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第一章「剣鬼の誕生」
第三話「復讐者の旅立ち」
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父から頂いたロングソードを持ち、家に戻ってから着替えの服を持った。それから妹の部屋を覗くと、悲しみがこみ上げてきたので、俺はすぐに家を出た。エルザに掛けられた死の呪いを解除する方法は分からないが、医者は『人間にこの呪いを解除する事は出来ない』と言っていた。それは魔物なら呪いを解除出来る可能性があるという事だろうか。
もしかすると、聖属性の魔法に特化した強力な魔物を仲間に出来れば、エルザに掛けられた死の呪いを解除する事が出来るのではないだろうか。全て憶測だが、幻獣クラスのデーモンが掛けた呪いだから、同クラスの幻獣、もしくは幻獣よりも更に高位な聖獣が居れば、呪いを解く事が出来るかもしれない。
医者がエルザに対して回復の魔法陣で魔力を送り込み、呪いの効果を食い止めているから、エルザが命を落とす事はないだろう。だが、病室で見たエルザの表情は悲しげだった。すぐにでも妹を助けたいが、幻獣や聖獣を味方にする方法等、想像も出来ない。
魔物は大きく分類して三クラスある。スライムやガーゴイル等の知能も魔力も低い魔獣。人間と同等の知能を持ち、一体で村や町を壊滅させる力を持つ幻獣。人間を超越する魔力と知能を持ち、一体で一国を滅ぼす事が出来る聖獣。
幻獣を討伐するには国家魔術師か熟練の冒険者が討伐隊を組まなければならない。聖獣を討伐するためには、国家魔術師がパーティーを組んで勝負を挑まなければならない。俺の様な戦闘技術もない十五歳の村人が、幻獣のデーモンに立ち向かわなければならないのだ。どうすれば強くなれるのだろうか、鍛える方法も分からない。
武器はあるが防具はなく、エルザのために魔法の杖を購入したから、一ゴールドだってお金を持ってないのだ。空腹を感じる前に魔物を狩り、肉を食べて何とか飢えを凌ぐしか無いだろう。
デーモン襲撃事件のせいで俺の人生はどん底まで落ちた。半ば追放の様な処罰で村を出て、大切な妹は昏睡状態に陥っている。絶対にデーモンを仕留め、エルザに掛けられた呪いを解除する方法を探し出してみせる。復讐するのだ。この怒りが消えない内に……。
レーヴェの周辺は深い森になっており、まだ春を迎えていない冬の森は、外套を一枚羽織っただけの格好では非常に冷たい。気持ちは沈んでいるが、俺の肉体は活力が溢れている。デーモンに立ち向かった日から、俺の体はどうもおかしい。肉体は以前よりも遥かに逞しく、雪が積もる足場の悪い冬の森を歩き続けても疲労すら感じない。
試しに駆け出してみると、俺の下半身の筋肉は驚くほど早く動き、周囲の木々を目視出来ない程の速度で移動する事が出来た。どうなってるんだ? 俺の肉体は。デーモンに何か魔法でも掛けられたのか? いや、そんな事は無い筈だ。
明らかに身体能力が上昇している。体は羽根の様に軽く、跳躍してみると、背の高い木々よりも遥かに高く飛び上がる事が出来た。デーモンに対する怒りと、驚異的な肉体に対する喜びが入り混じり、複雑な感情が芽生えた。暫く体を動かし続けると、体温はゆっくりと上昇し、筋肉には程良い疲労を感じた。だが、体力にはまだまだ余裕がある。
幼い頃から家や図書館で本を読むのが好きだった。運動は苦手で、剣の技術も無ければ魔法も使えない。農村で暮らす十五歳の、何の能力もない平凡な村人だった。しかしこの身体能力は、百戦錬磨の戦士の様に強靭だ。
行く宛もなく森を散策していると、背後から強い火の魔力を感じた。薄暗い森の中でも敵の動きが手に取るように分かり、敵の体の大きさや魔力の強さまで理解出来る。俺は本当に獣にでもなってしまったのだろうか。しかし、そんなきっかけは無かった。心当たりがあるとすれば、デーモンの体を噛み切った事だろうか? デーモンの血液が口に入ったが、吐き出す力も無かったので幾らか飲み込んでしまった。
