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くだらねえことすんじゃねぇ
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「グラキエス、放課後いいか?婚約者を紹介したいんだ。」
昨日とは別人のように幸せオーラを見せたのは、ティエンダだった。
「良かったな。」
「あぁ。」
不安なのは放課後あいつが誰を連れてくるかだけだな。
昼食は当然のようにエストレヤを迎えに行った。
「グラキエス様。」
聞きなれない声に呼び止められ、振り向くと練っとりと絡み付く視線に犯された。
全身に纏わり付くのは視線だけでなく、匂いも甘ったるく不快だった。
あいつだ…名前も知らない視線が不愉快な男。
「ああ゛」
あまりに不快で態度に出てしまった。
「この前の料理すごく美味しかったですぅ。」
第一印象というか、こいつを受け入れたくないと本能が叫んでいた。
その所為なのか相手の悪いところを探そうとしている。
語尾の「ぅ」も他人はそこまで引っ掛からないと思うが、俺には「ぅ」と語尾を伸ばしているように感じた。
「あっそ。」
「僕に教えてもらえませんか?」
「料理人に聞け。」
「ん~僕ぅグラキエス様に直接教わりたいんですぅ。」
断る。
「………。」
なんだこいつ。
馴れ馴れし過ぎる。
「グラキエス様と仲良くなりたいんですぅ。」
「結構だ。」
「ぇっ」
自分から誘って断られた経験が無いって反応だな。
自信過剰、何故断られないと思えるのか不思議でならない。
よく知りもしない奴とベタベタと不快でしかないのに。
そんな手に引っ掛かる奴と一緒にすんな。
「ふふ、また今度。」
腕に触れ気持ち悪い笑みを浮かべ離れていった。
視線をエストレヤの教室に向ければ目の前にエストレヤがいた。
…理解した。
あの男が去る瞬間、不必要に触れ「また今度。」と言った意味を。
エストレヤに気付き挑発したのか…。
やはりあの男は要注意だな。
「エストレヤ」
「…えっあっはい」
完全に罠にハマって誤解されてる。
エストレヤの側まで歩き距離を縮め抱きしめたかったが、一瞬エストレヤから拒絶のような反応が見えた。
「エストレヤ…抱きめて。」
「へっ?」
そんな泣きそうな声出すなよ。
「今さっき、気持ち悪い奴に触れられた。エストレヤ助けて。」
助けてと敢えて弱々しい姿を見せた。
言葉でも「気持ち悪い奴」とハッキリ言ったが、エストレヤに伝わったのか不安だった。
「だ…抱きしめたらアティランは僕と…」
「僕と?」
「居てくれる?」
「当たり前だ。俺がエストレヤを離す分けねぇだろ。」
「…んっ」
廊下とか関係なくエストレヤと抱き合った。
「あんま不安になんな。俺はエストレヤのもんだ。」
耳元で囁き頬にキスをした。
「本当?」
潤んだ瞳で見つめられるとキスを強請っているようだったので、頭を押さえ唇を塞いでいた。
人目を気にするエストレヤが抵抗なく受け入れるのは、きっと不安の現れだろう。
「んぁっ…だ…め…」
いつまでもキスを続ける俺に、漸く拒絶し出した。
不安が消えたんだろう。
唇を離すと、エッチなエストレヤがいた。
「もうちょっとだけ…」
再び唇を重ねた。
変な噂がでないよう俺が強引にしていると印象も与えた。
俺達から視線を外すことなく、成り行きを見守り続けた生徒がこの事を広めるだろう。
「ぁあん…もぅ…むりぃ…」
やり過ぎたのか、エストレヤが俺の腕の中に完全に崩れた。
抱き抱えた状態で食堂に向かえば、当然多くの視線に晒される。
そして目撃した奴らは何故その状態なのか知りたくて真相究明の為に話を広め俺達が廊下で抱き合っていたのを噂するだろう。
俺が変なのに絡まれたことなんて誰の記憶にも残らないな。
食堂に着きエストレヤを席に座らせ二人分の食事を手に戻った。
「エストレヤ…キスして。」
甘えるようにお願いすると、震える手で肩を掴まれ唇が触れた。
ちゅっと軽くで終わりそうだったのを深いものにした。
「んっん…」
唇が離れると呼吸しているだけなのに誘われていると錯覚する。
気付けば再び唇に触れていた。
「エストレヤ…エッチしよっ。」
「…だめ…お昼…食べないと。」
「食べ終わったら?」
「…学園は…だめ」
学園はだめね…。
「なら、部屋に行こう…。」
今すぐ授業サボって…。
「授業とダンスの練習終わったら…。」
…放課後まで延長された。
「エッチしてくれる?」
「…ぅん」
「わかった。」
聞き耳を立てている周囲の奴らにエストレヤを誤解させない為に始めた行為は俺の方がエストレヤを欲していた。
我慢できず、エストレヤの顎を捕らえ奪うようなキスをしていた。
唇が離れると本気で苦しそうだったので、止める事が出来た。
「……はぁはぁはぁ」
唇が離れると口で呼吸する姿がエロかった。
もう、俺の意思では止められないほどエストレヤに夢中で、その表情に興奮しながらも涙目で苦しそうにされてしまうと反省するしかなかった。
「悪い…」
「はぁはぁはぁ大…丈夫…だよ。」
「エストレヤ…キスしたい…エッチしたい…止めらんない…。」
「………そんなに?」
そうだよな…。
毎日やってんのに、まだしたいとか…。
自分でもおかしいと感じている。
「離れたくないんだ…。」
これも本当。
正確にはエッチしていたい、繋がっていたいが正しい。
「…それは…僕も。」
きっと意味が違う。
ただ、側にいるだけじゃ満足できない。
もし、あんなくだらない奴の所為でエストレヤと別れることになればアイツを殺している。
それぐらいエストレヤに溺れている。
「…きょっうも…エッチな格好で…待ってる…から…。」
俯きながら小声になっていくエストレヤが愛おしい。
「………本当?」
「ぅん」
「わかった……ぁっ、悪い。」
気が付くと唇を求めてしまう自分が恐ろしい。
寸前で止まる事が出来たが、無意識にエストレヤの唇に近付いていた。
ちゅっ
「…僕から…するね。」
…すっげぇ可愛い。
「嬉しい、沢山して…待ってるから。」
「…ぅん。」
二人の世界を作り上げているが、ここは食堂です。
中庭でもなく一番混んでいる時間の食堂です。
席を探す生徒がいる程、混雑している食堂での出来事でした。
昨日とは別人のように幸せオーラを見せたのは、ティエンダだった。
「良かったな。」
「あぁ。」
不安なのは放課後あいつが誰を連れてくるかだけだな。
昼食は当然のようにエストレヤを迎えに行った。
「グラキエス様。」
聞きなれない声に呼び止められ、振り向くと練っとりと絡み付く視線に犯された。
全身に纏わり付くのは視線だけでなく、匂いも甘ったるく不快だった。
あいつだ…名前も知らない視線が不愉快な男。
「ああ゛」
あまりに不快で態度に出てしまった。
「この前の料理すごく美味しかったですぅ。」
第一印象というか、こいつを受け入れたくないと本能が叫んでいた。
その所為なのか相手の悪いところを探そうとしている。
語尾の「ぅ」も他人はそこまで引っ掛からないと思うが、俺には「ぅ」と語尾を伸ばしているように感じた。
「あっそ。」
「僕に教えてもらえませんか?」
「料理人に聞け。」
「ん~僕ぅグラキエス様に直接教わりたいんですぅ。」
断る。
「………。」
なんだこいつ。
馴れ馴れし過ぎる。
「グラキエス様と仲良くなりたいんですぅ。」
「結構だ。」
「ぇっ」
自分から誘って断られた経験が無いって反応だな。
自信過剰、何故断られないと思えるのか不思議でならない。
よく知りもしない奴とベタベタと不快でしかないのに。
そんな手に引っ掛かる奴と一緒にすんな。
「ふふ、また今度。」
腕に触れ気持ち悪い笑みを浮かべ離れていった。
視線をエストレヤの教室に向ければ目の前にエストレヤがいた。
…理解した。
あの男が去る瞬間、不必要に触れ「また今度。」と言った意味を。
エストレヤに気付き挑発したのか…。
やはりあの男は要注意だな。
「エストレヤ」
「…えっあっはい」
完全に罠にハマって誤解されてる。
エストレヤの側まで歩き距離を縮め抱きしめたかったが、一瞬エストレヤから拒絶のような反応が見えた。
「エストレヤ…抱きめて。」
「へっ?」
そんな泣きそうな声出すなよ。
「今さっき、気持ち悪い奴に触れられた。エストレヤ助けて。」
助けてと敢えて弱々しい姿を見せた。
言葉でも「気持ち悪い奴」とハッキリ言ったが、エストレヤに伝わったのか不安だった。
「だ…抱きしめたらアティランは僕と…」
「僕と?」
「居てくれる?」
「当たり前だ。俺がエストレヤを離す分けねぇだろ。」
「…んっ」
廊下とか関係なくエストレヤと抱き合った。
「あんま不安になんな。俺はエストレヤのもんだ。」
耳元で囁き頬にキスをした。
「本当?」
潤んだ瞳で見つめられるとキスを強請っているようだったので、頭を押さえ唇を塞いでいた。
人目を気にするエストレヤが抵抗なく受け入れるのは、きっと不安の現れだろう。
「んぁっ…だ…め…」
いつまでもキスを続ける俺に、漸く拒絶し出した。
不安が消えたんだろう。
唇を離すと、エッチなエストレヤがいた。
「もうちょっとだけ…」
再び唇を重ねた。
変な噂がでないよう俺が強引にしていると印象も与えた。
俺達から視線を外すことなく、成り行きを見守り続けた生徒がこの事を広めるだろう。
「ぁあん…もぅ…むりぃ…」
やり過ぎたのか、エストレヤが俺の腕の中に完全に崩れた。
抱き抱えた状態で食堂に向かえば、当然多くの視線に晒される。
そして目撃した奴らは何故その状態なのか知りたくて真相究明の為に話を広め俺達が廊下で抱き合っていたのを噂するだろう。
俺が変なのに絡まれたことなんて誰の記憶にも残らないな。
食堂に着きエストレヤを席に座らせ二人分の食事を手に戻った。
「エストレヤ…キスして。」
甘えるようにお願いすると、震える手で肩を掴まれ唇が触れた。
ちゅっと軽くで終わりそうだったのを深いものにした。
「んっん…」
唇が離れると呼吸しているだけなのに誘われていると錯覚する。
気付けば再び唇に触れていた。
「エストレヤ…エッチしよっ。」
「…だめ…お昼…食べないと。」
「食べ終わったら?」
「…学園は…だめ」
学園はだめね…。
「なら、部屋に行こう…。」
今すぐ授業サボって…。
「授業とダンスの練習終わったら…。」
…放課後まで延長された。
「エッチしてくれる?」
「…ぅん」
「わかった。」
聞き耳を立てている周囲の奴らにエストレヤを誤解させない為に始めた行為は俺の方がエストレヤを欲していた。
我慢できず、エストレヤの顎を捕らえ奪うようなキスをしていた。
唇が離れると本気で苦しそうだったので、止める事が出来た。
「……はぁはぁはぁ」
唇が離れると口で呼吸する姿がエロかった。
もう、俺の意思では止められないほどエストレヤに夢中で、その表情に興奮しながらも涙目で苦しそうにされてしまうと反省するしかなかった。
「悪い…」
「はぁはぁはぁ大…丈夫…だよ。」
「エストレヤ…キスしたい…エッチしたい…止めらんない…。」
「………そんなに?」
そうだよな…。
毎日やってんのに、まだしたいとか…。
自分でもおかしいと感じている。
「離れたくないんだ…。」
これも本当。
正確にはエッチしていたい、繋がっていたいが正しい。
「…それは…僕も。」
きっと意味が違う。
ただ、側にいるだけじゃ満足できない。
もし、あんなくだらない奴の所為でエストレヤと別れることになればアイツを殺している。
それぐらいエストレヤに溺れている。
「…きょっうも…エッチな格好で…待ってる…から…。」
俯きながら小声になっていくエストレヤが愛おしい。
「………本当?」
「ぅん」
「わかった……ぁっ、悪い。」
気が付くと唇を求めてしまう自分が恐ろしい。
寸前で止まる事が出来たが、無意識にエストレヤの唇に近付いていた。
ちゅっ
「…僕から…するね。」
…すっげぇ可愛い。
「嬉しい、沢山して…待ってるから。」
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二人の世界を作り上げているが、ここは食堂です。
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