【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨七緒

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二章 ハーレムルート

見つかっちゃった

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「ほぉ、こんなところで随分気持ち良さそうだな?ルマン」

突然の声に瞼を開けるとシリクレッチ様以外の人物が目に入った。

「えっエド?なっなんで?えっ?」

フェロモンが暴走している間は部屋の近くに来ないんじゃ?

「あぁ、ルマンの婚約者のエドだ。どうしてそんなに驚くんだ?」

「あんっえっと…ぁんんっ」

エドがいるのにシリクレッチ様は動きをやめてくれなかった。
完全にバレてる…というかバレない方がおかしいというより隠す気がないよね…。

「廊下でするってことは誰かに見られたかったんだろう?」

「あっちがっ」

「俺も混ぜてもらおうかな?」

「へっやっん゛んっ」

「俺とするのは嫌なのか?」

「やっ…じゃないけど…」

エドが来るってことは皆も来るよね?使用人も来たりしたら…。

「なら良いよな?」

「へ…部屋に…」

部屋ならそんな心配することなく…。

「…あっ」

抱えられ背中を壁に押し付けていたのを抱え直され壁から離れ咄嗟にシリクレッチ様の首に腕を回した。代わりにシリクレッチ様が壁に背を付き歩き出すことはなかった。

「ルマン」

後ろにいるエドの手がエッチな手つきで服の中に入ってきた。胸の突起をつねられ「ぁんっ」と声あげシリクレッチ様に助けを求めるように距離を縮め密着すればエドの手を押さえ付け逃げたのに逃げられなかった。
それでもエドはするりと服の中から出ていった…ちょっと淋しさを感じた。

「ルマン?」

「ん?」

シリクレッチ様と少し離されエドに凭れるような態勢にされ、服が捲られていく…。胸を晒されるも抵抗出来ず、エドに従うしかなかった。

「あっ」

服は僕から剥ぎ取られ床に落とされた。
廊下に僕だけが裸にされてしまった。
公爵家で誰か来るかも分からない廊下でエッチな事しちゃってる…。

「ねぇ…部屋で…」

声を震わせながら二人に懇願した。

「ルマン?キスしようぜ?」

キスしたら部屋に行ってくれる?

首を捻り唇を重ねた。胸を揉まれ気持ちいいより不安の方でドキドキした。
尾てい骨辺りに何かが触れ不安が過った…え?違うよね?
唇が離れた。

「エッエド?……あっうそっエドッまっ…あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

シリクレッチ様のが入ってる所にエドのモノも入り込んできた。
もういっぱいで苦しいのにぎゅうぎゅう僕を犯していく。
過去に一度経験は有っても身体は辛い。
獣人になって体力と回復が人間の時より有るとはいえ、これに関しては関係ないと思う。
頭の中が可笑しくなる。

「あ゛あ゛あ゛っエッエッエッエッエッエッエッドォオあっあっあっ」

もうここが廊下とか誰かに見られる事より二人を受け入れ壊れてしまった。
エッチが好きで二人とも好きで入れられるだけで気持ちいいけど、だからって二人同時なんて僕には無理っ。

身体壊れちゃう…。

僕の身体に二本なんて豪華過ぎて三人とも身動きが取れなくなっているのに快感だけは生まれていた。

「うあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあーあーあー」

僕は壊れた。

涙も涎も流しながらシリクレッチ様に必死に掴まり、二人の身体に挟まれ二本も受け入れて僕達に隙間なんて無かった。

一人は淋しくて嫌い…これは僕が望んでいる形なのかな?もう…わかんない。

二人のが中で弾けた時には叫ぶ気力もなく人形のようになってしまった。

「お前らやり過ぎだっ。」

「シャルマン大丈夫?」

ライとリックの声が聞こえた気がするけど、反応も出来なかった。
二人との繋がりが解けて解放され、ライに洗浄魔法を掛けられリックに服を着せられていく。

苦しくて辛かった行為でも無くなると淋しいと感じる…やっぱりアレは僕が望んだことだったんだ。

ライに抱き上げられリックが頭を撫でてくれ、少し離れて歩く二人はばつの悪い顔をしていた。
あんなことをしたけどそれでも僕は二人が大好きで言葉で伝えたいけど今の僕には体力がなくライの胸に凭れてしまった。
食堂に着き行儀が悪いがライの膝の上でリックに食べさせて貰いながら食事をした。

久しぶりの食事に僕としては沢山食べていたと思う。

二人に甘えてとても幸せだった。

僕は気付かなかったけどライの胸辺りの服をずっと掴んでいた。
その後アドルフに会いに行く時はリックに抱っこされ、あのクッションソファでアドルフといるといつの間にか一緒に眠ってしまっていた。

皆は僕が起きるまで休ませてくれて、今日はお兄様の部屋に泊まるよう提案された。

そして、翌日からはリック、ライ、アレックスと過ごしエドとシリクレッチ様は順番を最後にされるた。

全員と過ごせば冬休みは終わりを向かえようとしていた。

アデルバード様との約束やフランクリン様とも何度か互いの屋敷を往き来し充実した日々を過ごせばあっという間だった。

学園に戻る前日はお兄様の部屋に泊まり癒しの時間を過ごした。

屋敷を離れる際は永遠の別れのようなやり取りをして学園に向かった。

もうすぐ僕達は卒業する。
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