可憐な少女よりガチムチおじさんが圧倒的に性被害に遭う恐ろしい世界に迷い込んだ

汐崎えみや

文字の大きさ
上 下
10 / 35

10.

しおりを挟む


「いいぞ、最高の締め具合だ」

後孔を広げるために挿れられていた触手が引き抜かれる。その刺激にも感じてしまって、瀬野はびくんっと跳ねた。足先が、宙を掻く。全身が、ぐっしょりと汗で湿っていた。

「まだ終わりじゃないぞ。ここからが本番だろう」

ベッドに仰向けに転がされ、絡みついていた触手がざわざわと引いていく。
何を考えることもできない真っ白な頭で、瀬野は『それ』を視界におさめた。
『それ』は、アテォロの身体を構成する触手の中でも、異彩を放っていた。

赤黒く、びきびきと血管が浮いた怒張。体格の良い瀬野と比べても明らかに差がわかるほど、太く、長大で、グロテスクだ。
すでに3度射精している瀬野と違い、一度も精を吐き出していない彼のイチモツは、先走りを垂らして今か今かと瀬野を征服する時を待っている。

「…………あ、」

脚を左右に開かれ、いまだ本番に使われたことのないそこへ先端を押し当てられて、引きつった声が漏れた。

「あ……ぁ……や、」
「ふふ」

軽く押し込まれて、僅かに食い込んだと思ったら、離される。

「ゃ……あ、」
「押し込まずとも、ひとりでに飲み込みそうだ」
「ん゛ん……っ、ん!」

入口にくっつけては離されるのを何度も繰り返されると、窄まりとアテォロの怒張の間に体液と混ざり合ったローションが糸を引いた。

瀬野は両腕を交差して顔を隠し、下唇を色が変わるほど噛み締めた。

「やらしい身体だ」

言い終わるのと同時に、ぐっと肉輪が押し開かれた。あっけない程簡単に、恐ろしさを感じるほどのイチモツを、ずぶずぶ飲み込んでいく。ほとんど痛みがないことさえも、瀬野の心を苦しめた。
先端が最奥を突く。
きゅうう……と、瀬野の意思とは関係なく締め付けて、生理的な反射であるとわかっていながら死にたくなる。

「はじめて犯された気分はどうだ?」
「さっさとひとの身体使ってオナってイけよくそっ!」
「はは。すでに3度も私にイかされているわりに威勢がいい」

ずるるるぅっと、内壁を擦りあげながら怒張が引き抜かれる。快感がぶわっと全身に広がった。毛穴が広がって、どっと汗が噴き出す。ずちゅんっ! 入っていた質量を失って閉じかけた肉筒を、勢いよく押し広げて奥まで貫かれる。

ずるるるぅっ、ずちゅんっ!
ずるるるぅっ、ずちゅんっ!
ずるるるぅっ、ばちゅんっ!

ずるるるぅっ……ーーどちゅんっ!!!

「あ゛!!!」

奥の奥まで犯されて、せめてもと声を噛み殺すことすら許されない。一度放たれてしまったら、もうどんなに頑張っても押しとどめることはできなくて。

「あ! あァ゛っ! あっ!」

どす、どす、どす、どす、どすーー

「や゛! あ、ぁ゛、ん! ヤ!」

一定のスパンで抽挿を繰り返される。

「はは。おまえも感じているじゃないか」
「ん゛……っ、く……! んん゛っ」
「これじゃ私のオナニーとは言えないな」

アナルを凌辱されるリズムで、勃起した陰茎が瀬野の腹の上を前後に振れる。勢いのない垂れ流すような4度目の射精によって、吐き出された体液が揺れるたびに飛び散った。

「はあ……イく。出すぞ。そのまま締めろ」

ぐぽぐぽぐぽぐぽーー
ラストスパートとばかりに自分の性感だけを高める動きで抜き差しを繰り返した後、ぐっと奥に押し挿されて、中に吐き出される感覚が広がった。

「…………ぁ……」

自分でも喉から出たことに気づかないような、小さな小さな声だった。



犯されて、尻の奥に射精されたという事実を、瀬野は茫然と感じていた。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話

gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、 立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。 タイトルそのままですみません。

ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話

あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ハンター ライト(17) ???? アル(20) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 後半のキャラ崩壊は許してください;;

処理中です...