75 / 177
「また明日」は今日だ ラーデン ティエンダ
しおりを挟む
誰かを膝の上に乗せたのは初めてだった。
あんなに軽いものなのか?
部屋につきソファに座っても、まだ膝の上に感触が残っている。
「あれが婚約者…。」
私は今まで婚約者を怠っていた。
フロイントにも悪いことをした。
これからは婚約者らしくしなければ。
グラキエスのようには難しいが在学中にもっと婚約者らしくなろう。
婚約者らしく…。
グラキエスはイグニス様ととても距離が近かった。
膝にも…向き合って…あれは……凄かった。
俺は見つめ合うのも二秒が限界で、視線を彷徨わせてしまう。
グラキエスとイグニス様の様子が視界に入り、手本のようにと観察していると唇が触れているように見えた。
会話をしているだけなのか、俺の目が悪くなったのか何度見ても二人の唇は触れていた。
会話する度に掠めているように…。
あれが…婚約者との会話…。
急いで洗面所に行き念入りに歯を磨き、口臭のチェックも忘れずに確認した。
眠りにつくまでフロイントの事を考え続けた。
明日はまだか…。
早く明日にならないか…。
早く…明日…に…。
目覚めると、朝からフロイントの事を考えていた。
身なりを整え食堂へ向かった。
既に生徒が存在する中、フロイントの姿を探した。
まだ来ていないのか…。
「ぁっ」
小さな声が聞こえ振り返った。
「あっ…」
いた。
久しぶりのフロイントだ。
以前は一日二日会わなくても、それが日常だったのに今日からは違う。
「…フロイント…おはよう。」
「ぉはようございます。」
「…一緒に食べないか?」
「…はぃ」
二人で食事を取りに行こうとしたが、そういえばグラキエスはイグニス様を席で待たせ二人分の食事を手にしていた。
「フロイント…席を任せていいか?俺が朝食を持ってくる…。」
「ぁっはい」
トレイを持ち席を見渡すとフロイントの姿を発見し、側にはイグニス様と俺の一メートル先にグラキエスがいた。
四人で席に付き食事を始めた。
会話をしていてもフロイントの唇が気になって、食事をする姿を横目で盗み見してしまう。
「……ティエンダ様?…ティエンダ様?」
「ぁあっなんだ?」
「…具合でも悪いんですか?」
「いやっ…大丈夫だ。」
「そう…ですか。」
「あぁ」
しまった。
真剣にフロイントを見すぎてしまった。
どうしても唇から目が離せず会話にも集中出来ずにいたので、フロイントに心配を掛けてしまった。
精神統一し食事に集中した。
「二人はさぁ俺達を見て恥ずかしいとか止めて欲しいって思うか?」
突然のグラキエスの質問に反応できずにいた。
「いやぁ、婚約者同士でも人前では恥ずかしいって言われて。」
あっ、やはり恥ずかしかったのですか?
イグニス様は顔を伏せてしまった。
「二人はどう感じてんのかなって…迷惑か?」
「迷惑ではっ。」
迷惑と感じたことは一度もない。
「「………」」
なんて答えるかフロイントに視線を送り、無言で頷きあった。
「俺は婚約者というものがどうあるべきか分からず距離を取り続けていた。もし二人に出会わなければ婚約者との関係を変えようとは思わなかったので考えたくはないが婚約解消を告げられていたかも知れなかった…。」
真実を答えた。
「僕も婚約者との関係改善を諦めていた所があったので、二人には感謝してます。」
今なんて?
「諦めてたのかっ?」
フロイントの反応を待った。
心臓が苦しい。
「………あっ…その…僕が、勝手に勘違いしてて…」
焦り出すフロイントの姿に肯定なんだと…。
「…諦めてたのか?」
つい口に出ていた。
俺はもうすぐ捨てられるところだったのか?
