143 / 188
第四章「騎士団編」
第百四十三話「サシャの新装備」
しおりを挟む
暫く店内で待っていると、エイブラハムが新たに作り直した俺の装備を持ってきた。デュラハンの大剣は片手でも扱いやすいブロードソードに、魔族のクリスはマインゴーシュという武器に作り直されていた。
「サシャ、マインゴーシュは二刀流の際に、利き手ではない方の手で持つ武器だ。敵の攻撃を受け流せるように、柄には通常の剣より大きめのガードが付いている」
新しい武器は「デュラハンのブロードソード」と「魔族のマインゴーシュ」だ。俺は三本の剣を左腰に提げた。剣を三本も装備しているにも関わらず、不思議と重さは全く感じない。これはデュラハンの魔装の効果だろうか。それとも、剣に重量が軽くなる魔法が掛かっているのだろうか。
マインゴーシュを鞘から抜いてみみると、以前使っていたショートソードよりも短く、攻撃を受け流すためだけの武器の様だ。デュラハンのブロードソードに関しては、重量は三分の一程度になり、以前の様な重量感は全く無くなった。剣が軽いからか、剣を振ってみると、以前よりも遥かに早い速度で剣を動かす事が出来た。やはり、自分の体や筋肉の強さに合った武器を使わなければならないのだろう。剣の鞘にはアルテミス王国の紋章が刻まれている。
「紋章を刻むのは勇者として地位を証明するためだ。今回の作り直しに関する費用は要らないよ。魔王を倒し、弟のエドガーの命を救ってくれたのだからな。話は全て町の者から聞いたぞ」
「ありがとう! 新しくなった剣は最高だよ。体の一部の様に感じる。それから、あそこに飾ってあるロッドを買いたいのだけど」
俺はクリスタルにプレゼントするためのロッドを指差した。
「サシャは目が高いな! あのロッドを選ぶとは……贈り物なのか? プレゼント用に包む事も出来るぞ」
エイブラハムは巨体に似合わず仕事は細かい様だ。ロッドの代金を払うと、エイブラハムはロッドを小さな箱に仕舞い、綺麗なリボンを結び付けてくれた。これで完璧だろう。俺は受け取ったロッドをマジックバッグの中に仕舞った。
「サシャ! 今度一緒に飲みに行こう。冒険の話を聞かせてくれ!」
「勿論。是非一緒に飲もう!」
俺はエイブラハムと握手を交わして鍛冶屋を出た。エイブラハムの店を出ると、仲間達と合流して、夕方まで町の復興のために働いた。俺はクリスタルと共に、城壁の修復を担当した。城壁に使われている石を近くの採石場から運んだり、実際に石を切り出して積み上げたりした。石を切るのも勇者剣を使えば簡単だ。硬い石もバターの様に簡単に切れる。夕方まで復興作業を続けると、城の兵士が今日の作業の終わりを告げた。
「皆さん、お疲れ様でした。お食事のご用意が出来てます」
俺達はしばらくの間、城での滞在を許可されている。これも国王の感謝の気持ちだろうか、それとも戦力を城の防衛のために集めおきたいからだろうか。魔王の手下は既に王国を攻撃する事もなくなった。アルテミス王国近辺に潜んでいた魔王の手下は暗殺ギルドの連中がほとんど狩り尽くしたのだとか。
俺は復興の作業で疲れ果てた仲間と共に、城の大広間に向かった。大広間は既に食事の準備が整っており、国王と大臣、エミリアとクラウディアが席に着いて待っていた。ゲルストナーは迷う事なく、クラウディアの隣の席に座った。クラウディアがゲルストナーを見る目は明らかに他の人を見る目とは違う。きっとクラウディアはゲルストナーの事が好きなのだろう。
エミリアは俺を見つけるや否や、自分の隣の席に手招きした。そんな様子を国王は微笑みながら見ている。国王は俺と目が合うと無邪気にウィンクをした。随分気さくな王様だな。
エミリアの席の後ろの壁には、俺が作った盾が立て掛けられている。肌身離さず持っているのか。俺は肩の上にシルフを乗せたまま、エミリアの隣の席に座った。騎士団のメンバーは、国王と同じテーブルに着いた。俺達が席に着くと大臣が立ち上がって話し始めた。
「ボリンガー騎士団の皆様には、町の復興の目安として二カ月間、城の中での滞在が許可されています。宜しければ自由に城の中の設備もご使用下さい」
俺達は今日から二カ月間、城で生活するという事か。エミリアとの距離が近い事は良い事だ。今日はこれから仲間に魔王討伐の報酬の分配と、クリスタルの卒業、それから騎士団の今後について話し合うつもりだ。食後、どこかに集まって話す事にしよう……。
「サシャ。それでは頂きましょう。新しい師匠との出会いに乾杯」
エミリアが葡萄酒が注がれたゴブレットを掲げた。
「サシャ、新しい師匠って……?」
隣の席に座っているルナが不思議そうな表情で俺に聞いた。
「あぁ、実はエミリアに魔法を教える事になったんだよ」
「そうなんだ! それは良い事だね! 私も教えて欲しい!」
むしろ俺はルナからハーピーの固有魔法を教わりたい。
「ルナも知ってると思うけど、俺が使える魔法は少ないよ」
「うんん、そんな事無いよ。私はサシャのグランドクロスを覚えたいな」
デュラハンから授かった秘技、グランドクロス。現在、グランドクロスを使えるのはパーティーの中では俺とシルフしかいない。もし、ルナがグランドクロスを使えるようになれば、無敵の剣士になるのではないだろうか。ルナの剣の腕は俺よりも遥かに良い。何と言ってもルナは生前のヘルフリートと互角に打ち合っていたからな。ヘルフリートか……。会いたいな。
「サシャ。どうかしたの? サシャは小食なのかな?」
「ああ……ちょっとね。友人の事を思い出していたんだ」
ヘルフリートの事を思い出すと今でも寂しくなる。だが、俺の体にはヘルフリートの力が流れている。彼が残してくれた力を使って、俺はより良い世界を作ろう……この手で……。
「エミリア、明日も一緒に散歩をしようか」
俺がエミリアを誘うと、満面の笑みで微笑んだ。
「うん! お父様! 良いでしょう? 私、サシャとお友達になったのよ!」
「ああ。勇者殿が一緒なら外出も安心だな! 今日は兵を付けたが、明日からの外出の際は二人で出かけても良いからね。勇者殿、エミリアをよろしく頼むよ」
「はい、お任せ下さい!」
陛下とは予めエミリアと友達になる事、エミリアの魔法の先生になる事を話してある。
「サシャ、明日は私も一緒に行きたいな」
シルフも一緒に来る様だ。今日は陛下との内密な話があったからシルフと触れ合う時間が少なかったが、明日はもう少し一緒に居られそうだ。それから……今日の話し合いの場所を探そう。どこか城の中に自由に使える部屋が無いか、大臣に聞いてみる事にした。
「実は食後に騎士団のメンバーで会議をしたいのですが、使っても良い場所はありませんか?」
「ええ、勿論ございますよ。私が食後にご案内します」
「ありがとうございます」
場所の確保は出来た。クリスタルに卒業の件を伝えたらどんな顔をするだろうか。悲しまないだろうか。心配だな……。だが、彼女ならきっと大丈夫だろう。アルテミシア防衛後の彼女は以前よりも遥かに成長している。元々、彼女とは歳も三歳しか違わない。もう一人立ちしてもいい年齢だろう。それに、今の彼女には立派な召喚獣が二体も居る。サイクロプスもガーゴイルもクリスタルに完璧に懐いているし、強力に育っている。
「サシャ。私は先に休むわね。明日の朝、私の部屋まで迎えに来て頂戴ね」
「わかったよ。お休みエミリア」
エミリアは壁に立てかけて置いた盾を大事そうに抱えて自室に戻った。俺達は早速、今後の騎士団の活動について話し合う事にした。
「サシャ、マインゴーシュは二刀流の際に、利き手ではない方の手で持つ武器だ。敵の攻撃を受け流せるように、柄には通常の剣より大きめのガードが付いている」
新しい武器は「デュラハンのブロードソード」と「魔族のマインゴーシュ」だ。俺は三本の剣を左腰に提げた。剣を三本も装備しているにも関わらず、不思議と重さは全く感じない。これはデュラハンの魔装の効果だろうか。それとも、剣に重量が軽くなる魔法が掛かっているのだろうか。
