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二章 ハーレムルート

肝に銘じておきます

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どうすれば良いのかわからずにいると、いつの間にか本気で眠っちゃって夢を見ていた。

「ふにゃっ…んにゃっ…ふにゃぁ…。」

「シャルマン?寝惚けてるの?」

「ふにゃぁ……。」

「悲しい夢でも見てるのか?」

ポンポンと優しく腰の辺りを撫でられた。

「ふにゃぁっんんにゃんっ。」

リックの香りを嗅ぎながら瞼を開け見上げると、エッチな首が見えた。
僕のって証が欲しくて、誘われるようにリックの首にかぶり付いた。
膝立ちでリックの背中に手を回して夢中で首に後を残した。
リックは僕の行動を咎めること無く、僕の好きなようにさせてくれて頭を撫でた。

「ふにゃぁああ、ふにゃぁあ。」

「どうした?瞳も潤んで怖い夢でも見てたの?」

「ふにゃぁあ。」

距離を取りリックと見つめ合いキスを…。
視界の隅に使用人の姿が映り、視線だけ出なく顔を向け確認すると更に視界の隅に二人の人物を捉えた…。
お化けでもいるように見たいのに見たくない、勘違いであって欲しい光景を確認した。

「にゃ゛っ」

いた…。

お義母様とフランクリン様が向かいのソファにいらっしゃった…。
僕は勢い良く正しく座り両手で顔を覆っていた。

「ふっ、シャルマンどうしたの?」

座り直しても僕はリックの足の間に居り、僕が好きな後ろからの抱き締め攻撃を受けた。
普段なら嬉しいが今は…居たたまれない。
寝惚けてエッチな事をしようとするなんて…しかも婚約者のお義母様の前で…。

ふぇ…恥ずかしすぎるよ…。

耳元ではリックが笑っているように聞こえる。

「おはようございます。フィンコック様の寝言可愛いですね。」

「ふぇっ…ね…寝言?ぼ…僕は…なんて…?」

僕変なこといってないよね?
不安になりながらフランクリン様を見つめた。

「んふふ「リック大好きぃ」って。」

「にゃ゛ん」

恥ずかしくて顔を両手で覆った。
あれ?僕ってそんな夢見てたの?
そんな言葉をいうのはきっとエッチな夢を見ていたとしか思えない…。
あれ?
僕どんな夢見てたの?
エッチな…夢?

「嘘だよ、シャルマンは静かに寝てた。」

えっ?あっそうなんだ…。

安心…しちゃって良いのかな?
変な事を言ってないならいいけど…リック…その想い嘘にしちゃって良いの?
僕は…嘘にしたくない。
あんな夢見ちゃったからかな?
身体を捻りリックの顔を見つめた。

「ん?」

「リック…大好きっ」

「………。」

「僕…ちゃんと起きてるよ。」

後頭部を包み込むように手を添えられ、近付いてくる唇を見つめると自然と瞼が降りた。
リックの唇が触れ、舌の存在を確認した。

「ん゛っん゛ん」

…あ゛っ。

ここって…今は…二人きりじゃないんですよ…ね?
唇が離れ、一瞬にして錆び付いてしまった首を何とか動かした。
真っ赤に染まりポヤンとした表情で見つめるフランクリン様と、見本のような愛想笑い…優しい笑顔を見せるお義母様がいた。
正面を向き床を見つめ膝の上で握り拳を作り「すみません」と小さな声で謝罪した。

「ん?どうして謝るの?僕達何も悪いことしてないよ?」

僕は頭を振った。
そうかもしれないけど…。
リックどうしたの?なんたがエドの意地悪が移ってるよ?

「はぁ、僕も婚約者欲しいなぁ。」

フランクリン様の言葉は今の僕の助けにはならなかった。

「んふ。急ぐことはないよ、素敵な人は見つかるから。だけどね二人きりの甘い時間というのは二人きりでするものなんだよ?」

「………。」

明らかにお義母様は僕達に言っていた。

「僕もあんな風になりたいです。」

だめフランクリン様、それ以上続けないで。

「婚約者に成りたては、気持ちが舞い上がって周囲が見えない状態なの。それはそんなに長くは続かないし、いざ冷静になるとなんであんなことを~って恥ずかしい思い出に変わってしまうから気を付けなきゃいけないんだよ?フランクリンはしっかりと今日の言葉を忘れないでね。」

…はい、お義母様。
肝に銘じておきます。
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