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04.二回目のおつとめ【捧げられし花テオエル】

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翌日はおつとめはなく、寝室の隣に与えられた部屋でぼーっとして過ごした。
さらに翌日、朝起きるとナーサラーから尻の準備をするように言われた。
シドイェスカは王命で一日置きにお祈りをしているらしく、テオエルのおつとめも一日置きだ。

早めの昼食を取って、尻の準備をし、寝室へ向かう。少しでもスムーズに終えられるように、もう服は脱いでおいた。ベッドに伏せて、枕に顔を押し付け、その時を待つ。

人が入ってくる気配を耳で感じる。絶対に振り向きませんという意思表示のため、そばに寄ってくる足音にも顔をあげない。
天蓋を掻き分けベッドに膝を乗せたシドイェスカが、無言で背後に陣取った。上げようとした尻を鷲掴まれ、左右に割られる。準備万端の孔をじっくり眺められ、羞恥に身体が火照った。

「ふっくら膨れているな。痛むか?」
「……痛くありません」
「そうか」

初夜ほどの恐怖はなかった。寝室に入って最初にかけられた言葉が、痛みの有無を確かめるものだったからかもしれない。
枕を抱えて、自ら顔を押し付ける。尻をあげ、ゆっくり脚を開いていくと、股の間に身体を入れたシドイェスカが、テオエルの腰を掴んで固定した。

具合を確かめるように指でぐちぐち孔を押し広げられながら、シドイェスカの準備が整うのを静かに待つ。中に仕込んだ潤滑油が、弄られるのに合わせて尻の狭間を伝い落ちた。

やがて指が引き抜かれ、シドイェスカ自らの手で勃起させた陰茎が、ぐちゃぐちゃに濡れて綻んだ肉を割り開く。

ゆーっくり押し込まれると、それだけで感じてしまい、足の指先が丸まった。縋りついた枕に、指が食い込む。

「あ、あ、あ、あ、」

あとは淡々と抜き差しされ、奥を突かれる度にあえかな声が漏れる。
シドイェスカが精嚢を空にするまで吐き出す。ただ使い勝手のいい穴としてテオエルはそこにあった。

三回中に出された頃、不意に後頭部を撫でられた。

「……そなた、目の色は」
「黒、です……?」
「…………そうか。よりにもよって、私に捧げられるとは運のない。可哀想にな。それだけ美しいのなら、引く手数多であったろうにな」

最後の一音と同時に貫かれる。反射的に飛び出た声は、枕に吸われた。



淡々と腰を打ち付けられながら、なんか変だな、と思った。
テオエルは一度もシドイェスカと顔を合わせたことがない。
それなのに、何故、シドイェスカはテオエルをそれだけ美しいのなら、なんて言ったのだろう。
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