196 / 414
二章 ハーレムルート
愛の示しかた
しおりを挟む
ペタンとアレックスの上に覆い被さった。
抱き締めて欲しいけど、アレックスの手を縛っていたんだった。
「…アレックスゥ」
「悲しそうな声ですね、どうしました?」
「ん~抱き締めて欲しい…けど紐は解きたくない…」
僕がアレックスを抱いているんだ。
「こういうのが好きなんですか?」
「ん…んふふ、僕がどれだけアレックスが好きかわかった?」
「ふは、そうなんですね。」
「ぅん」
「私もルゥへの愛を示したいんで、手だけ外してくれませんか?」
「…手が自由になっても目隠し取らない?」
「だめですか?」
「だめ。」
「分かりました。目隠しは取らないと約束します。」
「んっわかった……んっ」
アレックスとの繋がりを解き手の紐を解いていく。
アレックスは自由になった手をストレッチしながら手を確認していた。
「紐、頂けますか?」
「ん?…はい」
アレックスが何をするのか全く予想できず、反応が遅れてしまった。
気付いた時には先ほどのアレックスと同じ体勢にされていた。
両手を縛られ繋がれ、アレックスを見上げてた。
「アレックス?」
「ルゥ、少し不自由な方が興奮しますよ。」
アレックスの言葉は悪魔の囁きのようで、手が不自由でも僕は観ることは出来る。
目隠しされているアレックスの顔は見たこともない悪人だった。
見えてないのに…。
見えてる分、僕の方が有利なんじゃないの?
アレックスの手はいつもより僕の身体に触れ、愛撫ではない触れ方にいつもとは違い、僕の身体を舐める舌は追いたてるのではなく味わっているように思えた。
視覚を塞いだ人の触り方は感触を確かめるようで、とてももどかしく「もっと欲しい」と言いたいのに言えなかった。
見えないアレックスに協力するよう身体を差し出した。
アレックスの手に足を大きく開かれるのは恥ずかしいが見られていないと思うと、僕自ら開いていた。
僕の身体をアレックスは手ではなく口で感触を揶揄しんでいた。
顔に僕のが触れても気にする素振りもなく、唇で感触を確かめられていく。
普段はこんなまじまじと見ることが出来ないけど、今日は視線を逸らさず見続けた。
アレックスが見ることが出来ない分、僕が見ておかないとと責任を感じているのかも。
気持ち良くて目を瞑りそうになっても、どうにか薄目でアレックスを見続けた。
目隠しをしていてもアレックスのが優位であり、僕への「愛」を見せ付けられた。
僕だってアレックスの事、あ…あい…してるのに。
手探りでアレックスが僕の中に入ってくる。
何かに掴まりたい…けど、手が動かない。
「アレックス…」
「………」
返事は無く、アレックスは僕の身体に唇を落としていく。
腰に腕を回され確りと固定されアレックスの動きから生まれる快感を一つ残らず受け止めさせられた。
逃げたりはしないけど、激し過ぎて身体がずり上がってしまう。
それをアレックスは許さなかったみたいで強引に引き戻される。
口で呼吸するアレックスの姿に色気を感じみているとキスしたくなる。
強くそう思ったのに、拘束の所為でアレックスの唇に届かなかった。
「んんっはぁっんんぁんんっアレッ…アレックス…キス…あんんっキッスして。」
キスを強請るとアレックスの腕が緩められ、顔が近づく。
顎にキスされる。
目隠しされているからか、唇に辿り付かなかった。
だけど、いくら待っても唇にしてくれない。
「アレックス、唇にして……んっんんぁむんっん」
漸くアレックスの唇に触れ舌を絡め始める。
キスが次第に深くなるとアレックスの動きも激しくなり、僕はアレックスの腹筋に掛けてしまった。
イってしまってもアレックスの動きは止まらず、おかしくなりそうなほどの快感が僕の中に蠢いていた。
果てるとアレックスは僕に覆い被さり抱き締めてくれる。
好きな人の重みって苦しくない。
「アレックス…手外して…お願い。」
「………」
それ程固く結ばれているわけではないけど、アレックスが結んでくれた紐はアレックスに解いて欲しかった。
アレックスの目隠しをしている紐が解けるのも僕だけでありたい。
手が自由になり、アレックスの目隠しを取った。
目隠しを取り、ゆっくり瞼をあけるアレックスの瞳に一番始めに映ったのは僕だった。
両手でアレックスを引き寄せ唇を重ねた。
抱き締めて欲しいけど、アレックスの手を縛っていたんだった。
「…アレックスゥ」
「悲しそうな声ですね、どうしました?」
「ん~抱き締めて欲しい…けど紐は解きたくない…」
僕がアレックスを抱いているんだ。
「こういうのが好きなんですか?」
「ん…んふふ、僕がどれだけアレックスが好きかわかった?」
「ふは、そうなんですね。」
「ぅん」
「私もルゥへの愛を示したいんで、手だけ外してくれませんか?」
「…手が自由になっても目隠し取らない?」
「だめですか?」
「だめ。」
「分かりました。目隠しは取らないと約束します。」
「んっわかった……んっ」
アレックスとの繋がりを解き手の紐を解いていく。
アレックスは自由になった手をストレッチしながら手を確認していた。
「紐、頂けますか?」
「ん?…はい」
アレックスが何をするのか全く予想できず、反応が遅れてしまった。
気付いた時には先ほどのアレックスと同じ体勢にされていた。
両手を縛られ繋がれ、アレックスを見上げてた。
「アレックス?」
「ルゥ、少し不自由な方が興奮しますよ。」
アレックスの言葉は悪魔の囁きのようで、手が不自由でも僕は観ることは出来る。
目隠しされているアレックスの顔は見たこともない悪人だった。
見えてないのに…。
見えてる分、僕の方が有利なんじゃないの?
