男子校に入学しても絶対そっち側には行かないって思っていたのに、助けてくれた先輩が気になってます

天冨 七緒

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待ちに待った昼休みなのに。

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ヤバいかも。
授業は毎回真面目に聞いていたつもりだった。
けど、この学校は元々レベルが高いんだった。
今からならきっと間に合う。
これから毎日ちゃんと試験勉強すればなんとか。

「う゛う゛」

「なに唸ってんだよ」

勢いよく振り向くとそこには念願の人がいた。
なにも言わず先輩に抱きつく。
まだ空き部屋にも遠い廊下で抱き合った。
先輩を堪能してからいつもの場所へ。

「んで、今度はなんだよ」

「ん゛ー先輩は試験勉強してる?」

「……教えてやろうか」

先輩が教えてくれるの?と舞い上がり勢いで頷こうとしたが冷静になった。
先輩と二人きりになったら絶対勉強どころじゃないはず。
ダメ。

「ん゛ー、一人で勉強します」

「何でだよ」

「先輩といたら勉強に集中出来ないと思う」

「ふーん、なら後三週間はお預けか?」

「っえ?」

…そうなっちゃうよね。
でも、お昼休みくらいは良いと思う。
ちょっとくらい。
ダメかな?
すがるように先輩を見た。

「三週間後だな」

「っ……………はい」

絶対赤点なんて取らないんだから。
たったの三週間。
大丈夫大丈夫。
うぇーん、離れたくないよ。
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