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09.
しおりを挟む寝室に通された瞬間、ぐわばっと触手が全身に巻き付いてきた。
「ずっと触れたかった……!」
流暢な日本語だった。日本人を8人も飼っているだけある。
「こんなにもいやらしい身体をしているというのに、おまえときたら、無防備に晒して色を振り撒きおって……!」
触手は瀬野の四肢に絡みつき、甘く締め付ける。そのまま持ち上げられて移動し、ベッドへ尻を降ろされた。背後へ回ったアテォロの触手が、手や足、あらゆる首に巻き付いて拘束しながら、盛り上がった胸筋をいやらしく揉む。
「触られたかったんだろう! 撮られたかったんだろう! やらしい奴め! やらしい奴め!」
『人間カフェ』に客として来ていた時は穏やかに猫でも愛でるような触れ方をしていたくせに、内心ではそんな風に思っていたのか……!
咄嗟の嫌悪感に、身を捩る。
「ーーっ、や……」
「ルタといったか?」
抵抗しようとした身体が固まる。強張る剥き出しの肉体を、数多の触手がしゅるしゅる這い回った。心は冷えているのに、躾られた身体が熱を帯びはじめる。
「私はあの娘に興味などないが、あんなのでも興奮できる変態は探せばいる。おまえが私に逆らえば、あの娘は変態御用達のAVにでも売り飛ばそう」
「ーーく、……っ」
固く握った拳から、力が抜けた。
深く、息を吐く。
「ぁ……んっ、ゃ……は、」
細い触手の先端がくぱっと口を開き、ぷっくり立ちあがった乳首に吸い付く。中に無数に生えたトゲが、乳頭を擦りあげるたびに細かい刺激を与えてきた。
アテォロの身体に埋もれて善がり、びくびく震える瀬野を、アテォロは全身の触手で愛撫した。
腕も脇腹も胸も脚も余す所なく絡みつき、締めつけ、這い回る。
すでに2度達している陰茎も、吐き出した精と上から垂らされたローションで滑りがよくなり、巻き付いた触手がスムーズにぬるぬる上下する。
「もう一度イけたら、尻に私のモノを挿れてやろうな」
「ーーっあ゛!」
反り返った陰茎から混ざり合った液が垂れ流れ会陰を伝ってどろどろに濡れた窄まりを貫いていた触手が、くるみ大の快感ポイントを強く押し潰したことで、喉の奥から反射的に声が飛び出す。
うごめく触手に埋もれながら、乳首を強く引っ張られ、竿を扱きながら玉袋を揉まれて、さらにくるみを強く押されることで強制的に絶頂を促される。
「ゃ、や! ぁ……や、あ……!」
「嫌じゃないだろう」
「あ、ぁ、や……! あ、」
「そら、イけ」
「あ゛ぁ……っ!」
背中を弓なりにしなりながら、瀬野は勢いよく達した。後孔がハメられている触手を強く食い締める。その締まり具合を確かめるように、収縮するアナルを抜き差しされて、瀬野はまた軽くイった。
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