【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

天冨七緒

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二章 ハーレムルート

二人きりは緊張する

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僕の部屋にエドバルド様がいる。
真剣な表情でちょっと怖い…これからどんな話し合いになるのか…。
婚約とか言われたりするのかな…。

「フィンコック」

「ひゃいっ」

「緊張してるよな。」

「…はぃ」

「俺と婚約して欲しい。」

「ぇエぇっ」

声裏返っちゃったって、今はそんなこと今はどうでもいっか。
婚約話はゆっくり来るかと思ったら直球できた。

「ふふっ、だよな。」

「ふぇぇ?」

「俺も婚約者の一人にして欲しいんだよ。」

「………」

先生に相談した時もっと真面目に考えればよかった…。
エッチに弱い自分がいやになる。

「フィンコック変わったよな…。」

「えっ?」

別人なの気づいたってこと?

「すげぇ好みでライアンは友人なのに初めて嫉妬した…。」

それって僕の事が好きになってくれたって事?
シャルマン フィンコックじゃなく僕自身を?

「…ぁっ…ぇっと」

「三番目にして欲しい。」

「三番目?」

「あぁ」

「エドバルド様はそれで良いの?」

「あぁ」

「三番目だよ?僕はライアン様が一番でギノフォード先生も…。」

「分かってる。」

「エドバルド様を一番に思っている人だっていると思います。」

「俺の一番はフィンコックだ。」

「…ぁ…一番?」

「あぁ、あれが起きる前から考えてた。」

あれ…あれって多分…フェロモン暴走だよね?
そう言う関係?になる前から僕の事を?

「フィンコックは俺の事、嫌いか?」

「嫌いじゃない…。」

嫌いじゃない…けど…。

「俺の事をもっと見て欲しい。」

「見る?」

「…なぁ、俺とキスしたことあるよな?」

「ぅ、うん」

ライアン様とペアが解消されるってあたふたしてた時、エドバルド様にキスされた…。

「嫌だったか?」

「………わかんない。」

あれは僕の背中を押すためにしてくれたんだと思ってた…。
だから、嫌とか全然考えてない。

「なら、もう一度しても良いか?」

「ぇっ…ぁ…」

「だめか?」

「キッキスが出来たからって婚約は…はっ早いんじゃないかな?」

「出来んのか?キス嫌いのフィンコックが俺とのキスを拒絶しなかったら充分可能性あるんじゃねぇの?」

「えっと…それはその…」

本物のシャルマンはそうだったけど…僕はキス嫌いじゃない…。
合意ではライアン様とギノフォード先生としかしたことないけど。
エドバルド様のは…事故だと思って思い出さないようにしてた。

「フィンコック、俺は本気で好きだ側にいたい。あの出来事は俺にとって消したい過去じゃない。忘れたくない。」

「…ぇっ」

「フィンコック俺はお前を愛してる。」

愛してる…。

「…僕…はっ…。」

「そっちに行って良いか?」

そっちって僕の隣だよね?
どうしよう…。
ここで断ったらエドバルド様は傷付くのかな?
だけど、隣に来たら拒める自信がない。

だって僕はライアン様とギノフォード先生の為にも婚約者を増やさなきゃいけない。

僕はライアン様を特別に思ってはいけない。
そうなったら…。

エドバルド様は嫌いじゃない…仲良くなれたらって。
それはライアン様のお友達だから…。
ライアン様のお友達ともそんな関係になったら…。

「だ…だめっ」

「やっぱり俺の事、嫌いなのか?」

「そうじゃないの…嫌いじゃないから…困ってる…。」

「なら良いだろ?」

エドバルド様は立ち上がり僕の隣に座った。

「フィンコック試してみようぜ」

だめ。
試さなくても分かる。
僕はきっと拒めない。
最後まで流される。

だって身体が…。

「だっだめっだめっだめっだめっだめっだめっだめっだっ」

両腕を掴まれエドバルド様が近づいてくる。
言葉で必死に拒んでも目線はエドバルド様の唇から離れられない。
唇が重なり、自然と瞼を閉じていた。
エドバルド様のキスはライアン様よりも激しく僕の舌を絡めとる。
僕はなんて流されやすいんだ。
快楽に弱すぎる。
エドバルド様のキス…気持ちいい。

「はぁはぁはぁはぁはぁ」

唇が離れると荒い呼吸がバレる。
涙目でエドバルド様を見つめてしまう。

「なぁ、俺とも婚約しようぜ。嫌じゃなかったろ?」

「はぁはぁはぁキス…嫌じゃなかったら…婚約なの?」

「そうだな。」

「…んーぅん?」

「嫌じゃなかったんだな。」

ニヤつくエドバルド様の顔がイヤらしい。

「んーエドバルド様はイジワルですね。」

「悪ぃ、嬉しくてつい…。俺とも婚約してくれるよな?」

「三番目だよ?」

「あぁ、充分だ。」

「…ぁっ」

ソファに押し倒されてしまった。

「エドバルド様?し…しないよね?」

今、婚約の話をしたばかりでもう?

「嫌なのか?」

「そっその…早くないかな?」

「授業でもしてんだろ?」

「僕は好きな人しか…。」

したこと無い。

「ん?ライアンの前にもしてんだろ?」

「…ぁっ…ライアン様の…前の人の事は…あまり…その…覚えてなくて。」

「覚えてない?フィンコックらしいな。」

きっと、勘違いされてる。
以前のシャルマンならエッチにも興味なくて直ぐに忘れてしまったんだと…。
僕の事をライアン様に…皆に話すべきなんだよね?
き…嫌われたりしないかな?
怖いよ…。

「悪ぃ、そんな涙目になんなよ。…俺との事は忘れんなよ?」

「んっ…ん゛っん゛ふぅん゛っふぁん゛む゛っん゛あん゛」

エドバルド様のキス本当に激しくて酸欠になりそう。
これが普通ならライアン様もギノフォード先生も僕に合わせてくれてたんだ。

エドバルド様…お願い…激しすぎるよ…。

「あっ…はぁはぁはぁはぁ…エド…バ…ルドさまぁ…もっと…ゆっくり…して…。」

「ん?ゆっくり?」

「ぼっ僕…ついて…いけなっ…ぃ。」

「…二人は?」

「二人?…二人はきっと僕に合わせてくれて…我慢?してたのかな?」

「…そうなのか。」

「はぃ、僕が二人に付いていけるのは…その…フェロモンが暴走した時とか…それ以外は…。」

僕はそう思っているけど、いつの間にか夢中になって求めちゃってたかも…。

「…わかった。」

「…良いの?僕ってめんどくさくない?」

「めんどくさくなんかねぇよ…回数出来ねぇねなら一回を大事にしないとな。」

「…ん…ふぁっ…」

エドバルド様は僕の上に馬乗りになり、僕の目の前で服を脱ぎ始めた。
男らしくて僕を挑発するような視線がエロくて、エドバルド様はエッチに対してかなり積極的な人なのではと感じる。

そんな人、きっとモテるのに三番目で本当に良いのかな?

疑問に思っていると片方の口の橋が上がり、悪い顔のエドバルド様が近づいてくる。
唇が深く重なりエドバルド様の胸に手をつくと、服が捲られ両手が侵入してくる。
服の中でエドバルド様が僕の胸を愛撫し始める。
やっぱりエドバルド様は慣れてると感じる。
僕の知らない攻め方をされ戸惑ってしまい、あの二人が普段から気を使って遠慮してくれているのか、エドバルド様が巧みなのか本当のことを知ったら怖くなりそう。

「…エドバルド様は…エッチですか?」

唇が離れるとそんなことを口走っていた。

「へっ?…ふふっ…そうかもな。」

「…僕…持たないかも…。」

まだ胸しか攻められてないのに、こんなこと言っちゃって良かったのかな?
でも、言っておかないと途中で気を失っちゃいそう。

「二人はすげぇ我慢してたのかもな…。」

「…そんなに?」

「フィンコックの身体は貪り付きたくなるのに、それを耐えるなんてかなりの忍耐だな…。」

「だからかな?二人ともフェロモンが出ちゃった時…。」

「ふぅん…フェロモンていつでも出せんのか?」

「ぅんん、勝手に…だから皆に迷惑が…。」

「俺は迷惑じゃなかったけどな。寧ろ有り難かった。」

「みんな…優しすぎる。」

「フレデリックからも婚約話あるかもな。」

「あはは、そんなになったら大変だよ。」

「フレデリックから来たら?」

「フレデリック様は僕の事…苦手に思ってるとおもう。」

「そうか?」

「うん。」

「ふぅん」

エドバルド様は僕の服を脱がすことなく、潜っていった。
尻尾が窮屈で大きめの服を着るのが日課になってしまい、獣耳と尻尾が仕舞えるようになった今もゆったりしている服を選んでいた。
服の中でエドバルド様が僕の胸を摘まんだり口を付けてる。
見るのは恥ずかしいけど、見えないのも不安。
これなら脱がされた方がいいのかも。

「ん…や…ん…ふっ…ぅん…」

僕から服を脱いだ方がいいのかな?
それともこうするのがエドバルド様の好みなのかな?
服があるとエドバルド様の表情も見えなくてヤダな…誰にされてるのか分からないのは好きじゃない。

「…ェ…ドバルド…さまぁ?」

「ん~」

「服…脱がなくていいの?」

「フィンコックは脱ぎたいか?」

「えっ」

脱ぎたいかって聞かれると…僕が裸が好きみたいじゃない?

「…わかった」

僕の服の中に潜っていたエドバルド様が登場してたくし上げられた。

「こうやって持ってな?」

「はぃ…」

言われた通りにすると、僕がエドバルド様に胸を見てほしくて服を持ち上げてるようになっていた。
これもなんだか恥ずかしくて顔を背けてしまった。
ライアン様やギノフォード先生とエッチを沢山して、やってないことはないって思ってたけど僕ってまだ初心者なのかな?

「顔背けて恥ずかしいの?」

「…ぅん」

「なのに服、脱ぐって言ったのかよ?」

「脱ぐとは…言って…」

「胸隠すなよ」

腕で出来る限り隠していた、ささやかな抵抗として。
腕を開かれ胸が露にされる。
舌で見せつけるように僕の胸の突起を刺激しだした。
愛撫ってより、弄ばれているようだった。
そんなエッチな舐め方されたことないよ。
エドバルド様の舌に翻弄されていると、服の上から僕のモノを握られ反応を促されていく。
もどかしい刺激に耐えられず、エドバルド様の手に手を重ねていた。
「もっとして」と手で訴えていた。

「気持ち良さそうな顔してんな」

「んゃっ?」

胸ばっかりで僕の事見てないと思ってたのに、見られてたの?
いつから?…恥ずかしくてソファの背凭れに顔を背け片手で顔を隠した。

「悪ぃ…けど、顔見てぇわ。俺の事嫌じゃ無いんだよな?」

いつも何があっても笑っているエドバルド様が弱々しくそんな事を聞くのはズルい。
僕が気持ち良くなってるの知ってるはずなのに…。

「…嫌いじゃ…ない…ょ」

ソファを向いたまま答えた。

「…こっち見てくんねぇの?」

「…いじわる…しない?」

まだ、エドバルド様を見る勇気はなかった。

「………」

「……エドバルド様?」

視線だけでエドバルド様を確認した。

「フィンコックが好きすぎて不安なんだ…確認しないと…」

「……エドバルド様の手…嫌じゃない…から…止めないで…それと…恥ずかしいことは…言わないで」

「分かった……キス…して良いか?」

「…んっ」

ゆっくりエドバルド様へ向き直り、顔を隠していた手を外され繋がれていく。
ぴったりと唇が触れただけだった。
僕の方からエドバルド様の唇をハムハムと求め舌を滑り込ませていた。
次第にエドバルド様も僕のキスに応えてくれて、繋いだ手に力を込めていた。
…ずっと僕のモノも揉まれ続けていたので、パンツが濡れてるのが分かる。
足が勝手にもじもじしちゃう。

「脱がして良いか?」

「…ん」

エドバルド様にズボンを脱がされ、舐められる。

「んゃっ…ぱ…パンツは?」

エドバルド様は既に少しシミができはじめているパンツの上から咥えてくる。

「んー俺のやり方でフィンコックを愛していくけど良いよな?」

「……ぅん」

そんなこと言われたら何も言えないよ。
パンツ越しの愛撫なんて初めてで、もどかしいの一言だった。

「んっふぅんんんっんエドバルドさまぁ…」

「ん~」

「パンツ…脱ぎたい…」

「脱ぎたいのか?」

「ぅん」

エドバルド様がパンツをずらすと、ぷるんと僕のモノが現れてしまった。
恥ずかしくて両手で隠した。
パンツを足から引き抜かれ足首を持たれ、ゆっくり開かれる間にエドバルド様が移動してくる。
膝を曲げて少しでも見えないよう抵抗はしていたが膝裏を掴まれぐいっと開かれると、僕の大事な部分が全て曝されてしまった。

「ぁ…やぁん…恥ずかしいよ…」

「見せて…フィンコックの…見たい。」

耳元で低い声で真剣に囁かれると逆らえない。
膝裏から手を外されても、足を閉じることはしなかった。
その代わり顔を手のひらで隠していた。

「ぁっん」

顔を隠していた手の甲をペロッと舐めら、状況を確認すると視界いっぱいにエドバルド様がいた。

「俺も…もっとフィンコックが知りたい…いろんな事試して、俺だけしか知らないフィンコックが欲しい。」

「エドバルド様しか知らない僕?」

エッチって二人だけの秘密だよね?
僕はエドバルド様とも婚約するんだから身体だけの関係じゃなく、ちゃんと向き合わないと。

「あぁ、俺だけのフィンコックが欲しい。」

だけど…僕も僕の事はよく分からない。

「…ぅん……けど…ぼくも…分かんないから…エドバルド様が見つけて…。」

「あぁ…いろんなフィンコックを探してやる、」

エドバルド様が近付いてくると、僕は目を閉じ腕を首に回していた。
激しいキスに置いていかれないよう必死にエドバルド様の舌に絡めた。
キスに夢中でいると、無防備な胸を摘ままれ潰される。
痛みが走り「んぁっ」と喘ぐもエドバルド様に飲み込まれていく。
エドバルド様のエッチは強引で少し痛みが伴う。
こんなエッチにならされたら僕は変態さんになっちゃいそうで怖い。
唇が離されると、呼吸を整えるので精一杯だった。
エドバルド様に頬をペロッと舐められたことで、涙を流していたことを知った。
この涙はなんだろう?
痛みから?苦しさから?気持ちよさから?
どれなんだろう?
僕の身体中にキスをしながら移動していく。

「きゃっ」

胸に辿り着くと歯で咥えられ、痛みで視界がぼやけていく。
エドバルド様のエッチは心臓がドキドキ?身体がゾクゾクする。
整えたばかりの呼吸が乱れていく。

「痛かったか?」

「んっ…それに…怖いよ…。」

「俺もフィンコックの身体に、記憶に痕を残したかったんだ。」

「…ん…や…優しく…して。」

「あぁ」

先程まで苛められていた胸を優しく口に含まれ舌で優しく撫でられる。
歯が当たることはなく、舌で転がされ吸われる。
気持ちよくてエドバルド様の頭を抱き締めながら、声を押さえることはしたけど喘ぎ続けた。
体の下に腕が入り込み抱き締められ、ソファと身体の間に隙間が生まれる。
この国の人たちは力が強くて皆僕の事を簡単に持ち上げていく。
ソファに横になりながら抱き締められ胸を口に含まれつつ、お尻に指が滑り込んでくる。
エドバルド様は凄く手慣れてて、気が付いたらエッチな格好だったり気持ちよくなったりしている。
僕の喘ぎ声とは別の音がくちゅくちゅと部屋に響いた。
僕の中で指が一本二本と増えていき、次第にエドバルド様のを身体が求め始め身体を捻らせていた。

