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二章 ハーレムルート
剣術大会前夜
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ライが参加する剣術大会が今週から始まる。
授業が終わると鍛練を始めるライを最近はこっそり覗きに行っている。
剣の素振りをする姿が格好良くて、いつもと違うライにときめいて長いこと見つめてしまっていた。
鍛練を終えてライが来る前に急いで部屋に戻ろうと勢い良く振り返ると知らない人にぶつかってしまった。
「ぅわっ。」
「大丈夫か?」
「あっはい…ごめんなさい。」
猪突猛進。
ちゃんと確認してから歩かないと危ないって昔から言われてたのに…。
「いやっ…サンチェスターに用か?」
「えっあっその…」
僕がライアンの婚約者だって知っているからの優しさだよね?
「呼んでやるよ。」
「あっま待って、その…僕が見てたことは…言わないで…ください。」
僕は咄嗟に相手の服にしがみ付いていた。
「あっ…わ…わかった。」
「ありがとうございます。」
僕の我が儘を聞いてもらい嬉しくて笑顔でお礼をいった。
僕ってライ達以外に初めて笑ったかも。
この人も大きな人だなぁ、もしライと対戦したらライは…だめだめ僕はライを信じてる。
「あなたも剣術の試合に?」
「あぁ」
「怪我しないでね。」
「…あっあぁ…ありがとう。」
「それじゃっ。」
帰る前にライが僕に気付いてないか確認してからその場を離れた。
「………………………………………フィンコック…」
名前を呼ばれたような気がしたけど…勘違いかな?
僕は急いで部屋に戻った。
なにも知らないし観てないですよ~という芝居をしながらライが来るのを待った。
その日からバレないように盗み見る日々を過ごしている。
ライが汗を流さず直接部屋に来てくれるのが嬉しくて、お風呂では僕が身体を洗ってあげてる。
お湯に浸かる時には腕をマッサージをしたりする。
ライの体は大きいって知ってたけど、触るとより太さを実感する。
二の腕は太くて凄い筋肉なの。
無中になりすぎて次第にマッサージではなく僕がただ触りたいだけになっていた。
だって、凄いんだもん。逞しいってこういう事を言うんだと思う。
これだけ太ければ僕を簡単に持ち上げるのも頷ける。
二の腕を両手で掴むも、長さが足りずライの腕の方が太い。
「…格好いい。」
ちゅっ
思わず腕にキスしていた。
「ライ?」
「ん?」
「怪我…しないでね。」
「…あぁ」
お風呂から上がりバスローブ姿でベッドまで誘われる。
バスローブを着ているのに、風魔法で一気に乾かされた。
今日は僕が先にライを裸にした。
紐を解き肌を滑るようにしてバスローブを床に落とし、滑らかな肌に吸い寄せられるように口付けをした。
お願い怪我しないで。
僕には聖女様のような結界も女神様のような加護を与えることは出来ない。
保護も身体強化も多分反則になってしまう…それどころか僕には魔力そのものがないから出来ないんだけと。
そんな僕が唯一出来る事は祈るだけ。
ライの身体全身にキスをしていく。
神様お願い、ライを守ってください。
僕が代わりに怪我をしても構いません。
神様お願いします。
明日からの試合に備えてライの体力を守りたくて、僕がライを押し倒…押し倒…れてくれない。
「ライ…」
「ふっ弱いな…」
「ん゛っ」
やっぱり態と倒れてくれなかったんだ。
漸くベッドに深く座りライの唇に触れた。
咥えたり舌で唇を舐めたりと僕が主導権を握った…つもりだったのに…腰に回されたライの手に引き寄せられ膝の上に座らされていた。
いつの間にか完全にライに身を委ねている。
敢えて紐を解かず僕のものをバスローブの合間から取り出し露出狂のようで恥ずかしいけど、ライの手に触れられるだけで気持ち良くてその先を期待してしまう。
大きな手に包まれ一緒に擦られるだけで僕のものから溢れていく。
鼻から抜ける喘ぎを抑えられず口元に手を忍ばせるも、限界の僕は呆気なくライの腹筋を汚し乱れたバスローブを開かれ胸が露になるとまじまじと観られた。
「…ライ?その…あんまり…見ないで…恥ずかしい。」
「ふっ…まだ恥ずかしいのか?」
「…ぅん…形…変わったから…」
「あぁ、大きくなったな…ここもぷっくりしてる。」
「んっ…ぁんっ…きゃんっ」
きゅっと摘ままれライの口が開いて僕の胸を食べられた。
それだけじゃなく歯で噛まれ、先ほど摘ままれたよりも痛みが走る。
痛いはずなのに快感にも感じるのは僕が変態だから?
イッたばかりだと言うのにもう固くなっている僕がいた。
胸を含まれるとどうしても抱き締める体勢になり、僕がライに強要しているようで恥ずかしい。
赤ちゃんじゃない人に母乳を飲まれるのって僕のが変態じゃないかな?
ライ達以外には絶対しない…当たり前なんだけど、知られたくない。
母乳飲まれて感じてるなんて…アドルフに嫌われちゃう。
僕…どんどん変態になってく…。
授業が終わると鍛練を始めるライを最近はこっそり覗きに行っている。
剣の素振りをする姿が格好良くて、いつもと違うライにときめいて長いこと見つめてしまっていた。
鍛練を終えてライが来る前に急いで部屋に戻ろうと勢い良く振り返ると知らない人にぶつかってしまった。
「ぅわっ。」
「大丈夫か?」
「あっはい…ごめんなさい。」
猪突猛進。
ちゃんと確認してから歩かないと危ないって昔から言われてたのに…。
「いやっ…サンチェスターに用か?」
「えっあっその…」
僕がライアンの婚約者だって知っているからの優しさだよね?
「呼んでやるよ。」
「あっま待って、その…僕が見てたことは…言わないで…ください。」
僕は咄嗟に相手の服にしがみ付いていた。
「あっ…わ…わかった。」
「ありがとうございます。」
僕の我が儘を聞いてもらい嬉しくて笑顔でお礼をいった。
僕ってライ達以外に初めて笑ったかも。
この人も大きな人だなぁ、もしライと対戦したらライは…だめだめ僕はライを信じてる。
「あなたも剣術の試合に?」
「あぁ」
「怪我しないでね。」
「…あっあぁ…ありがとう。」
「それじゃっ。」
帰る前にライが僕に気付いてないか確認してからその場を離れた。
「………………………………………フィンコック…」
名前を呼ばれたような気がしたけど…勘違いかな?
僕は急いで部屋に戻った。
なにも知らないし観てないですよ~という芝居をしながらライが来るのを待った。
その日からバレないように盗み見る日々を過ごしている。
ライが汗を流さず直接部屋に来てくれるのが嬉しくて、お風呂では僕が身体を洗ってあげてる。
お湯に浸かる時には腕をマッサージをしたりする。
ライの体は大きいって知ってたけど、触るとより太さを実感する。
二の腕は太くて凄い筋肉なの。
無中になりすぎて次第にマッサージではなく僕がただ触りたいだけになっていた。
だって、凄いんだもん。逞しいってこういう事を言うんだと思う。
これだけ太ければ僕を簡単に持ち上げるのも頷ける。
二の腕を両手で掴むも、長さが足りずライの腕の方が太い。
「…格好いい。」
ちゅっ
思わず腕にキスしていた。
「ライ?」
「ん?」
「怪我…しないでね。」
「…あぁ」
お風呂から上がりバスローブ姿でベッドまで誘われる。
バスローブを着ているのに、風魔法で一気に乾かされた。
今日は僕が先にライを裸にした。
紐を解き肌を滑るようにしてバスローブを床に落とし、滑らかな肌に吸い寄せられるように口付けをした。
お願い怪我しないで。
僕には聖女様のような結界も女神様のような加護を与えることは出来ない。
保護も身体強化も多分反則になってしまう…それどころか僕には魔力そのものがないから出来ないんだけと。
そんな僕が唯一出来る事は祈るだけ。
ライの身体全身にキスをしていく。
神様お願い、ライを守ってください。
僕が代わりに怪我をしても構いません。
神様お願いします。
明日からの試合に備えてライの体力を守りたくて、僕がライを押し倒…押し倒…れてくれない。
「ライ…」
「ふっ弱いな…」
「ん゛っ」
やっぱり態と倒れてくれなかったんだ。
漸くベッドに深く座りライの唇に触れた。
咥えたり舌で唇を舐めたりと僕が主導権を握った…つもりだったのに…腰に回されたライの手に引き寄せられ膝の上に座らされていた。
いつの間にか完全にライに身を委ねている。
敢えて紐を解かず僕のものをバスローブの合間から取り出し露出狂のようで恥ずかしいけど、ライの手に触れられるだけで気持ち良くてその先を期待してしまう。
大きな手に包まれ一緒に擦られるだけで僕のものから溢れていく。
鼻から抜ける喘ぎを抑えられず口元に手を忍ばせるも、限界の僕は呆気なくライの腹筋を汚し乱れたバスローブを開かれ胸が露になるとまじまじと観られた。
「…ライ?その…あんまり…見ないで…恥ずかしい。」
「ふっ…まだ恥ずかしいのか?」
「…ぅん…形…変わったから…」
「あぁ、大きくなったな…ここもぷっくりしてる。」
「んっ…ぁんっ…きゃんっ」
きゅっと摘ままれライの口が開いて僕の胸を食べられた。
それだけじゃなく歯で噛まれ、先ほど摘ままれたよりも痛みが走る。
痛いはずなのに快感にも感じるのは僕が変態だから?
イッたばかりだと言うのにもう固くなっている僕がいた。
胸を含まれるとどうしても抱き締める体勢になり、僕がライに強要しているようで恥ずかしい。
赤ちゃんじゃない人に母乳を飲まれるのって僕のが変態じゃないかな?
ライ達以外には絶対しない…当たり前なんだけど、知られたくない。
母乳飲まれて感じてるなんて…アドルフに嫌われちゃう。
僕…どんどん変態になってく…。
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