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二章 ハーレムルート
シャルマン フィンコックについて
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最近のフィンコックについて。
「フィンコックいいな。」
「その話ばっかだな…けど確かに婚約してから大分変わったよな?」
「あぁ。この前もよ剣術の訓練してた時、こっそりサンチェスターの事覗いててよぉなんか健気で…ああいうのちょっと良いよな…」
「人が変わったってより、別人及だよな?」
「なぁなぁ魔法大会でグレモンドが優勝した時の聞いたか?」
話題が変わるも基本はフィンコックの内容だった。
「聞いた聞いた。「早くエッチしたい」ってやつだろ?」
「どんな会話してんのか気になって風魔法で聞いたって奴結構いるらしいな。」
「あんな風に誘われたら速攻部屋に連れ込むだろっ。」
「エッチ嫌いとかキス嫌いって嘘だったんだな。」
「寧ろ好きだろっ。」
男達は学生とは思えない下品な笑みを浮かべ始めた。
「おっ?なんだよフィンコックの話かよ、俺も混ぜてくれよ。」
そこに新たな人物が加わった。
「なぁ裏山の話し聞いたか?」
「あぁ湖に飛び込んで助けたってやつだろ?信じらんねぇよな、あのフィンコックが人助けなんてっ。」
「そこも信じらんねぇけど、盛り上がってるのはその時のフィンコックの格好の方だよ。」
「「格好?」」
「知らねぇのかよ、溺れた奴助けた時の姿がエロかったって話。」
「え?なんだよそれっ」
「知らねぇよ…。」
二人の男達は明らかに興奮し鼻息を荒くしだした。
話す方は相手の興味が自分の話に向いていることに優越感を感じ更に刺激的な内容を口にした。
「助ける時にジャケットとズボンを脱いで飛び込んだらしい、湖から上がると身体に貼り付いたシャツ姿が妖艶すぎだったって話題だぜ。」
男は自分は見ていないのに、さもその場で目撃したように自慢気に語っている。
「本当かよ…俺も見たかったぁ。」
「見た奴らフィンコックの身体が忘れらんねぇってさ。苦し気な表情で口で呼吸しながら上下する肩に、シャツの裾から伸びたしなやかな足に思わず見惚れたってよ。」
「「…羨ましいっ」」
彼らはフィンコックの話題でマウントを取り合うも、盛り上がり過ぎて声も興奮も制御出来なくなり始めている。
その後も話題は尽きることなく表彰式の話題となった。
「あの三人が表彰台に上がった時なんて号泣だったよな。」
「フィンコックも泣くんだな…」
「けど、泣き顔可愛かったよなぁ。」
「「可愛かった。」」
三人ともシャルマンの泣き顔を思い出していた。
「その後もよ、帰り際に頬にキスをするのとか…あんなのずりぃだろ…」
「あぁ、あれは良いよな…」
「フィンコックってさぁ、幸運の女神とか?」
「「え?」」
「いや、婚約者三人が優勝ってさ…」
「婚約者になる前からサンチェスターは凄かったぞ?グレモンドもバルデモアも常に優勝争いしてたくらいだし…」
「うん…まぁそうなんだが…最後の一押し…?」
「…確かにあり得るかもな。きっとなにもしてない奴にはなんもねぇけど、本気で努力した人間には幸運をって感じだろうな。」
「俺も婚約者なりてぇ」
「努力が必要だってことじゃね?」
「努力さえすれば…」
「努力…」
だが、どんなに盛り上がっても遠目からフィンコックを眺める事しか出来ない三人衆だった。
彼らは三人は黙っているがフィンコック家に既に婚約を打診し断られている。
婚約出来れば自慢するが、断られたので一切その事に触れる事なく隠し続けている。
「フィンコックいいな。」
「その話ばっかだな…けど確かに婚約してから大分変わったよな?」
「あぁ。この前もよ剣術の訓練してた時、こっそりサンチェスターの事覗いててよぉなんか健気で…ああいうのちょっと良いよな…」
「人が変わったってより、別人及だよな?」
「なぁなぁ魔法大会でグレモンドが優勝した時の聞いたか?」
話題が変わるも基本はフィンコックの内容だった。
「聞いた聞いた。「早くエッチしたい」ってやつだろ?」
「どんな会話してんのか気になって風魔法で聞いたって奴結構いるらしいな。」
「あんな風に誘われたら速攻部屋に連れ込むだろっ。」
「エッチ嫌いとかキス嫌いって嘘だったんだな。」
「寧ろ好きだろっ。」
男達は学生とは思えない下品な笑みを浮かべ始めた。
「おっ?なんだよフィンコックの話かよ、俺も混ぜてくれよ。」
そこに新たな人物が加わった。
「なぁ裏山の話し聞いたか?」
「あぁ湖に飛び込んで助けたってやつだろ?信じらんねぇよな、あのフィンコックが人助けなんてっ。」
「そこも信じらんねぇけど、盛り上がってるのはその時のフィンコックの格好の方だよ。」
「「格好?」」
「知らねぇのかよ、溺れた奴助けた時の姿がエロかったって話。」
「え?なんだよそれっ」
「知らねぇよ…。」
二人の男達は明らかに興奮し鼻息を荒くしだした。
話す方は相手の興味が自分の話に向いていることに優越感を感じ更に刺激的な内容を口にした。
「助ける時にジャケットとズボンを脱いで飛び込んだらしい、湖から上がると身体に貼り付いたシャツ姿が妖艶すぎだったって話題だぜ。」
男は自分は見ていないのに、さもその場で目撃したように自慢気に語っている。
「本当かよ…俺も見たかったぁ。」
「見た奴らフィンコックの身体が忘れらんねぇってさ。苦し気な表情で口で呼吸しながら上下する肩に、シャツの裾から伸びたしなやかな足に思わず見惚れたってよ。」
「「…羨ましいっ」」
彼らはフィンコックの話題でマウントを取り合うも、盛り上がり過ぎて声も興奮も制御出来なくなり始めている。
その後も話題は尽きることなく表彰式の話題となった。
「あの三人が表彰台に上がった時なんて号泣だったよな。」
「フィンコックも泣くんだな…」
「けど、泣き顔可愛かったよなぁ。」
「「可愛かった。」」
三人ともシャルマンの泣き顔を思い出していた。
「その後もよ、帰り際に頬にキスをするのとか…あんなのずりぃだろ…」
「あぁ、あれは良いよな…」
「フィンコックってさぁ、幸運の女神とか?」
「「え?」」
「いや、婚約者三人が優勝ってさ…」
「婚約者になる前からサンチェスターは凄かったぞ?グレモンドもバルデモアも常に優勝争いしてたくらいだし…」
「うん…まぁそうなんだが…最後の一押し…?」
「…確かにあり得るかもな。きっとなにもしてない奴にはなんもねぇけど、本気で努力した人間には幸運をって感じだろうな。」
「俺も婚約者なりてぇ」
「努力が必要だってことじゃね?」
「努力さえすれば…」
「努力…」
だが、どんなに盛り上がっても遠目からフィンコックを眺める事しか出来ない三人衆だった。
彼らは三人は黙っているがフィンコック家に既に婚約を打診し断られている。
婚約出来れば自慢するが、断られたので一切その事に触れる事なく隠し続けている。
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