【完結】王子の婚約者をやめて厄介者同士で婚約するんで、そっちはそっちでやってくれ

天冨七緒

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素直すぎる

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「いっぱいキスしよ」なんていったエストレヤが悪い。

奪うような噛みつくようなキスをした。
強引に追い詰めるようなキス。
エストレヤがいくら苦しんでも止めないつもりでいる。
俺の肩を掴む手に力が入るのを感じた。
涙を流しながらキスを受け入れる健気な姿にもっと荒々しくしたくなった。
感情のままエストレヤの唇を奪う。
長い長いキス。
唇を離した頃にはエストレヤは涙の筋が何本も出来、口を開け呼吸をしていた。
肩を掴んでいた手は弱々しく俺が支えないと倒れてしまうんじゃ?と思う程だった。
俺の腕の中に囲われ囚われていた。

「絶対に離してやんねぇ。」

俺の言葉でコテンと頭を俺の胸に預け、逃れることを諦めた。
囚われの獲物が捕食者に身を差し出した瞬間だった。
腰を引き寄せ隙間なく密着させ、腰を両腕で抱えた。

「俺に捕まって。」

「ぅん………ひゃっ」

そのまま立ち上がった。
立ち上がると思っていなかったのか、宙に浮いた瞬間腕に力が込められ更に密着した。
エストレヤを抱えたままベッドへ移動する。
ベッド脇に着き、共にベッドに乗りエストレヤを優しく寝かせ、下ろされると安心したように腕を俺から離した。

「二人きりなら何してもいいんだよな?」

「ぇ…ぅん。」

何も知らないから安易に頷いてしまう。

「手加減しねぇから。」

「えっ?」

エストレヤに気持ちの準備をさせることなく身体を貪った。
その後はなんの会話もなくエストレヤの身体だけを奪い尽くす。
服をめくり身体中にキスをして噛みついた。
最近噛むことをしないように我慢していたが、そんなもんは止めた。
「きゃっ」「あ゛っ」「ん゛あ゛っ」など、痛みによる喘ぎ叫び声だったが手加減しなかった。
胸を執拗に弄られると抵抗されるのを知っていたが、いつもより荒々しく痛みを伴うよう攻め続けた。
言葉を忘れたように「あっ」「やんっ」「んやぁん」「あぁん」と啼き続け、俺の頭を抱える腕から震えが伝わった。
服越しにお互いの股間を擦り合わせ刺激を送る。
エストレヤのモノは完全に立ち上がり反応を見せていたが、手での刺激はせず直接的な刺激は胸のみにした。

胸だけでイッちまえよ。

重点的に胸だけを苛めぬいた。
「きゃぁあん」と啼いた時俺の頭を抱えるエストレヤの腕に力が入った。
確認しなくてもエストレヤはズボンの中で胸だけでイッたのが分かる。
イタズラが成功し満足したので腹部を舐めながら下半身を目指し舌で臍を擽っていく。
ズボンを脱がし、染みを作っているパンツ姿を露にさせた。

「ん?イッたのか?」

今気付いたように、態と尋ねた。

「ん……ぅん」

浅ましい姿を晒してしまい、恥ずかしがりながら顔を逸らし瞼をぎゅっと閉じていた。

「胸だけで気持ち良かった?」

「……ぅん」 

口許を手で隠し小さく頷いた。
胸だけでイッた事をエストレヤに自覚させ満足した。
染みを作ったパンツに視線を移し布越しにエストレヤのモノを咥え、もどかしい刺激を送り続ける。
布に染み込んだエストレヤの精液を吸いとっていく。
俺の唾液でエストレヤのパンツがモノに張り付き、再び反応し出すエストレヤに舌で刺激するというよりは、パンツを張り付けていく。
愛撫というよりイタズラに近い事を続けた。

