可憐な少女よりガチムチおじさんが圧倒的に性被害に遭う恐ろしい世界に迷い込んだ

汐崎えみや

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「なあ瀬野、いいだろ?」

迫ってくる伊田に、瀬野は無言の一瞥をくれてやった。

「あんた名器だよ。あんなに気持ちのいい穴は初めてだ」

馴れ馴れしく肩を抱いてくる手を叩き落とす。素肌と素肌の接触が気持ち悪かった。
腰をあげ、別のソファに移る。何度拒否しても、伊田は瀬野のケツを追っかけてきた。

「なんで駄目なんだ? どうせ旦那様にはヤられてるし、俺達も、他の奴らとも散々ヤってるだろ? どうして旦那様の命令ではヤらせるのに、俺の誘いではヤらせてくれないんだ?」

こいつ蹴ってもいいだろうか。

「ねえヤらせてよ。瀬野がいいんだよ」

裸でいることを強いられているため剥き出しの腿を、意味深長な手つきで撫でられる。そのまま内股に滑り込んできそうだったのを、肩を強くどついて突き放すことで拒絶した。

「いいか? よく聞け」

ここでようやく、瀬野は口を開いた。ルタ以外の相手とまともに口をきくのは、久方ぶりのことだった。

「俺は、俺の意思で、おまえに抱かれることはない」

伊田はにんまり笑った。

「じゃあ、あんたの意思に関わらず抱かれるなら、仕方ないよな?」

その言葉が合図だったかのように、背後から何者かに飛びつかれた。ソファから崩れ落ち、カーペットに膝と両手をつく。そのまま首の後ろを掴まれ、床に押し付けられた。他の人間が、両腕を引っ張って背中で捻って固定する。鮮やかな手際だった。

「う……っ、いってえなくそ」

痛みに呻く瀬野を抑えつけているのは伊田を含めた4人。この部屋にいるはずの残り半数は様子見の姿勢だ。

「放せ! 触るな!」

大声で噛みつく瀬野をせせら笑うように、複数の不躾な手が鍛え上げられた肉体を這い回る。蹴りを入れようとした脚を膝で踏みつけて抑えつけられ、尻たぶをそれぞれ別の人間に左右から割り開かれる。すっかり使い込まれた窄まりが露出した。誰かが、軽快な口笛を吹く。

「やめーーっぅ、」

高い位置から垂らされたローションが、割れ目に注がれ後孔を潤す。

「くそ……っ、伊田!」
「暴れると怪我するよ」

軽い調子で言って、伝い落ちた潤滑油をすくった指先が塗り込むようにしわをなぞる。ぞわぞわと、背筋が震えた。受け入れることに慣れた穴が、刺激されたことで咥えるものを求めて綻ぶ。

「いゃだ……っ」
「身体は嫌がってないんだよなあ」
「ね~」
「くすくす」

わざわざ耳元で笑い声を立てた、瀬野の上半身を抑えつけている男が、耳介に噛みついてきた。ゾッとして首を振るが、頭を固定されてしまう。そんなちょっとした反抗が火を付けてしまったのか、耳穴に舌を捩じ込まれた。耳の中に唾液を塗られる音が、頭蓋内に響いて鳥肌が立つ。

「く……やめ……っ! ア、うそ」

耳に気を取られているうちに、指が尻の中に潜りこんでくる。

「嘘じゃないよお。2本も入ってる」
「3本目もすぐ入りそうじゃない? 僕の指挿れていい?」
「や、め……っ、ーーっんぐぅう」

中を掻き回していた2本の指がピースするように左右に開かれ、広げられた隙間から別の男の指が1本捩じ込まれる。3本の指を咥えさせられた肉輪が、ひくひく収縮した。

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