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四章 物語は終盤へ
僕達の子供
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僕達の八人目の赤ちゃんの名前はベンジャミン。
今は赤ちゃんだけど確りお父さんを受け継いでいた。
悲しいことに僕に似ているところはない…。
顔はライに、瞳はエド、魔力はアレックスだった。
後に分かることだが、知識や物事の考え方はリック、体格はスティーヴン、声はレノックにそっくりとなる。
八人目の出産で多くの貴族が獣人を欲する理由が定かになった。
獣人は同時に得た遺伝子の中から優秀な遺伝子を受け継ぐ事が出来る。
「「「「「「………」」」」」」
全ての家族に報せを送り赤ちゃんをお披露目するが集まった全ての人達が言葉を失った。
祝いたくないわけではない…ただ、混乱を隠しきれないだけで…。
何故なら…。
何故なら…。
何故なら…。
とても分かりやすい箇所にもう一人のお父様の色が出ていた…。
僕とは全く違う色…。
とっても綺麗な光輝くような…金髪…。
あの日の事はよく覚えていない…。
昼食後に王様に挨拶して帰る予定だったのに…エッチな気分になり目の前には王子がいたような気がしたかいつの間にかライに変わっていた。
僕は疑うことをせず久しぶりのライを見たらエッチしたくて堪らなくなりしていた…のだが、相手は王子だったらしい。
「「「「「「「「………」」」」」」」」
誰も次の言葉が浮かばない。
皆の気持ちは分かる…だって、僕の浮気がバレた瞬間だから…。
浮気をしたくてしたんじゃないけど…しちゃったのは確か…。
誰も僕を責めたりしなかった…。
きっと、僕のフェロモンが暴走して王子を…。
気まずい空気が流れる…。
「シャルよく頑張ったな、可愛いぞ。」
空気を壊してくれたのはお父様だった。
「うん…」
「これで八人目だね。お母さんやれる?」
お母様の明るい声に心が軽くなる。
「頑張る。」
「シャル無理するなよ、自分の体を大事にするんだぞ?」
「ふふっ、うん。」
お兄様はいつも僕を気遣ってくれる。
「あっシャルマン様おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
ライのお義父様が口火を切ると、それからは皆の家族にお祝いの言葉を頂いた…確信には触れず…。
皆…赤ちゃんを産んだばかりの僕に気を使って責め立てることはなく、質問を何度も飲み込む姿があった。
僕にも分からないんです…本当の事。
僕は王子としちゃった…んだよね?
真実がそうだったとしても僕はベンジャミンを愛してる。
皆の子供で僕の子供。
僕が守らないと…。
「ベンジャミンは俺達の子供だ。」
「えぇ、私達を受け継いでいる子供ですよ。」
「俺たち家族は変わらない。」
「何かあれば全力で守るよ、当然…家族だから。」
ライにアレックスにエドにリックが次々と僕の不安を取り除こうとしてくれる。
「こいつは俺の子だ。」
「「「「俺達のだっ」」」」
スティーヴンは皆に指摘されてなんだか、皆の弟みたい。
「守ります。」
レノックも僕に誓ってくれた。
髪色で不安ばかりが膨れ上がってしまったが、この子は皆の特徴を受け継いでいる僕の子供だ。
僕達は大丈夫…確りしないと…。
今は赤ちゃんだけど確りお父さんを受け継いでいた。
悲しいことに僕に似ているところはない…。
顔はライに、瞳はエド、魔力はアレックスだった。
後に分かることだが、知識や物事の考え方はリック、体格はスティーヴン、声はレノックにそっくりとなる。
八人目の出産で多くの貴族が獣人を欲する理由が定かになった。
獣人は同時に得た遺伝子の中から優秀な遺伝子を受け継ぐ事が出来る。
「「「「「「………」」」」」」
全ての家族に報せを送り赤ちゃんをお披露目するが集まった全ての人達が言葉を失った。
祝いたくないわけではない…ただ、混乱を隠しきれないだけで…。
何故なら…。
何故なら…。
何故なら…。
とても分かりやすい箇所にもう一人のお父様の色が出ていた…。
僕とは全く違う色…。
とっても綺麗な光輝くような…金髪…。
あの日の事はよく覚えていない…。
昼食後に王様に挨拶して帰る予定だったのに…エッチな気分になり目の前には王子がいたような気がしたかいつの間にかライに変わっていた。
僕は疑うことをせず久しぶりのライを見たらエッチしたくて堪らなくなりしていた…のだが、相手は王子だったらしい。
「「「「「「「「………」」」」」」」」
誰も次の言葉が浮かばない。
皆の気持ちは分かる…だって、僕の浮気がバレた瞬間だから…。
浮気をしたくてしたんじゃないけど…しちゃったのは確か…。
誰も僕を責めたりしなかった…。
きっと、僕のフェロモンが暴走して王子を…。
気まずい空気が流れる…。
「シャルよく頑張ったな、可愛いぞ。」
空気を壊してくれたのはお父様だった。
「うん…」
「これで八人目だね。お母さんやれる?」
お母様の明るい声に心が軽くなる。
「頑張る。」
「シャル無理するなよ、自分の体を大事にするんだぞ?」
「ふふっ、うん。」
お兄様はいつも僕を気遣ってくれる。
「あっシャルマン様おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
ライのお義父様が口火を切ると、それからは皆の家族にお祝いの言葉を頂いた…確信には触れず…。
皆…赤ちゃんを産んだばかりの僕に気を使って責め立てることはなく、質問を何度も飲み込む姿があった。
僕にも分からないんです…本当の事。
僕は王子としちゃった…んだよね?
真実がそうだったとしても僕はベンジャミンを愛してる。
皆の子供で僕の子供。
僕が守らないと…。
「ベンジャミンは俺達の子供だ。」
「えぇ、私達を受け継いでいる子供ですよ。」
「俺たち家族は変わらない。」
「何かあれば全力で守るよ、当然…家族だから。」
ライにアレックスにエドにリックが次々と僕の不安を取り除こうとしてくれる。
「こいつは俺の子だ。」
「「「「俺達のだっ」」」」
スティーヴンは皆に指摘されてなんだか、皆の弟みたい。
「守ります。」
レノックも僕に誓ってくれた。
髪色で不安ばかりが膨れ上がってしまったが、この子は皆の特徴を受け継いでいる僕の子供だ。
僕達は大丈夫…確りしないと…。
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