「やぁあん…アティラン…もぅ…」

「もう?」

「直接触って…。」

「触って欲しがったら、自分でパンツ脱ぎな。」

「…んっ」

ぴったりとくっついているパンツを俺が見ている前で足から引き抜いていく。
両足を揃え少しでも隠れるように横に倒した。

「エストレヤ正面に向いて膝を立て、開いて。」

「………」

「どうした?この部屋には俺しかいないよ。誰も見てない…それとも俺に見られるの嫌?」

「他人に見られるのが嫌なんだよな?」と強調するように話した。
だからって俺がに見られたいっていう意味じゃないのは分かってる。

「うんん、嫌じゃないっ。」

嫌じゃないって言うしかないよな…。
そう言わせてるのは俺だ。
 
「なぁ、枕一つ取って。」

「…はぃ」

枕を一つ要求し、エストレヤの腰の下に置いた。
尻が見えやすいように膝を大きく開かせた。

「…ん……ふぅぇっんんふゃっんっ」

恥ずかしくて声も出さずに耐えていたが、当然見るだけで終わらず裏筋を舐め口に含み強く吸い舌で優しく撫でた。
尻や太ももを沢山舐め、噛んで痕を残していく。
痛みを伴う刺激に足が震え、次第に足が閉じ始めていた。

「エストレヤ、膝を抱えて。」

「抱える?」

「そっこうやって」

エストレヤは素直に足を開いた格好で自らの膝を掴ませた。
恥ずかしがりながら、大きく足を開く格好をさせる。

「エストレヤ恥ずかしい?」

「ん…んっ」

分かっていて態と聞いた。
エストレヤは何度も頷いていた。

「大丈夫、ここには俺しかいないよ。」

エストレヤの言う「人がいないところで」がそういう意味ではないのは分かっている。
人がいるいない関係なく見られたくない場所を攻め続けた。
エストレヤは反論なく耐え続けてる。

「エストレヤ、入って良い?」

「ぅん…来て。」

来て…やべぇ。
今のすげぇ良かった。
エストレヤの腰を掴み挿入していく。

「んぁあっ」

入る瞬間はいつも苦しそうで、色気がある。
膝裏に掛かるようベッドに手を付き、エストレヤの身体に角度を着けた。
上からのし掛かるようにエストレヤの奥へ奥へと入っていく。
もう入らない所を揺さぶって進もうとする。

「もっ…むりっ…」

エストレヤの言葉は聞こえたし理解できていたが止まることはなかった。

「エストレヤ…キス…して」

潤んだ瞳のエストレヤと目が合い、腕が伸ばされ俺の首に回る。
軽く引き寄せられながら身を起こすエストレヤの唇が触れる。
エストレヤからの可愛いキスから主導権を握り呼吸さえ奪うキスにしていく。
抉るように腰を進めるとキスから逃れ、喘ぎ声と共にエストレヤはイッてしまった。
敏感となったエストレヤを他所に容赦なく突き進む。
涙を流しながら快感を受け入れている姿に興奮する。
エストレヤに優しくしたい、慈しむように愛したい、守りたい、そう思っているのに俺のやっていることは全て正反対だった。
エストレヤを前にすると強引にでも手に入れたい、離したくない、誰にも渡さない、そんな思いばかりだった。

「エストレヤ…エストレヤ…エストレヤ…」

名前を呟くようにエストレヤを求め続けた。

「…アティ…ラン……アティラ…フゥン」

腰を抱き抱えるようにして限界まで奥に入った。

「アティラン…僕…ここに…いるよっ。」

俺が必死にエストレヤを抉るので探していると思ったのだろう…。
切ない瞳で俺を見つめる。
エストレヤはエッチに翻弄されながらも俺の焦り・不安・悲しみを敏感に感じ取っている。

「エストレヤ…抱きしめて。」

「…んっ」

俺が求めると、エストレヤは力一杯抱きしめてくれる。
気持ちが落ち着き瞳が合うと、自然と唇を重ね優しいキスをした。
気持ちが満たされエストレヤの中に放ち、身体だけでなく心が満たされ充実していた。
放ってから時間が経つもエストレヤの上から退くことなく抱きしめていた。
エストレヤも拒絶することなく抱き返してくる。

「服脱げば良かった。」

「ん~?どうしたの?」

「俺も服脱いで、エストレヤの温もりを直接感じたかった。」

「…ぅん、僕も。僕だけが裸は淋しい。」

「今度からエストレヤが脱がせて。」

「…ぅん……アティラン…」

「ん~」

エストレヤが俺の服を捲り脱がせていく。
肌が触れ、お互いの温もりを感じる。
鼓動が合わさり一つになっていく。
くるっと立場を変えエストレヤの重みを感じながら離れることなく抱きしめ続けた。
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