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リーヴェス アフェーレ
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何もしなくても日々過ぎていく。
学園パーティーも、もうすぐだ。
私達にとって最後の学園パーティー…。
アティランと私にはパーティーの思い出がないな。
私は何故アティランをエスコートしなかったんだ?
誘った事は一度もなかったのか?
どうして誘わなかったんだ?
どうして…どうして…どうして…。
あぁ、一度誘おうとしたことがあったか…。
確か…婚約者となってすぐのアティランの誕生日に…。
あの頃は、私よりアティランの方が背が高かったんだ。
王子より婚約者の方が背が高いのが嫌で私は…。
「お前をエスコートすることはない。」
叫んだったか?
エスコートをする為にアティランの部屋まで訪れたのに、鏡を見てアティランのが背が高いことに気付いて並びたくないと思ってしまったんだ。
たったそれだけのこと…子供だな。
言われたアティランは、泣くことも怒ることもなく…。
「構いません、必ずしもしなければならないと言うことではありませんので。」
暴言を吐いたのは私なのにアティランが頭を下げ、一人で入場してしまったんだ。
取り残された私は、婚約者となって初めてのアティランの誕生日パーティーを参加することなく誕生日の贈り物も渡せず王宮に戻った…。
あの日はちゃんと贈り物を準備していたんだ…あの時の贈り物はその後どうしたのか思い出せない…。
一度目を失敗してから二度目からはパーティーは欠席する旨の手紙を送っていた。
学園に入学しても私達の関係は変わらず、学園主催のパーティーでもエスコートもダンスも当然のようにしなかった。
アティランは誰ともダンスをしなかったが、私は愚かにもあの平民とした。
パーティーの一曲目は爵位が一番高いものが担うことになっている。
王族の私がダンスするのは当然であり、婚約している私のパートナーは婚約者がするものなのに…私はアティランを避けた。
アティラン以外なら誰でも良かった、公爵だろうと男爵だろうと。
むしろ下位貴族を選んだ時、アティランがどんな表情をするのか見てみたかった。
それで、当て付けのように平民を選んだ。
あれとなら間違いを起こすことはない思っていたから…。
私の予想に反して…いや予想通りと言うべきか、アティランは全く反応を見せなかった。
私が誰とダンスしようが興味がないようで、ダンスの最中アティランは会場内を忙しく動き回っていたのをダンスをしながら目撃した。
私もアティラン以外なら誰が相手になろうと興味がなかった。
二年連続であの平民とダンスしたのは相手を選らぶのが面倒だっただけだ。
平民が良かったわけではない。
誰でも良かったが高位貴族を選んだら第二妃候補として持ち上がると思い、そんな心配のない平民にしたんだ。
そのぐらいは考えていたんだが…。
私はアティランに興味のないフリをしていたが、行動の全てがアティランを意識していた。
そんな思いに気付きたくなく、アティランに対し冷たい態度を取っていた。
真面目なアティランなら婚約解消は無いと思っていたから強気に振る舞っていたが、まさか記憶喪失となり呆気なく婚約解消になるなんて…。
今年は誰ともダンスをするつもりはない。
平民がパーティーについてうるさく聞いてくるが、返事をするのも面倒だった。
あの平民はいつまで私に付きまとうつもりなんだ?
いくら付きまとったところで、私は平民を第二妃にも側妃にもするつもりはない。
周囲がどう思っていようと、私は平民に対して好意は一切無い。
最近はアティランの事ばかり考えてしまい、偶然見掛けると目で追ってしまう。
出来ることなら話し掛けたかった。
何処に行くのか気になり後をつけてしまうと、アティランはダンスの練習をしていた。
ダンス…するつもりなのか?
アイツの為に練習しているのか?
どうしてそこまでする?
あいつにそこまでする価値があるのか?
なんで…。
私の時にはそんな事してはくれなかっただろ?
何故…私じゃないんだ?
学園パーティーも、もうすぐだ。
私達にとって最後の学園パーティー…。
アティランと私にはパーティーの思い出がないな。
私は何故アティランをエスコートしなかったんだ?
誘った事は一度もなかったのか?
どうして誘わなかったんだ?
どうして…どうして…どうして…。
あぁ、一度誘おうとしたことがあったか…。
確か…婚約者となってすぐのアティランの誕生日に…。
あの頃は、私よりアティランの方が背が高かったんだ。
王子より婚約者の方が背が高いのが嫌で私は…。
「お前をエスコートすることはない。」
叫んだったか?
エスコートをする為にアティランの部屋まで訪れたのに、鏡を見てアティランのが背が高いことに気付いて並びたくないと思ってしまったんだ。
たったそれだけのこと…子供だな。
言われたアティランは、泣くことも怒ることもなく…。
「構いません、必ずしもしなければならないと言うことではありませんので。」
暴言を吐いたのは私なのにアティランが頭を下げ、一人で入場してしまったんだ。
取り残された私は、婚約者となって初めてのアティランの誕生日パーティーを参加することなく誕生日の贈り物も渡せず王宮に戻った…。
あの日はちゃんと贈り物を準備していたんだ…あの時の贈り物はその後どうしたのか思い出せない…。
一度目を失敗してから二度目からはパーティーは欠席する旨の手紙を送っていた。
学園に入学しても私達の関係は変わらず、学園主催のパーティーでもエスコートもダンスも当然のようにしなかった。
アティランは誰ともダンスをしなかったが、私は愚かにもあの平民とした。
パーティーの一曲目は爵位が一番高いものが担うことになっている。
王族の私がダンスするのは当然であり、婚約している私のパートナーは婚約者がするものなのに…私はアティランを避けた。
アティラン以外なら誰でも良かった、公爵だろうと男爵だろうと。
むしろ下位貴族を選んだ時、アティランがどんな表情をするのか見てみたかった。
それで、当て付けのように平民を選んだ。
あれとなら間違いを起こすことはない思っていたから…。
私の予想に反して…いや予想通りと言うべきか、アティランは全く反応を見せなかった。
私が誰とダンスしようが興味がないようで、ダンスの最中アティランは会場内を忙しく動き回っていたのをダンスをしながら目撃した。
私もアティラン以外なら誰が相手になろうと興味がなかった。
二年連続であの平民とダンスしたのは相手を選らぶのが面倒だっただけだ。
平民が良かったわけではない。
誰でも良かったが高位貴族を選んだら第二妃候補として持ち上がると思い、そんな心配のない平民にしたんだ。
そのぐらいは考えていたんだが…。
私はアティランに興味のないフリをしていたが、行動の全てがアティランを意識していた。
そんな思いに気付きたくなく、アティランに対し冷たい態度を取っていた。
真面目なアティランなら婚約解消は無いと思っていたから強気に振る舞っていたが、まさか記憶喪失となり呆気なく婚約解消になるなんて…。
今年は誰ともダンスをするつもりはない。
平民がパーティーについてうるさく聞いてくるが、返事をするのも面倒だった。
あの平民はいつまで私に付きまとうつもりなんだ?
いくら付きまとったところで、私は平民を第二妃にも側妃にもするつもりはない。
周囲がどう思っていようと、私は平民に対して好意は一切無い。
最近はアティランの事ばかり考えてしまい、偶然見掛けると目で追ってしまう。
出来ることなら話し掛けたかった。
何処に行くのか気になり後をつけてしまうと、アティランはダンスの練習をしていた。
ダンス…するつもりなのか?
アイツの為に練習しているのか?
どうしてそこまでする?
あいつにそこまでする価値があるのか?
なんで…。
私の時にはそんな事してはくれなかっただろ?
何故…私じゃないんだ?
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