アレックスの手はいつもより僕の身体に触れ、愛撫ではない触れ方にいつもとは違い、僕の身体を舐める舌は追いたてるのではなく味わっているように思えた。
視覚を塞いだ人の触り方は感触を確かめるようで、とてももどかしく「もっと欲しい」と言いたいのに言えなかった。
見えないアレックスに協力するよう身体を差し出した。
アレックスの手に足を大きく開かれるのは恥ずかしいが見られていないと思うと、僕自ら開いていた。
僕の身体をアレックスは手ではなく口で感触を揶揄しんでいた。
顔に僕のが触れても気にする素振りもなく、唇で感触を確かめられていく。
普段はこんなまじまじと見ることが出来ないけど、今日は視線を逸らさず見続けた。
アレックスが見ることが出来ない分、僕が見ておかないとと責任を感じているのかも。
気持ち良くて目を瞑りそうになっても、どうにか薄目でアレックスを見続けた。
目隠しをしていてもアレックスのが優位であり、僕への「愛」を見せ付けられた。
僕だってアレックスの事、あ…あい…してるのに。
手探りでアレックスが僕の中に入ってくる。
何かに掴まりたい…けど、手が動かない。
「アレックス…」
「………」
返事は無く、アレックスは僕の身体に唇を落としていく。
腰に腕を回され確りと固定されアレックスの動きから生まれる快感を一つ残らず受け止めさせられた。
逃げたりはしないけど、激し過ぎて身体がずり上がってしまう。
それをアレックスは許さなかったみたいで強引に引き戻される。
口で呼吸するアレックスの姿に色気を感じみているとキスしたくなる。
強くそう思ったのに、拘束の所為でアレックスの唇に届かなかった。
「んんっはぁっんんぁんんっアレッ…アレックス…キス…あんんっキッスして。」
キスを強請るとアレックスの腕が緩められ、顔が近づく。
顎にキスされる。
目隠しされているからか、唇に辿り付かなかった。
だけど、いくら待っても唇にしてくれない。
「アレックス、唇にして……んっんんぁむんっん」
漸くアレックスの唇に触れ舌を絡め始める。
キスが次第に深くなるとアレックスの動きも激しくなり、僕はアレックスの腹筋に掛けてしまった。
イってしまってもアレックスの動きは止まらず、おかしくなりそうなほどの快感が僕の中に蠢いていた。
果てるとアレックスは僕に覆い被さり抱き締めてくれる。
好きな人の重みって苦しくない。
「アレックス…手外して…お願い。」
「………」
それ程固く結ばれているわけではないけど、アレックスが結んでくれた紐はアレックスに解いて欲しかった。
アレックスの目隠しをしている紐が解けるのも僕だけでありたい。
手が自由になり、アレックスの目隠しを取った。
目隠しを取り、ゆっくり瞼をあけるアレックスの瞳に一番始めに映ったのは僕だった。
両手でアレックスを引き寄せ唇を重ねた。
12
お気に入りに追加
2,875
あなたにおすすめの小説
博愛主義の成れの果て
135
BL
子宮持ちで子供が産める侯爵家嫡男の俺の婚約者は、博愛主義者だ。
俺と同じように子宮持ちの令息にだって優しくしてしまう男。
そんな婚約を白紙にしたところ、元婚約者がおかしくなりはじめた……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
当たり前の幸せ
ヒイロ
BL
結婚4年目で別れを決意する。長い間愛があると思っていた結婚だったが嫌われてるとは気付かずいたから。すれ違いからのハッピーエンド。オメガバース。よくある話。
初投稿なので色々矛盾などご容赦を。
ゆっくり更新します。
すみません名前変えました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる