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オマケの続き
一歩前進
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それから私はカビについて話した。
パンなどに生えたカビは健康被害をもたらし、喩え黒い部分だけを取り除いても周囲にもカビ菌が存在する事を語る。
長雨が続くとカビが発生しやすく、さらに領民は食材を床に直置きや袋に入れて保管するのでカビにとって過ごしやすい環境が整ってしまっている事も今日の視察で確認済みだ。
なので領民にはカビが生えた食材を使用しないことや、食材の保管は風通しの良い「すのこ」のようなものの上に置くべきだと話す。
話している間、「すのこ?」と別の質問もありそこを応えながら、なんとかカビが身体に悪くこの時期の領民は無意識に口にしてしまう機会がある事を伝える事が出来た。
ただ、それだと死に至る病には弱い気がする…
カビを体内に吸い込んだとしても、咳や呼吸困難など肺から犯される。カビが原因で死ぬとしたら長年体調不良を起こしてないと無理がある。何かまだあるような気がするが、私にはここまでが限界だ。
それから、オルフレッドとマークと私で対応策を協議することになった。
カビが発生した食材に関しては、こちらで回収し処分することに決定。その際新鮮な食材と交換すれば、平民から不満を訴えられることはないだろう。
数日内にお父様…ルルーシアン公爵から食料と種苗が送られてくる手筈となっていた。それまでに私達は領民に説明を行う。
それと同時に、カビについても研究してもらうことにした。オルフレッドは「呪い」の対抗策として様々な医療施設・研究所を支援しているので、カビとの因果関係を調査してもらえればと考えている…もらえればと言いながら、公爵という立場を使うつもりだ。
明日の予定も決まり、時間も時間なので私達は解散する。
お風呂に入って明日の事を思うも、今日はちゃんと眠ってくれているのか心配になる。
一度気になってしまうとなかなか眠れない。
昨日行って今日も彼の部屋に突撃するのは迷惑…嫌われる可能性も…あるの?…考えれば考えるほど眠れず目が覚めていく。無理矢理ベッドに入り布団を被るも心配て仕方がない。
「…もぅっ…」
私は勢いよく起き上がり、オルフレッドの部屋を目指す事にした。昨日マークに着いていった道順で歩いていく。あっているのか分からないが、部屋の前に辿り着き大きすぎず小さすぎないくらいの音を目指してノックする。
コンコンコン
「はい」
…今日も彼はまだ眠っていなかった。
「…私です」
ガチャ
「…どうぞ」
「ありがとうございます」
二日連続で夫の部屋を訪ねるなんて…しかも今日はマークの付き添いはない。端から見たらこれは仲の良い夫婦?それとも妻が妖艶な夫を夜な夜な…って変なことを考えるなっ。
昨日と同じようにソファに座り、対面の彼を見た。
「寝ないんですか?」
「…寝ます…これから…」
目を伏せて誤魔化す彼が可愛いと思うも、ベッドに促す。
「寝てくださぁいっ」
今日も私は優しく、優しぃく彼を睡眠へ促す。
「もう寝ますんで、ヴァレリア嬢も部屋に戻って…」
「オルフレッド様が本当に眠っているのか不安で、安心できずここまで来てしまいました」
「…はぃ…」
彼はベッドへ入る。
昨日と同じように瞼を覆うように手を翳す。
王都に戻らず領地の為に働き続けてきた彼が、一日寝たくらいでは疲れは取れず今日も吸い込まれるように眠りに落ちていった…
パンなどに生えたカビは健康被害をもたらし、喩え黒い部分だけを取り除いても周囲にもカビ菌が存在する事を語る。
長雨が続くとカビが発生しやすく、さらに領民は食材を床に直置きや袋に入れて保管するのでカビにとって過ごしやすい環境が整ってしまっている事も今日の視察で確認済みだ。
なので領民にはカビが生えた食材を使用しないことや、食材の保管は風通しの良い「すのこ」のようなものの上に置くべきだと話す。
話している間、「すのこ?」と別の質問もありそこを応えながら、なんとかカビが身体に悪くこの時期の領民は無意識に口にしてしまう機会がある事を伝える事が出来た。
ただ、それだと死に至る病には弱い気がする…
カビを体内に吸い込んだとしても、咳や呼吸困難など肺から犯される。カビが原因で死ぬとしたら長年体調不良を起こしてないと無理がある。何かまだあるような気がするが、私にはここまでが限界だ。
それから、オルフレッドとマークと私で対応策を協議することになった。
カビが発生した食材に関しては、こちらで回収し処分することに決定。その際新鮮な食材と交換すれば、平民から不満を訴えられることはないだろう。
数日内にお父様…ルルーシアン公爵から食料と種苗が送られてくる手筈となっていた。それまでに私達は領民に説明を行う。
それと同時に、カビについても研究してもらうことにした。オルフレッドは「呪い」の対抗策として様々な医療施設・研究所を支援しているので、カビとの因果関係を調査してもらえればと考えている…もらえればと言いながら、公爵という立場を使うつもりだ。
明日の予定も決まり、時間も時間なので私達は解散する。
お風呂に入って明日の事を思うも、今日はちゃんと眠ってくれているのか心配になる。
一度気になってしまうとなかなか眠れない。
昨日行って今日も彼の部屋に突撃するのは迷惑…嫌われる可能性も…あるの?…考えれば考えるほど眠れず目が覚めていく。無理矢理ベッドに入り布団を被るも心配て仕方がない。
「…もぅっ…」
私は勢いよく起き上がり、オルフレッドの部屋を目指す事にした。昨日マークに着いていった道順で歩いていく。あっているのか分からないが、部屋の前に辿り着き大きすぎず小さすぎないくらいの音を目指してノックする。
コンコンコン
「はい」
…今日も彼はまだ眠っていなかった。
「…私です」
ガチャ
「…どうぞ」
「ありがとうございます」
二日連続で夫の部屋を訪ねるなんて…しかも今日はマークの付き添いはない。端から見たらこれは仲の良い夫婦?それとも妻が妖艶な夫を夜な夜な…って変なことを考えるなっ。
昨日と同じようにソファに座り、対面の彼を見た。
「寝ないんですか?」
「…寝ます…これから…」
目を伏せて誤魔化す彼が可愛いと思うも、ベッドに促す。
「寝てくださぁいっ」
今日も私は優しく、優しぃく彼を睡眠へ促す。
「もう寝ますんで、ヴァレリア嬢も部屋に戻って…」
「オルフレッド様が本当に眠っているのか不安で、安心できずここまで来てしまいました」
「…はぃ…」
彼はベッドへ入る。
昨日と同じように瞼を覆うように手を翳す。
王都に戻らず領地の為に働き続けてきた彼が、一日寝たくらいでは疲れは取れず今日も吸い込まれるように眠りに落ちていった…
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