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二章 ハーレムルート
僕達の帰る場所
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シリクレッチ様との二ヶ月間が終わり、シーヴァを連れて三人でサンチェスター伯爵家を訪れた。
その日から全員一緒に住むことになっていてアレックスがアリエルを抱っこして、エドがエドガーを、リックはリッカルドを抱っこして到着していた。
ライもアドルフを抱っこしながら談笑していて観ていて幸せな気分だ。
久しぶりの皆に嬉しくなり、赤ちゃん達の柔らかいほっぺにキスをして挨拶をする。
サンチェスター伯爵家は僕が皆の屋敷を渡り歩いている間に大幅に改装をして僕達皆が平等に住めるようにされ赤ちゃん達にも素敵な部屋が用意されていた。
ライの…サンチェスター家の優しさが嬉しく、五人の赤ちゃんに囲まれるととても幸せでしかなかった。
だけど、問題もあった。
赤ちゃん達は何故か皆一斉に母乳を求めるのであっち行ってこっち行ってと慌ただしく、運動不足なんて気がついた頃には解消されていた。
僕が廊下を何度も往き来するので、赤ちゃん達は皆同じ部屋の方がいいのでは?となり皆一緒の部屋で面倒を見ることになった。
僕が母乳に拘らなければ良いのだが、出来る日はちゃんとお母さんをしたかったので使用人も乳母達もかなり協力してくれた。
旦那様達は領地に行き仕事を教わるという忙しい日々を過ごしながら順番に僕と過ごしてくれるので一人で過ごすことはなかった。
お兄様やお母様お父様も時間を見つけては会いに来てくれ、来る度に沢山のプレゼントを用意してくれる。
赤ちゃんを差別することなく可愛がってくれていたが、皆が少し寂しそうな表情をしているのには気付いた。
何故かというと、驚いたことに赤ちゃんは誰一人僕の色を受け継いでいなかったから。
皆、旦那様の色に顔も、そっくりだった。
僕の遺伝子は弱いみたいで僕とにているところを皆必死に探してくれた…それでも見つからず「もう少し大きくなれば分かるよ」「成長していくに連れて変わるってことは良くあるからね」と励ましてくれた。
僕は全く気にしてないし、寧ろ旦那様に似ている方が可愛くて愛せたけど…シャルマン大好き家族は諦めきれないようだった。
アレックスのお兄様と夫人とアデルバード様が来てくれた時は、アリエルが小さい頃のアデルバード様にそっくりだという話で盛り上がった。
アリエルをお義兄様が抱っこして僕はアデルバード様を抱っこして談笑していた。
数ヶ月振りのアデルバード様は以前より大分成長して子供の成長って本当に早いんだなぁって実感した。
お義兄様達からも赤ちゃん達全員分のプレゼントを貰い、僕も本を頂いた。
それはとても珍しく、本自体に魔法が掛かっていたとか…だけど誰も発動させることが出来ず効力が切れたのか、もともと魔法など掛かっていなかったのでは?と言われ長い間保管されていたモノらしい。
そんな大切な本を貰って良いのかと尋ねたら「魔法は発動しないし、内容も魔法についてなどてはなく…新婚のシャルマン様に相応しい」と渡された。
よく分からなかったけど、お義兄様からの贈り物は単純に嬉しくて「ありがとうございます」とお礼を言った。
三人を見送る際にアデルバード様から耳打ちされ、僕は硬直してしまった。
だって…。
「フィンコック様はフワフワで気持ちいいですね。」
と笑顔で告げられた。
フワフワで気持ちいい?って何だろう。
「ん?フワフワ?」
「はいっ、とってもフワフワなお胸です。僕大好きですっ。」
と満面の笑みで告げられた。
僕はもしかしたら大変なことをしてしまったのかもしれないと焦り、ギノフォード侯爵家が帰った後乳母にこっそり相談してみた。
「僕達と違って抱く側はあの年から純粋に胸が好きですからね。問題ないですよ。」
「…そう…なんだ。」
乳母の言葉に自分を納得させようとするも、本当に問題ないのかな?と不安になった。
これからはあまりアデルバード様を抱っこしない方が良いのかもしれない…教育上…。
次会う時ちょっぴり不安だな…。
グレモンド伯爵家が来た時は赤ちゃん達のプレゼントを貰い楽しく談笑していたが、エヴァン様に口説かれた事でエイダン様が声を荒げ僕が止めに入るも止まらずお義母様には六番目と七番目の旦那に二人はどう?と冗談を言われて困惑しお義父様に助けをも止めれば、お義父様はエドガーに夢中だった。
エドの家族は皆、人を揶揄うのが好きみたいで僕一人振り回されている。
見送りの際に躓いてしまい、エイダン様に抱き止められた。
「ありがとうございます。」
「………」
お礼を言っても何故か反応がなかった。
「エイダン様?」
「…うわぁっ」
名前を呼び見つめ合うと突然身体を押し離され、その後顔を逸らされてしまいエイダン様を怒らせてしまった。
すごく怒ったみたいで顔が真っ赤だ。
「ぁの…エイダン様…ごめんなさい。」
「あ゛っ…いや゛…。」
その後エイダン様と目が合うことはなかった。
婚約の挨拶の時も失敗してしまったのに今回もやらかしてしまい落ち込む。
「シャルマン様、抱きしめる挨拶して良いですか?」
「あっはい。」
挨拶は大事だよね。
僕はエヴァン様に望まれ抱き合うという挨拶をした。
「シャルマン様の香り…好きです。」
「本当ですか?石鹸ですよ。」
「気になっていたんです、エドバルド兄さんからも同じ香りがするので。」
「そうなんです。んふふ一緒にお風呂に入るので。」
「…お風呂…一緒…ですか?」
「はいっ」
「……それは、羨ましいですね。」
「んふふ、エヴァン様はエドの事が大好きなんですねっ。」
「えっ?…あっ…あぁ…ふふっ僕と兄さん達は好みが本当によく似てるんですよ。」
「そうなんだぁ、話が合って良いですね?」
「…はい」
「おいっいつまで抱き合ってるんだ?離れろっ」
エイダン様に指摘されるまで僕はエヴァン様と抱き合ったいた。
つい抱きしめられる安らぎに僕の方が彼の腕の中から出られずに背中に腕を回していた。
「あっごめんなさい」
僕は彼の背から手を離し一歩後ずさるもエヴァン様の手が僕の腰を捉えていたので、伺うように至近距離で見つめ合っていた。
「いえっもう少し挨拶したかったんですが、また来ますね?」
「はい、ぜひ来てください。」
見送る際、笑顔のエヴァン様とは対照的にエイダン様はとても厳しい顔で僕を睨んだ。
エヴァン様が言っていたが三人は好みが一緒な程仲が良いから、まだ僕は認められていないんだと思う。
僕ってダメだな…。
バルデモア伯爵家がいらした時も沢山の贈り物を頂いてしまった。
それに、フランクリン様からは僕自身がストールを頂いてしまった。
肌触りが良くて暖かい、これから寒くなる季節にぴったりでとても嬉しい。
一度赤ちゃんに掛けてあげたらとても気に入り僕より利用している。
リッカルドがリックに似ていることに喜んで伯爵夫妻は代わる代わる抱き上げていた。
二人は盛り上がりすぎて後一人いや二人はリックの子が欲しいとせがまれ、期待に満ちた目に捉えられるので「…はぃ」と答えてしまった。
「冗談だよ」と言われるかと思いきや「急がなくて良いからね?」と気遣いの言葉を頂いた…。
僕は何人赤ちゃんを産むんだろうか…。
イヤじゃないよ、大好きな人たちの子供だし沢山のが賑やかで毎日楽しいなぁって思う。
ただ、学園で習った百年前の獸人について過った。
確か十八人産んだんだっけ?僕が皆の子を三人ずつ産んだら十五人…そっか…そっか…そっか…。
シリクレッチ侯爵夫妻も現れた。
赤ちゃん達へのプレゼントを頂いて談話するもなんだかよそよそしい。
シリクレッチ…スティーヴン様から養子だと聞いていたのを思い出す。
侯爵夫妻には子がいなくて養子となったと…。
それでなのかスティーヴン様とシリクレッチ侯爵夫妻は他人行儀というか距離があるように感じていた。
侯爵夫妻の養子であってもスティーヴン様が心配だったみたいで沢山質問責めにされた。
「夫婦仲は良好か?」「五番目だからと蔑ろにしていないのか?」「アリエルを後回しにしていないのか?」「離縁など考えているのか?」と僕がスティーヴン様に酷いことをするのではと心配するのは本当の親のようで、過保護なスティーヴン様に似ていると感じた。
「僕はスティーヴン様を愛してます、お二人には申し訳有りませんが彼を離す気はありません。ずっと僕の旦那様でいてもらいます、アリエルは僕の大切な子です。何があっても守ります。」
「そうか…ではスティーヴンを頼みます。」
侯爵夫妻に頭を下げられ、僕は少しだけ認められたのかな?と思い嬉しくなった。
お客様が居ない日でも子供部屋には沢山の人がいた。
赤ちゃん一人につき乳母一人、交代で付く使用人二人、護衛の騎士は部屋の前に二人と赤ちゃん一人に騎士一人が付いた。
一気に増えた人で名前を覚えるのが大変で、皆には申し訳ないが愛称を付けさせてもらい、なるべく短い名前で呼ぶようにしている。
ここにきてソファクッションも役にたってくれた。
本当なら僕も一緒に寝たいが赤ちゃん達に譲り気持ち良さそうに皆で寝ている。
面白いのが、たまに寝相が皆一緒になり乳母と使用人と騎士の皆で声を抑えて盛り上がっていた。
この国に写真を撮る技術がない事が悔やまれる。
寝ている時は天使だが一人泣き出すと連鎖的に他の赤ちゃんも泣くので、その時は面白い程大人達は混乱して嵐が過ぎると何故か笑い出していた。
それでも赤ちゃんはあまり泣くことが無く穏やかな日が続いている。
この世界に来ることが出来て本当に良かった。
僕は今幸せです。
その日から全員一緒に住むことになっていてアレックスがアリエルを抱っこして、エドがエドガーを、リックはリッカルドを抱っこして到着していた。
ライもアドルフを抱っこしながら談笑していて観ていて幸せな気分だ。
久しぶりの皆に嬉しくなり、赤ちゃん達の柔らかいほっぺにキスをして挨拶をする。
サンチェスター伯爵家は僕が皆の屋敷を渡り歩いている間に大幅に改装をして僕達皆が平等に住めるようにされ赤ちゃん達にも素敵な部屋が用意されていた。
ライの…サンチェスター家の優しさが嬉しく、五人の赤ちゃんに囲まれるととても幸せでしかなかった。
だけど、問題もあった。
赤ちゃん達は何故か皆一斉に母乳を求めるのであっち行ってこっち行ってと慌ただしく、運動不足なんて気がついた頃には解消されていた。
僕が廊下を何度も往き来するので、赤ちゃん達は皆同じ部屋の方がいいのでは?となり皆一緒の部屋で面倒を見ることになった。
僕が母乳に拘らなければ良いのだが、出来る日はちゃんとお母さんをしたかったので使用人も乳母達もかなり協力してくれた。
旦那様達は領地に行き仕事を教わるという忙しい日々を過ごしながら順番に僕と過ごしてくれるので一人で過ごすことはなかった。
お兄様やお母様お父様も時間を見つけては会いに来てくれ、来る度に沢山のプレゼントを用意してくれる。
赤ちゃんを差別することなく可愛がってくれていたが、皆が少し寂しそうな表情をしているのには気付いた。
何故かというと、驚いたことに赤ちゃんは誰一人僕の色を受け継いでいなかったから。
皆、旦那様の色に顔も、そっくりだった。
僕の遺伝子は弱いみたいで僕とにているところを皆必死に探してくれた…それでも見つからず「もう少し大きくなれば分かるよ」「成長していくに連れて変わるってことは良くあるからね」と励ましてくれた。
僕は全く気にしてないし、寧ろ旦那様に似ている方が可愛くて愛せたけど…シャルマン大好き家族は諦めきれないようだった。
アレックスのお兄様と夫人とアデルバード様が来てくれた時は、アリエルが小さい頃のアデルバード様にそっくりだという話で盛り上がった。
アリエルをお義兄様が抱っこして僕はアデルバード様を抱っこして談笑していた。
数ヶ月振りのアデルバード様は以前より大分成長して子供の成長って本当に早いんだなぁって実感した。
お義兄様達からも赤ちゃん達全員分のプレゼントを貰い、僕も本を頂いた。
それはとても珍しく、本自体に魔法が掛かっていたとか…だけど誰も発動させることが出来ず効力が切れたのか、もともと魔法など掛かっていなかったのでは?と言われ長い間保管されていたモノらしい。
そんな大切な本を貰って良いのかと尋ねたら「魔法は発動しないし、内容も魔法についてなどてはなく…新婚のシャルマン様に相応しい」と渡された。
よく分からなかったけど、お義兄様からの贈り物は単純に嬉しくて「ありがとうございます」とお礼を言った。
三人を見送る際にアデルバード様から耳打ちされ、僕は硬直してしまった。
だって…。
「フィンコック様はフワフワで気持ちいいですね。」
と笑顔で告げられた。
フワフワで気持ちいい?って何だろう。
「ん?フワフワ?」
「はいっ、とってもフワフワなお胸です。僕大好きですっ。」
と満面の笑みで告げられた。
僕はもしかしたら大変なことをしてしまったのかもしれないと焦り、ギノフォード侯爵家が帰った後乳母にこっそり相談してみた。
「僕達と違って抱く側はあの年から純粋に胸が好きですからね。問題ないですよ。」
「…そう…なんだ。」
乳母の言葉に自分を納得させようとするも、本当に問題ないのかな?と不安になった。
これからはあまりアデルバード様を抱っこしない方が良いのかもしれない…教育上…。
次会う時ちょっぴり不安だな…。
グレモンド伯爵家が来た時は赤ちゃん達のプレゼントを貰い楽しく談笑していたが、エヴァン様に口説かれた事でエイダン様が声を荒げ僕が止めに入るも止まらずお義母様には六番目と七番目の旦那に二人はどう?と冗談を言われて困惑しお義父様に助けをも止めれば、お義父様はエドガーに夢中だった。
エドの家族は皆、人を揶揄うのが好きみたいで僕一人振り回されている。
見送りの際に躓いてしまい、エイダン様に抱き止められた。
「ありがとうございます。」
「………」
お礼を言っても何故か反応がなかった。
「エイダン様?」
「…うわぁっ」
名前を呼び見つめ合うと突然身体を押し離され、その後顔を逸らされてしまいエイダン様を怒らせてしまった。
すごく怒ったみたいで顔が真っ赤だ。
「ぁの…エイダン様…ごめんなさい。」
「あ゛っ…いや゛…。」
その後エイダン様と目が合うことはなかった。
婚約の挨拶の時も失敗してしまったのに今回もやらかしてしまい落ち込む。
「シャルマン様、抱きしめる挨拶して良いですか?」
「あっはい。」
挨拶は大事だよね。
僕はエヴァン様に望まれ抱き合うという挨拶をした。
「シャルマン様の香り…好きです。」
「本当ですか?石鹸ですよ。」
「気になっていたんです、エドバルド兄さんからも同じ香りがするので。」
「そうなんです。んふふ一緒にお風呂に入るので。」
「…お風呂…一緒…ですか?」
「はいっ」
「……それは、羨ましいですね。」
「んふふ、エヴァン様はエドの事が大好きなんですねっ。」
「えっ?…あっ…あぁ…ふふっ僕と兄さん達は好みが本当によく似てるんですよ。」
「そうなんだぁ、話が合って良いですね?」
「…はい」
「おいっいつまで抱き合ってるんだ?離れろっ」
エイダン様に指摘されるまで僕はエヴァン様と抱き合ったいた。
つい抱きしめられる安らぎに僕の方が彼の腕の中から出られずに背中に腕を回していた。
「あっごめんなさい」
僕は彼の背から手を離し一歩後ずさるもエヴァン様の手が僕の腰を捉えていたので、伺うように至近距離で見つめ合っていた。
「いえっもう少し挨拶したかったんですが、また来ますね?」
「はい、ぜひ来てください。」
見送る際、笑顔のエヴァン様とは対照的にエイダン様はとても厳しい顔で僕を睨んだ。
エヴァン様が言っていたが三人は好みが一緒な程仲が良いから、まだ僕は認められていないんだと思う。
僕ってダメだな…。
バルデモア伯爵家がいらした時も沢山の贈り物を頂いてしまった。
それに、フランクリン様からは僕自身がストールを頂いてしまった。
肌触りが良くて暖かい、これから寒くなる季節にぴったりでとても嬉しい。
一度赤ちゃんに掛けてあげたらとても気に入り僕より利用している。
リッカルドがリックに似ていることに喜んで伯爵夫妻は代わる代わる抱き上げていた。
二人は盛り上がりすぎて後一人いや二人はリックの子が欲しいとせがまれ、期待に満ちた目に捉えられるので「…はぃ」と答えてしまった。
「冗談だよ」と言われるかと思いきや「急がなくて良いからね?」と気遣いの言葉を頂いた…。
僕は何人赤ちゃんを産むんだろうか…。
イヤじゃないよ、大好きな人たちの子供だし沢山のが賑やかで毎日楽しいなぁって思う。
ただ、学園で習った百年前の獸人について過った。
確か十八人産んだんだっけ?僕が皆の子を三人ずつ産んだら十五人…そっか…そっか…そっか…。
シリクレッチ侯爵夫妻も現れた。
赤ちゃん達へのプレゼントを頂いて談話するもなんだかよそよそしい。
シリクレッチ…スティーヴン様から養子だと聞いていたのを思い出す。
侯爵夫妻には子がいなくて養子となったと…。
それでなのかスティーヴン様とシリクレッチ侯爵夫妻は他人行儀というか距離があるように感じていた。
侯爵夫妻の養子であってもスティーヴン様が心配だったみたいで沢山質問責めにされた。
「夫婦仲は良好か?」「五番目だからと蔑ろにしていないのか?」「アリエルを後回しにしていないのか?」「離縁など考えているのか?」と僕がスティーヴン様に酷いことをするのではと心配するのは本当の親のようで、過保護なスティーヴン様に似ていると感じた。
「僕はスティーヴン様を愛してます、お二人には申し訳有りませんが彼を離す気はありません。ずっと僕の旦那様でいてもらいます、アリエルは僕の大切な子です。何があっても守ります。」
「そうか…ではスティーヴンを頼みます。」
侯爵夫妻に頭を下げられ、僕は少しだけ認められたのかな?と思い嬉しくなった。
お客様が居ない日でも子供部屋には沢山の人がいた。
赤ちゃん一人につき乳母一人、交代で付く使用人二人、護衛の騎士は部屋の前に二人と赤ちゃん一人に騎士一人が付いた。
一気に増えた人で名前を覚えるのが大変で、皆には申し訳ないが愛称を付けさせてもらい、なるべく短い名前で呼ぶようにしている。
ここにきてソファクッションも役にたってくれた。
本当なら僕も一緒に寝たいが赤ちゃん達に譲り気持ち良さそうに皆で寝ている。
面白いのが、たまに寝相が皆一緒になり乳母と使用人と騎士の皆で声を抑えて盛り上がっていた。
この国に写真を撮る技術がない事が悔やまれる。
寝ている時は天使だが一人泣き出すと連鎖的に他の赤ちゃんも泣くので、その時は面白い程大人達は混乱して嵐が過ぎると何故か笑い出していた。
それでも赤ちゃんはあまり泣くことが無く穏やかな日が続いている。
この世界に来ることが出来て本当に良かった。
僕は今幸せです。
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