まさか、体内にデーモンの血液が入った事で、俺の肉体が変化したのだろうか。そんな事はないだろう……。闇属性の魔物の血だ。人間が体内に取り込めばたちまち闇の魔力に蝕まれるだろう。どう考えても肉体が強化されるなんておかしい。だが、俺はこの生まれ変わった体に興奮している。今の俺なら魔物だって狩れるだろう。
背後から一体の魔物が姿を現した。体長百五十センチ程の巨大な狼。全身が黒い毛で覆われており、筋骨隆々。口からは火が溢れ、鋭利な牙をむき出して俺を睨みつけている。以前魔物の図鑑で読んだ事がある。確か火属性に特化した狼系の魔獣、ブラックウルフだ。口から炎の球を吐き、人間を見境なしに襲う悪質な魔獣。
ブラックウルフが使用するファイアボールの魔法は強力で、炎の球を防ぐには防御魔法を使用するか、魔法攻撃に耐性のある盾で防ぐしかない。確か図鑑にはこう書かれていた『力なき者が森でブラックウルフと遭遇した場合。出来る事はたった一つしかない。せめて一撃で死ねる様にと祈る事』。何とも恐ろしい一文だったので、俺はブラックウルフの項目を読んだ時、魔物が湧く森には決して一人で入るべきではないと思った。そんなブラックウルフが今、俺の目の前に居るのだ。
父が愛用していたロングソードを両手で構える。剣の振り方は知らないが、今はブラックウルフを仕留める事に意識を集中させなければならない。目の前に巨大なブラックウルフが居るにもかかわらず、俺の体は敵との戦闘を望んでいる様に反応し、五感は徐々に研ぎ澄まされ、敵の動きが非常に遅く見える。
ブラックウルフが口を大きく開き、炎の球を放った瞬間、俺は瞬時に炎の球を回避し、ロングソードを力強く握り締め、ブラックウルフの体に水平斬りを放った。初めて剣を使用したにもかかわらず、ブラックウルフの体は真っ二つに裂け、森の遥か彼方に飛んだ炎の球が爆発した。
ファイアボールを受けていたら確実に即死していただろう。手には肉を断つ感覚が残っているが、初めて自分の力で魔物を討ち取ったからか、不思議と気分は高揚し、肉体はますます燃える様に熱くなった。これが魔物を倒す感覚なのか。意外と悪くないな……。
俺は明らかにデーモンの力を授かっている。悪魔的な、人間離れした馬鹿力で敵を切り裂いたのだ。冷静に判断して、戦闘経験すら無い村人がブラックウルフのファイアボールを瞬時に回避し、重いロングソードで巨体の魔物を切り裂く、そんな芸当は出来る筈がないのだ。俺はもはや人間ですらないのだろうか……?
初めて魔物を討伐してみて、自分自身がいかに強いかが分かった。これなら森で暮らす事も出来るし、近隣の町で冒険者登録をし、魔物討伐を生業とする事も出来る。デーモンとの出会いは忌々しいものだったが、俺は人生を切り開く可能性を手に入れた。この新たな力を使い、いつの日かデーモンを仕留め、エルザに掛けられた死の呪いを解除してみせる。
森で激しく動き回ったからか、空腹を感じた。思えば俺は一ヶ月間も食事を摂っていなかった。しかし、俺の肉体は弱る事もなく、むしろ以前よりも遥かに強靭な肉体へと成長を遂げたのだ。これが悪魔であるデーモンの力なのか。体内に悪魔の血が流れている事には苛立ちを感じるが、利用出来るものはなんでも利用する。復讐しなければならないんだ。国家魔術師になるという偉大な夢を持つエルザのために、不当に命を奪われた村人のために……。
ブラックウルフの肉を切ると、体内に小さな魔石があった。強い魔法能力を持つ魔物は体内に魔石を持っている事がある。いわゆる『魔石持ち』の個体は、同種族の個体と比較しても魔力が高く、使用する魔法の威力が高い。
