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二章 ハーレムルート

ずっと一緒に

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夜に一度目覚めてしまうとリックの腕枕だった。

腕枕すると痺れるってのを聞いたことがあったので、急いで身体を浮かして解放した。

大切な腕に何かあったらいけない。

だけど、リックとくっついていたかったから少し移動して僕がリックを抱き締めた。
サラサラの髪からは僕と同じ香りがしてクンクン嗅いで確かめ、満足してから再び眠りについた…。

「んっふぅんんぁんんぁんにゃぁんみゃぁん」

気持ち良くて止めて欲しくなくて抱き締める腕に力を込めていた。

「ふにゃぁん…んへ?」

寝ぼけながら必死に状況を把握した。

「にゃぁん、リックゥんぁんっ」

リックは僕に抱き締められながら胸を吸い母乳を飲んでいた。

「………」

唇が離されてもリックは僕の胸の中にいる。

「…リック?」

一度離れたのに、リックの唇は何度も胸に触れていく。

「リック?唇にもして…。」

「………。」

見えなかったリックの顔を漸く見ることが出来た。
優しくていつもの笑顔のリックはいなくて、真剣な表情で僕を捉え唇が近付く。
重ねられた唇は少し甘く、舌を絡める度に濃度を増した。
次第にリックが覆い被さり獰猛なキスに変わってく。
初めてリックと唇を重ねた時は、触れるだけだったのに今では呼吸さえも奪われるキスになっていた。
置いていかれたくなくてリックの首に腕を回して離れないように必死だった。
足で両足を開かれていきリックを受け入れる体勢に導かれ、指で確認され前戯も無くリックが入り込んできた。
獣人になってから僕の身体は直ぐに皆を受け入れることが出来るようになり淫らに磨きを掛け、淫乱とは僕の事だと認めてしまう程の身体になっていた。

全てを受け入れると、リックはゆっくりと動き出し更に奥を探し始めてた。
もう奥には何もないのにリックは道を探し、僕も奥があると信じ受け入れていく。
激しく強引で…だけどどこか寂しげで迷子の子供のようで、僕はここにいるのに必死に探しているように感じた。

一人でも平気大丈夫と周囲に悟られないように強気な態度をとって、助けてと言えない子供のようだった。

「大丈夫だよ」「平気だよ」「僕ここにいるよ」って伝えたいのに、キスで塞がれて伝えられないもどかしさ。
僕の中に残そうとする姿が切なく、僕の気持ちはリックに届いてるのか不安になった。

「リック…大好きだよ。」

キスで塞がれていたがリックに伝わるように願うと、ビクッと反応し動きが止まり唇が離れてお互いを見つめあった。
唇が解放されたのに「大好き」って言えなかった。
リックの熱を奥に感じ、息を整えてから引き抜かれる予感がして…。

「だめっ」

「………。」

「まだ離れたくない…一緒にいて。」

僕のワガママをリックはなにも言わずに叶えてくれ、優しく抱き締められリックと一つで居られた。

「ねぇリック?」

「ん?」

「大好きっ。」

「ふっ…僕も大好きだよ。」

中のリックが存在を増した。

「はぁんっリック…もっと欲しい、リック頂戴っ。」

「…いくらでもあげる…僕はシャルマンのものだよ。」

「…僕の…リック…リックは…僕のもの…?」

「そっ、僕はシャルマンのもの。」

僕達は使用人の方が呼びに来たのかも分からないくらい求めあった。

朝食よりもリックが欲しかった。

リックしか考えられなくてフェロモンも出してないのに、やっぱり僕ってエッチで淫乱なイケナイ子なんだ。
婚約者の家族への挨拶に来たのにエッチばかりして…。

僕の身体どうしてこんななの?
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