152 / 414
二章 ハーレムルート
アレサンドロ ギノフォード
しおりを挟む
授業が終わり急いで部屋へ戻った。
私の急ぎように誰もが緊急事態だと悟り道を塞ぐ者はいなかった。
扉は魔法が掛かったままで、開いた形跡も誰かの魔力が振れた形跡もなかった。
静かに扉を開け中を確認しながら椅子へと向かった。
呑気な黒猫は未だ呑気なままだった。
安心してしまったのか「かたん」と音を立ててしまった。
椅子の上で丸まっていた猫が大きな口を開き欠伸をしてから…寝るのか?
態勢を変えて寝ようとしているのか?
お前は何しにここへ来た?
人間では無理な態勢を取りながら私を見つめた。
まだ寝惚けているのか反応がない。
鼻をコショコショと擽ると私の指を両手で挟み込むように捕らえた。
口元へ誘導されザリザリと舌で舐められる。
「ルゥ、起きたんですか?」
「にゃっんにゃむにゃむ」
指を咥えられ甘噛みが続いた。
「ルゥ」
再び呼び掛けるとクリっとした瞳と目があった。
口から指が離され自ら頭を撫で付けてくる。
「まったく…」
私は動物に優しいだけですからね。
頭を撫で頬を親指で擦ると気持ち良さそうだった。
「にゃぁあん」
猫は身体を起こし私の服に飛び付きよじ登る。
つい、猫を抱き締め背中をポンポンと撫でていた。
「ルゥ部屋に居る約束は?」
「………」
「学園に復帰するのが遠退きますよ。」
「にゃ゛ー」
ぽん
「先生僕、もう人間から猫になるの自由に出来るよ。だからねっねっ」
「………」
「センセッ」
猫から人間になるの自由自在なんだよ?
「…ルゥあなたは今どんな格好か分かっているんですか?」
「へぇ?……やぁん」
ルゥは全身を確認し、自身が裸で居ることに気付き身体を隠しながら床に座り込んだ。
猫の姿で服を着ているのはおかしいし、持ち歩くことも出来ない。
なら、安易に人間に戻るべきではなかった。
後先考えずに行動してしまうのをどうにかさせなければ…。
勉強以外にも教えることが沢山ですね。
優しく身体を隠すように抱き締めれば、何を勘違いしたのか私の背に手を回す。
「先生つ大好きっ。」
「………」
この子は…。
自分が今どんな状況か理解していなさすぎる。
立ち上がらせソファに移動すると私の首を舐め始める。
まだ、猫の習性が残っているようだ。
「ルゥしませんよ?」
「にゃんで?」
「次の…授業が有りますから。」
「…にゃぁん」
怒ったようで、舌をざらつかせ首や唇を舐め出す。
舌だけを猫のように出来、人間化をかなり制御出来始めていたようだ。
深く口付けられ、ルゥの舌を捕らえ引き寄せる。
しまった…ルゥから甘い香りが漂いだした。
唇を離して確認するととろんとした瞳で私を見つめいつの間にか耳と尻尾も現れ誘惑が始まった。
「センセッ」
離れようとする私をしなやかな身体で引き留め、私をソファに押し倒し上から覆い被さる。
私とルゥの体格差があれば、本来であれば簡単に押し倒されることはない。
私も教師である前に人間。
番いからの誘惑には弱く流されたくなってしまう。
色々調べた結果、私達は番だと確信していた。
尻尾の付け根を刺激すると腰をくねらせ、私の胸に顔を押し付け快感に耐えていた。
指を尻尾からお尻に移動すれば既に受け入れる状態で指を差し込み刺激していく。
腰の反りがなんとも艶かしく、指を増やしルゥが気持ち良くなる箇所を丹念に追い込んでいく。
「んにゃんんにゃぁんんにゃぁんにゃぁん」
必死に私にしがみつくルゥの側にいたいが、もうそろそろ行かなければならなかった。
「にゃぁああん」
ルゥは気持ち良くイキ私の上に倒れ、あまり刺激しないように優しく抱き締め余韻に浸らせた。
ルゥと一緒に起き上がり私が授業に行くことを何とか説得した。
ここまで一緒にいたいと思ってくれるのは正直嬉しい。
許されるのであればこのまま一緒にいたかった。
「ルゥ、その姿では危険です。猫の姿で待っていてくださいね。」
「……にゃぃ」
部屋を出る前にルゥのモノで汚れてしまった衣服を洗浄した。
部屋を出るのが名残惜しく、ルゥを刺激してはいけないとわかりつつも授業に向かう前に唇を重ねていた。
唇を離し難く激しくルゥの舌を奪った。
唇から離れ首や胸に痕を残しルゥの身体が私の与える快楽に喘ぎ求め出すも唇を離した。
ルゥにも辛いだろうが同じくらい私も辛かった。
「…授業…に行ってくる。」
「…先生…酷いっ…ぼく…」
「この授業が終わったらな…それまで我慢だ。」
このままいたら私が止まらない。
私は再び逃げるように部屋を出た。
「にゃぁあん、にゃぁん」
扉に魔法を掛けている間、ルゥの鳴き声が響いた。
自身を押さえられず、ルゥに残酷な事をしたと思いつつも授業に向かった。
私の急ぎように誰もが緊急事態だと悟り道を塞ぐ者はいなかった。
扉は魔法が掛かったままで、開いた形跡も誰かの魔力が振れた形跡もなかった。
静かに扉を開け中を確認しながら椅子へと向かった。
呑気な黒猫は未だ呑気なままだった。
安心してしまったのか「かたん」と音を立ててしまった。
椅子の上で丸まっていた猫が大きな口を開き欠伸をしてから…寝るのか?
態勢を変えて寝ようとしているのか?
お前は何しにここへ来た?
人間では無理な態勢を取りながら私を見つめた。
まだ寝惚けているのか反応がない。
鼻をコショコショと擽ると私の指を両手で挟み込むように捕らえた。
口元へ誘導されザリザリと舌で舐められる。
「ルゥ、起きたんですか?」
「にゃっんにゃむにゃむ」
指を咥えられ甘噛みが続いた。
「ルゥ」
再び呼び掛けるとクリっとした瞳と目があった。
口から指が離され自ら頭を撫で付けてくる。
「まったく…」
私は動物に優しいだけですからね。
頭を撫で頬を親指で擦ると気持ち良さそうだった。
「にゃぁあん」
猫は身体を起こし私の服に飛び付きよじ登る。
つい、猫を抱き締め背中をポンポンと撫でていた。
「ルゥ部屋に居る約束は?」
「………」
「学園に復帰するのが遠退きますよ。」
「にゃ゛ー」
ぽん
「先生僕、もう人間から猫になるの自由に出来るよ。だからねっねっ」
「………」
「センセッ」
猫から人間になるの自由自在なんだよ?
「…ルゥあなたは今どんな格好か分かっているんですか?」
「へぇ?……やぁん」
ルゥは全身を確認し、自身が裸で居ることに気付き身体を隠しながら床に座り込んだ。
猫の姿で服を着ているのはおかしいし、持ち歩くことも出来ない。
なら、安易に人間に戻るべきではなかった。
後先考えずに行動してしまうのをどうにかさせなければ…。
勉強以外にも教えることが沢山ですね。
優しく身体を隠すように抱き締めれば、何を勘違いしたのか私の背に手を回す。
「先生つ大好きっ。」
「………」
この子は…。
自分が今どんな状況か理解していなさすぎる。
立ち上がらせソファに移動すると私の首を舐め始める。
まだ、猫の習性が残っているようだ。
「ルゥしませんよ?」
「にゃんで?」
「次の…授業が有りますから。」
「…にゃぁん」
怒ったようで、舌をざらつかせ首や唇を舐め出す。
舌だけを猫のように出来、人間化をかなり制御出来始めていたようだ。
深く口付けられ、ルゥの舌を捕らえ引き寄せる。
しまった…ルゥから甘い香りが漂いだした。
唇を離して確認するととろんとした瞳で私を見つめいつの間にか耳と尻尾も現れ誘惑が始まった。
「センセッ」
離れようとする私をしなやかな身体で引き留め、私をソファに押し倒し上から覆い被さる。
私とルゥの体格差があれば、本来であれば簡単に押し倒されることはない。
私も教師である前に人間。
番いからの誘惑には弱く流されたくなってしまう。
色々調べた結果、私達は番だと確信していた。
尻尾の付け根を刺激すると腰をくねらせ、私の胸に顔を押し付け快感に耐えていた。
指を尻尾からお尻に移動すれば既に受け入れる状態で指を差し込み刺激していく。
腰の反りがなんとも艶かしく、指を増やしルゥが気持ち良くなる箇所を丹念に追い込んでいく。
「んにゃんんにゃぁんんにゃぁんにゃぁん」
必死に私にしがみつくルゥの側にいたいが、もうそろそろ行かなければならなかった。
「にゃぁああん」
ルゥは気持ち良くイキ私の上に倒れ、あまり刺激しないように優しく抱き締め余韻に浸らせた。
ルゥと一緒に起き上がり私が授業に行くことを何とか説得した。
ここまで一緒にいたいと思ってくれるのは正直嬉しい。
許されるのであればこのまま一緒にいたかった。
「ルゥ、その姿では危険です。猫の姿で待っていてくださいね。」
「……にゃぃ」
部屋を出る前にルゥのモノで汚れてしまった衣服を洗浄した。
部屋を出るのが名残惜しく、ルゥを刺激してはいけないとわかりつつも授業に向かう前に唇を重ねていた。
唇を離し難く激しくルゥの舌を奪った。
唇から離れ首や胸に痕を残しルゥの身体が私の与える快楽に喘ぎ求め出すも唇を離した。
ルゥにも辛いだろうが同じくらい私も辛かった。
「…授業…に行ってくる。」
「…先生…酷いっ…ぼく…」
「この授業が終わったらな…それまで我慢だ。」
このままいたら私が止まらない。
私は再び逃げるように部屋を出た。
「にゃぁあん、にゃぁん」
扉に魔法を掛けている間、ルゥの鳴き声が響いた。
自身を押さえられず、ルゥに残酷な事をしたと思いつつも授業に向かった。
22
お気に入りに追加
2,875
あなたにおすすめの小説
博愛主義の成れの果て
135
BL
子宮持ちで子供が産める侯爵家嫡男の俺の婚約者は、博愛主義者だ。
俺と同じように子宮持ちの令息にだって優しくしてしまう男。
そんな婚約を白紙にしたところ、元婚約者がおかしくなりはじめた……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません
月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない?
☆表紙絵
AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ハーバルお兄さん~転生したら、イケおじ辺境伯と魔王の子息を魅了ヒーリングしちゃいました~
沼田桃弥
BL
三国誠は退職後、ハーバリストとして独立し、充実した日々を過ごしていた。そんなある日、誠は庭の草むしりをしていた時、勢い余って後頭部を強打し、帰らぬ人となる。
それを哀れに思った大地の女神が彼を異世界転生させたが、誤って人間界と魔界の間にある廃村へ転生させてしまい……。
※濡れ場は★つけています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる