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二章 ハーレムルート

さみしい

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目覚めるとリックに包まれている。

そっち側をしたことはないけど、ずっと入れ続けるって痛くないのかな?

また僕は無理をさせてしまったのかもしれない…。
だけど、リックの優しさが嬉しくて堪らなくなり、お腹にあるリックの手に幸せを感じる。
お腹を擦って欲しいが両手で引き寄せ抱き締め、リックの細く綺麗な指をパクっと咥えた。
ちゅぅっと吸ったり甘噛みしたり愛情を示した。

「僕の指、美味しい?」

「ふにゃ?」

指を咥えたままリックに振り向いた。

「おいひぃ…んふっ……んぁっ」

リックのおっきくなった。
うつ伏せにし更に腰を高く持ち上げられ、僕の中にリックのがあるのが当然のように慣れていた。
リックか動く度に身体が揺れてシーツを握りしめながら耐えた。
背中にリックの唇が触れ、敏感に感じ項を噛まれるとリックを食い千切るのではと思う程締め付けてしまった。
僕はシーツを汚してしまったが、リックは僕の中に沢山くれ温かくて全身に広がるように幸せだった。

力の入らない身体でリックの手を探した。

手を見付けると失くさないように握り締め、覆い被さるようにリックに抱き締められた。

「シャルマンお風呂入る?」

「…んっ……ぁっだめっ」

リックが抜こうとしたので咄嗟に引き留めた…少しでも一緒になっていたかったから。
足を掴まれ身体を反転させられ、向き合ったリックの表情は昨日と違い優しくなっていた。
嬉しくてリックの頬に手を伸ばし唇を求めた。
深い口付けが始まると終わらないようにリックの首に腕を回し、離れる雰囲気を感じ取ると腕に力を込めて引き寄せた。
僕の身体の下に腕が指し込められ浮き、リックに抱き起こされ膝の上に座らされていた。
繋がりを解く前にリックのモノが僕の中に弾け、僕が快楽に溺れている間にリックのモノが引き抜かれてしまった。

「…ぁっどうして…。」

「…学園に行く準備しないと…。」

抱っこされお風呂場に移動された。

「やだ…だめ…リック…しないで…。」

「………」

「リック?お願い…淋しいのは嫌…。」

「…僕も…したくない…けど…」

リックに強く抱き締められ背中に手を回すと、リックの手がお尻に触れた。

「だめっリックゥ……んぁあん」

洗浄魔法を掛けられた。
僕のお腹が空っぽになってしまった。

「ふぅぇんんぇんんん…ひっく…」

「…ごめん…ごめん…ごめん」

シャワーに打たれながら、僕達は慰めあった。
お互い無言でお風呂場を後にして、リックの服を着て食堂に向かう…。

「リック…」

「ん?」

扉を背にしてリックに向き合った。

「リック…キスして。」

してくれなきゃ扉から退かないという脅しが込められていた。
リックの唇が触れ深くなるに連れて身体がムズムズした。

「シャルマン…」

「んにゃ?」

「こんな姿じゃ出られないよ。」

「ん?」

「耳」

「みみ?」

触るとフサフサしていた。

「にゃっ」

お尻を確認するとズボンをモゾモゾとさせていた。

「出ちゃった…」

「まだ耳と尻尾はコントロール出来ないままか?」

「ぅん…」

なんとなく分かった気がする。
心と身体が耳と尻尾に繋がっていると感じる。
心が満たされたり不安で相手を離したくない時に出ちゃうなぁって…。
身体は気持ちいいと感じた時に本能が現れてしまうらしい。

「リック…」

「落ち着くまで休むか?」

「…ぅん」

ソファに座りリックに凭れた。
二人で会話しながら僕が落ち着くのを待ってくれた。

こんこんこん

誰かが来たみたい。
朝から誰だろう?急用かな?

「シャルマン、その姿を見られたら危険だからベッドの奥に隠れてて。」

「あっ…うん」

耳を押さえて未だに獣耳であることを確認し、子供のようにベッドの奥に身を隠した。
リックが扉を開ける音が聞こえた。

「おはよう…あれ?シャルは?」

「風呂か?」

耳を側たてて確認すると声はライとエドだった。
ちょこんと顔を出して姿を確認すると、やはりライとエドだ。

「いや…」

リックに釣られて二人が僕の方をみた。

「シャル」

「なにしてんだよ、そんなとこで…。」

二人が僕に声をかけてきた。
リックが二人を部屋に促し、扉が閉まったのを確認して僕は三人の元に駆け寄った。
ライが僕の頭を撫で耳に辿り着いた。

「耳出ちまったのか。」

「ぅん、だから食堂に行けなくて…。」

ライの言う通り出てしまって、なかなか戻らずにいる。

「ならここに食事持ってくるしかないな。仕方ねぇ、俺とフレデリックで持ってくるか?」

「あぁそうだな」

エドの提案にリックも納得してすんなりと決まってしまった。

「良いの?」

「耳、元に戻るまで大人しくしてろよ。」

「うん」

エドにエッチな事するなよと釘を指されたようだった。
二人は僕達を残し部屋を出ていった。
エッチな事出来ないのに二人きりって辛いかも…。

「大丈夫か?」

「へ?」

「昨日様子がおかしかったからな。」

「ぁっうん平気。誤解だったみたい。」

「そうか」

「うん…心配してくれたの?」

「当たり前だろ。」

「ありがとっ。」

ライの頬にキスをした。
流れで唇に移ると「だめだ」と断られた。
断られるなんて予想してなかったので、頭が混乱した。

「ぇっ…えっ?…え?」

「耳が出ちまってるのに、キスして尚更収まんなくなったらどうすんだよ。」

「………」

あぁ耳か…。
耳の所為でキスできないなんて…悲しすぎる。

「ライ…キスしたいよ…」

「我慢しろ。」

ライの胸に顔を埋めると優しく背中をポンポンと子供をあやす時にするように叩かれた。
ライの腕の中は落ち着き眠くなってくる…。

僕の身体はどうしてこんなことになってしまったんだろう…。

「…おーい、起きろぉ準備できたぞぉ。」

誰かの声で瞼を開けると目の前にはエドがいた。

「エドォ?」

「起きたか?温かいうちに食べようぜ。」

視線を移すとテーブルには食事が並べられていた。
二人が帰ってきたことにも全く気付かず僕は眠ってしまっていたみたい。

「耳も尻尾も収まったみたいだな。」

リックの言葉で耳を触ると人間の耳に戻っていた。

眠って落ち着いたからかな…。

皆と食事して後片付けをした後二人は部屋に戻り制服に着替えに行った。
僕とリックは制服を着替えた後、僕の部屋に行き授業に必要なものを準備した。
部屋を出るとライとエドの姿もあり、四人で学園に向かうと楽しくて仕方がなかった。
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