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二章 ハーレムルート
うわ…きなの?
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ライとエドの試合が終われば最後はリックだった。
知識と魔力を満遍なく必要とする総合はC・Dクラスの人達が多く、全体的にも参加人数が多いとエドから説明を受けた。
試合の終わったエドに黒色のハンカチーフを渡した。
「おっチーフ、しかも黒。」
「ぅん…貰ってくれる?」
「当然。」
リックの大会が始まる前から…正確には魔術大会の後半からアレックスは急に忙しくなりだして、順番からも外れ会う機会が減ってしまっていた。
いつ見ても調べものだったり他の教師と一緒にいたりと近寄れる雰囲気ではなかった。
アレックスといられないのは寂しいけど、教師と生徒じゃ責任の重さ違う事も理解してる。
僕が会いたいからお仕事休んでなんて言えない。
今も僕は窓越しにアレックスを覗いていた。
何か問題があったのか、誰かと真剣に話す姿が見えた。
「えっ…どうして…」
アレックスと誰かが抱き合う姿に見える…。
相手は…泣いている…。
信じられない光景に視線を離すことが出来ず二人を見続けていた。
あっ…あの子だ…。
ペアを代わってくれたハーヴィル様…。
どうして…貴方はあの彼の恋人なんじゃ…なんで…。
どうしてアレックスと抱き合ってるの…。
僕はフラフラと歩きながらアレックスがいた部屋を目指した。
アレックス…説明して…僕の事いらなくなっちゃった?
だから、最近部屋に来てくれないの?
ねぇ…アレックス…。
二人がいた部屋に着いてしまった…。
この扉を開けるのが怖くて動けずにいる。
もし二人がそういう関係だったら…アレックスに別れを告げれたら…。
嫌な考えばかり頭に浮かぶ。
もう嫌なのに、考えたくないのに…アレックスを疑っちゃだめ…だめ…だけど…。
ドアノブに手をかけ扉を静かに開けた。
…誰も居なかった。
僕がモタモタしている間に二人は消えてしまっていたんだ。
その後教室に戻り授業を受けるも頭に入ってこなかった…。
不安で胸を押し潰されそうになり耐えられなかった。
アレックス?アレックス?アレックス?
僕は放課後アレックスが使用している教室に向かった。
「アレックス?」
ノックも忘れ相手の許可なく僕は部屋に入っていった。
突然現れた僕の無作法に驚いたのか、浮気をしている事に対して僕に後ろめたさがあるのかアレックスは動揺しているように見えた。
「ルゥ?どうしました?」
「………。」
別れの間際でもアレックスは僕の事をルゥと呼んでくれるの?
「ルゥ?」
「…アレックスは…僕と…別れたいの?」
「………。」
無言は肯定…やっぱりそうなんだ。
僕…捨てられるんだ。
「ルゥ?どう言うことです?」
「………」
酷い…。
僕が気付いてないと思って…。
アレックスのバカっ…。
「アレックスなんて大っ嫌い。」
…ウソ。
好きだよぉ…お願い僕を捨てないで。
だめ怖くてここにいられない。
僕から乗り込んでおきながら騒ぐだけ騒いで逃げた。
「ルゥっ待てっ。」
逃げようとしたのにアレックスに腕を掴まれ部屋に閉じ込められたままだった。
出口まで三十センチだったのに…。
「ルゥ?何故急に…私はもう必要ないんですか?…嫌いに…なったんですか?」
「…嫌いになったのアレックスでしょ…っく…ひっく…」
「ルゥ…私がルゥを嫌いになるわけ無い…なんでそんなことを?」
「…だって…だって…アレックス…ハーヴィル様を…」
抱き合っていたなんて言いたくない。
アレックスは僕の婚約者なのに…。
「…ハーヴィルから…何か聞いたのか?」
「…っ…」
やっぱりそうなんだ…。
アレックスはハーヴィル様と…。
「ハーヴィルも故意じゃ無かったんだ。」
「………。」
もう聞きたくない。
やめてっ。
「だか、この事が公になればハーヴィルもミットシュルディガーも学園に居ずらいだろう。」
なに?
そんなにハーヴィル様が大事?
僕よりもハーヴィル様とその恋人が…。
アレックスはもうそんなにハーヴィル様の事を?
もう…やだ…聞きたくない…。
知識と魔力を満遍なく必要とする総合はC・Dクラスの人達が多く、全体的にも参加人数が多いとエドから説明を受けた。
試合の終わったエドに黒色のハンカチーフを渡した。
「おっチーフ、しかも黒。」
「ぅん…貰ってくれる?」
「当然。」
リックの大会が始まる前から…正確には魔術大会の後半からアレックスは急に忙しくなりだして、順番からも外れ会う機会が減ってしまっていた。
いつ見ても調べものだったり他の教師と一緒にいたりと近寄れる雰囲気ではなかった。
アレックスといられないのは寂しいけど、教師と生徒じゃ責任の重さ違う事も理解してる。
僕が会いたいからお仕事休んでなんて言えない。
今も僕は窓越しにアレックスを覗いていた。
何か問題があったのか、誰かと真剣に話す姿が見えた。
「えっ…どうして…」
アレックスと誰かが抱き合う姿に見える…。
相手は…泣いている…。
信じられない光景に視線を離すことが出来ず二人を見続けていた。
あっ…あの子だ…。
ペアを代わってくれたハーヴィル様…。
どうして…貴方はあの彼の恋人なんじゃ…なんで…。
どうしてアレックスと抱き合ってるの…。
僕はフラフラと歩きながらアレックスがいた部屋を目指した。
アレックス…説明して…僕の事いらなくなっちゃった?
だから、最近部屋に来てくれないの?
ねぇ…アレックス…。
二人がいた部屋に着いてしまった…。
この扉を開けるのが怖くて動けずにいる。
もし二人がそういう関係だったら…アレックスに別れを告げれたら…。
嫌な考えばかり頭に浮かぶ。
もう嫌なのに、考えたくないのに…アレックスを疑っちゃだめ…だめ…だけど…。
ドアノブに手をかけ扉を静かに開けた。
…誰も居なかった。
僕がモタモタしている間に二人は消えてしまっていたんだ。
その後教室に戻り授業を受けるも頭に入ってこなかった…。
不安で胸を押し潰されそうになり耐えられなかった。
アレックス?アレックス?アレックス?
僕は放課後アレックスが使用している教室に向かった。
「アレックス?」
ノックも忘れ相手の許可なく僕は部屋に入っていった。
突然現れた僕の無作法に驚いたのか、浮気をしている事に対して僕に後ろめたさがあるのかアレックスは動揺しているように見えた。
「ルゥ?どうしました?」
「………。」
別れの間際でもアレックスは僕の事をルゥと呼んでくれるの?
「ルゥ?」
「…アレックスは…僕と…別れたいの?」
「………。」
無言は肯定…やっぱりそうなんだ。
僕…捨てられるんだ。
「ルゥ?どう言うことです?」
「………」
酷い…。
僕が気付いてないと思って…。
アレックスのバカっ…。
「アレックスなんて大っ嫌い。」
…ウソ。
好きだよぉ…お願い僕を捨てないで。
だめ怖くてここにいられない。
僕から乗り込んでおきながら騒ぐだけ騒いで逃げた。
「ルゥっ待てっ。」
逃げようとしたのにアレックスに腕を掴まれ部屋に閉じ込められたままだった。
出口まで三十センチだったのに…。
「ルゥ?何故急に…私はもう必要ないんですか?…嫌いに…なったんですか?」
「…嫌いになったのアレックスでしょ…っく…ひっく…」
「ルゥ…私がルゥを嫌いになるわけ無い…なんでそんなことを?」
「…だって…だって…アレックス…ハーヴィル様を…」
抱き合っていたなんて言いたくない。
アレックスは僕の婚約者なのに…。
「…ハーヴィルから…何か聞いたのか?」
「…っ…」
やっぱりそうなんだ…。
アレックスはハーヴィル様と…。
「ハーヴィルも故意じゃ無かったんだ。」
「………。」
もう聞きたくない。
やめてっ。
「だか、この事が公になればハーヴィルもミットシュルディガーも学園に居ずらいだろう。」
なに?
そんなにハーヴィル様が大事?
僕よりもハーヴィル様とその恋人が…。
アレックスはもうそんなにハーヴィル様の事を?
もう…やだ…聞きたくない…。
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