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リーヴェス アフェーレ
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以前まで辛うじて出来ていた会話も出来なくなった。
アティランの整った美しい顔を前にすると、責められているような気分となり居心地が悪くなってしまい婚約者としてのお茶会も無くなってしまった。
表向きはお互い学園で会う事も多く生徒会の仕事もあり、無理に二人の時間を作る必要はないと。
お茶会が無くなって気付いた。
アティランとの二人きりの時間が全くないという事実に。
あの日、私が放った言葉は気付けば学園中に広まっていた。
その所為もあり、私からアティランに声をかけるのが難しくなってしまった。
生徒会も態と時間を過ぎると、アティランではない別の人間が私を呼びに来るようになってしまった。
生徒会室に入っても、何の興味もない視線で私を確認した後アティランの思考から私は消えた。
アティランとの時間はなくなるのに、平民との時間は増えていった。
ちょこまかと私に纏わりつき、一人になる時間を奪われていく。
アティランとの関係を修復したいのに考える暇も実行するタイミングもない。
「私に近付くな」とハッキリ言ったが、何を勘違いしたのか「あの怖い人に言われたんですか?大丈夫です僕は何を言われても平気なんで」と訳の分からないことを言い出した。
怖い人はアティランの事だろう。
アティランは貴族であり、その中でも爵位の高い公爵家だ。
平民が許される発言ではない、どうしてここまで無知なんだ?
この平民の側にいると頭がおかしくなりそうだった。
離れたいのにどこまでも追いかけてきては「僕は平民なんで、貴族様の嫌がらせなんて耐えられます。だから僕を避けなくても大丈夫です。何を言われても王子が側にいてくれたら」と会話にならなかった。
私はお前の側になんていたくないっ。
次第にこの平民と私の関係が噂されるようになり、私は居心地の悪さは増していった。
何故こうなってしまったんだ…。
アティランとの距離を縮める処か更に距離が出来、あっという間に一年が過ぎていた。
今年こそはと望むも、今度は貴族が私に近付いてきた。
何でも第二妃という噂は、彼らの父親達の願望が噂となり広まったらしい。
ある貴族の一人が「グラキアス様も望んでいる」と言った。
「アティランが第二妃を?」
あまりにも衝撃的な言葉だった。
「はい、僕グラキアス様に尋ねたんです。そうしたら「国のための政略結婚であり私に子を産むのは求められていない。だが、王族の子は必要だ」と仰ってましたよ?なので、グラキアス様も第二妃の存在は必要と考えているようです。」
…アティランは政務だけをこなす為に私と結婚を?
跡継ぎは別の者と…。
私との結婚をその様に思っていたのか?
今まで…。
私がそう思わせたのか?
今更だが生徒会にも遅れることなく出席しアティランに相応しいよう行動した。
平民は未だに纏わりつくこともあったが、多少は大人しくなり三年になると私も考えを変えた。
結婚はするのだから、第二妃は私達が決めればいい。
私はアティランとの子供が欲しい。
「アフェーレ王子、僕黙っていましたがずっと貴族の方から嫌がらせを受けているんです。」
またこの平民は可笑しなことを言い出した。
嫌がらせではなく教育・指導だ。
王族に安易に纏わりつくくらいだ、他にも無礼を行ってきたのだろう。
少しは相手の言葉に耳を傾け、自身の非を認めろっ。
罰せられないだけ皆に感謝するべきだっ、どれだけ我慢しているのか気付こうともしないなんて…。
こっちはお前と貴族に言い寄られ面倒でしかないのに…。
ん?だか…今回の件を利用すれば貴族の第二妃候補が減らせるかもしれない。
「わかった、次は私を呼べ。」
それだけ伝え平民から離れた。
奴は本当に私を呼び「彼に嫌がらせを受けました」泣きついてきた。
迷惑だが、今回は確り状況を聞くことにした。
何でも、ある貴族に「王子に近付いてはいけない」「あなたが近付いて良い相手ではない」と至極全うな事を言われたらしい。
別の人間にしようと思ったが、彼の特徴を聞くと侯爵家のエストレヤ イグニスだとわかった。
彼も第二妃候補に上がっているのだろう。
爵位もそうだが婚約者がいないことをみると自分にも可能性があると思っているに違いない。
彼には悪いが生け贄になってもらった。
「貴族という立場を利用して平民への嫌がらせするとは不愉快な奴だな。」
顔を真っ青にさせ震えていた。
君は正しいが、悪者になってもらう。
その発言が一気に広まり、変に関わってくる奴は居なかった。
が、まさかのアティランがやって来た。
久しぶりに対面するアティランに嬉しくもあり緊張もした。
「噂を確かめに来た。」
「………」
噂?
「あのような発言をしたのは事実か?」
あのような…きっと、平民を守ったやつだよな…。
「…あっあぁ」
「彼が言った事は正しいとは感じないのか?」
「………」
正しいと理解している…。
「私は婚約者ではあるが、王子の行動を制限するつもりはない。但し皆の手本となるような行動をして欲しい。」
「………」
それは…どういう…。
「アフェーレ王子は一人辛い思いをしていたんです、婚約者なのにどうして気付かないんですか?アフェーレ王子の事何とも思ってないんですか?」
私とアティランが会話しているのに、平民が無理に割り込んでくるなっ。
どんな内容でも私はアティランと話せて嬉しいんだっ。
それにそんなこと…聞くな…。
聞かなくていい、聞きたくないっ。
…なんて言われるか…。
「私は公爵家という立場で婚約者に選ばれた。それ以上は無い。」
…やはり…。
それ以上の感情は無いんだな…。
「酷い、そんなのあんまりじゃないですか。人には気持ちがあるのに。」
うるさい。
黙れ。
「国を守るとはそう言うことです。もし恋愛したいのなら構いません、私は止めるつもりはありません。」
「………」
それが、本音なんだな…。
「なら、僕がアフェーレ王子と恋人同士でも文句有りませんよね?」
「有りませんよ、色々障害はありますが。公爵家の私と結婚し貴方を愛人にすれば良いだけの事です。」
「嫌です、どうして僕が愛人なんですか?」
「貴方には爵位も無く、後ろ楯もないからです。」
「そんなの無くったって僕達は思い合っていて…」
勝手に決めるな、お前を思う気持ちなど無い。
アティランに嘘を言うな…。
…否定したいのに、声を発する気力もなかった。
「それでは国は守れません。爵位はが高くなればなる程、責任も高まるんです。貴方は私達貴族が抱えている責任の重さを理解していない。」
アティランは正しい。
王族は国を守る為にいる。
その王族を支えるために幼い頃にアティランが選ばれた。
父の目は確かだった。
優秀で、王子の婚約者に相応しい…。
相応しいが…どうして私の欲しい言葉をこの平民が口にし、私の愛したアティランは気付いてくれない?
私にそんなに興味がないのか?
「貴方は間違ってる。」
「平民の中でなら貴方の考えは間違ってないでしょう、だが貴族には通用しません。貴族に恋愛など必要ない。」
…恋愛など必要ない…やはり、そう考えていたのか…。
「僕達は愛し合ってます、貴方こそ必要ない。」
平民の訳の分からない叫びが聞こえた時、彼はアティランを突き飛ばそうとしていた。
アティランの言葉に打ちひしがれていた為咄嗟に手を伸ばすも、間に合わずアティランは勢いよく壁に当たった。
私は次にこの平民がアティランに何かしでかすのではと思い、腕の中で拘束した。
何を勘違いしたのか平民は私の胸にしがみついていた。
それよりもアティランだった。
大丈夫なのか?と恐る恐る手を伸ばした。
アティランの睨み付けるような目に恐怖を感じ、身体が硬直してしまった。
そんな目で私をみないでくれ。
「いい加減にしろっ、学園でまで爵位を持ち出すな。婚約者なら、私の気持ちを理解しろっ。」
私はただ、アティランと恋愛がしたかったんだ…。
王族と意識してほしくない相手には通じず、距離を置いて欲しい者ばかり近付いてくる。
アティランの整った美しい顔を前にすると、責められているような気分となり居心地が悪くなってしまい婚約者としてのお茶会も無くなってしまった。
表向きはお互い学園で会う事も多く生徒会の仕事もあり、無理に二人の時間を作る必要はないと。
お茶会が無くなって気付いた。
アティランとの二人きりの時間が全くないという事実に。
あの日、私が放った言葉は気付けば学園中に広まっていた。
その所為もあり、私からアティランに声をかけるのが難しくなってしまった。
生徒会も態と時間を過ぎると、アティランではない別の人間が私を呼びに来るようになってしまった。
生徒会室に入っても、何の興味もない視線で私を確認した後アティランの思考から私は消えた。
アティランとの時間はなくなるのに、平民との時間は増えていった。
ちょこまかと私に纏わりつき、一人になる時間を奪われていく。
アティランとの関係を修復したいのに考える暇も実行するタイミングもない。
「私に近付くな」とハッキリ言ったが、何を勘違いしたのか「あの怖い人に言われたんですか?大丈夫です僕は何を言われても平気なんで」と訳の分からないことを言い出した。
怖い人はアティランの事だろう。
アティランは貴族であり、その中でも爵位の高い公爵家だ。
平民が許される発言ではない、どうしてここまで無知なんだ?
この平民の側にいると頭がおかしくなりそうだった。
離れたいのにどこまでも追いかけてきては「僕は平民なんで、貴族様の嫌がらせなんて耐えられます。だから僕を避けなくても大丈夫です。何を言われても王子が側にいてくれたら」と会話にならなかった。
私はお前の側になんていたくないっ。
次第にこの平民と私の関係が噂されるようになり、私は居心地の悪さは増していった。
何故こうなってしまったんだ…。
アティランとの距離を縮める処か更に距離が出来、あっという間に一年が過ぎていた。
今年こそはと望むも、今度は貴族が私に近付いてきた。
何でも第二妃という噂は、彼らの父親達の願望が噂となり広まったらしい。
ある貴族の一人が「グラキアス様も望んでいる」と言った。
「アティランが第二妃を?」
あまりにも衝撃的な言葉だった。
「はい、僕グラキアス様に尋ねたんです。そうしたら「国のための政略結婚であり私に子を産むのは求められていない。だが、王族の子は必要だ」と仰ってましたよ?なので、グラキアス様も第二妃の存在は必要と考えているようです。」
…アティランは政務だけをこなす為に私と結婚を?
跡継ぎは別の者と…。
私との結婚をその様に思っていたのか?
今まで…。
私がそう思わせたのか?
今更だが生徒会にも遅れることなく出席しアティランに相応しいよう行動した。
平民は未だに纏わりつくこともあったが、多少は大人しくなり三年になると私も考えを変えた。
結婚はするのだから、第二妃は私達が決めればいい。
私はアティランとの子供が欲しい。
「アフェーレ王子、僕黙っていましたがずっと貴族の方から嫌がらせを受けているんです。」
またこの平民は可笑しなことを言い出した。
嫌がらせではなく教育・指導だ。
王族に安易に纏わりつくくらいだ、他にも無礼を行ってきたのだろう。
少しは相手の言葉に耳を傾け、自身の非を認めろっ。
罰せられないだけ皆に感謝するべきだっ、どれだけ我慢しているのか気付こうともしないなんて…。
こっちはお前と貴族に言い寄られ面倒でしかないのに…。
ん?だか…今回の件を利用すれば貴族の第二妃候補が減らせるかもしれない。
「わかった、次は私を呼べ。」
それだけ伝え平民から離れた。
奴は本当に私を呼び「彼に嫌がらせを受けました」泣きついてきた。
迷惑だが、今回は確り状況を聞くことにした。
何でも、ある貴族に「王子に近付いてはいけない」「あなたが近付いて良い相手ではない」と至極全うな事を言われたらしい。
別の人間にしようと思ったが、彼の特徴を聞くと侯爵家のエストレヤ イグニスだとわかった。
彼も第二妃候補に上がっているのだろう。
爵位もそうだが婚約者がいないことをみると自分にも可能性があると思っているに違いない。
彼には悪いが生け贄になってもらった。
「貴族という立場を利用して平民への嫌がらせするとは不愉快な奴だな。」
顔を真っ青にさせ震えていた。
君は正しいが、悪者になってもらう。
その発言が一気に広まり、変に関わってくる奴は居なかった。
が、まさかのアティランがやって来た。
久しぶりに対面するアティランに嬉しくもあり緊張もした。
「噂を確かめに来た。」
「………」
噂?
「あのような発言をしたのは事実か?」
あのような…きっと、平民を守ったやつだよな…。
「…あっあぁ」
「彼が言った事は正しいとは感じないのか?」
「………」
正しいと理解している…。
「私は婚約者ではあるが、王子の行動を制限するつもりはない。但し皆の手本となるような行動をして欲しい。」
「………」
それは…どういう…。
「アフェーレ王子は一人辛い思いをしていたんです、婚約者なのにどうして気付かないんですか?アフェーレ王子の事何とも思ってないんですか?」
私とアティランが会話しているのに、平民が無理に割り込んでくるなっ。
どんな内容でも私はアティランと話せて嬉しいんだっ。
それにそんなこと…聞くな…。
聞かなくていい、聞きたくないっ。
…なんて言われるか…。
「私は公爵家という立場で婚約者に選ばれた。それ以上は無い。」
…やはり…。
それ以上の感情は無いんだな…。
「酷い、そんなのあんまりじゃないですか。人には気持ちがあるのに。」
うるさい。
黙れ。
「国を守るとはそう言うことです。もし恋愛したいのなら構いません、私は止めるつもりはありません。」
「………」
それが、本音なんだな…。
「なら、僕がアフェーレ王子と恋人同士でも文句有りませんよね?」
「有りませんよ、色々障害はありますが。公爵家の私と結婚し貴方を愛人にすれば良いだけの事です。」
「嫌です、どうして僕が愛人なんですか?」
「貴方には爵位も無く、後ろ楯もないからです。」
「そんなの無くったって僕達は思い合っていて…」
勝手に決めるな、お前を思う気持ちなど無い。
アティランに嘘を言うな…。
…否定したいのに、声を発する気力もなかった。
「それでは国は守れません。爵位はが高くなればなる程、責任も高まるんです。貴方は私達貴族が抱えている責任の重さを理解していない。」
アティランは正しい。
王族は国を守る為にいる。
その王族を支えるために幼い頃にアティランが選ばれた。
父の目は確かだった。
優秀で、王子の婚約者に相応しい…。
相応しいが…どうして私の欲しい言葉をこの平民が口にし、私の愛したアティランは気付いてくれない?
私にそんなに興味がないのか?
「貴方は間違ってる。」
「平民の中でなら貴方の考えは間違ってないでしょう、だが貴族には通用しません。貴族に恋愛など必要ない。」
…恋愛など必要ない…やはり、そう考えていたのか…。
「僕達は愛し合ってます、貴方こそ必要ない。」
平民の訳の分からない叫びが聞こえた時、彼はアティランを突き飛ばそうとしていた。
アティランの言葉に打ちひしがれていた為咄嗟に手を伸ばすも、間に合わずアティランは勢いよく壁に当たった。
私は次にこの平民がアティランに何かしでかすのではと思い、腕の中で拘束した。
何を勘違いしたのか平民は私の胸にしがみついていた。
それよりもアティランだった。
大丈夫なのか?と恐る恐る手を伸ばした。
アティランの睨み付けるような目に恐怖を感じ、身体が硬直してしまった。
そんな目で私をみないでくれ。
「いい加減にしろっ、学園でまで爵位を持ち出すな。婚約者なら、私の気持ちを理解しろっ。」
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