「ふぅん、なら俺達は控える必要はないよな?」
「控える?何をです?」
「いやぁ、俺がエストレヤに執拗に触れたり人目を気にせずキスするのは学園ではするべきではないんじゃないのかって話しになって…なっ」
「…ん、皆…見…てるから…」
お二人はそんなこと全く気にしていないと思っていた。
グラキエスは気にしていないが、イグニス様は気にしていたのか。
「確かに人目はあるが、俺は二人を見本のように思ってる。手を繋ぐよう助言を貰い…ひっ膝に座って話しをする事も二人を見たから出来たんだ。二人の睦まじい姿を見なければ考えられなかった。」
本当に感謝している。
出なければ婚約者との関係を改善しようとは思うことはなく、下手したら婚約解消を言い渡されていたかもしれないんだ。
「…はぃ、二人に切っ掛けを貰いました。」
良かった。
改善したことを後悔してないと言うことだよな?
「だとよ、こんなこと聞いても学園では大人しくするのか?エッチなキス禁止?」
「……ん…禁止……しなくていいよ」
二人の睦まじい姿を見ないとどうしていいのかわからない。
見本にいなくなられては困る。
「ならして良いの?」
してもらわないと俺が困る。
「……ぅんっ……んっぁむっんんあむっんん」
イグニス様の頷きと共に婚約者同士のキスが始まった。
二人のキスは生々しく俺の考えているものよりも強烈だった。
何度か目撃してはいても、いざ覚悟してから見学すると俺に出きるのか戸惑いが生まれた。
イグニス様は恍惚な表情を浮かべていた。
フロイントのそんな表情が見たいし、させたかった。
食事を終え、席を立つグラキエスがイグニス様を抱き抱えた。
なんの前置きもなく抱き上げられたにも関わらず、当然のように受け入れ首に腕を回すイグニス様に驚いた。
婚約者の見本の二人がしているんだ俺達も…するべきか?と疑問に思いながらフロイントに視線を送ればすぐに目があった。
今の俺達には、目があっただけで分かり合うなんて事は出来なかった。
「二人もいずれこうなる日が来るだろうな、」
「「えっ?」」
グラキエスの言葉は、なんの事かわからなかった。
「そうだ昼も時間取れねぇ?聞きたいことがあるだ。」
「あっはい」
昼…昼は食事だけだよな?
いつも二人は中庭で寛いでいると噂になっている。
そんな婚約者同士の時間に呼ばれるなんて事は…無いよな?
「…それは僕も…ですか?」
「あぁ、フロイントの方が知ってると思うから二人一緒が良いわ。」
「僕…ですか?はいっ分かりました。」
「…それとさぁ、敬語とか良いから。」
「…ぇっ…」
「徐々になっ。」
「…はぃ」
二人の会話を夢心地で聞きながら、去って行く婚約同士の背中を見送った。
「あれが婚約者。」
「えっ?」
「これからはもっと婚約者をする。」
「…はい…僕も…頑張ります。」
俺達も部屋に…。
「送っていく」
「まだ朝ですから平気ですよ?」
「一緒にいたいんだ。」
「…はぃ…ぉお願いします。」
顔が急激に熱くなりフロイントの顔が見れなくなった。
部屋に送る際も直視できず、感覚を研ぎ澄まし気配でフロイントの存在を確認していた。
左側を歩くフロイントに対し左半身に全身の神経を集中させながら歩いた。
フロイントの部屋につき離れ難くも見送る…。
「あのっ」
「なっなんだ?」
「…ぃ…一緒に…登校しませんか?」
「あっあぁなら、カバンを持ってくる。」
フロイントを待たせるわけにはいかない。
急いで部屋に…。
「まっ待って…。」
「ん?」
…なんだ?
もしや、気が変わってしまったのか?
「今度は僕が…ティエンダ様の部屋に…。」
「………」
俺の部屋に来るのか?
来てくれるのか?
部屋は綺麗だったか?
匂いは平気か?
「…ぁっお嫌でしたら僕はここに…。」
「違うっ違うんだ。来て…くれるのか?」
「…はぃ」
「なら、一緒に…。」
「…はぃ」
目的地を変え二人で俺の部屋に向かい始めた。
「ぁっ」
「どうした?」
「僕、カバン。」
「あっ」
フロイントの部屋の前まで来たのに入らず、俺の部屋に行くことになりそのまま来てしまった。
「僕一人で…。」
「だめだっ俺も行く。」
「…はぃ。」
再びフロイントの部屋に向かった。
時間はまだまだ余裕があり問題はなく寧ろ早すぎるので、もっと二人でいたかったので嬉しいハプニングだった。
フロイントの部屋の扉の前で待っていた。
カバンを手にしたフロイントと共に俺の部屋に向かった。
フロイントと俺の部屋は階が違い、今まで知らなかったが俺達の部屋の距離って結構有る事を知った。
爵位の高い者から部屋が決まっていく。
その年の人数にもよるが、高位貴族から一人部屋の豪華な部屋を割り当てられ、最終的に下位貴族の数人と平民は二人部屋となる。
俺は伯爵家でフロイントは子爵家だ。
子爵家のフロイントは、一人部屋ではあるが俺の部屋とは明らかな差があった。
この距離がもどかしく、俺の部屋とは階も違った。
俺の部屋に着くとフロイントは入ること無く待つ姿勢を取っていた。
「…まだ、時間もあるから俺の部屋に入らないか?」
「…はぃ」
ソファに座ってもらい俺はカバンを用意し、振り返ると一点を見つめるフロイントの姿があった。
向かいに座るか隣に座るのか悩んだが「俺は婚約者だ」と言い聞かせ、隣を選んだ。
あんなに軽いものなのか?
部屋につきソファに座っても、まだ膝の上に感触が残っている。
「あれが婚約者…。」
私は今まで婚約者を怠っていた。
フロイントにも悪いことをした。
これからは婚約者らしくしなければ。
グラキエスのようには難しいが在学中にもっと婚約者らしくなろう。
婚約者らしく…。
グラキエスはイグニス様ととても距離が近かった。
膝にも…向き合って…あれは……凄かった。
俺は見つめ合うのも二秒が限界で、視線を彷徨わせてしまう。
グラキエスとイグニス様の様子が視界に入り、手本のようにと観察していると唇が触れているように見えた。
会話をしているだけなのか、俺の目が悪くなったのか何度見ても二人の唇は触れていた。
会話する度に掠めているように…。
あれが…婚約者との会話…。
急いで洗面所に行き念入りに歯を磨き、口臭のチェックも忘れずに確認した。
眠りにつくまでフロイントの事を考え続けた。
明日はまだか…。
早く明日にならないか…。
早く…明日…に…。
目覚めると、朝からフロイントの事を考えていた。
身なりを整え食堂へ向かった。
既に生徒が存在する中、フロイントの姿を探した。
まだ来ていないのか…。
「ぁっ」
小さな声が聞こえ振り返った。
「あっ…」
いた。
久しぶりのフロイントだ。
以前は一日二日会わなくても、それが日常だったのに今日からは違う。
「…フロイント…おはよう。」
「ぉはようございます。」
「…一緒に食べないか?」
「…はぃ」
二人で食事を取りに行こうとしたが、そういえばグラキエスはイグニス様を席で待たせ二人分の食事を手にしていた。
「フロイント…席を任せていいか?俺が朝食を持ってくる…。」
「ぁっはい」
トレイを持ち席を見渡すとフロイントの姿を発見し、側にはイグニス様と俺の一メートル先にグラキエスがいた。
四人で席に付き食事を始めた。
会話をしていてもフロイントの唇が気になって、食事をする姿を横目で盗み見してしまう。
「……ティエンダ様?…ティエンダ様?」
「ぁあっなんだ?」
「…具合でも悪いんですか?」
「いやっ…大丈夫だ。」
「そう…ですか。」
「あぁ」
しまった。
真剣にフロイントを見すぎてしまった。
どうしても唇から目が離せず会話にも集中出来ずにいたので、フロイントに心配を掛けてしまった。
精神統一し食事に集中した。
「二人はさぁ俺達を見て恥ずかしいとか止めて欲しいって思うか?」
突然のグラキエスの質問に反応できずにいた。
「いやぁ、婚約者同士でも人前では恥ずかしいって言われて。」
あっ、やはり恥ずかしかったのですか?
イグニス様は顔を伏せてしまった。
「二人はどう感じてんのかなって…迷惑か?」
「迷惑ではっ。」
迷惑と感じたことは一度もない。
「「………」」
なんて答えるかフロイントに視線を送り、無言で頷きあった。
「俺は婚約者というものがどうあるべきか分からず距離を取り続けていた。もし二人に出会わなければ婚約者との関係を変えようとは思わなかったので考えたくはないが婚約解消を告げられていたかも知れなかった…。」
真実を答えた。
「僕も婚約者との関係改善を諦めていた所があったので、二人には感謝してます。」
今なんて?
「諦めてたのかっ?」
フロイントの反応を待った。
心臓が苦しい。
「………あっ…その…僕が、勝手に勘違いしてて…」
焦り出すフロイントの姿に肯定なんだと…。
「…諦めてたのか?」
つい口に出ていた。
俺はもうすぐ捨てられるところだったのか?
「ふぅん、なら俺達は控える必要はないよな?」
「控える?何をです?」
「いやぁ、俺がエストレヤに執拗に触れたり人目を気にせずキスするのは学園ではするべきではないんじゃないのかって話しになって…なっ」
「…ん、皆…見…てるから…」
お二人はそんなこと全く気にしていないと思っていた。
グラキエスは気にしていないが、イグニス様は気にしていたのか。
「確かに人目はあるが、俺は二人を見本のように思ってる。手を繋ぐよう助言を貰い…ひっ膝に座って話しをする事も二人を見たから出来たんだ。二人の睦まじい姿を見なければ考えられなかった。」
本当に感謝している。
出なければ婚約者との関係を改善しようとは思うことはなく、下手したら婚約解消を言い渡されていたかもしれないんだ。
「…はぃ、二人に切っ掛けを貰いました。」
良かった。
改善したことを後悔してないと言うことだよな?
「だとよ、こんなこと聞いても学園では大人しくするのか?エッチなキス禁止?」
「……ん…禁止……しなくていいよ」
二人の睦まじい姿を見ないとどうしていいのかわからない。
見本にいなくなられては困る。
「ならして良いの?」
してもらわないと俺が困る。
「……ぅんっ……んっぁむっんんあむっんん」
イグニス様の頷きと共に婚約者同士のキスが始まった。
二人のキスは生々しく俺の考えているものよりも強烈だった。
何度か目撃してはいても、いざ覚悟してから見学すると俺に出きるのか戸惑いが生まれた。
イグニス様は恍惚な表情を浮かべていた。
フロイントのそんな表情が見たいし、させたかった。
食事を終え、席を立つグラキエスがイグニス様を抱き抱えた。
なんの前置きもなく抱き上げられたにも関わらず、当然のように受け入れ首に腕を回すイグニス様に驚いた。
婚約者の見本の二人がしているんだ俺達も…するべきか?と疑問に思いながらフロイントに視線を送ればすぐに目があった。
今の俺達には、目があっただけで分かり合うなんて事は出来なかった。
「二人もいずれこうなる日が来るだろうな、」
「「えっ?」」
グラキエスの言葉は、なんの事かわからなかった。
「そうだ昼も時間取れねぇ?聞きたいことがあるだ。」
「あっはい」
昼…昼は食事だけだよな?
いつも二人は中庭で寛いでいると噂になっている。
そんな婚約者同士の時間に呼ばれるなんて事は…無いよな?