「なぁ、俺の事欲しい?」

気持ち良くなっていたのに、動きが止まり全てを取り上げられた。
胸の愛撫もお尻の指も全部。

「ぇ…ぅん」

続きして欲しい。
エドバルド様の目を見て頷いた。

「欲しいって言われてぇ。」

「…欲しい…エドバルド様の…僕に頂戴。」

視線を逸らす事無くエドバルド様に告げた。
満足そうに微笑み唇が重なった。
愛撫も再開された。

「なぁ、もっと言って…俺が欲しいって。」

「…んっん…エドバルド様の…ほしぃ。」

唇が離れると言葉を求められた。
僕はエドバルドの気持ちに応えるように「欲しい」と伝えキスが始まる。
再び離れると「だめ」「もっと」「欲しい」と僕から強請っていた。
エドバルド様が離れ無いように腕に力を込め抱き締めていた。
僕の中にエドバルド様がググっと入ってくるのを悦びながら待ちわびていた。
腰を持ち上げられながら深く入り込み、もう入らないって場所までくる。
とんとんと優しく突いて来たかと思えばグリっと抉られ、ずんずんと奥深いところまで攻めてくる。
もうイッちゃうと思えば、動きがやみ宥められる。
イキたいのに寸でのところで取り上げられた、再び追い込まれる。
何度も繰り返され身体が苦しい。

「も…もぅ…イカせて…お願ぃぃ。」

「あぁ」

強請れば簡単にイカされてしまった。

もしかして、態と?弄ばれた?

僕がイッた後エドバルド様が激しくなった。
イッたばかりの僕には強すぎる刺激に、壊れたように喘ぎ声のような叫び声を上げていた。
エドバルド様が僕の中で果てたのが分かると、身体がソファに沈んでいく。

「もぅ…だめ…」

「…あぁ」

久しぶりに一度のエッチで意識が深く沈んでいった。
その後の事は記憶がないけど、起きた時身体は綺麗でベッドにいた。
上の服だけ着ていて、隣に眠るエドバルド様はズボンだけを履いていた。

「にゃぁん」

エドバルド様の胸をペロペロと舐めちゅぱちゅぱと吸っていた。

「ふふ…擽ってぇな」

舌で胸を舐めている途中で動きを止め、エドバルド様を見上げた。

「まだ、やり足りなかったか?」

「ぅ~ん?…したいかも…。」

「俺の上に乗って。」

言われた通りエドバルド様の身体を跨ぎ、抱き締められた。
僕の腰にあった手がお尻に移動していき、ぷちゅっと指が入り込んでくる。

「フィンコックって結構エッチなんだな。」

「ぇっぁっ……ぅん…嫌?」

「嫌じゃねぇよ、寧ろスゲェ嬉しい。」

そう言ってエドバルド様はクルッと立場を入れ換え、僕を見下ろしていた。

「んっ」

目を閉じてキスを強請ればちょっと強引なキスが降ってくる。
エドバルド様の背中に手を回して次の快感に備えた。
ごそごそとズボンをずらしながら、ゆっくり僕の中に侵入してくるエドバルド様を受け入れた。
僕の身体はすっかりエドバルド様のを受け入れている。

「きゃぁん」

不意に首筋を噛まれ咄嗟にきゅっと締め付けてしまい「う゛っ」と呻くエドバルド様顔が真横にあった。

「意地悪するからだよ。」

僕が耳元で囁けばぎゅぅっと抱き締められた。

「そうだな。」

徐々に動き出したエドバルド様に合わせて僕も快感を求めた。
僕から誘ったはずなのに、いつの間にかエドバルド様のペースになっていてイカされていた。
すぐ後にエドバルド様のも弾け呼吸を整えている間に、エドバルド様のモノは引き抜かれた。

「朝食の準備するから待ってな。」

エドバルド様はベッドから降り服を着て部屋を出ていってしまった。
僕はダルい身体を起こそうとしたがペタンと倒れてしまう。

エッチは沢山したいが体力はないみたい。

エドバルド様が残した温もりに手を合わせながら眠りに吸い込まれてしまった。

「フィンコック?」

「んん~ん」

「起きろっ」

身体を揺さぶられる。

「ん~」

まだ寝ていたい~。

「起きたらキスしようぜっ」

声がする方向へ振り返り、薄く目を開きエドバルド様に手を伸ばした。

「ん~キス…したぃ。」

伸ばした手を引き寄せられ、エドバルド様の身体の中に収まる。
温もりや心音は心地よく癒された。

「ん~エドバルドさまぁ?キスはぁ?」

「あぁ、しようぜ。」

唇が合わさり舌を絡めた。
エドバルド様とのキスは、唇の端から唾液が漏れる。
唇が離されると、再びエドバルド様の胸に顔を埋め服を掴んだ。
優しく抱き締められ、布団の中に居るみたいに居心地が良かった。

「朝食食おうぜ。」

その言葉は「いい加減離れろ」と言われているようだった。
抵抗するようにエドバルド様の身体に腕を回した。

「なら、このまま裸で食うか?」

エドバルド様の言葉で自分の状況を理解した。
「裸」…朝からエッチしていた僕はずっと服を着る事無くぬくぬくと温もりを求め続け、今もエドバルド様の体温にすりよっていた。
唯一僕の身体を隠してくれていた布団はずり落ちていき、臍下で止まっていた。

「うわぁ」

そこで一気に目が覚めた。
急いでエドバルド様から離れ、勢い良く布団の上に倒れ混み上半身を隠した。

「背中がら空き。」

僕の背骨にちゅっとキスが降ってきた。

「んんやぁん、エドバルド様…あっち向いてて。」

身体を隠しながらソファを指差した。

「ん~どうしようかなぁ?」

「お願いっ」

「…わかった。」

エドバルド様の視線が僕から離れたのを確認して、服を着始めた。
ちゃんとパンツとズボンも履いた。

「もう、いいよ。」

エドバルド様は振り返り僕の全身を確認した。

「あ~あ、エロいフィンコックが居なくなったな。」

「ご飯の時はそんな人居ません゛。」

「なら、食事が終わればいるんだな。」

「………」

そういうのは揚げ足取りって言うんだよ。

「嘘だよ、早く食わねぇと俺が遅刻する」

「………」

僕はズルい。
エッチな事するぞぉって言われると逃げるくせに、それがなくなるとしょんぼりしてしまう。

…今日はもう、エッチしないの?

「…そんな目で見んなよ…勘違いすんだろ?」

しちゃえばいいのに…。
エドバルド様をソファに座らせ、口に覆い被さった。
腰に腕を回され僕のキスに応えてくれる。

「いつまでたっても飯が食えねぇな。」

唇が離され大人しく僕もソファに座った。

「んっ」

ちびちびと食事をしていると、エドバルド様はサンドイッチを噛みちぎり口でサンドイッチを僕に差し出してくる。

「食べるの?」

「んん」

僕はエドバルド様の考えがわからず恐る恐る口でサンドイッチを受け取り微かにエドバルド様の唇に触れた。
再び同じ動作をされると僕は喜んで口でサンドイッチを受け取った。
先程とは違いエドバルド様の唇に触れながらサンドイッチを食べた。

これは、キスじゃなくて食事。

口の中のを食べきると雛がエサをもらうように、僕も口を開き催促した。
いつの間にか食事は終わっていた。
エドバルド様と一緒にサイドワゴンに食器などを片付けていき、終わってしまうとエドバルドは扉を目指していく。

「んじゃ俺は行くからなっ…んな顔すんなよ。」

一人になるとやっぱり、寂しい。
きっとご主人様が出ていき置いてけぼりにされる猫ってこんな気持ち。
次に扉が開くのを待つしか出来ない…。

キスで宥められエドバルド様は出ていってしまった。
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