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二章 ハーレムルート

まだまだ始めてはあった

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キスは名残惜しかったけど、二人で食事の準備をした。
たまに口移しで食べたりエドはイチャイチャするのが好きだから僕も嬉しいし楽しかった。
食べ終わって片付けながらも可笑しくなった様にキスを繰り返した。
片付けに行くエドを何度も引き留めていたら、少し窘められた。
ふて腐れたようにソファに座って待っていた。

ガチャ

エドが帰ってきても落ち込んだままでいると、横に座り抱き締められた。

「ルマン?さっき言った事気にしてるの?」

「…ぅん」

「もうこれからは沢山イチャイチャしようぜっ。」

「………」

「なっ」

「………にゃっ」

エドは僕の返事を待たずにバスローブの合わせから手が滑り込む。
少しずつ肩からバスローブをずらされるも、胸が開かないように僅かに抵抗して見せた。
開いた肩から背中にかけてキスが贈られ、腰に腕を回され強引に引き寄せられ密着する。

秘密だけど強引にされるの結構好き。

バスローブの紐が外され油断して「ぁっ」と声が出てしまった。
足が露になり、肩を大きく晒す姿になってしまったがそれでもなんとか胸とか下のは隠すことに成功した。

「ルマン」

呼ばれて強引に顎を掴まれ口を塞がれた。
キスされちゃうともう何も考えられないと言うより、もっとしてって願っちゃう。
ふて腐れていたはずなのに次第に身体がエドの方へ向いてしまう。
唇から首を通り胸に移動しながらバスローブがずらされていき、エドの服にしがみつきながら緊張に耐えた。
皆に沢山されても裸になる時や繋がる瞬間は緊張し、心臓をキスされると僕が緊張してるのばれちゃいそう。

「ェド…」

「ん~どうした?」

「ェドも…脱いでね…。」

「あぁ」

エドは僕と違って恥ずかしがること無く脱いでしまった。

キスをされて自分の失態に気付いた。
エドの服に掴まっていたのに服を脱いでしまったので掴まるところが無くなってしまった。
なのでエドの背に手を回した。
ゆっくり倒され僅かに肌を隠していたバスローブが開かれてしまった。
恥ずかしくて顔を背けて目を瞑った。

「ルマン、すげぇ綺麗な身体だよな。」

「へっ?」

エドの言葉に半信半疑で瞼を開けた。

「こんな綺麗な身体初めて見た。」

「…僕の身体…つまらなくない?」

「はあ゛?誰がそんなことっ。」

エドが急に大声で叫んだ。

「ぼ…僕の…身体…大きくもないし、小さくもなくて…中途半端じゃない?」

皆みたいにカッコいい訳じゃない。
だからって小さくて守りたいって感じでもない。
抱かれる側の中では大きいと思ってる。
あの子は僕より小さくて可愛かった…。

「ルマンの身体は完璧だ、心配すんな。一度味わったら他の奴なんて抱く気になんねぇの。」

「ほんと…に?」

「あぁ、じゃなかったら二人も婚約者いんのに三人目に立候補しねぇよ。」

「…婚約者…四人に増えちゃったけど…怒ってる?」

「…怒っては…ねぇけど…抱けるのが少ねぇのは辛ぇな。まぁ、だからって俺は後から名乗り出たから文句は言えねぇ。抱ける時は時間を無駄にしたくねぇってだけ。」

「…僕と…沢山してくれる?」

「当たり前だろ?」

「僕の事ずっと好きでいてくれる?」

「あぁ」

「ふふっ…エド…好きって言って。」

「ルマン好きだ。」

「もっと。」

「ルマン大好きだ。」

「ふふっ、もっと。」

「ルマン愛してる。」

「ふふっ、エドォ。」

「次は?」

「キスして。」

「あぁ」

エドは息も出来ない噛みつくようなキスをしてくれ、背中に手を伸ばして頑張ってキスに応えた。

「ぁっ…だめっもっと…」

唇が離れるのが分かると途端に淋しくなる。
僕キスが凄く好きみたい、一度始まると終わって欲しくない。
キスに夢中になりすぎていると、エドがお尻に指を挿入し出した。
同時にされるの身体がおかしくなっちゃうくらい感じるけど、気持ち良すぎて止めて欲しくない。
一本じゃ足りない、もっと…エドの…エドのが欲しいょ。

「はぁはぁ…エド…もっ…して…エドの…欲しぃ。」

「早いだろ…。」

「大丈夫っ。」

両膝を抱えられエドのが当たる。
もう欲しくてお尻が疼いちゃって、僕から飲み込んでいる感覚がする。
余裕はないけど、エドの表情が普段とは違って男らしくてエッチだった。

「…くっ…ん?ルマン…まさかわざとか?」

「ふぇ?」

「中、絞まったから。」

「ぁっ違うのっ。」

エドのエッチな顔見てたらきゅってなっちゃったの…。
本当にわざとじゃ…。

「もうちょっとだから、イタズラすんな。」

違うのに…。
手の甲で口を塞ぎながらエドの気持ち良さに耐えるも、一気に貫かれ「……やんっぁっ…」と声が出ちゃった。
口を塞いでいた手を奪われエドに視線で抗議した。

「イタズラしていいよ。」

イタズラ?…さっきのは違うの…。
言いたいけど、身体がエドを求めてきゅってしちゃってる。

「…くっ…それ…すげぇなっ。」

違うのっ…僕の意思じゃ…。
こんな、身体恥ずかしくてエドの顔を見ることが出来なかった。

「ルマン」

声が近づきちらっとエドを見ると嬉しそうな顔をしていた。

「顔赤いな…恥ずかしいのか?」

「……ん…」

小さく頷いた。

「…なんだよそれ…可愛すぎんだろ。」

腰を引き寄せられ身体が浮いた。
エドの腕力だけで腰が浮いて深く突き刺さった。
僕の身体が小さくて軽かったらもっと…。

「エド…」

「なんだ?」

顔を両手で隠して告げた。

「もっと欲しい。」

「………ルマン、もう一度言って。」

「……もっと…欲しい。」

「ルマン顔を隠さないで言ってくれ。」

無理矢理手を剥がされることはなく、僕の意思で手を退けるのを待っていた。
意を決して手を外すも、エドを見るのに時間が掛かってしまった。

「…エド…もっと欲しい…ねっもうお願い………あ゛ん゛っふぇっ」

漸く奥深くまで届き、嬉しさのあまり涙が流れていた。

「ルマンどうした?痛かったか?」

「…ふぇっん…エドォ…の…気持ち良いっよんっ。」

「…そんなにか?」

「ぅん…やんっ」

急に起き上がりエドの上に乗っていた。
腰を抱えられ視界が高くなり、浮遊感に襲われ反射的にエドに掴まった。

「ぇ…エド?」

「ソファじゃ不便だからベッドに行くぞ。」

「…ぅ…うん」

エドに掴まりながらベッドを目指した。
繋がったまま歩くなんて初めてで足でもエドに抱き付いていた。


ーーーーーーーー
本日はここまでとさせていただきます。
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