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二章 ハーレムルート

変態

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「…んっん…ふぅんんっ…」

キスの合間から鼻から漏れる吐息がエッチだ…。

ライアン様からのキス…。
今日ライアン様がイジワルだったのって不安だったから?
ギノフォード先生と婚約を納得していても「嫌だ」って思ってくれてたんだ。
ライアン様が苦しんでいるのに、嬉しいって思っちゃう僕は酷い人間だ。

「…なら、続きして。」

「…ちゅちゅき?」

「そっ、奥触って。」

「…おく?」

引っ掛かっていた足を外され膝を抱えられ重心をライアン様に凭れるような体勢に、いつもライアン様を受け入れている箇所が鏡に写って見えた。

「こぉこ」

鏡に映る自分の姿は卑猥で視線をそらしたくなるも、ライアン様がトントンとする入り口を見てしまった。

始めて自分のそこを見た。

先程まではライアン様の望みを叶えたいと思っていたけど…。
鏡の中のライアン様に視線で助けを求めても、イジワルな顔しかなかった。

…どうしてこんなことになっちゃったの?

片手をライアン様の肩辺りを握りしめ、鏡から顔をそらした。
意を決して、恐る恐る指で触れた。
こんなこと前世でもしたこと無いのに…。

「…んっ……んにゃっ」

指をちょっと入れただけでも怖くなり、ライアン様の肩を握りしめていた手に力が入った。
緊張で呼吸が荒くなるも、一生懸命指を進めた。

「指、入ってねぇだろ。」

…僕としてはすごく入ってる気がしても、実際はライアン様の指摘通り人差し指の第一関節程だった。

「…んにゃぁあん」

ライアン様に手を押され、指が奥へと入っていく…。

「指、動かしてみな。」

「…んにゃっ」

言われた通り指を動かした…けど、ライアン様がしてくれるような気持ち良さはなかった。

「気持ち良くねぇんだろ?」

「んにゃ」

うん、ライアン様の指とは違ってそこまで気持ち良くなれなかった。

「指、増やしてみろよ。」

指を増やす?
そんなことっ…。
出来ないって思っても今日のライアン様には逆らえない。
言われた通り指を増やした。

「バラバラに動かしてみな?」

「………んー…んー…」

だめ、気持ち良くないよ。
自分ではどうにも出来ないと判断して、本物のライアン様を見ればライアン様の指が入ってくる…邪魔な僕の指を引き抜…。

「指、抜くなよ。」

「ふにゃ…にゃい…………にゃぁあん」

指を引き抜くことは許されず、僕のお尻は今三本受け入れていた。
突然ビリっっと気持ちいい所に当たり、足の指に力が入る。

「ここがシャルの気持ちいいところ、やってみな。」

「ふっふにゃぁ」

ライアン様の指を辿るように進める。

「…んっ…ちょちょかにゃいっ…にゃいあん様のゆびがいい。」

同じところにあるはずなのに気持ち良くない。

「あぁ今日はここまでだなっ。」

ここまで?今日は?次もあるの?

ライアン様に僕の初めてをあげるって言ったけど、僕のやったことの無いエッチな行為がまだあるの?

指を引き抜くとライアン様の指が増やされた。
ライアン様の指は気持ち良くて、鏡の前だというのを忘れて沢山喘いでしまっていた。
たまに視界に入る自分の姿は、自分とは思えない程淫乱で、膝を抱えていたライアン様の手はずいぶん前に離されていたのに、ライアン様に見えるよう僕の意思で大きく開いていた。

頭の片隅では、ライアン様にこんなエッチな僕を見て欲しかったのかも…。

僕は変態だった。
そういえばHって、変態の頭文字って聞いたような…。
僕にピッタリの言葉。

その後、ようやくライアン様を貰えた。
ライアン様の上に座りながら貫かれ、鏡の前で乱れに乱れた。
身体を反らせ指を噛み、気持ち良すぎて涙が流れアレが苦しくて自分自身で扱き始めた。
手がライアン様が教えてくれたやり方を覚えている。
前と後ろの刺激の快感に耐えきれず呆気なくイッてしまい、ドロドロになった手をライアン様に捕られ舐められた。
舐める仕草もエロくて、再びライアン様が欲しくなる。

まだ、中に入ってるのに…これが獣人の性欲なの?

してるのに、まだ足りない。
きゅぅって中が締まったのが分かる…ライアン様の形をより感じたから。
続きが欲しくてライアン様を見つめた。
鏡ではなく生身のライアン様を。

「ほちい、もっちょ・ちょ・う・ら・い」

確りと目を合わせ気持ちを伝えた。
ぼふっとベッドに倒され、後ろから激しく突かれた。
下から突き上げられるのも好きだけど、後ろから突かれるのも良い。
両方ともライアン様の顔が見ることが出来ないのは残念だけど、喘ぎながら視界の隅の鏡が目に入った。

ライアン様が映ってる。

眉間に皺を寄せ、口で呼吸する姿。
僕の腰を掴み奥まで入ろうと、勢いをつけて打ち付けてくる。
パンパンと肌がぶつかる音が響く。
僕は鏡の中のライアン様に夢中だった。

ライアン様はいつもあんな表情で僕を抱いていてくれたの?

感じているライアン様の顔、とてもエッチでずっと見ていたい。
もっとライアン様の感じている顔が見たい。
「ライアン様」を欲すると身体の中がきゅぅってしまい、ライアン様は「う゛っ」と呻き何処かを見た…。

「ぁっ」

鏡の中のライアン様と目があった。

僕が盗み見ていたの気付かれちゃった。
イタズラしていた訳じゃないけど、バレると恥ずかしい。
ライアン様は僕に覆い被さり、優しく包み込んでくれる。

「ずっと見てたのか?」

僕の顔の横にライアン様の顔があり、見つめ合う。

「……んにゃ。」

「シャルのエッチ。」

「…ふにゃぁ」

エッチって言われた…嫌われちゃう?
やだぁ。

「俺…シャルとキスがしたい。」

「…ぼ、く、もっ」

ライアン様の顔が近づいてくる。
キスの時は目を閉じるものって聞いたけど、勿体無くて閉じたくない。
ライアン様のエッチな唇に視線が外せない。

キス…終わりたくないよ。

僕はライアン様の胸元を掴んでいた。
ライアン様はずっと服を着ていて…僕だけが裸なのを今思い出した。
ライアン様の肌の温もりが欲しい。

「ラ、イ、ア、ン、さ、ま、も、は、だ、か、に、なっ、て」

ゆっくり丁寧に話すと、ちゃんと話すことが出来た。
僕の言葉を聞いてライアン様は服を脱ぎ始め、脱いでいるだけなのにエロくて興奮する。
ライアン様の体は、僕とは違う男の人の体。
すごくエッチで触りたくて触られたい。

僕がライアン様の体を舐めたいって言ったらさせてくれるかな?

僕と繋がったまま、ズボンも全て脱いでいた。
それからは、ライアン様の肌を感じながら激しく抱かれた。
獣人になってからライアン様の本気についていけるようになったのだけが、獣人になって良かったと思えるところだった。
ずっとエッチしていたいなんて、僕はやっぱりイケナイ子だ。
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