「…それは僕も…ですか?」
「あぁ、フロイントの方が知ってると思うから二人一緒が良いわ。」
「僕…ですか?はいっ分かりました。」
「…それとさぁ、敬語とか良いから。」
「…ぇっ…」
「徐々になっ。」
「…はぃ」
二人の会話を夢心地で聞きながら、去って行く婚約同士の背中を見送った。
「あれが婚約者。」
「えっ?」
「これからはもっと婚約者をする。」
「…はい…僕も…頑張ります。」
俺達も部屋に…。
「送っていく」
「まだ朝ですから平気ですよ?」
「一緒にいたいんだ。」
「…はぃ…ぉお願いします。」
顔が急激に熱くなりフロイントの顔が見れなくなった。
部屋に送る際も直視できず、感覚を研ぎ澄まし気配でフロイントの存在を確認していた。
左側を歩くフロイントに対し左半身に全身の神経を集中させながら歩いた。
フロイントの部屋につき離れ難くも見送る…。
「あのっ」
「なっなんだ?」
「…ぃ…一緒に…登校しませんか?」
「あっあぁなら、カバンを持ってくる。」
フロイントを待たせるわけにはいかない。
急いで部屋に…。
「まっ待って…。」
「ん?」
…なんだ?
もしや、気が変わってしまったのか?
「今度は僕が…ティエンダ様の部屋に…。」
「………」
俺の部屋に来るのか?
来てくれるのか?
部屋は綺麗だったか?
匂いは平気か?
「…ぁっお嫌でしたら僕はここに…。」
「違うっ違うんだ。来て…くれるのか?」
「…はぃ」
「なら、一緒に…。」
「…はぃ」
目的地を変え二人で俺の部屋に向かい始めた。
「ぁっ」
「どうした?」
「僕、カバン。」
「あっ」
フロイントの部屋の前まで来たのに入らず、俺の部屋に行くことになりそのまま来てしまった。
「僕一人で…。」
「だめだっ俺も行く。」
「…はぃ。」
再びフロイントの部屋に向かった。
時間はまだまだ余裕があり問題はなく寧ろ早すぎるので、もっと二人でいたかったので嬉しいハプニングだった。
フロイントの部屋の扉の前で待っていた。
カバンを手にしたフロイントと共に俺の部屋に向かった。
フロイントと俺の部屋は階が違い、今まで知らなかったが俺達の部屋の距離って結構有る事を知った。
爵位の高い者から部屋が決まっていく。
その年の人数にもよるが、高位貴族から一人部屋の豪華な部屋を割り当てられ、最終的に下位貴族の数人と平民は二人部屋となる。
俺は伯爵家でフロイントは子爵家だ。
子爵家のフロイントは、一人部屋ではあるが俺の部屋とは明らかな差があった。
この距離がもどかしく、俺の部屋とは階も違った。
俺の部屋に着くとフロイントは入ること無く待つ姿勢を取っていた。
「…まだ、時間もあるから俺の部屋に入らないか?」
「…はぃ」
ソファに座ってもらい俺はカバンを用意し、振り返ると一点を見つめるフロイントの姿があった。
向かいに座るか隣に座るのか悩んだが「俺は婚約者だ」と言い聞かせ、隣を選んだ。
22
お気に入りに追加
1,868
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
運命の番?棄てたのは貴方です
ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。
番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。
※自己設定満載ですので気を付けてください。
※性描写はないですが、一線を越える個所もあります
※多少の残酷表現あります。
以上2点からセルフレイティング
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
実家から絶縁されたので好きに生きたいと思います
榎夜
ファンタジー
婚約者が妹に奪われた挙句、家から絶縁されました。
なので、これからは自分自身の為に生きてもいいですよね?
【ご報告】
書籍化のお話を頂きまして、31日で非公開とさせていただきますm(_ _)m
発売日等は現在調整中です。
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる