【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨七緒

文字の大きさ
上 下
346 / 414
二章 ハーレムルート

見つかっちゃった

しおりを挟む
「ほぉ、こんなところで随分気持ち良さそうだな?ルマン」

突然の声に瞼を開けるとシリクレッチ様以外の人物が目に入った。

「えっエド?なっなんで?えっ?」

フェロモンが暴走している間は部屋の近くに来ないんじゃ?

「あぁ、ルマンの婚約者のエドだ。どうしてそんなに驚くんだ?」

「あんっえっと…ぁんんっ」

エドがいるのにシリクレッチ様は動きをやめてくれなかった。
完全にバレてる…というかバレない方がおかしいというより隠す気がないよね…。

「廊下でするってことは誰かに見られたかったんだろう?」

「あっちがっ」

「俺も混ぜてもらおうかな?」

「へっやっん゛んっ」

「俺とするのは嫌なのか?」

「やっ…じゃないけど…」

エドが来るってことは皆も来るよね?使用人も来たりしたら…。

「なら良いよな?」

「へ…部屋に…」

部屋ならそんな心配することなく…。

「…あっ」

抱えられ背中を壁に押し付けていたのを抱え直され壁から離れ咄嗟にシリクレッチ様の首に腕を回した。代わりにシリクレッチ様が壁に背を付き歩き出すことはなかった。

「ルマン」

後ろにいるエドの手がエッチな手つきで服の中に入ってきた。胸の突起をつねられ「ぁんっ」と声あげシリクレッチ様に助けを求めるように距離を縮め密着すればエドの手を押さえ付け逃げたのに逃げられなかった。
それでもエドはするりと服の中から出ていった…ちょっと淋しさを感じた。

「ルマン?」

「ん?」

シリクレッチ様と少し離されエドに凭れるような態勢にされ、服が捲られていく…。胸を晒されるも抵抗出来ず、エドに従うしかなかった。

「あっ」

服は僕から剥ぎ取られ床に落とされた。
廊下に僕だけが裸にされてしまった。
公爵家で誰か来るかも分からない廊下でエッチな事しちゃってる…。

「ねぇ…部屋で…」

声を震わせながら二人に懇願した。

「ルマン?キスしようぜ?」

キスしたら部屋に行ってくれる?

首を捻り唇を重ねた。胸を揉まれ気持ちいいより不安の方でドキドキした。
尾てい骨辺りに何かが触れ不安が過った…え?違うよね?
唇が離れた。

「エッエド?……あっうそっエドッまっ…あああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

シリクレッチ様のが入ってる所にエドのモノも入り込んできた。
もういっぱいで苦しいのにぎゅうぎゅう僕を犯していく。
過去に一度経験は有っても身体は辛い。
獣人になって体力と回復が人間の時より有るとはいえ、これに関しては関係ないと思う。
頭の中が可笑しくなる。

「あ゛あ゛あ゛っエッエッエッエッエッエッエッドォオあっあっあっ」

もうここが廊下とか誰かに見られる事より二人を受け入れ壊れてしまった。
エッチが好きで二人とも好きで入れられるだけで気持ちいいけど、だからって二人同時なんて僕には無理っ。

身体壊れちゃう…。

僕の身体に二本なんて豪華過ぎて三人とも身動きが取れなくなっているのに快感だけは生まれていた。

「うあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあーあーあー」

僕は壊れた。

涙も涎も流しながらシリクレッチ様に必死に掴まり、二人の身体に挟まれ二本も受け入れて僕達に隙間なんて無かった。

一人は淋しくて嫌い…これは僕が望んでいる形なのかな?もう…わかんない。

二人のが中で弾けた時には叫ぶ気力もなく人形のようになってしまった。

「お前らやり過ぎだっ。」

「シャルマン大丈夫?」

ライとリックの声が聞こえた気がするけど、反応も出来なかった。
二人との繋がりが解けて解放され、ライに洗浄魔法を掛けられリックに服を着せられていく。

苦しくて辛かった行為でも無くなると淋しいと感じる…やっぱりアレは僕が望んだことだったんだ。

ライに抱き上げられリックが頭を撫でてくれ、少し離れて歩く二人はばつの悪い顔をしていた。
あんなことをしたけどそれでも僕は二人が大好きで言葉で伝えたいけど今の僕には体力がなくライの胸に凭れてしまった。
食堂に着き行儀が悪いがライの膝の上でリックに食べさせて貰いながら食事をした。

久しぶりの食事に僕としては沢山食べていたと思う。

二人に甘えてとても幸せだった。

僕は気付かなかったけどライの胸辺りの服をずっと掴んでいた。
その後アドルフに会いに行く時はリックに抱っこされ、あのクッションソファでアドルフといるといつの間にか一緒に眠ってしまっていた。

皆は僕が起きるまで休ませてくれて、今日はお兄様の部屋に泊まるよう提案された。

そして、翌日からはリック、ライ、アレックスと過ごしエドとシリクレッチ様は順番を最後にされるた。

全員と過ごせば冬休みは終わりを向かえようとしていた。

アデルバード様との約束やフランクリン様とも何度か互いの屋敷を往き来し充実した日々を過ごせばあっという間だった。

学園に戻る前日はお兄様の部屋に泊まり癒しの時間を過ごした。

屋敷を離れる際は永遠の別れのようなやり取りをして学園に向かった。

もうすぐ僕達は卒業する。
しおりを挟む
感想 195

あなたにおすすめの小説

美形×平凡の子供の話

めちゅう
BL
 美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか? ────────────────── お読みくださりありがとうございます。 お楽しみいただけましたら幸いです。

俺の親友がモテ過ぎて困る

くるむ
BL
☆完結済みです☆ 番外編として短い話を追加しました。 男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ) 中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。 一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ) ……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。 て、お前何考えてんの? 何しようとしてんの? ……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。 美形策士×純情平凡♪

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

どうせ全部、知ってるくせに。

楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】 親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。 飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。 ※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。

ふたりの距離

春夏
BL
【完結しました】 予備校で出会った2人が7年の時を経て両想いになるまでのお話です。全9話。

ヒロイン不在の異世界ハーレム

藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。 神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。 飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。 ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?

番だと言われて囲われました。

BL
戦時中のある日、特攻隊として選ばれた私は友人と別れて仲間と共に敵陣へ飛び込んだ。 死を覚悟したその時、光に包み込まれ機体ごと何かに引き寄せられて、異世界に。 そこは魔力持ちも世界であり、私を番いと呼ぶ物に囲われた。

処理中です...