【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨七緒

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二章 ハーレムルート

リックとの結婚

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リックの領地に向かう間、エドの時のように母乳が溢れることを心配してエドガーに与えた後エドに沢山飲んで貰った。

馬車を見送られて僕はリックの事を思っていた。

「はぁんっリックぅん…あんっんん」

着いたらリックに洗浄魔法して貰う前提で僕は一人エッチに励み、その後は疲れて眠り目覚めてもまだ着いていなかった。

「リックゥ…。」

窓に手を着きながらこの疼きを解放してくれる人の名前を愛おしげに呼んだ。
それからは大人しく相手を思うも次第に悲しさが込み上げてきた。

逢いたいよ…逢いたくて堪らない。

涙を流しながら馬車が止まるのを待った。

ガタン

止まったの?

こんこんこん

あっ着いたんだっ。
僕は施錠を解いた。

ガチャ

扉を開けたのは僕が待ち望んだリックだった。

「…リックゥ」

手を伸ばして抱きしめて貰った。

「シャルマン…」

名前を呼ばれ唇を重ね舌を絡め、終わりたくない一心で首に手を回して離さなかった。

「シャルマン?」

離したくなくて、触れながら名前を呼ばれた。

「ん~なに?」

返事をしながらもチュッと軽く唇を押し付けた。

「一人エッチしてた?」

「………。」

えっ?なんで…どうしてバレたの?

「したんだね?色んな所に痕跡が残ってるよ?」

「ぁ…。」

そうだ、僕は洗浄魔法出来ないから色んなものがそのままに…。

「そんなに我慢できなかったの?」

「…出来なぃ…」

「なら、早く馬車から降りて部屋に行こっ」

「うんっエヘヘ、リック大好きっ」

洗浄魔法を全身と馬車内に掛けてもらい一人エッチしていた痕跡を消して貰った。
抱っこされながら馬車を降りてリックの家族に出迎えられる。

「いらっしゃい」

「疲れたろ?さっ中へ入ろう。」

「フィンコック様、お待ちしてましたっ。」

お義父様お義母様フランクリン様に出迎えられ、僕は談話室に案内された。

談話室では僕達の結婚についてと大半は料理の事で盛り上がっていた。
フランクリン様はまだ料理を振る舞いたい相手はいないが、その日の為に修行中だとか。
夕食を共にした後は、婚約者の時間となってエッチに勤しんだ。

ふと、今僕達がエッチしているんだろうなってリックの家族に思われているのかと思うと急に恥ずかしくなった。

婚約者の家族にエッチしてるのバレるってなんだか…気まずいよね?

だけど、僕の身体は求めることを止められず、あんなにエドに飲まれた母乳も確りリックに飲まれた。

僕の身体はどうなっているんだろう。

禁欲期間まで僕はベッドから離れられず、失礼だが食事も部屋で取らせて貰った。

エッチって運動に入るのかな?

それならかなりしてるんだけどな…。
甘い婚約者の時間が終わり禁欲期間に突入したが、フランクリン様と料理についた話したり庭を散歩させて貰ったりと落ち着いて過ごすことが出来た。

四回目の禁欲期間に漸く慣れたのかな?

少し胸が張って苦しい日が続いたが、胸のマッサージを受けながら飲まれたので大分楽になった。
結婚式当日誓いのキスで何度も執拗くしてしまい「こらっ」て怒られた。
リックに腰を抱かれながら皆に挨拶していると、シリクレッチ様の機嫌があまりよろしくなく聞いてみたら、欲求不満に陥ったいるようだった。

「後二ヶ月待ってね?」

リックとの二ヶ月の新婚生活を送れば次はシリクレッチ様の番になる。

「あぁ、寝かせねぇから。」

「ふふ、うん」

シリクレッチ様はなんだかんだちゃんと順番を守る。

「シャルマン、今日は僕達の結婚式だから浮気はダメだよ?」

「あっはい」

そうだ。

今はリックと結婚式の真っ最中。

それなのにシリクレッチ様とのエッチを期待するなんて心の浮気だよね。
してはいけないことをしてしまった。
リックも同じ辛さを知っていたので、それ以上責めることはなかった。
式が終わり屋敷へと移った僕達は二人だけを実感し初夜の空気に変わる。
五ヶ月振りのリックは暫くの間エッチというより存在するのを確かめるように僕の事を抱きしめていた。

「…リック。」

初夜に相応しい丁寧な仕草に神聖な儀式のように僕は一糸纏わぬ姿になり、神様への捧げ物のような気分だった。

今日は朝から結婚式の為に身体の隅々丁寧に洗い、この三日間は清い身体?でエッチはしていません。

ゆっくり覆い被さるリックに胸が高鳴り、キスから始まる。

唇が合わさり舌を求めたのに移動してしまい、全身に誓いのキスが降ってくる。

結婚初夜だからリックはこんなに丁寧なの?

僕はもっと…イヤらしい事を求めてしまう。
いつの間にか僕はイケナイお嫁さんになってリックを誘い出していた。
キスが欲しくて無意識に自分の指を舐めながら足でリックを撫でている。

「シャルマン?」

「はぁん…んんっ」

エッチの事で頭が一杯で焦点はただ一点に集中していて、リックを刺激することに夢中だった。

「………。」

「リック…僕…ずっと我慢したの…だからねっ…お願い…これ…欲しぃ…」

手でリックのものを撫でた。

「すぐにあげるよ。」

「ぅん…ぅん…ぅん…ん…ん…」

リックから手を離して首に腕を回してキスを求めた。
僕から足をリックの腰を挟み望んでいることを全身で伝える。

純白の衣装を脱ぎ、淫らな僕を晒し早くリックに乱されたい。

「あぁんっんっんんぁあっ」

リックがゆっくりと入り込んでくると甘い喘ぎ声が上がる。
入っただけで蕩けそうになるほど僕の身体は皆に作り替えられてしまった。
もう、昔には戻れないくらい淫乱な身体になり僕自身も喜んでいた。
中を打ち突けられ脳が痺れるように気持ちいい。

何日も続く快楽の日々。

朝も昼も夜も僕達には関係なかった。
服なんて必要ない、夫婦の寝室から続き部屋でお風呂場にも行けたので問題なかった。
食事は伯爵家の優秀な使用人により、僕がお風呂にいる間や眠っている隙に準備がされていた。
食事をしながらもイチャついたり食べさせ合ったり、僕の身体に付いてしまったソースを舐め取る為に垂らされたりと僕の知らないリックがいた。
結婚式が終わりこんなにも誰にも合わない日々はなかった。
もしかしたら、リックは誰よりも所有欲が強いのかもしれない。

次第に僕の身体に変化が起こり妊娠を悟る。

僕の下腹部に手をやり魔力を流すリックの手に手を重ね刺激して欲しいところに導いた。

「こらっ…シャルマン」

「こっちも触って?」

僕のモノと胸に手を導きリックの手越しに一人エッチを始めた。

「あぁんんっんふぅんんあんっん」

リックがその気になってくれるように声を我慢せず誘惑するように喘が、唇を見つめてキスを求めた。
リックと繋がることは我慢するも、それ以外は積極的に僕から誘惑した。
赤ちゃんが生まれるまでリックを離さず僕は全身を使って虜にした。

もっとエッチな知識勉強しておけば良かった…男の人を誘惑できるのは女性だけという思いと、映画などで観る恋人同士の誘惑の仕方は僕にはレベルが高く避けていた部分もある。

僕にはエッチな才能が無いんだと油断していて赤ちゃんを出産する際、力む声ではなくエッチな声をあげていたみたいで出産に立ち会った人たちを混乱に陥らせてしまっていたらしい。

赤ちゃんが生まれ再び皆がバルテモア伯爵の領地に集まり、赤ちゃんの誕生を祝ってくれた。

赤ちゃんの名前はリッカルド バルデモア。

後一ヶ月は赤ちゃんと一緒にいられると同時に、後一ヶ月はシリクレッチ様にお預けをさせてしまう。
少しだけキスしても良いかな?と僕から近付いたら「止まらなそうだから今は止めておく」と断られてしまった。
その光景を目撃していたリックに、その夜から激しく求められた。

結婚してからリックが豹変した。

本性を出してきたのか、エッチが激しくなり僕を奪うような抱き方に変わった。
優しいのも好きだし激しいのも好きだからイヤじゃない。
寧ろ求められてるって思うとその激しさが嬉しかったりもする。

一ヶ月はあっという間でも、僕はかなりの寝不足に陥っていた。
結婚前は二ヶ月もあれば僕の身体に飽きられちゃうかもと恐れていたが、まさかこんなに抱かれるとは思ってもいなかった。
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