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二章 ハーレムルート
決勝
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最終日。
運命かのようにエドの対戦相手はハーヴィル様の恋人だった。
魔法での戦いは大画面で映画を見ているような迫力があり、熱も風も肌で感じる。
観客席にいるだけでも二人の気迫に圧されそうで体力も魔力も無い僕には呼吸するだけでも苦しかった。
決勝戦だけあって簡単には決着が着かない。
素人の僕にはエドの攻撃が沢山入って決まっているように見えたけど、相手の人には効いていなかった…。
逆にエドの方は相手の攻撃を全て交わしているのでダメージは無いように見える。
互いに自分の戦方を熟知した試合運びをしているので決定打に欠け持久戦となっていた。
エドに苦悶の表情が見え始め、僕は両手を握りしめ祈ることしか出来なかった。
エドの攻撃が入るのにどうしてか相手に効いていないように見える…エドを信じているのに良くない気持ちが膨れ上がり泣きたくなってきた。
視界がボヤけていくと、あの日の光景のように相手の彼が光輝いているように見えた。
きっと太陽の光と僕の涙がそう見せているんだろうけど、彼は神に愛されているように感じた。
お願いエドを守ってください。
僕は祈るしか出来なかった。
「両者そこまでっ」
「へ?」
まさかの審判により試合は中断した。
止めに入った審判の中にアレックスもいた。
「ねぇ?今何が起きてるの?」
僕には想像も出来ず両隣にいたライとリックに状況説明を求めた。
「いや、俺にもわからない。」
「うん、僕にも…こんなこと始めてだから。」
審判の人が集結し話し合っているように見える。
「試合続行不能と見なし今回の勝者はエドバルド グレモンド並びにドルドリッチ ミットシュルディガーとする。」
審判の言葉に理解するまで時間が掛かるも、その後に盛大な歓声が沸き起こった。
二人の勝者は異例だった為、それ程彼らの実力が凄く教師が止めに入るものなんだと多くのものが理解した…多くのものは。
「エドは優勝したの?」
僕は未だによく分かっていなかった。
「だな。」
「そう言うことだね。」
ライにリックも頷いてくれた…けど僕には少し時間が必要だった。
二人が…優勝?
「なら…喜んで良いの?」
「ふっ…あぁ、喜んでいい。」
「エドバルドは勝ったよ。」
二人の言葉で僕は漸くエドの優勝を理解した。
「やったぁー、僕行ってくるね?」
エドの勝利が嬉しくて二人に許可をもらっていたが、既に動き出していた。
「…あぁ」
「…行ってらっしゃい。」
二人に見送られながら僕は闘技場にいるエドを目指した。
エドも闘技場に降りてきた僕に気付き抱きしめ、足が宙に浮くほど抱き上げられキスをした。
「エド…おめでとう。」
「あぁ、惚れ直したか?」
「ぅん…格好良かった。」
「そうか。」
「ぅん…ねぇ…エド?」
「ん?」
「早く…エッチしよっ?」
「…ふふ、そうだな。」
僕達は闘技場を横切り控え室から僕の部屋へと向かった。
まさか、風魔法で多くの人達が僕達の会話を盗み聞きしていたなんて知らなかった…正確には僕だけが知らなかった。
抱き上げられエドの首にしがみ付いていた僕の視界の隅にハーヴィル様の姿があった。
ハーヴィル様も恋人の勝利を祝いに来たのかな?
お互い勝利して良かったよね、怪我もないみたいだし。
僕の部屋に着くなり「腹減った」と言って僕の制服を脱がして母乳を飲まれた。あんな試合を見せられた後では飲んじゃダメなんて言えない…言う気もないんだけどね。
乱暴に制服を剥ぎ取られ全身を噛まれていく。
喘ぎでなく小さな悲鳴をあげればエドは興奮しているようだった。
僕って虐められ願望でもあるのかな?
酷く扱われているのにちゃんと気持ち良くなっちゃってる。
エドから逃れたいわけじゃないのに身体がエドの激しさに耐えられず無意識に逃げていた。
そんな僕に苛立ったのか拘束するように抱き締められ奥を打ち付けられた。
僕達にとってはまだ一回戦なのに体力が尽きてしまいそう。
これから沢山求められるだろうに僕は応えることが出来るかな?
ねぇ皆どうしてそんなに体力あるの?
僕が獣人なんだよね?
運命かのようにエドの対戦相手はハーヴィル様の恋人だった。
魔法での戦いは大画面で映画を見ているような迫力があり、熱も風も肌で感じる。
観客席にいるだけでも二人の気迫に圧されそうで体力も魔力も無い僕には呼吸するだけでも苦しかった。
決勝戦だけあって簡単には決着が着かない。
素人の僕にはエドの攻撃が沢山入って決まっているように見えたけど、相手の人には効いていなかった…。
逆にエドの方は相手の攻撃を全て交わしているのでダメージは無いように見える。
互いに自分の戦方を熟知した試合運びをしているので決定打に欠け持久戦となっていた。
エドに苦悶の表情が見え始め、僕は両手を握りしめ祈ることしか出来なかった。
エドの攻撃が入るのにどうしてか相手に効いていないように見える…エドを信じているのに良くない気持ちが膨れ上がり泣きたくなってきた。
視界がボヤけていくと、あの日の光景のように相手の彼が光輝いているように見えた。
きっと太陽の光と僕の涙がそう見せているんだろうけど、彼は神に愛されているように感じた。
お願いエドを守ってください。
僕は祈るしか出来なかった。
「両者そこまでっ」
「へ?」
まさかの審判により試合は中断した。
止めに入った審判の中にアレックスもいた。
「ねぇ?今何が起きてるの?」
僕には想像も出来ず両隣にいたライとリックに状況説明を求めた。
「いや、俺にもわからない。」
「うん、僕にも…こんなこと始めてだから。」
審判の人が集結し話し合っているように見える。
「試合続行不能と見なし今回の勝者はエドバルド グレモンド並びにドルドリッチ ミットシュルディガーとする。」
審判の言葉に理解するまで時間が掛かるも、その後に盛大な歓声が沸き起こった。
二人の勝者は異例だった為、それ程彼らの実力が凄く教師が止めに入るものなんだと多くのものが理解した…多くのものは。
「エドは優勝したの?」
僕は未だによく分かっていなかった。
「だな。」
「そう言うことだね。」
ライにリックも頷いてくれた…けど僕には少し時間が必要だった。
二人が…優勝?
「なら…喜んで良いの?」
「ふっ…あぁ、喜んでいい。」
「エドバルドは勝ったよ。」
二人の言葉で僕は漸くエドの優勝を理解した。
「やったぁー、僕行ってくるね?」
エドの勝利が嬉しくて二人に許可をもらっていたが、既に動き出していた。
「…あぁ」
「…行ってらっしゃい。」
二人に見送られながら僕は闘技場にいるエドを目指した。
エドも闘技場に降りてきた僕に気付き抱きしめ、足が宙に浮くほど抱き上げられキスをした。
「エド…おめでとう。」
「あぁ、惚れ直したか?」
「ぅん…格好良かった。」
「そうか。」
「ぅん…ねぇ…エド?」
「ん?」
「早く…エッチしよっ?」
「…ふふ、そうだな。」
僕達は闘技場を横切り控え室から僕の部屋へと向かった。
まさか、風魔法で多くの人達が僕達の会話を盗み聞きしていたなんて知らなかった…正確には僕だけが知らなかった。
抱き上げられエドの首にしがみ付いていた僕の視界の隅にハーヴィル様の姿があった。
ハーヴィル様も恋人の勝利を祝いに来たのかな?
お互い勝利して良かったよね、怪我もないみたいだし。
僕の部屋に着くなり「腹減った」と言って僕の制服を脱がして母乳を飲まれた。あんな試合を見せられた後では飲んじゃダメなんて言えない…言う気もないんだけどね。
乱暴に制服を剥ぎ取られ全身を噛まれていく。
喘ぎでなく小さな悲鳴をあげればエドは興奮しているようだった。
僕って虐められ願望でもあるのかな?
酷く扱われているのにちゃんと気持ち良くなっちゃってる。
エドから逃れたいわけじゃないのに身体がエドの激しさに耐えられず無意識に逃げていた。
そんな僕に苛立ったのか拘束するように抱き締められ奥を打ち付けられた。
僕達にとってはまだ一回戦なのに体力が尽きてしまいそう。
これから沢山求められるだろうに僕は応えることが出来るかな?
ねぇ皆どうしてそんなに体力あるの?
僕が獣人なんだよね?
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