マインゴーシュを鞘から抜いてみみると、以前使っていたショートソードよりも短く、攻撃を受け流すためだけの武器の様だ。デュラハンのブロードソードに関しては、重量は三分の一程度になり、以前の様な重量感は全く無くなった。剣が軽いからか、剣を振ってみると、以前よりも遥かに早い速度で剣を動かす事が出来た。やはり、自分の体や筋肉の強さに合った武器を使わなければならないのだろう。剣の鞘にはアルテミス王国の紋章が刻まれている。
「紋章を刻むのは勇者として地位を証明するためだ。今回の作り直しに関する費用は要らないよ。魔王を倒し、弟のエドガーの命を救ってくれたのだからな。話は全て町の者から聞いたぞ」
「ありがとう! 新しくなった剣は最高だよ。体の一部の様に感じる。それから、あそこに飾ってあるロッドを買いたいのだけど」
俺はクリスタルにプレゼントするためのロッドを指差した。
「サシャは目が高いな! あのロッドを選ぶとは……贈り物なのか? プレゼント用に包む事も出来るぞ」
エイブラハムは巨体に似合わず仕事は細かい様だ。ロッドの代金を払うと、エイブラハムはロッドを小さな箱に仕舞い、綺麗なリボンを結び付けてくれた。これで完璧だろう。俺は受け取ったロッドをマジックバッグの中に仕舞った。
「サシャ! 今度一緒に飲みに行こう。冒険の話を聞かせてくれ!」
「勿論。是非一緒に飲もう!」
俺はエイブラハムと握手を交わして鍛冶屋を出た。エイブラハムの店を出ると、仲間達と合流して、夕方まで町の復興のために働いた。俺はクリスタルと共に、城壁の修復を担当した。城壁に使われている石を近くの採石場から運んだり、実際に石を切り出して積み上げたりした。石を切るのも勇者剣を使えば簡単だ。硬い石もバターの様に簡単に切れる。夕方まで復興作業を続けると、城の兵士が今日の作業の終わりを告げた。
「皆さん、お疲れ様でした。お食事のご用意が出来てます」
俺達はしばらくの間、城での滞在を許可されている。これも国王の感謝の気持ちだろうか、それとも戦力を城の防衛のために集めおきたいからだろうか。魔王の手下は既に王国を攻撃する事もなくなった。アルテミス王国近辺に潜んでいた魔王の手下は暗殺ギルドの連中がほとんど狩り尽くしたのだとか。
俺は復興の作業で疲れ果てた仲間と共に、城の大広間に向かった。大広間は既に食事の準備が整っており、国王と大臣、エミリアとクラウディアが席に着いて待っていた。ゲルストナーは迷う事なく、クラウディアの隣の席に座った。クラウディアがゲルストナーを見る目は明らかに他の人を見る目とは違う。きっとクラウディアはゲルストナーの事が好きなのだろう。
エミリアは俺を見つけるや否や、自分の隣の席に手招きした。そんな様子を国王は微笑みながら見ている。国王は俺と目が合うと無邪気にウィンクをした。随分気さくな王様だな。
エミリアの席の後ろの壁には、俺が作った盾が立て掛けられている。肌身離さず持っているのか。俺は肩の上にシルフを乗せたまま、エミリアの隣の席に座った。騎士団のメンバーは、国王と同じテーブルに着いた。俺達が席に着くと大臣が立ち上がって話し始めた。
「ボリンガー騎士団の皆様には、町の復興の目安として二カ月間、城の中での滞在が許可されています。宜しければ自由に城の中の設備もご使用下さい」
俺達は今日から二カ月間、城で生活するという事か。エミリアとの距離が近い事は良い事だ。今日はこれから仲間に魔王討伐の報酬の分配と、クリスタルの卒業、それから騎士団の今後について話し合うつもりだ。食後、どこかに集まって話す事にしよう……。
「サシャ。それでは頂きましょう。新しい師匠との出会いに乾杯」
エミリアが葡萄酒が注がれたゴブレットを掲げた。
「サシャ、新しい師匠って……?」
隣の席に座っているルナが不思議そうな表情で俺に聞いた。
「あぁ、実はエミリアに魔法を教える事になったんだよ」
「そうなんだ! それは良い事だね! 私も教えて欲しい!」
むしろ俺はルナからハーピーの固有魔法を教わりたい。
「ルナも知ってると思うけど、俺が使える魔法は少ないよ」
「うんん、そんな事無いよ。私はサシャのグランドクロスを覚えたいな」
デュラハンから授かった秘技、グランドクロス。現在、グランドクロスを使えるのはパーティーの中では俺とシルフしかいない。もし、ルナがグランドクロスを使えるようになれば、無敵の剣士になるのではないだろうか。ルナの剣の腕は俺よりも遥かに良い。何と言ってもルナは生前のヘルフリートと互角に打ち合っていたからな。ヘルフリートか……。会いたいな。
「サシャ。どうかしたの? サシャは小食なのかな?」
「ああ……ちょっとね。友人の事を思い出していたんだ」
ヘルフリートの事を思い出すと今でも寂しくなる。だが、俺の体にはヘルフリートの力が流れている。彼が残してくれた力を使って、俺はより良い世界を作ろう……この手で……。
「エミリア、明日も一緒に散歩をしようか」
俺がエミリアを誘うと、満面の笑みで微笑んだ。
「うん! お父様! 良いでしょう? 私、サシャとお友達になったのよ!」
「ああ。勇者殿が一緒なら外出も安心だな! 今日は兵を付けたが、明日からの外出の際は二人で出かけても良いからね。勇者殿、エミリアをよろしく頼むよ」
「はい、お任せ下さい!」
陛下とは予めエミリアと友達になる事、エミリアの魔法の先生になる事を話してある。
「サシャ、明日は私も一緒に行きたいな」
シルフも一緒に来る様だ。今日は陛下との内密な話があったからシルフと触れ合う時間が少なかったが、明日はもう少し一緒に居られそうだ。それから……今日の話し合いの場所を探そう。どこか城の中に自由に使える部屋が無いか、大臣に聞いてみる事にした。
「実は食後に騎士団のメンバーで会議をしたいのですが、使っても良い場所はありませんか?」
「ええ、勿論ございますよ。私が食後にご案内します」
「ありがとうございます」
場所の確保は出来た。クリスタルに卒業の件を伝えたらどんな顔をするだろうか。悲しまないだろうか。心配だな……。だが、彼女ならきっと大丈夫だろう。アルテミシア防衛後の彼女は以前よりも遥かに成長している。元々、彼女とは歳も三歳しか違わない。もう一人立ちしてもいい年齢だろう。それに、今の彼女には立派な召喚獣が二体も居る。サイクロプスもガーゴイルもクリスタルに完璧に懐いているし、強力に育っている。
「サシャ。私は先に休むわね。明日の朝、私の部屋まで迎えに来て頂戴ね」
「わかったよ。お休みエミリア」
エミリアは壁に立てかけて置いた盾を大事そうに抱えて自室に戻った。俺達は早速、今後の騎士団の活動について話し合う事にした。
1
お気に入りに追加
1,403
あなたにおすすめの小説

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
冒険者パーティから追放された俺、万物創生スキルをもらい、楽園でスローライフを送る
咲阿ましろ
ファンタジー
とある出来事をきっかけに仲間から戦力外通告を突きつけられ、パーティを追放された冒険者カイル。
だが、以前に善行を施した神様から『万物創生』のスキルをもらい、人生が一変する。
それは、便利な家具から大規模な土木工事、果てはモンスター退治用のチート武器までなんでも作ることができるスキルだった。
世界から見捨てられた『呪われた村』にたどり着いたカイルは、スキルを使って、美味しい料理や便利な道具、インフラ整備からモンスター撃退などを次々とこなす。
快適な楽園となっていく村で、カイルのスローライフが幕を開ける──。
●表紙画像は、ツギクル様のイラストプレゼント企画で阿倍野ちゃこ先生が描いてくださったヒロインのノエルです。大きな画像は1章4「呪われた村1」の末尾に載せてあります。(c)Tugikuru Corp. ※転載等はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる