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二章 ハーレムルート
お客様
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フィンコック邸に戻って四日目。
なんだか最近身体がムズムズし始めた。
これはエッチしたいのかも…。
どうしよう…。
こんなこと、お父様やお兄様に相談できない。
求めるように使用人達を視線で追ってしまう日々が続いた。
「シャル今日からお客様が来るからね?」
「お客様?」
「そうだよ。」
お母様の言葉に誰だろう?と疑問が浮かぶもお父様とお兄様の表情が曇ったように見えた。
なんか気まずい人?
怖い人だったら嫌だな…。
お父様とお兄様も今日はお客様がいらっしゃるという事で、お仕事はお休みらしい。
お客様がいらっしゃったのはお昼過ぎだった。
多くの馬車が連なっていて圧倒される光景で、一体誰が来るのか想像もつかないなか屋敷の前に整列してお待ちした。
まだ家紋について勉強不足で、馬車を見ただけでは誰が来たのか全くわからない状態なので降りてくる人にドキドキした。
馬車に乗って現れた人物はブルーアッシュの髪色で僕のよく知っている人、ライだった。
ライはお父様とお母様と一緒に現れた。
アドルフを抱っこしていなかったら僕はきっとライに駆け寄っていたに違いない。
ライの方から近づき唇に触れていた。
数日ぶりのキスは、一瞬で周囲の状況を忘れさせた。
離れていくライを追いかけるように背伸びをすると、アドルフを抱っこしている僕が倒れないように背中を支えてくれた。
エッチしてない身体が急にエッチを思い出してしまい、キスが終われなくなってしまった。
「シャル」
ライに呼ばれるもその唇を塞いでいた。
頬に触れるライの手を意識すると、エッチな手を思い出してしまう。
「ラァイ」
「シャル゛皆さんいるからね゛」
「エッチして」と言おうとした瞬間、普段より低い声のお母様の言葉に遮られ現状を思い出した。
「あっ」
周囲を確認すると、皆の視線を浴びていた。
お父様とお兄様は歯を食い縛りながら悲しい表情にも見え、顔を伏せてしまった。
ペチペチ
アドルフが慰めてくれるように、頬を叩かれた。
「んふふ、ありがとうっ」
「ルマン」
「ふぇっ?……エド?」
「そっ、俺もいる…ルマン」
突然のエドに驚くも頬に優しく触れられ唇が近づくと、期待してしまい先程皆がいて恥ずかしかったのにそんなことをすぐに忘れキスを待ち望んだ。
エドのキスは激しく後頭部を支えられながら続き、鼻から漏れる息が自分のでありながらエッチに感じた。
自然と閉じていた瞼を開けると、エッチの時にみることが出来るエドのエロチックな表情があった。
普段のイタズラめいたものではなく、僕を獲物のように捕らえる瞳が好きだった。
「僕の事、食べて良いよ」って本能が叫び、唇が離れると視線でエドを誘惑していた。
「その顔、反則。」
「エド…」
再び唇が触れていた。
「エドバルトっ」
唇を離したくないけど、エドの名を叫んだ声にも聞き覚えがあった。
エドが唇を離し僕の腰に手を回し引き寄せる間も、僕はエドの唇を探しエドの首や顎に唇を押し付けた。
四日間エッチしてなかったから、もう限界。
皆に注目されながら自分がはしたない事をしているのを分かっていても、止まれない。
エッチしたいよ…。
「シャルマン」
目の前にリックの顔があった。
リックは屈んで僕と視線を合わせてくれていた。
何を勘違いしたのか僕はエドの腕の中で、リックの唇に近づき触れていた。
もう我慢できにゃい。
「にゃむにゃむにゃむ」
リックの舌を必死に舐めていた。
「シャルマン…耳、出ちゃってるよ。」
「にゃぁ?…にゃっんっ」
両手はアドルフを抱き締めていて触れることは出来なかったが、身を捩るとお尻がを押し上げるようにズボンが膨らんでいた。
「にゃぁん」
「シャルっ、そんなにキスしてるから興奮して耳や尻尾を出しちゃうんだよ?」
笑顔のお母様はやっぱり…怖かった。
視線を彷徨わせると、始めて会うのにときめいちゃうダンディーな人達が沢山いた。
皆…似てる…。
「ルマン?俺の父さん見て、なんて顔してんの?」
「へっ…あっ…その…え?」
「ルマンは俺の婚約者だからな。」
「うんっ」
きっとここにいる人達は、ライとエド、リックのご両親だ。
当然なんだけど、三人に似てるから未来の三人を見ているようでドキドキしちゃう。
だけど、一人だけここにいない人物に似ている人がいた。
優しい笑顔に紫色の瞳が印象的な独特な雰囲気をもつ男性かいた。
「アレックスのお父様?」
「ふっ、えぇそうです。シャルマン フィンコック様。アレッサンドロは来る予定だったのですが、教師の仕事もあり数日遅れてきます。本日は私一人で申し訳ありません。」
「いっいえっ、アレックスは真面目な先生で皆からも頼られる素敵な先生なのを知ってるので…あの僕は全然。」
「婚約者としてはどうですか?」
「婚約者っ…はぃ、とても素敵です。」
婚約者と聞いた瞬間エッチを思い出して顔が熱くなった。
「ふふっ、そうですか。」
なんだろう、僕がエッチな事を思い出したのばれちゃったかな?
「皆様、どうぞ応接室へ。」
お父様の言葉で屋敷の中へと移動した。
ーーーーーーーーーー
明日もよろしくお願いします。
なんだか最近身体がムズムズし始めた。
これはエッチしたいのかも…。
どうしよう…。
こんなこと、お父様やお兄様に相談できない。
求めるように使用人達を視線で追ってしまう日々が続いた。
「シャル今日からお客様が来るからね?」
「お客様?」
「そうだよ。」
お母様の言葉に誰だろう?と疑問が浮かぶもお父様とお兄様の表情が曇ったように見えた。
なんか気まずい人?
怖い人だったら嫌だな…。
お父様とお兄様も今日はお客様がいらっしゃるという事で、お仕事はお休みらしい。
お客様がいらっしゃったのはお昼過ぎだった。
多くの馬車が連なっていて圧倒される光景で、一体誰が来るのか想像もつかないなか屋敷の前に整列してお待ちした。
まだ家紋について勉強不足で、馬車を見ただけでは誰が来たのか全くわからない状態なので降りてくる人にドキドキした。
馬車に乗って現れた人物はブルーアッシュの髪色で僕のよく知っている人、ライだった。
ライはお父様とお母様と一緒に現れた。
アドルフを抱っこしていなかったら僕はきっとライに駆け寄っていたに違いない。
ライの方から近づき唇に触れていた。
数日ぶりのキスは、一瞬で周囲の状況を忘れさせた。
離れていくライを追いかけるように背伸びをすると、アドルフを抱っこしている僕が倒れないように背中を支えてくれた。
エッチしてない身体が急にエッチを思い出してしまい、キスが終われなくなってしまった。
「シャル」
ライに呼ばれるもその唇を塞いでいた。
頬に触れるライの手を意識すると、エッチな手を思い出してしまう。
「ラァイ」
「シャル゛皆さんいるからね゛」
「エッチして」と言おうとした瞬間、普段より低い声のお母様の言葉に遮られ現状を思い出した。
「あっ」
周囲を確認すると、皆の視線を浴びていた。
お父様とお兄様は歯を食い縛りながら悲しい表情にも見え、顔を伏せてしまった。
ペチペチ
アドルフが慰めてくれるように、頬を叩かれた。
「んふふ、ありがとうっ」
「ルマン」
「ふぇっ?……エド?」
「そっ、俺もいる…ルマン」
突然のエドに驚くも頬に優しく触れられ唇が近づくと、期待してしまい先程皆がいて恥ずかしかったのにそんなことをすぐに忘れキスを待ち望んだ。
エドのキスは激しく後頭部を支えられながら続き、鼻から漏れる息が自分のでありながらエッチに感じた。
自然と閉じていた瞼を開けると、エッチの時にみることが出来るエドのエロチックな表情があった。
普段のイタズラめいたものではなく、僕を獲物のように捕らえる瞳が好きだった。
「僕の事、食べて良いよ」って本能が叫び、唇が離れると視線でエドを誘惑していた。
「その顔、反則。」
「エド…」
再び唇が触れていた。
「エドバルトっ」
唇を離したくないけど、エドの名を叫んだ声にも聞き覚えがあった。
エドが唇を離し僕の腰に手を回し引き寄せる間も、僕はエドの唇を探しエドの首や顎に唇を押し付けた。
四日間エッチしてなかったから、もう限界。
皆に注目されながら自分がはしたない事をしているのを分かっていても、止まれない。
エッチしたいよ…。
「シャルマン」
目の前にリックの顔があった。
リックは屈んで僕と視線を合わせてくれていた。
何を勘違いしたのか僕はエドの腕の中で、リックの唇に近づき触れていた。
もう我慢できにゃい。
「にゃむにゃむにゃむ」
リックの舌を必死に舐めていた。
「シャルマン…耳、出ちゃってるよ。」
「にゃぁ?…にゃっんっ」
両手はアドルフを抱き締めていて触れることは出来なかったが、身を捩るとお尻がを押し上げるようにズボンが膨らんでいた。
「にゃぁん」
「シャルっ、そんなにキスしてるから興奮して耳や尻尾を出しちゃうんだよ?」
笑顔のお母様はやっぱり…怖かった。
視線を彷徨わせると、始めて会うのにときめいちゃうダンディーな人達が沢山いた。
皆…似てる…。
「ルマン?俺の父さん見て、なんて顔してんの?」
「へっ…あっ…その…え?」
「ルマンは俺の婚約者だからな。」
「うんっ」
きっとここにいる人達は、ライとエド、リックのご両親だ。
当然なんだけど、三人に似てるから未来の三人を見ているようでドキドキしちゃう。
だけど、一人だけここにいない人物に似ている人がいた。
優しい笑顔に紫色の瞳が印象的な独特な雰囲気をもつ男性かいた。
「アレックスのお父様?」
「ふっ、えぇそうです。シャルマン フィンコック様。アレッサンドロは来る予定だったのですが、教師の仕事もあり数日遅れてきます。本日は私一人で申し訳ありません。」
「いっいえっ、アレックスは真面目な先生で皆からも頼られる素敵な先生なのを知ってるので…あの僕は全然。」
「婚約者としてはどうですか?」
「婚約者っ…はぃ、とても素敵です。」
婚約者と聞いた瞬間エッチを思い出して顔が熱くなった。
「ふふっ、そうですか。」
なんだろう、僕がエッチな事を思い出したのばれちゃったかな?
「皆様、どうぞ応接室へ。」
お父様の言葉で屋敷の中へと移動した。
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明日もよろしくお願いします。
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