人間は体内に魔石を秘める魔物を討伐し、魔石を用いて魔法を習得するのだ。魔導書を使用して魔法を学ぶ方法もあるが、魔石を持ち、属性の魔力を肌で感じた方が効率良く魔法を習得出来ると、魔術師の母から教わった事がある。こんな時に母の教えが役に立つとは思わなかったな……。
魔法は人生で一度だって成功した事は無いが、ブラックウルフの様に炎の球を飛ばす事出来れば、これからの魔物との戦闘がより効率的に行える様になるのではないだろうか。それに、火属性の魔法が使用出来れば、森で仕留めた魔物を焼いて食べる事も出来る。
俺はブラックウルフの魔石を持ち、火の魔法を習得するための訓練を始めた……。
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医者がエルザに対して回復の魔法陣で魔力を送り込み、呪いの効果を食い止めているから、エルザが命を落とす事はないだろう。だが、病室で見たエルザの表情は悲しげだった。すぐにでも妹を助けたいが、幻獣や聖獣を味方にする方法等、想像も出来ない。
魔物は大きく分類して三クラスある。スライムやガーゴイル等の知能も魔力も低い魔獣。人間と同等の知能を持ち、一体で村や町を壊滅させる力を持つ幻獣。人間を超越する魔力と知能を持ち、一体で一国を滅ぼす事が出来る聖獣。
幻獣を討伐するには国家魔術師か熟練の冒険者が討伐隊を組まなければならない。聖獣を討伐するためには、国家魔術師がパーティーを組んで勝負を挑まなければならない。俺の様な戦闘技術もない十五歳の村人が、幻獣のデーモンに立ち向かわなければならないのだ。どうすれば強くなれるのだろうか、鍛える方法も分からない。
武器はあるが防具はなく、エルザのために魔法の杖を購入したから、一ゴールドだってお金を持ってないのだ。空腹を感じる前に魔物を狩り、肉を食べて何とか飢えを凌ぐしか無いだろう。
デーモン襲撃事件のせいで俺の人生はどん底まで落ちた。半ば追放の様な処罰で村を出て、大切な妹は昏睡状態に陥っている。絶対にデーモンを仕留め、エルザに掛けられた呪いを解除する方法を探し出してみせる。復讐するのだ。この怒りが消えない内に……。
レーヴェの周辺は深い森になっており、まだ春を迎えていない冬の森は、外套を一枚羽織っただけの格好では非常に冷たい。気持ちは沈んでいるが、俺の肉体は活力が溢れている。デーモンに立ち向かった日から、俺の体はどうもおかしい。肉体は以前よりも遥かに逞しく、雪が積もる足場の悪い冬の森を歩き続けても疲労すら感じない。
試しに駆け出してみると、俺の下半身の筋肉は驚くほど早く動き、周囲の木々を目視出来ない程の速度で移動する事が出来た。どうなってるんだ? 俺の肉体は。デーモンに何か魔法でも掛けられたのか? いや、そんな事は無い筈だ。
明らかに身体能力が上昇している。体は羽根の様に軽く、跳躍してみると、背の高い木々よりも遥かに高く飛び上がる事が出来た。デーモンに対する怒りと、驚異的な肉体に対する喜びが入り混じり、複雑な感情が芽生えた。暫く体を動かし続けると、体温はゆっくりと上昇し、筋肉には程良い疲労を感じた。だが、体力にはまだまだ余裕がある。
幼い頃から家や図書館で本を読むのが好きだった。運動は苦手で、剣の技術も無ければ魔法も使えない。農村で暮らす十五歳の、何の能力もない平凡な村人だった。しかしこの身体能力は、百戦錬磨の戦士の様に強靭だ。
行く宛もなく森を散策していると、背後から強い火の魔力を感じた。薄暗い森の中でも敵の動きが手に取るように分かり、敵の体の大きさや魔力の強さまで理解出来る。俺は本当に獣にでもなってしまったのだろうか。しかし、そんなきっかけは無かった。心当たりがあるとすれば、デーモンの体を噛み切った事だろうか? デーモンの血液が口に入ったが、吐き出す力も無かったので幾らか飲み込んでしまった。
