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二章 ハーレムルート

禁止

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僕が必死にフェロモンが暴走しないように頑張っていたのに二人は全然口を離してくれなかった。
リックのキスもなかなか終わらず、三人が満足する頃には僕はぐったりしてしまっていた。
胸を嘗めていた二人は去り際にぺろんと嘗めるのが憎たらしく、漸く手を解放されライによってシャツのボタンが掛けられていく。
エドは僕の手に愛おしそうにキスを送っている。

そんなんで僕は絆されないんだからね…。

ライの頬に触れ見つめ合う。

「ライ、アドルフの分無くなったら困るから今後はだめだからね。」

「………」

叱られた子供みたいな表情のライが可愛くて仕方がないけど、僕の母乳はアドルフのなの。
僕がちゃんとお母さん出来るのはそれぐらいだから。

「ライ」

「…わかった。」

「エドもだからね?」

「…余った分…」

往生際が悪い…。

「エドォ」

「…わかった。」

リックは飲んでないけど…とばっちりになってしまった。
リックも飲みたいって言ってくれたのに、二人が中々離れてくれなくてリックはまだ…また…今度?飲みたいって言ってくれれば…その…ぅん。

身嗜みを整え午後の授業の為に学園へ向かった。
四人で向かう為「護衛は大丈夫です」と断ったが「任務ですので」と受け入れられず、学園の建物まで見送られた。

午後の授業も必死に着いていった。

口を真一文字にし授業に食らいついた。
気の所為か授業の進みがゆっくりになり、先生と目が合うのが多く感じる。
だけど、そんなはずはないと思う、あの先生も僕のことをよく思っていないから…。
午後の授業が終わり、棟に向かう為に急ぐと既に三人が僕を待っていた。
四人で棟に向かい、いつもの場所で騎士と合流する。
僕は自分の部屋よりアドルフの部屋を先に向かい泣き出しているアドルフに母乳をあげた…。
シャツのボタンを外しアドルフを抱き締め、胸を近付けると泣き止み吸い付いていく。

「んぎゃぁんぎゃぁあ゛んぎゃぁあ゛」

突然アドルフが泣き出してしまった。

「えっ?えっ?どうしちゃったの……ぁっ」

「母乳出ませんか?大丈夫です、そういう時もありますから落ち着いてください。」

母乳が出ない…。

乳母の方に落ち込まないでと励まされたが、僕は知っている。
何故母乳が出ないのか…。
無言で二人に視線を送れば、二人は僕から逃れるように顔を逸らした。
乳母はバタバタと走り出して代わりの粉ミルクを用意してくれていた。
アドルフの泣き声が支配する部屋に僕達と騎士が残された。

「…二人とも」

僕は怒ってますというのを分かりやすく表情・声・態度で表しているつもりだった。

「「………」」

「分かってるよね?」

「「………」」

僕が誰かにお説教初めてだ。

「これからは禁止だから。」

「「……はぃ。」」

二人も自分達が悪いと感じているのか、抗議することなく非を認めた。

もう、こんな恥ずかしいことは絶対に嫌っ。
乳母の方にも謝罪しないと。

二人に飲まれ過ぎて赤ちゃんの分がなくなるなんて恥ずかしすぎる…。
僕が一般的にどうかは分からないけど、沢山出る方じゃないんだと思う。
だからこそ、僕が一番気を付けないとあの二人は加減をしない。
リックはあの二人を止めないで先を譲って、後でじっくり味わうタイプだと思ってる。

そんな三人だから、僕が確りしないと。

乳母が瓶を手にして現れた。
走らせてしまい本当に申し訳ないです。
瓶を受けとりアドルフに飲ませるとゴクゴクと飲む姿に「お腹空いていたのにごめんね」と謝った。

皆で反省して、僕達は部屋に戻り自身の食事をした後勉強の為真剣に机に向かった。
皆も僕の勉強に真面目に付き合ってくれた。
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