【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨七緒

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二章 ハーレムルート

健全な日々を過ごした所為で…

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皆とはお休みの挨拶をしてから別れ、僕とシリクレッチ様は二人で話し合う為に僕の部屋に向かってる。

話し合うって何を話せば良いんだろう?

お父様はなんの事を言ったのかな?
ん~僕が獣人なのはもう知ってるし、五番目の婚約者ってのもわかってるよね。子供は卒業後だし、何を?あっ僕が魔法使えないってことは話して…ないかも。

「シリクレっんっんあむんっん」

扉が閉まると同時に抱き寄せられ唇を塞がれた。
話し合いなさいって言われたのに…キス…。

「婚約者として初めてのキスだな?」

「えっうん、そうだね。」

「もう一回しようぜ?」

「…ぅん」

ゆっくり唇を重ねて互いの舌を絡めた。
抱きしめている手がエッチな動きになり初めて、僕のお尻を揉み出し奥へと指が入り込む。

「シリクレッチ様ぁんっはなしあいっ…っは?」

「ん?話し合いか?ならキスは出来ないな。」

「…キス…出来ないの?」

「キスしたら話し合いできないだろ?」

「話し合い…もう、僕の事沢山知ってるよね?」

「フィンコックの事で知らないことあると思うけど…」

「聞いてくれたら答えるから…今はキスしよっ」

昨日からしてなくて、今日は皆に焦らされて身体がウズウズするの。

お願いもう意地悪しないでっ。

頬に触れられキスを期待する。
長いキスに心が満たされていく。

僕は舌を絡めるキスが好きなの。

「ふにゃぁ」

長いキスが終わりシリクレッチ様の胸に凭れてしまうくらい幸せな気持ちだった。

「フィンコックってキス好きだよな?」

「キス好きぃ。沢山して。」

「あぁ、これからは沢山しような?」

「うんっんふふ、もう一回さっきみたいな気持ちいいキスして。」

「…これが誘惑か…。」

「シリクレッチ様っ」

早くキスの続きしたくて甘えるように名前を呼び、キスの催促をした。
アデルバード様とは違う力強い包容に胸が高鳴る。

「そう言えば風呂が好きなんだよな?」

「お風呂?だぁい好きっ。」

「入るか?」

「入るぅ」

シリクレッチ様に以前話したことを覚えててくれているのが嬉しい。
二人でお風呂場に行き服を脱いでいく。

自分で脱ぐの久しぶりかも。

いつもは脱がされながらエッチなことをされるのか多くて自分で脱ぐのって恥ずかしい。

それに凄く見られてる…。

「なっなに?」

「いや、脱いでる姿っていいなぁって。」

「はっ恥ずかしいから…あんまり…見ないで…。」

「フィンコックの全部が見たい。」

「………。」

「なら、脱がせてやろうか?」

「…ぅん」

そっちの方が恥ずかしくない…かも。

僕の返事を待ってからシリクレッチ様は動き出した。
ボタンを外し肩を滑るように脱がされ、両手で胸を隠してしまう。

「何で隠すんだ?」

「はっ恥ずかしい…。」

「何度も見てるのに?」

「それでも…ぁっ」

両手首を捕まれ開かれ胸が露になる。
何度見られても恥ずかしいし、そんな至近距離で見ないで欲しい。

「んぁあぁん」

パクっと咥えられて舌で刺激され吸われ…逃げたい訳じゃないけど、つい後退りトンと壁に塞がれ沢山飲まれる。
もう胸を触られるだけで僕のものは反応しちゃって、もっと刺激が欲しくなる。

この身体は些細な刺激で反応し、更なる刺激を求めている。

手首が解放され片方で胸を揉まれもう片方は皆を受け入れている箇所を布越しに指が入り込もうとしている。
布に遮られていると理解できている頭と、奥に刺激が欲しく取り込もうとする身体。
快感に我慢できず、胸にいるシリクレッチ様を抱きしめて耐えていた。
胸から這い上がるシリクレッチ様と目が合えば自然と唇を貪っている。

「すげぇな…」

「んっなにが?」

「胸…癖になって止めらんねぇ。」

「んっん…ダメだよ?アドルフの分…忘れないでね?」

「あめぇんだよ、フィンコックの…我慢できねぇ…」

「シリクレッチ様お願い、我慢して。」

シリクレッチ様は胸に視線を落としてから僕に訴えるような目で見つめてくるもそれ以上飲むことはなかった。
彼ってやっぱり口は悪いけどちゃんと順番守ったり我慢してくれる。

「…ふぅーーーーーーー」

「…ありがとう。」

ズボンのボタンを外されパンツもストンと落とされ、足首に纏まっていたのを僕自ら抜け出した。
シリクレッチ様も残りの衣服を脱ぎ二人で浴室へ入った。
優しい水圧でお湯を身体に当て室内に湯気が立ち込める。
その間浴槽にお湯と泡風呂になるように石鹸を混ぜた。

泡風呂が生まれるのを子供のように見つめるシリクレッチ様を可愛いと思ったのは内緒。

洗面器の中に石鹸を泡立て身体に撫でていく。
シリクレッチ様は布を使わず手で僕の身体を洗ってくれ、マッサージを受けている時から思ったけどシリクレッチ様の手って気持ちいい。

猫の時も撫でられるのが気持ちよかった。

風呂椅子に座るシリクレッチ様の膝に座りながら腕から胸を洗われる。
気持ちよくてシリクレッチ様の胸に身体を預け吐息を吐き続けた。
片方の手が下へと移動し僕のを捉え、石鹸の滑りが気持ちよくてシリクレッチ様の手を太ももで挟んでいた。
快感に耐える方法が分からず抵抗でも剥がしたいでもなく、掴まりたいという思いからシリクレッチ様の腕を掴んでいた。
気持ちいいことばかりに意識が向き、シリクレッチ様の足が僕の足の間に入り開かれていくのを回らない頭で見つめていた。

これって身体を洗われてるんだよね?