まさか、体内にデーモンの血液が入った事で、俺の肉体が変化したのだろうか。そんな事はないだろう……。闇属性の魔物の血だ。人間が体内に取り込めばたちまち闇の魔力に蝕まれるだろう。どう考えても肉体が強化されるなんておかしい。だが、俺はこの生まれ変わった体に興奮している。今の俺なら魔物だって狩れるだろう。
背後から一体の魔物が姿を現した。体長百五十センチ程の巨大な狼。全身が黒い毛で覆われており、筋骨隆々。口からは火が溢れ、鋭利な牙をむき出して俺を睨みつけている。以前魔物の図鑑で読んだ事がある。確か火属性に特化した狼系の魔獣、ブラックウルフだ。口から炎の球を吐き、人間を見境なしに襲う悪質な魔獣。
ブラックウルフが使用するファイアボールの魔法は強力で、炎の球を防ぐには防御魔法を使用するか、魔法攻撃に耐性のある盾で防ぐしかない。確か図鑑にはこう書かれていた『力なき者が森でブラックウルフと遭遇した場合。出来る事はたった一つしかない。せめて一撃で死ねる様にと祈る事』。何とも恐ろしい一文だったので、俺はブラックウルフの項目を読んだ時、魔物が湧く森には決して一人で入るべきではないと思った。そんなブラックウルフが今、俺の目の前に居るのだ。
父が愛用していたロングソードを両手で構える。剣の振り方は知らないが、今はブラックウルフを仕留める事に意識を集中させなければならない。目の前に巨大なブラックウルフが居るにもかかわらず、俺の体は敵との戦闘を望んでいる様に反応し、五感は徐々に研ぎ澄まされ、敵の動きが非常に遅く見える。
ブラックウルフが口を大きく開き、炎の球を放った瞬間、俺は瞬時に炎の球を回避し、ロングソードを力強く握り締め、ブラックウルフの体に水平斬りを放った。初めて剣を使用したにもかかわらず、ブラックウルフの体は真っ二つに裂け、森の遥か彼方に飛んだ炎の球が爆発した。
ファイアボールを受けていたら確実に即死していただろう。手には肉を断つ感覚が残っているが、初めて自分の力で魔物を討ち取ったからか、不思議と気分は高揚し、肉体はますます燃える様に熱くなった。これが魔物を倒す感覚なのか。意外と悪くないな……。
俺は明らかにデーモンの力を授かっている。悪魔的な、人間離れした馬鹿力で敵を切り裂いたのだ。冷静に判断して、戦闘経験すら無い村人がブラックウルフのファイアボールを瞬時に回避し、重いロングソードで巨体の魔物を切り裂く、そんな芸当は出来る筈がないのだ。俺はもはや人間ですらないのだろうか……?
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森で激しく動き回ったからか、空腹を感じた。思えば俺は一ヶ月間も食事を摂っていなかった。しかし、俺の肉体は弱る事もなく、むしろ以前よりも遥かに強靭な肉体へと成長を遂げたのだ。これが悪魔であるデーモンの力なのか。体内に悪魔の血が流れている事には苛立ちを感じるが、利用出来るものはなんでも利用する。復讐しなければならないんだ。国家魔術師になるという偉大な夢を持つエルザのために、不当に命を奪われた村人のために……。
ブラックウルフの肉を切ると、体内に小さな魔石があった。強い魔法能力を持つ魔物は体内に魔石を持っている事がある。いわゆる『魔石持ち』の個体は、同種族の個体と比較しても魔力が高く、使用する魔法の威力が高い。
人間は体内に魔石を秘める魔物を討伐し、魔石を用いて魔法を習得するのだ。魔導書を使用して魔法を学ぶ方法もあるが、魔石を持ち、属性の魔力を肌で感じた方が効率良く魔法を習得出来ると、魔術師の母から教わった事がある。こんな時に母の教えが役に立つとは思わなかったな……。
魔法は人生で一度だって成功した事は無いが、ブラックウルフの様に炎の球を飛ばす事出来れば、これからの魔物との戦闘がより効率的に行える様になるのではないだろうか。それに、火属性の魔法が使用出来れば、森で仕留めた魔物を焼いて食べる事も出来る。
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