサンダーボルトの威力に鳥肌が立った。

 これがAランク・ベヒモスの固有魔法の力なのだ。魔大陸でサンダーボルトを放たれた時、ケットシー人形によって攻撃を無効化していたから、真の威力を知る機会が無かった。

 体内の魔力が一気に枯渇すると同時に、強い疲労を感じた。Bランクの俺が使用するにはAランクのサンダーボルトは魔力の消費が激しすぎた。残る二体のレッドドラゴンは人間である俺がベヒモスの固有魔法を自在に操る事に恐怖を覚えたのか、一目散に逃げ出した。

 瞬間、地上に居たララが爆発的な冷気を放出させた。レッドドラゴンの頭上に無数の氷柱が発生すると、二メートルを超える鋭利な氷柱が何十本も同時に落下を始め、レッドドラゴンの翼や尻尾を貫き、二体のレッドドラゴンを同時に地面に叩き落した。

 フェンリルの固有魔法・アイシクルレインがレッドドラゴンの肉体を貫き、力なく地面に落下したレッドドラゴンに対し、ララは巨大な氷の槍を作り上げて飛ばした。

「アイスジャベリン!」

 瞬間、鋭利な槍が爆破的な冷気を散らしながら高速で飛び、レッドドラゴンの心臓を貫いた。ララの力強いアイスジャベリンに、残る一体のレッドドラゴンが恐怖に顔を歪めた瞬間、いつの間にか接近していたジークフリートがレッドドラゴンの首根っこを掴んで持ち上げた。

 ジークフリートは自分よりも二メートル以上体の大きいレッドドラゴンを持ち上げると、炎を纏わせた拳の一撃を顔面に叩き込んだ。骨が砕ける音が街に響くと、ジークフリートはレッドドラゴンを持ち上げたまま跳躍し、上空からレッドドラゴンの体を地面に投げ落とした。

 僅か二発でレッドドラゴンを仕留めたのだ。ジークフリートの力任せの戦いは見る者に勇気と感動を与えた。すっかり戦意を喪失していた衛兵達は、戦いの終わりと同時に歓喜の声を上げ、俺とララ、ジークフリートを称賛してくれた。

『一次試験が終わったわ……』

 ヴィクトリアの悲しい報告が脳裏に響くと、彼女と魔法学校で授業を受けられない寂しさがこみ上げてきた。だが、同時に自分の力で守り抜いた大勢の市民や衛兵、冒険者の笑顔を目の当たりにし、俺は無上の喜びに包まれた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉

まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。 貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。

またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。

朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。 婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。 だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。 リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。 「なろう」「カクヨム」に投稿しています。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)

音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。 魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。 だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。 見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。 「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。

小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です  2024年6月中旬に第一巻が発売されます  2024年6月16日出荷、19日販売となります  発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」 中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。 数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。 また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています 戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています そんな世界の田舎で、男の子は産まれました 男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました 男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります 絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて…… この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです 各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております

私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!

神桜
ファンタジー
小学生の子を事故から救った華倉愛里。本当は死ぬ予定じゃなかった華倉愛里を神が転生させて、愛し子にし家族や精霊、神に愛されて楽しく過ごす話! 『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!』の番外編を『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!番外編』においています!良かったら見てください! 投稿は1日おきか、毎日更新です。不規則です!宜しくお願いします!

処理中です...