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二章 ハーレムルート
普通に会話しちゃってる
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あの日からあの人との秘密の関係が続いている。
今日も…あの部屋に二人きり。
「フィンコック」
後ろから抱きしめられるように胸を揉まれる。
日によって飲まれたり飲まれなかったりするけど、胸は必ず触られる…。
「…飽き…ないの?」
「飽きないな。」
男の人が胸が大好きって言うのはこの世界でもそうなのかな?
「胸が張って苦しい時があんだろ?ならマッサージ必要だろ?」
ん?胸が張って苦しい?…あっ僕が咄嗟に吐いた嘘だ。王子に出会ったきっかけの話…覚えててくれてたんだ…。嘘なのに僕のことを気遣ってくれるなんて…この人…そんなに悪い人じゃないの…かも?
僕は騙されているのかな?
ここが何のための部屋なのか分からないけど、ソファがあり深く座る彼の足の間に僕が座って後ろから胸をマッサージしてくれてる。
マッサージって考えれば…。
以前ライもしてくれた。
これもマッサージ…。
僕は男だしこんなこと…。
「なぁ…」
「…はぃ」
「赤ん坊にはどのくらいの頻度で会いに行ってんだ?」
「ん?毎日会ってます。」
変な質問。
アドルフとは毎日あってるよ?僕の赤ちゃんだから。
「ん?学園に居んのにか?」
「あっ…」
そういうことか…どうしよう…本当の事言っちゃった…。
アドルフが学園にいるってバレたら危険なのに…。
「ふぅん…一緒に居るのか…母乳あげたりしてんのか?」
「…してる」
「えっしてんのかよ?」
なんでそんなに驚くの?
僕ってそんなに頼りない?…いや頼りないだろうけどお母さんを放棄したりはしないよっ。
「なっ、当たり前でしょ?お母さんなんだから゛」
「…乳母いねぇの?」
「乳母?は、いるよ。僕が学園にいる間はお願いしてる。」
「…母乳あげたり…他にもしてんのか?」
「ん~お風呂は乳母と一緒にかな?」
「…公爵家ではそういう方針なのか?」
「そういう方針?」
「赤ん坊の面倒は乳母が見るもんだろ?」
「…そうみたいだね…僕は…お母さんをやりたかったから…」
「お母さんって…大変だし汚れんだろ?」
「大変だよ?だけど汚れるとかは違うよ。赤ちゃんと出来るだけ一緒にいたいもんっ」
「……変わってんな。」
「そんなこと無いよ…」
「……フィンコックがお母さんだと…幸せだな…」
「へ?」
悲しげな声で意味深な発言…。
「婚約者は?…あんなに婚約者いて平等に愛せてんのか?」
「…平等…ぅん…皆の事大好き。」
あの日から僕は特別はダメだって知った…。
大好きな人を殺すから…。
大好きだから皆を平等に大好きになるって決めた。
「爵位関係なく?」
「そんなの関係ないっ。」
この世界の人は仕方がないのかもしれないけど、爵位なんて関係ないよ。
好きな人に好きって言って貰えることがどれだけ奇跡なのか…。
「子供は?」
「子供?」
「婚約者の…皆の子供産むのか?」
「もちろんっ」
皆と約束したもん。
そこは獣人になって…良かったところ…なんだよね…。
「…平等に愛せるか?」
「うん」
「…もし…望んだ姿じゃなくても?」
「ん?望んだ姿じゃない?」
どういう意味なんだろう?
呪われてるとか?それなら一緒に頑張るよ?
「もし…子供に魔力が弱くても?」
「魔力?魔力なんて関係ないでしょっ、僕は魔力無いもん。」
「………。」
「………。」
あっ、ここは魔法の世界。
魔力で…判断されたり…するの?
「…あいつら全員と…家族か?」
「皆と家族だよ、僕の大切な家族。」
「………。」
後ろから強く抱きしめられその後彼は何も話さず、ずっと僕の肩におでこを乗せたまま動かなくなっちゃった…。
質問内容からして彼の家族にはなにか有るんだと思う…。
深くは聞けない…あまり触れられたくないよね…。
なんとなく慰めたい気持ちになって、僕を拘束している彼の手をポンポンと撫でれば手を握られた。
皆…いろんな悩みを抱えている…。
人を攻撃するのは良くないけど、それだけ辛い何かがあるんだよね…。
学園にはカウンセラーみたいな人はいないのかな?
きっと彼は今誰かの手助けが欲しいんだ…。
専門の…ちゃんとした人…それは僕じゃない。
今日も…あの部屋に二人きり。
「フィンコック」
後ろから抱きしめられるように胸を揉まれる。
日によって飲まれたり飲まれなかったりするけど、胸は必ず触られる…。
「…飽き…ないの?」
「飽きないな。」
男の人が胸が大好きって言うのはこの世界でもそうなのかな?
「胸が張って苦しい時があんだろ?ならマッサージ必要だろ?」
ん?胸が張って苦しい?…あっ僕が咄嗟に吐いた嘘だ。王子に出会ったきっかけの話…覚えててくれてたんだ…。嘘なのに僕のことを気遣ってくれるなんて…この人…そんなに悪い人じゃないの…かも?
僕は騙されているのかな?
ここが何のための部屋なのか分からないけど、ソファがあり深く座る彼の足の間に僕が座って後ろから胸をマッサージしてくれてる。
マッサージって考えれば…。
以前ライもしてくれた。
これもマッサージ…。
僕は男だしこんなこと…。
「なぁ…」
「…はぃ」
「赤ん坊にはどのくらいの頻度で会いに行ってんだ?」
「ん?毎日会ってます。」
変な質問。
アドルフとは毎日あってるよ?僕の赤ちゃんだから。
「ん?学園に居んのにか?」
「あっ…」
そういうことか…どうしよう…本当の事言っちゃった…。
アドルフが学園にいるってバレたら危険なのに…。
「ふぅん…一緒に居るのか…母乳あげたりしてんのか?」
「…してる」
「えっしてんのかよ?」
なんでそんなに驚くの?
僕ってそんなに頼りない?…いや頼りないだろうけどお母さんを放棄したりはしないよっ。
「なっ、当たり前でしょ?お母さんなんだから゛」
「…乳母いねぇの?」
「乳母?は、いるよ。僕が学園にいる間はお願いしてる。」
「…母乳あげたり…他にもしてんのか?」
「ん~お風呂は乳母と一緒にかな?」
「…公爵家ではそういう方針なのか?」
「そういう方針?」
「赤ん坊の面倒は乳母が見るもんだろ?」
「…そうみたいだね…僕は…お母さんをやりたかったから…」
「お母さんって…大変だし汚れんだろ?」
「大変だよ?だけど汚れるとかは違うよ。赤ちゃんと出来るだけ一緒にいたいもんっ」
「……変わってんな。」
「そんなこと無いよ…」
「……フィンコックがお母さんだと…幸せだな…」
「へ?」
悲しげな声で意味深な発言…。
「婚約者は?…あんなに婚約者いて平等に愛せてんのか?」
「…平等…ぅん…皆の事大好き。」
あの日から僕は特別はダメだって知った…。
大好きな人を殺すから…。
大好きだから皆を平等に大好きになるって決めた。
「爵位関係なく?」
「そんなの関係ないっ。」
この世界の人は仕方がないのかもしれないけど、爵位なんて関係ないよ。
好きな人に好きって言って貰えることがどれだけ奇跡なのか…。
「子供は?」
「子供?」
「婚約者の…皆の子供産むのか?」
「もちろんっ」
皆と約束したもん。
そこは獣人になって…良かったところ…なんだよね…。
「…平等に愛せるか?」
「うん」
「…もし…望んだ姿じゃなくても?」
「ん?望んだ姿じゃない?」
どういう意味なんだろう?
呪われてるとか?それなら一緒に頑張るよ?
「もし…子供に魔力が弱くても?」
「魔力?魔力なんて関係ないでしょっ、僕は魔力無いもん。」
「………。」
「………。」
あっ、ここは魔法の世界。
魔力で…判断されたり…するの?
「…あいつら全員と…家族か?」
「皆と家族だよ、僕の大切な家族。」
「………。」
後ろから強く抱きしめられその後彼は何も話さず、ずっと僕の肩におでこを乗せたまま動かなくなっちゃった…。
質問内容からして彼の家族にはなにか有るんだと思う…。
深くは聞けない…あまり触れられたくないよね…。
なんとなく慰めたい気持ちになって、僕を拘束している彼の手をポンポンと撫でれば手を握られた。
皆…いろんな悩みを抱えている…。
人を攻撃するのは良くないけど、それだけ辛い何かがあるんだよね…。
学園にはカウンセラーみたいな人はいないのかな?
きっと彼は今誰かの手助けが欲しいんだ…。
専門の…ちゃんとした人…それは僕じゃない。
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