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二章 ハーレムルート
餃子は美味しいけど後がね…
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夕食には餃子が現れた。
ナイフとフォークで食べる餃子は新鮮だったが、やはり日本人としては白いご飯とお箸で食べたい。
今日もお義父様に料理を誉められ受かれてしまうも、お義母様と目が合い気を引きしめた。
その後は談話室ではなく部屋でリックも二人きりの時間を過ごした。
明日になれば僕はリックの元を離れアレックスの手を取る。
最後の一日。
手を繋いでソファに座るもこんな風に過ごすのは好きだが勿体ないかな?って思った。
だけど僕が心配すること無くそんな雰囲気になった。
なってから気付いたけど、餃子食べたあとって…。
お互い食べたから共犯だけど…。
リックが近付くと咄嗟に避けてしまった。
「…シャル…マン…。」
傷付いたリックの声が聞こえ、表情をみると悲しみが滲み出ていて傷つけてしまったのを知る。
「リック…違うの…餃子食べちゃったから…」
「ん?」
どうして餃子?って顔。
あれ?僕あの料理は餃子だって伝えたっけ?
また忘れたかも。
「餃子はねっ、香りの強い食材を沢山使ってるから匂いが…。」
「…ふふっ、僕も同じの食べたよ?あの料理美味しかったね。」
「美味しく出来たのは料理長のおかげだよ。僕は…うろ…覚えだったから…。」
うろ覚えだよね?
うる覚えじゃないよね?
「シャルマンが居なかったら存在しなかった料理だよ。」
「そんなこと…ない…よ。」
もしかして料理だけじゃなく、日本ポイものを作る人がいたらその人は僕と同じ日本人かもしれない。
そう言うところから見つけ出せば、同じ境遇の人と出会えるかも…。
リックのお掛げでいい手掛かりを見つけたかもっ。
ありがとうリック。
「…そのぐらい貴重な料理を食べたんだ匂いなんて思い出だよ。」
ありゃ、途中聞いてなかった。
ごめんなさいリック。
だけど匂いも思い出?
「…僕と…キス出来る?」
「シャルマンこそ僕と出来る?」
「出来るっ…けど…んっんふぅんんぁむっん」
僕の言葉は遮られキスされた。
口臭いって思われたらどうしよう…。
手で覆ってはぁはぁして確認しておけば良かった。
なんでだろう?同じの食べたのにリックからはそんな匂いがしなかった。
…まさか、一人だけ洗浄魔法とか?それはずるいぞぉ。
「匂いなんて分かんなかったよ。僕も食べたんだからそんなに気にしないで。それより拒絶されたのが怖かった…。」
「あっリック…」
自分のことばかりでリックを傷付けてしまった。
どっどうしよう…。
「リック…リック…リックゥ…」
「シャルマン…」
切ない声で呼ばれた。
「リック…」
「…裸になって。」
「ふぇっ」
「僕の為に裸になって。」
「…リックの…為?」
「そっ」
「わ…かった…。」
「待って」
「んや?」
「普通に脱ぐんじゃなくて色っぽく脱いで。」
「色っぽく?」
「そう、色っぽく。」
いつもの優しいリックなのに、どこかお義母様を感じた。
ここ頑張らなかったら、僕…捨てられちゃう?
そんなのやだっ。
色っぽく…色っぽく…。
僕にエッチな知識はないよ。
恋愛映画を見てもそう言うシーンになると恥ずかしくて目を伏せてしまっていた。
当然大人のやつに触れては来なかった。
大人のやつは大人のやつだからあまり詳しく聞かないで。
その…大人の人達が出演してる…ねっ。
アレですアレ。
色っぽく脱ぐ…あっあれ流行ったよね?
彼…シャツ?
彼氏のシャツを着るってやつだよね~。
…僕、すでにリックの服着ちゃってるよ?
どうしよう…彼シャツはシャツだけ着るんだっけ?
なら、下を脱げば色っぽくなれるかな?
リックのシャツなら下を脱いでも…多分見えないはず。
ズボンに手を掛けると「ん?」とリックに少し驚かれた。
ズボンから脱ぐのって変なの?
どうしよう…もうボタン外しちゃったから…もういくしかないよね…。
色っぽくは、失敗かな?
そのままゆっくり、気にしながらズボンを脱いでいった。
パンツは裾がちょっとシャツから見えるけど、脱いでもきっと僕のものは見えない…と思う。
僕が確認しながら脱いでいくと、必然的にリックを焦らしていた。
パンツもゆっくり見えないように脱ぎ、そこで漸く僕はリックの反応を確認した。
興奮した様子もなくいつものリックがそこにいた。
やっぱり僕に色っぽくはまだ早かったと思う。
「ん~それで終わり?まだ服残ってるよ?」
「…ぅん」
上からシャツのボタンを外して見えないようにズラして、胸と下をシャツで隠す往生際の悪さを発揮していた。
「ふふっ、シャツも脱いで。」
僕の最後の砦も奪われてしまった。
手で気持ち胸とアレを隠しながらシャツを床に落とした。
「うん、シャルマンは綺麗だよ…おいで。」
言われるがままリックの目の前に立った。
「…やっぱり、痩せたよね?」
「へぇ?」
痩せた?
そんなつもりはないんだけど…。
「胸は大きくなったけど、手足や腰回り薄くなったよね?」
「そう…かな?」
「ちゃんと食事してる?」
「ん?ぅん…食べてる…と思う。」
「…そぅ…。子供産むと体型変わるからかな?」
「…だと…思う…ょ。」
腕を引かれリックを跨いで座った。
一切乱れていないリックの膝の上に裸で座るだけですごく緊張する。
背中に腕を回され手が僕の身体を確認していく。
「細い。」
僕、そんなに痩せたかな?ライやエドの家では…まぁ眠ちゃってたりと食べる事を忘れたが一日二日でそんな痩せないよね?
…起きてる時はちゃんと食べてたし…。
リックは僕の肌に唇を落とした。
慈悲のようなキスに僕は物足りなさを感じ、いつものように僕を求めるキスが欲しくなる。
ゆっくり時間を掛けて僕の身体に唇が触れる。
「リック…もぅ…して」
「うん、沢山しよう。」
僕の体力が続く限りリックと重なっていた。
本日もありがとうございました。
ナイフとフォークで食べる餃子は新鮮だったが、やはり日本人としては白いご飯とお箸で食べたい。
今日もお義父様に料理を誉められ受かれてしまうも、お義母様と目が合い気を引きしめた。
その後は談話室ではなく部屋でリックも二人きりの時間を過ごした。
明日になれば僕はリックの元を離れアレックスの手を取る。
最後の一日。
手を繋いでソファに座るもこんな風に過ごすのは好きだが勿体ないかな?って思った。
だけど僕が心配すること無くそんな雰囲気になった。
なってから気付いたけど、餃子食べたあとって…。
お互い食べたから共犯だけど…。
リックが近付くと咄嗟に避けてしまった。
「…シャル…マン…。」
傷付いたリックの声が聞こえ、表情をみると悲しみが滲み出ていて傷つけてしまったのを知る。
「リック…違うの…餃子食べちゃったから…」
「ん?」
どうして餃子?って顔。
あれ?僕あの料理は餃子だって伝えたっけ?
また忘れたかも。
「餃子はねっ、香りの強い食材を沢山使ってるから匂いが…。」
「…ふふっ、僕も同じの食べたよ?あの料理美味しかったね。」
「美味しく出来たのは料理長のおかげだよ。僕は…うろ…覚えだったから…。」
うろ覚えだよね?
うる覚えじゃないよね?
「シャルマンが居なかったら存在しなかった料理だよ。」
「そんなこと…ない…よ。」
もしかして料理だけじゃなく、日本ポイものを作る人がいたらその人は僕と同じ日本人かもしれない。
そう言うところから見つけ出せば、同じ境遇の人と出会えるかも…。
リックのお掛げでいい手掛かりを見つけたかもっ。
ありがとうリック。
「…そのぐらい貴重な料理を食べたんだ匂いなんて思い出だよ。」
ありゃ、途中聞いてなかった。
ごめんなさいリック。
だけど匂いも思い出?
「…僕と…キス出来る?」
「シャルマンこそ僕と出来る?」
「出来るっ…けど…んっんふぅんんぁむっん」
僕の言葉は遮られキスされた。
口臭いって思われたらどうしよう…。
手で覆ってはぁはぁして確認しておけば良かった。
なんでだろう?同じの食べたのにリックからはそんな匂いがしなかった。
…まさか、一人だけ洗浄魔法とか?それはずるいぞぉ。
「匂いなんて分かんなかったよ。僕も食べたんだからそんなに気にしないで。それより拒絶されたのが怖かった…。」
「あっリック…」
自分のことばかりでリックを傷付けてしまった。
どっどうしよう…。
「リック…リック…リックゥ…」
「シャルマン…」
切ない声で呼ばれた。
「リック…」
「…裸になって。」
「ふぇっ」
「僕の為に裸になって。」
「…リックの…為?」
「そっ」
「わ…かった…。」
「待って」
「んや?」
「普通に脱ぐんじゃなくて色っぽく脱いで。」
「色っぽく?」
「そう、色っぽく。」
いつもの優しいリックなのに、どこかお義母様を感じた。
ここ頑張らなかったら、僕…捨てられちゃう?
そんなのやだっ。
色っぽく…色っぽく…。
僕にエッチな知識はないよ。
恋愛映画を見てもそう言うシーンになると恥ずかしくて目を伏せてしまっていた。
当然大人のやつに触れては来なかった。
大人のやつは大人のやつだからあまり詳しく聞かないで。
その…大人の人達が出演してる…ねっ。
アレですアレ。
色っぽく脱ぐ…あっあれ流行ったよね?
彼…シャツ?
彼氏のシャツを着るってやつだよね~。
…僕、すでにリックの服着ちゃってるよ?
どうしよう…彼シャツはシャツだけ着るんだっけ?
なら、下を脱げば色っぽくなれるかな?
リックのシャツなら下を脱いでも…多分見えないはず。
ズボンに手を掛けると「ん?」とリックに少し驚かれた。
ズボンから脱ぐのって変なの?
どうしよう…もうボタン外しちゃったから…もういくしかないよね…。
色っぽくは、失敗かな?
そのままゆっくり、気にしながらズボンを脱いでいった。
パンツは裾がちょっとシャツから見えるけど、脱いでもきっと僕のものは見えない…と思う。
僕が確認しながら脱いでいくと、必然的にリックを焦らしていた。
パンツもゆっくり見えないように脱ぎ、そこで漸く僕はリックの反応を確認した。
興奮した様子もなくいつものリックがそこにいた。
やっぱり僕に色っぽくはまだ早かったと思う。
「ん~それで終わり?まだ服残ってるよ?」
「…ぅん」
上からシャツのボタンを外して見えないようにズラして、胸と下をシャツで隠す往生際の悪さを発揮していた。
「ふふっ、シャツも脱いで。」
僕の最後の砦も奪われてしまった。
手で気持ち胸とアレを隠しながらシャツを床に落とした。
「うん、シャルマンは綺麗だよ…おいで。」
言われるがままリックの目の前に立った。
「…やっぱり、痩せたよね?」
「へぇ?」
痩せた?
そんなつもりはないんだけど…。
「胸は大きくなったけど、手足や腰回り薄くなったよね?」
「そう…かな?」
「ちゃんと食事してる?」
「ん?ぅん…食べてる…と思う。」
「…そぅ…。子供産むと体型変わるからかな?」
「…だと…思う…ょ。」
腕を引かれリックを跨いで座った。
一切乱れていないリックの膝の上に裸で座るだけですごく緊張する。
背中に腕を回され手が僕の身体を確認していく。
「細い。」
僕、そんなに痩せたかな?ライやエドの家では…まぁ眠ちゃってたりと食べる事を忘れたが一日二日でそんな痩せないよね?
…起きてる時はちゃんと食べてたし…。
リックは僕の肌に唇を落とした。
慈悲のようなキスに僕は物足りなさを感じ、いつものように僕を求めるキスが欲しくなる。
ゆっくり時間を掛けて僕の身体に唇が触れる。
「リック…もぅ…して」
「うん、沢山しよう。」
僕の体力が続く限りリックと重なっていた。
本日もありがとうございました。
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