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二章 ハーレムルート
ちゃんとしないと
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数日が経ちアドルフを抱き上げることにも慣れた今日、初めて母乳をあげる。
今までは僕の母乳があまり出なくて、出産したばかりの方から分けて貰っていた。
乳母は世話をするだけで母乳は僕があげたいとお父様に頼んだから、乳母は出産を経験していたがそれは何年も前の事なので今現在母乳はでていない。
それなのに産んだ直後の僕には母乳が出なかった。
本当は僕がずっとあげたかった…ちゃんとお母さんになりたかった。
不安な思いを抱えながら今朝目覚めると、僕の胸から母乳が垂れていたのであげてみることになった。
乳母に見守られながら緊張の一瞬だった。
僕の胸に一生懸命吸い付く赤ちゃんを見守りながら「お願い母乳出て」と祈った。
見守り続けると一心不乱に飲み続ける赤ちゃんの姿に涙が溢れた。
僕…漸くお母さんになれたかな。
「いっぱい…飲んでねっ。」
涙声になりながら伝えた。
沢山母乳を飲んだアドルフを寝かしつけると、幸せな気分になれた。
一つ一つ出来ることが増えてきて、僕はちゃんとアドルフの親になれてる…かな?
アドルフの髪も瞳もライと同じ色で、僕に似ているところは…まだ分からない。
成長していくうちにどこか似てくるのかもっ。
「シャル」
「はい」
お父様に呼ばれ今現在執務室にいる。
「学園の許可も下りたのでアドルフを連れて復帰が可能になった。」
「本当ですか?」
「あぁ、但しアドルフは棟から出ないこと。散歩などで出る時は護衛騎士三名以上を同行させる。これは必ず守ること。学園が安全だとは思わず細心の注意を払うこと。いいな?」
「はいっ」
「それとシャル、二人目は卒業後にしなさい。」
「……はぃ」
誰にも赤ちゃんが早すぎることについて窘められたりせず寧ろ喜ばれたので僕の考えすぎなのかな?とか思っちゃったけど、いつも優しくて僕に甘いお父様に優しく諭された。
そうだよね、やっぱり学生のうちに赤ちゃんは早すぎるよね…。
いくら子供が出来にくい男同士の世界で、赤ちゃんが出来たとしても順番て大事だよね。
順番…順番…順番?うわぁっ僕達まだ結婚してなかったんだ…。
結婚してないのに赤ちゃん…。
あれ?これって出来ちゃった結婚になるの?
既に婚約していて、卒業後には結婚が決まっていたけど…先に赤ちゃん産んじゃった。
どうなの?
これって貴族社会でははしたないって事になるのかな?
ライに迷惑掛けちゃったかな?
はぁ…僕ってどうしてこうなのかな…。
エッチが気持ち良くて終わりたくなくて、中のを綺麗にするのを渋って赤ちゃん出来ちゃうって考えなさすぎ。
この世界では子供が出来にくいから、あんな授業があるって聞いていたから油断したのかも…。
こんなにも獣人が妊娠しやすいなんて…。
もっとちゃんと獣人について勉強していたらこんなことには…。
赤ちゃんが欲しくなかった訳じゃない。
皆の赤ちゃんを望んだのは確か…だけど学生ってのは早すぎるよね。
ライも学生のうちにパパになっちゃったし…。
遊びたい年頃に子供って大変だよね…離婚の確率が高いって聞いたことがある。
ライに捨てられたらどうしよう…。
僕ってもっちょっと先の事を真剣に考えるべきだよね。
後になって後悔…。
後悔先に立たずとはこの事か…。
はぁ…。
ん?もしかしたら、僕の安易な行動ってフィンコック家の名誉も傷付けたのかな?
常識を教えてないって周囲の貴族に言われたり?
うわぁ。
僕一人の所為で皆の名誉まで汚したの?
お兄様は立派な人でお父様やお母様も素晴らしい人なのに、僕一人が常識から外れたばかりに…。
子供の問題は親の責任って言われちゃうんだよね…。
お父様、お母様ごめんなさい。
僕の所為で社交界で後ろ指を指されてしまったら…。
ごめんなさいごめんなさい。
これからはちゃんとします。
勉強も頑張って無事に卒業します。
二人目は卒業後にします。
今までは僕の母乳があまり出なくて、出産したばかりの方から分けて貰っていた。
乳母は世話をするだけで母乳は僕があげたいとお父様に頼んだから、乳母は出産を経験していたがそれは何年も前の事なので今現在母乳はでていない。
それなのに産んだ直後の僕には母乳が出なかった。
本当は僕がずっとあげたかった…ちゃんとお母さんになりたかった。
不安な思いを抱えながら今朝目覚めると、僕の胸から母乳が垂れていたのであげてみることになった。
乳母に見守られながら緊張の一瞬だった。
僕の胸に一生懸命吸い付く赤ちゃんを見守りながら「お願い母乳出て」と祈った。
見守り続けると一心不乱に飲み続ける赤ちゃんの姿に涙が溢れた。
僕…漸くお母さんになれたかな。
「いっぱい…飲んでねっ。」
涙声になりながら伝えた。
沢山母乳を飲んだアドルフを寝かしつけると、幸せな気分になれた。
一つ一つ出来ることが増えてきて、僕はちゃんとアドルフの親になれてる…かな?
アドルフの髪も瞳もライと同じ色で、僕に似ているところは…まだ分からない。
成長していくうちにどこか似てくるのかもっ。
「シャル」
「はい」
お父様に呼ばれ今現在執務室にいる。
「学園の許可も下りたのでアドルフを連れて復帰が可能になった。」
「本当ですか?」
「あぁ、但しアドルフは棟から出ないこと。散歩などで出る時は護衛騎士三名以上を同行させる。これは必ず守ること。学園が安全だとは思わず細心の注意を払うこと。いいな?」
「はいっ」
「それとシャル、二人目は卒業後にしなさい。」
「……はぃ」
誰にも赤ちゃんが早すぎることについて窘められたりせず寧ろ喜ばれたので僕の考えすぎなのかな?とか思っちゃったけど、いつも優しくて僕に甘いお父様に優しく諭された。
そうだよね、やっぱり学生のうちに赤ちゃんは早すぎるよね…。
いくら子供が出来にくい男同士の世界で、赤ちゃんが出来たとしても順番て大事だよね。
順番…順番…順番?うわぁっ僕達まだ結婚してなかったんだ…。
結婚してないのに赤ちゃん…。
あれ?これって出来ちゃった結婚になるの?
既に婚約していて、卒業後には結婚が決まっていたけど…先に赤ちゃん産んじゃった。
どうなの?
これって貴族社会でははしたないって事になるのかな?
ライに迷惑掛けちゃったかな?
はぁ…僕ってどうしてこうなのかな…。
エッチが気持ち良くて終わりたくなくて、中のを綺麗にするのを渋って赤ちゃん出来ちゃうって考えなさすぎ。
この世界では子供が出来にくいから、あんな授業があるって聞いていたから油断したのかも…。
こんなにも獣人が妊娠しやすいなんて…。
もっとちゃんと獣人について勉強していたらこんなことには…。
赤ちゃんが欲しくなかった訳じゃない。
皆の赤ちゃんを望んだのは確か…だけど学生ってのは早すぎるよね。
ライも学生のうちにパパになっちゃったし…。
遊びたい年頃に子供って大変だよね…離婚の確率が高いって聞いたことがある。
ライに捨てられたらどうしよう…。
僕ってもっちょっと先の事を真剣に考えるべきだよね。
後になって後悔…。
後悔先に立たずとはこの事か…。
はぁ…。
ん?もしかしたら、僕の安易な行動ってフィンコック家の名誉も傷付けたのかな?
常識を教えてないって周囲の貴族に言われたり?
うわぁ。
僕一人の所為で皆の名誉まで汚したの?
お兄様は立派な人でお父様やお母様も素晴らしい人なのに、僕一人が常識から外れたばかりに…。
子供の問題は親の責任って言われちゃうんだよね…。
お父様、お母様ごめんなさい。
僕の所為で社交界で後ろ指を指されてしまったら…。
ごめんなさいごめんなさい。
これからはちゃんとします。
勉強も頑張って無事に卒業します。
二人目は卒業後にします。
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