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二章 ハーレムルート
大人達の会話
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「………。」
集まった者達は何をどう切り出していいものか悩んでいた。
「実際問題、シャルマン様の事を国に隠し続けることは出来ないでしょう…」
先陣を切ったのはギノフォード侯爵だった。
「えぇ。何度か王宮への招待の手紙は届いておりました。」
届いておりました…その言葉は今のところ、まだ登城していないことが伺える。
「…ほぉ…それは何時ぐらいにですか?」
冷静さを保ってはいたが、質問したギノフォード侯爵の表情は引き攣っていた。
王族からの誘いは命令に等しい、それを断ると言うことは余程の理由がない限り王族への忠誠心を疑われる。
高位貴族であり一時は殿下の婚約者候補の一人だった家門がそれを分からないはずがない。
「手紙は何度が間隔を置いてきておりました。一度目は、始業式の獣人検査で倒れて暫くしてですね…。我が家への連絡の前に学園に対して王族の調査が入ったと学園長から報告がありました。王族から学園への先触れの無い検査であり、特定の個人を調査するものだったので学園長としては「大切なご家族から預かった子供達を家族の許可無く引き渡すことは出来ない。例え王族であったとしても当主の同意がない限りそのようなことは致しませんと調査を断らせていただきました。」と連絡が入りましてね。学園長の計らいでシャルマンは隔離されていたので、彼らとは一切接触することが無かったと。その後ですね王族から手紙が届き、回りくどい言い方をしながら久し振りにシャルマンに会いたいと…獣人については一切触れることの無い招待でした。シャルマンも当時は獣人化した反動で数日程眠り続け、目覚めた後も情緒不安定だったのでお断りしました。あちらもシャルマンの学園復帰するまで待っていたのでしょう。獣人検査の数日前にライアン様との婚約・発表していたのは幸運でした。その後、アレッサンドロ様とも婚約したいとシャルマンから手紙が来ましたので話を進めました。本当に素晴らしいタイミングでした。学園復帰する前に、エドバルト様とフレデリック様とも婚約出来たのはこちらとしては安心していたんですが…再び王宮への招待が来てしまい、これ以上逃げることが出来ないと承諾の返事を考えていたところ妊娠・出産という素晴らしい出来事に恵まれました。」
フィンコック公爵の笑みは優美であっても、そのまま受け取って良いものではなかった。
「なんだか怖いくらいタイミングが良いですね。」
探りを入れるようなグレモンド伯爵の問い。
「えぇ。」
フィンコック公爵は、物ともせず受け流していた。
「本当に偶然なんですよね?」
「どういう意味です?」
バルデモア伯爵も確認せずにはいられなかだたのだろう。
これ程タイミングが良いと、少しはシャルマン様に助言なりしたのではと。
それでもフィンコック公爵の表情を崩すことは出来ず、優美な笑みで返された。
「いや…一連の流れは全てシャルマン様からの行動なので、もしこれが意図的なものであればとても…秀才な方だと思ったまでです。」
公爵ではなくシャルマンの悪知恵とも取れるバルデモア伯爵の発言に少々時間が止まったのは気の所為にすることにしていた。
「ふっ、シャルマンは神に愛されているのでしょう。」
公爵の発言は曖昧にされて終わってしまった。
「…そうですね。百年振りの獣人ですからね。」
誰もこれ以上、明らかにすることは無かった。
「…百年振りの獣人…王族だけでなく多くの貴族も婚約に名乗りをあげているのではありませんか?」
サンチェスター伯爵の言葉はもっともだった。
ここにいる者は全員婚約したので婚約しなかった場合は想像でしかないが、きっと打診をするかどうかは考えたはずた。
「えぇ、婚約志願の手紙は一日に十通・二十通程届くようになりましたね。」
紅茶を手にしながら告げるフィンコック公爵の表情は、笑顔の中に冷たさがあった。
獣人となってから婚約志願する者達に対して不愉快なのだろう。
「…そうですか…。」
「今は大人しいですが今後もそうとは限りませんから、学園には分かりやすく騎士を配置しております。」
百年振りの獣人は貴重なのは分かる。
ただし「どのように」がまだ未知だった。
見た限り、シャルマン様は…可愛い。
猫耳・尻尾があれ程可愛いものだと知ったのは今日が始めてだった。
シャルマン様は猫獣人のようで、体格が小さかった。
フィンコック公爵やギノフォード侯爵、サンチェスター伯爵にバルデモア伯爵、グレモンド伯爵は二十~三十センチは背が高く身体も大きかった。
どうしても身体が大きいと小さいものに庇護欲を掻き立てられる。
我々が大きいから当然なのだが、シャルマンのパッチりとした黒目に上目遣いされるとおかしな気分になる…とか。
妻がいる者も旦那がいる者も、シャルマン様の無自覚な誘惑に吸い込まれてしまいそうになっていた。
なので学園に多くの騎士を置くのは当然であり、全く過保護ではなかった。
シャルマンは危険だ。
獣人だからというより、本人自身が強烈な可愛さを放っている。
今までよく間違いもなく平穏でいられたと思う。
フィンコック公爵は過保護だと有名だったか、本人を確認した今は過保護だとは思わない。
当然の判断だと頷けた。
「学園卒業後はどのように?」
今回この場に集まったのは、これを確認するためであった。
「王都であれば我が公爵家でとは思いますが、王都から離れた安全な場所の方が王族から守ることが出来るのではと考えています。」
「そうてすね。私としても、王都であればすぐにでも駆けつけることが出来ます…がそれは王族も同じと考えるのであれば、領地のか良いのかもしれませんね。」
「そうなると守備の面ですね。」
「えぇ…」
「王都ではなく何処かの領地となると援護に回る際、多少の時間がかかりますから…」
「ここは…サンチェスター伯爵の所が良いのでは?」
「確かに。辺境ということで王族も気軽に召集は出さないでしょうし、国境付近ということもあり騎士の数も何処よりも多いですからね。」
「シャルマン様の意向を尋ねてからになりますが、サンチェスター伯爵の領地に移り住むとなった場合は全員移り住むことを許可していただけますね?」
「あぁ、勿論。本邸か個人別邸を持つのかは本人達に決めさせますが。」
「それで充分です。」
「サンチェスター伯爵の領地と我が家の領地は近いので、エドバルトを当主にさせても問題はありませんが皆さんは…アレッサンドロ様は今のまま教師を?」
「えぇ、教師は継続するようです。」
「そうですか…アレッサンドロ様程の魔力持ちの方にはシャルマン様の側にとは思ってしまいます…」
「私からよろしいですか?」
「はい」
「私としては仕事や爵位について無理強いしたくありませんが、希望としては婚約者の方々には爵位を継いで欲しいと考えております。魔法や腕力だけでなく権力でもシャルマンを守っていただきたい。」
「………」
王族の誘いが何度も来ているのであれば、爵位を継がずに元貴族の立場より当主の座にいた方が王族に対して意見が出来る。
第一の婚約者であるライアンに遠慮して爵位を放棄するより、シャルマンを守るために何としてでも爵位を得た方がいい。
「そうですね。実際私はフレデリックと話し合ってからと考えていましたが、次男に爵位を渡すことも視野にいれておりました。」
「子が出来にくい貴族だと通常、夫が二人の場合は子の父が優位になったりしますからね。」
「獣人は魔道具や薬などに頼ること無く産め、フェロモンや発情期があると聞きましたが実際はどうなんですか?」
「…皆さんはご子息からは何…も…?」
「「「…?はい」」」
「そうですか…。ライアン様の婚約はシャルマンの思いからでした…。」
「………」
「他の皆さんは…シャルの…」
貴族達の前で息子を愛称で呼んでしまったことに気付いてなかった。
「フェロモンの暴走により…が始まりです。息子の行動について父として私から謝罪させてください。申し訳ありませんでした。」
公爵は頭を下げた。
「いやっ、気にしないでください。というのもあれですがエドバルトから婚約したい相手が出来たと手紙があった時は、驚きつつも結婚に対して興味の無い反応だったので「絶対に纏めてくれっ」と書いてあった時には本気なんだと知り嬉しくもありました。」
「フレデリックも同様です。あの子は誰にでも平等に接し、笑顔で距離を取る所があったので婚約は私が決めなければ結婚もしないだろうと思っていたんです。「シャルマン様と結婚したいので婚約させてください」と手紙にあった時にはフレデリック自身が書いたのか疑うほどでした。」
「…アレッサンドロは次男であり、既に後継者も嫡男に決まっており本人達も納得しておりましたので「無理に結婚はしたくない」と宣言されていました。
魔法についても才能があり、私としては魔法省をと望んでおりましたが教師としてのやりがいを見つけていたので無理に何処かの貴族の婿入りさせることはせず本人の自由にと納得していました。本人に結婚したい相手が出来れば、例え平民だったとしても反対もないだろうと…。まさか、生徒…百年振りの獣人を選ぶとは想定外過ぎてしまいましたが安心しております。魔法省に転職するのか教師を続けるかは本人に任せています。」
「そうですね。例えどんな結論であろうと意義はありません。」
「はい、ありがとうございます。」
「最終判断は本人達ですが。」
「そうですね。」
「ですね。」
「はい」
「えぇ」
大人達の会話は終わった。
集まった者達は何をどう切り出していいものか悩んでいた。
「実際問題、シャルマン様の事を国に隠し続けることは出来ないでしょう…」
先陣を切ったのはギノフォード侯爵だった。
「えぇ。何度か王宮への招待の手紙は届いておりました。」
届いておりました…その言葉は今のところ、まだ登城していないことが伺える。
「…ほぉ…それは何時ぐらいにですか?」
冷静さを保ってはいたが、質問したギノフォード侯爵の表情は引き攣っていた。
王族からの誘いは命令に等しい、それを断ると言うことは余程の理由がない限り王族への忠誠心を疑われる。
高位貴族であり一時は殿下の婚約者候補の一人だった家門がそれを分からないはずがない。
「手紙は何度が間隔を置いてきておりました。一度目は、始業式の獣人検査で倒れて暫くしてですね…。我が家への連絡の前に学園に対して王族の調査が入ったと学園長から報告がありました。王族から学園への先触れの無い検査であり、特定の個人を調査するものだったので学園長としては「大切なご家族から預かった子供達を家族の許可無く引き渡すことは出来ない。例え王族であったとしても当主の同意がない限りそのようなことは致しませんと調査を断らせていただきました。」と連絡が入りましてね。学園長の計らいでシャルマンは隔離されていたので、彼らとは一切接触することが無かったと。その後ですね王族から手紙が届き、回りくどい言い方をしながら久し振りにシャルマンに会いたいと…獣人については一切触れることの無い招待でした。シャルマンも当時は獣人化した反動で数日程眠り続け、目覚めた後も情緒不安定だったのでお断りしました。あちらもシャルマンの学園復帰するまで待っていたのでしょう。獣人検査の数日前にライアン様との婚約・発表していたのは幸運でした。その後、アレッサンドロ様とも婚約したいとシャルマンから手紙が来ましたので話を進めました。本当に素晴らしいタイミングでした。学園復帰する前に、エドバルト様とフレデリック様とも婚約出来たのはこちらとしては安心していたんですが…再び王宮への招待が来てしまい、これ以上逃げることが出来ないと承諾の返事を考えていたところ妊娠・出産という素晴らしい出来事に恵まれました。」
フィンコック公爵の笑みは優美であっても、そのまま受け取って良いものではなかった。
「なんだか怖いくらいタイミングが良いですね。」
探りを入れるようなグレモンド伯爵の問い。
「えぇ。」
フィンコック公爵は、物ともせず受け流していた。
「本当に偶然なんですよね?」
「どういう意味です?」
バルデモア伯爵も確認せずにはいられなかだたのだろう。
これ程タイミングが良いと、少しはシャルマン様に助言なりしたのではと。
それでもフィンコック公爵の表情を崩すことは出来ず、優美な笑みで返された。
「いや…一連の流れは全てシャルマン様からの行動なので、もしこれが意図的なものであればとても…秀才な方だと思ったまでです。」
公爵ではなくシャルマンの悪知恵とも取れるバルデモア伯爵の発言に少々時間が止まったのは気の所為にすることにしていた。
「ふっ、シャルマンは神に愛されているのでしょう。」
公爵の発言は曖昧にされて終わってしまった。
「…そうですね。百年振りの獣人ですからね。」
誰もこれ以上、明らかにすることは無かった。
「…百年振りの獣人…王族だけでなく多くの貴族も婚約に名乗りをあげているのではありませんか?」
サンチェスター伯爵の言葉はもっともだった。
ここにいる者は全員婚約したので婚約しなかった場合は想像でしかないが、きっと打診をするかどうかは考えたはずた。
「えぇ、婚約志願の手紙は一日に十通・二十通程届くようになりましたね。」
紅茶を手にしながら告げるフィンコック公爵の表情は、笑顔の中に冷たさがあった。
獣人となってから婚約志願する者達に対して不愉快なのだろう。
「…そうですか…。」
「今は大人しいですが今後もそうとは限りませんから、学園には分かりやすく騎士を配置しております。」
百年振りの獣人は貴重なのは分かる。
ただし「どのように」がまだ未知だった。
見た限り、シャルマン様は…可愛い。
猫耳・尻尾があれ程可愛いものだと知ったのは今日が始めてだった。
シャルマン様は猫獣人のようで、体格が小さかった。
フィンコック公爵やギノフォード侯爵、サンチェスター伯爵にバルデモア伯爵、グレモンド伯爵は二十~三十センチは背が高く身体も大きかった。
どうしても身体が大きいと小さいものに庇護欲を掻き立てられる。
我々が大きいから当然なのだが、シャルマンのパッチりとした黒目に上目遣いされるとおかしな気分になる…とか。
妻がいる者も旦那がいる者も、シャルマン様の無自覚な誘惑に吸い込まれてしまいそうになっていた。
なので学園に多くの騎士を置くのは当然であり、全く過保護ではなかった。
シャルマンは危険だ。
獣人だからというより、本人自身が強烈な可愛さを放っている。
今までよく間違いもなく平穏でいられたと思う。
フィンコック公爵は過保護だと有名だったか、本人を確認した今は過保護だとは思わない。
当然の判断だと頷けた。
「学園卒業後はどのように?」
今回この場に集まったのは、これを確認するためであった。
「王都であれば我が公爵家でとは思いますが、王都から離れた安全な場所の方が王族から守ることが出来るのではと考えています。」
「そうてすね。私としても、王都であればすぐにでも駆けつけることが出来ます…がそれは王族も同じと考えるのであれば、領地のか良いのかもしれませんね。」
「そうなると守備の面ですね。」
「えぇ…」
「王都ではなく何処かの領地となると援護に回る際、多少の時間がかかりますから…」
「ここは…サンチェスター伯爵の所が良いのでは?」
「確かに。辺境ということで王族も気軽に召集は出さないでしょうし、国境付近ということもあり騎士の数も何処よりも多いですからね。」
「シャルマン様の意向を尋ねてからになりますが、サンチェスター伯爵の領地に移り住むとなった場合は全員移り住むことを許可していただけますね?」
「あぁ、勿論。本邸か個人別邸を持つのかは本人達に決めさせますが。」
「それで充分です。」
「サンチェスター伯爵の領地と我が家の領地は近いので、エドバルトを当主にさせても問題はありませんが皆さんは…アレッサンドロ様は今のまま教師を?」
「えぇ、教師は継続するようです。」
「そうですか…アレッサンドロ様程の魔力持ちの方にはシャルマン様の側にとは思ってしまいます…」
「私からよろしいですか?」
「はい」
「私としては仕事や爵位について無理強いしたくありませんが、希望としては婚約者の方々には爵位を継いで欲しいと考えております。魔法や腕力だけでなく権力でもシャルマンを守っていただきたい。」
「………」
王族の誘いが何度も来ているのであれば、爵位を継がずに元貴族の立場より当主の座にいた方が王族に対して意見が出来る。
第一の婚約者であるライアンに遠慮して爵位を放棄するより、シャルマンを守るために何としてでも爵位を得た方がいい。
「そうですね。実際私はフレデリックと話し合ってからと考えていましたが、次男に爵位を渡すことも視野にいれておりました。」
「子が出来にくい貴族だと通常、夫が二人の場合は子の父が優位になったりしますからね。」
「獣人は魔道具や薬などに頼ること無く産め、フェロモンや発情期があると聞きましたが実際はどうなんですか?」
「…皆さんはご子息からは何…も…?」
「「「…?はい」」」
「そうですか…。ライアン様の婚約はシャルマンの思いからでした…。」
「………」
「他の皆さんは…シャルの…」
貴族達の前で息子を愛称で呼んでしまったことに気付いてなかった。
「フェロモンの暴走により…が始まりです。息子の行動について父として私から謝罪させてください。申し訳ありませんでした。」
公爵は頭を下げた。
「いやっ、気にしないでください。というのもあれですがエドバルトから婚約したい相手が出来たと手紙があった時は、驚きつつも結婚に対して興味の無い反応だったので「絶対に纏めてくれっ」と書いてあった時には本気なんだと知り嬉しくもありました。」
「フレデリックも同様です。あの子は誰にでも平等に接し、笑顔で距離を取る所があったので婚約は私が決めなければ結婚もしないだろうと思っていたんです。「シャルマン様と結婚したいので婚約させてください」と手紙にあった時にはフレデリック自身が書いたのか疑うほどでした。」
「…アレッサンドロは次男であり、既に後継者も嫡男に決まっており本人達も納得しておりましたので「無理に結婚はしたくない」と宣言されていました。
魔法についても才能があり、私としては魔法省をと望んでおりましたが教師としてのやりがいを見つけていたので無理に何処かの貴族の婿入りさせることはせず本人の自由にと納得していました。本人に結婚したい相手が出来れば、例え平民だったとしても反対もないだろうと…。まさか、生徒…百年振りの獣人を選ぶとは想定外過ぎてしまいましたが安心しております。魔法省に転職するのか教師を続けるかは本人に任せています。」
「そうですね。例えどんな結論であろうと意義はありません。」
「はい、ありがとうございます。」
「最終判断は本人達ですが。」
「そうですね。」
「ですね。」
「はい」
「えぇ」
大人達の会話は終わった。
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