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二章 ハーレムルート

二日連続はこってり…

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「やっぱりお腹空いてるんでしょ?恥ずかしいとかそういうの捨てて、今は…飲んで。」

僕はシャツの合わせを開いた。

「………」

「ぁ…あの…そんなに見られると…恥ずかしい…です。」
    
「あっ…本当に…良いのか?」

「はい……ど…どう…ぞ」

王子はゆっくり近づき僕の胸の突起を…遠慮しがちに口にした。
不器用に吸いながら次第に吸引が強くなった…凄くお腹空いてたんだ。
お腹空いていることに気付かないふりをして過ごしていたなんて…そんな事を知ってしまったら無視できないよ。
魔力が無くなってから悲しむばかりで落ち込んでいたけど、それでも誰かの役に立てたなら良かった。

王子は一度口を離し僕と目があった。
なんか子犬みたいにおねだりしてるように見えた…。

なんだろう…。

もしかして…もう片方も…おかわり?

「ぁっあの…僕は大丈夫ですよ…その…片方も…」

はっきりと言い終わらないうちに王子は吸ってない片方に狙いを定め口付けた。
最初から強い吸引で全ての母乳を飲まれる勢いだった。
アドルフのことが過らなかった訳じゃないけど、今は王子を優先してしまった。

もう出なくなったのか王子は僕の胸を名残惜しそうにペロペロと舐めていた。
その行為が擽ったくて皆に飲まれた時の事を思い出して、癖で王子の頭を撫でてしまった。

暫く王子は僕の胸から離れなかった。

「…すまない。」

「へっ?いえ僕は全然、それより王子様は大丈夫ですか?」

「あぁ、大分回復したし空腹も満たされた。」

「そっか…良かった……ん?…ぁっ…。」

王子が僕の胸に視線を落としたまま微動だにしなかったので疑問に思い自身の姿を確認すれば、僕はシャツをはだけさせたまま胸を露にしていた。
急いで隠してボタンを閉めた。

「フィンコック…いやっ何でもない…」

「ん?はい…。」

「…大丈夫なのか?…私と…いて…」

「ぁっそうだっ…」

「先程も言ったが大分回復した、ありがとう。」

「いえ…では僕は行きますね。」

「あぁ」

「…王子様…あまり無理しないでね。」

「…あぁ」

王子を一人残すのは少し心配だったが顔色も戻り、この後僕に出来ることはないからリックの元へ急いだ。
当然控え室は空で僕の部屋へ急いだ…。

けど…やっぱり…昨日の今日…。

「シャル」

「ルマン」

「シャルマン」

「ルゥ」

皆さん勢揃いで…僕はこれから怒られますか?

一応言い訳としては人助けなんだけど…昨日の今日で同じことをしてしまい皆にこってり怒られた…。
アドルフに逃げることも許されず皆に責められ続けた…ここはエッチな意味でなく純粋な説教だった。
百年ぶりの獣人で誘拐される危険性について延々と語られた。

学園だったとしても油断するなっ。

婚約志願の釣書が来て断ったと言うことは、その人数が狙っていると思え。
貴族は何処でも誘拐される危険性がある。
制服を着ているからと言って相手を簡単に信用してはいけない。

怖いことを沢山言われ、その間僕は「はい…はい…はい…はい」と言い続けた。
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