シリクレッチ様の泡だらけの手で胸や僕のアレが揉まれてるけど、洗ってくれているだけ…マッサージと同じですぐに気持ちよくなっちゃう僕の身体がエッチなんだと言い聞かせた。
シリクレッチ様はそんな気はないのに僕の身体が淫乱だから反応しちゃうんだ…。
僕の身体がどんな状態なのか絶対に気付かれちゃいけないのに喘ぎ声まで生まれてもう誤魔化せなくなってる。
足閉じなくちゃって頭の片隅にはあるのに身体は開かれていき、卑猥な音と僕の喘ぎ声が浴室内に響き渡る。
腰の当たりに固いものの存在を知ると身体が反応していた。

僕のお尻にそれを入れて欲しい…。

くちゅくちゅと卑猥な音を響かせながら扱かれ先端を潰されるように刺激され我慢できずにイッてしまう。
石鹸と僕のアレの滑りを使いにゅるりとお尻にシリクレッチ様の指が入り込んできた。

「あぁんっ」 

指が一本入っただけでも僕が求めた刺激だった…けど…もっと太いのが欲しい。
指じゃ届かないような場所を沢山突いて…。

「身体洗ってるだけでそんなに気持ちいいのか?」

「うん…気持ちいい…もっとぉんっん」

お願いすると指が増やされ先程よりも気持ちいいがまだ足りない。

もっと奥…もっと太いの頂戴っ。

我慢出来ず、振り向き荒い呼吸をしながらシリクレッチ様に訴えた。

「もぅ…シリクレッチ様の頂戴っ…お願いっ」

「…あ゛あ゛っ」

指が引き抜かれると「ぁん」と勝手に切な気な声が出る。
シリクレッチ様が立ち上がると、彼の膝に座っていた僕も立ち上がった。
浴槽の縁に手を着き腰を突きだしている態勢を求められ素直にしたがった。
恥ずかしいけど、僕は知っているから…そうすればシリクレッチ様が貰える。
だから、早くシリクレッチ様を頂戴…何でも言うこと聞くから…良い子になるから…お願い早く欲しいよ…。

「う゛っう゛っふぇ~んっんふっん」

「どうした?…泣く程俺とするの…嫌か?」

「ふぇえん…なんでも言うこと聞くから…シリクレッチ様のっ早く…頂戴っ」

「っく…今やるからっ」

お尻に当たり貰えると思うと僕の方からお尻を押し付けた。

もう…我慢できないっ早くっ。

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんんっはぁん」

ゆっくり焦らすように僕の中を埋められた。
熱くて太くて長いので僕を一杯にしてくれる。

「…フィンコック」

「はぁんはぁんはぁっん」

「そんなに気持ちいいのか?まだ動いてないのに。」

「んぁっん…気持ちっいぃ。」

僕は忘れていたけど冬休みに入って四日間誰ともしていなかった。
アレックスに以前我慢し過ぎるとフェロモンが暴走する可能性があるから我慢するなって言われてたのに、四日間していなかった僕の身体はシリクレッチ様のを受け入れただけで喜びに震えていた。
四日しないだけで僕の身体は限界を感じていたのかもしれない。

「…そんなに泣いてたのかよ?」

「ふぇん…シリクレッチ様の…気持ちいぃ。」

「俺もフィンコックの中すげぇ気持ちいい。」

「はぁんはぁはぁ…はぁはぁ」

「ぐっ…フィンコックそんな゛締め付けんなっ…う゛っ」

もう身体が離したくないって勝手に…ごめんなさいシリクレッチ様…痛い?けど制御出来ないの。

「あぁん」

シリクレッチ様に下腹部を支えられただけなのに中と外を刺激されるおかしくなりそう…。

「きぁんあんあんあんあんあぁぁあ」

後ろからシリクレッチ様に突き上げられ気持ちいいを超越し、身体を支えていた腕の力が抜け浴槽の縁に身を預ければシリクレッチ様が抱えてくれた…肩を捕まれ動かれると逃げ場がなくなり行き止まりを抉じ開けられる。

「あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛」

涙を流しながら喘ぐも、喘ぎ声はダミ声と区別ができなくなり始めた。
僕がイッても動き続けるシリクレッチ様に身体を壊されていく。
何度もエッチして経験を積んだのに、たった数日しなかっただけで僕の経験値はゼロになっていた。
シリクレッチ様の熱い飛沫を感じた頃には足にも力が入らず浴槽に入る前に力尽きた。
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