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二章 ハーレムルート
すり合わせ 婚約者と婚約を望む者 ライアン サンチェスター
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シャルが獣人になって変わった事や、なる兆候を語った。
思い出せる範囲で。
「始業式直前には、咄嗟の時によく「にゃ」と言っていました。わざとなのかと聞く程でした。うなじを噛むと微かに甘い香りがしたのも確かです。多分今思えばフェロモンでした。変わった事はエッチに積極的というか、体力がついたですかね。きっと、俺よりもです。あとは…身体…ですかね。」
「身体ですか?具体的には耳や尻尾って事ですか?」
「…中の締め付けだったり、中自体も…形状というか…。」
こんな事言いたくないが、シャルの為だと…もう、何が正しいのか分からない。
「…そうですか…。他には?」
「それぐらい…。」
「そうですか…きっと、兆候は試験直後には出始めていたと思うんです。魔法の訓練時の事を覚えてますか?」
「はい。」
「魔力が増えず減少するのは、何か原因が有るのではって話しましたよね?その時には、獣人化が始まっていたのではと考えられます。」
「あぁっ」
そう言えば、そんなことも…。
「ペアの薬で獣人化に刺激を与え、サンチェスターとの行為で目覚め始め、魔力を使いきり「猫」獣人の特徴が出始めた…という感じですかね。」
「…はい。」
「それと…話したくはないかもしれませんが、あの時の事をどれだけ覚えていますか?」
「あの時って…」
「フェロモンを嗅いだ時です。」
「…記憶は曖昧で断片的です。夢でも見ていたような…。」
「…私もです……私から話しましょう?」
「…はぃ」
「あの時は、食事の片付けをしていてフィンコックに背を向けていました。突然甘い香りに襲われ呼吸が荒くなり、まともな思考回路でなくなりフィンコックの身体に引き寄せられていました。フィンコックの衣服を剥ぎ取り素肌を刺激すると更に香りが強くなり、体液を口にすると朦朧としました。普段ならしないような行為も…そして、うなじを噛まなければという本能に従いフェロモンも強烈になりました。その後の記憶は断片的で、フィンコックの身体中を噛んでいました。私が貫いていたり、サンチェスターが貫いていたりと立場を変えフィンコックを貪っていたかと…。」
「………はぃ。俺もそんな感じです…。」
「………」
「俺…は…部屋を出ようとした時、甘い香りに気付いたんです。初めは眩暈かと思ったんですけど、立っていられなくなり膝を付きシャルに気付いた途端、理性を失いました。その後は曖昧です、シャルを抱くことしか頭に無かったと思います…それと頭の中でシャルの鳴き声が響いたように…。」
「声は…そうですね、私もフィンコックの声は覚えています。その声に興奮させられたようにも…。」
「シャルは…これらが解決するまで、あの棟から出ることは出来ませんか?」
「そうなりますね。」
「………」
「退学し、結婚しますか?」
「それは…あいつは変わりました。魔法も勉強に対しても、なのに退学になったら…」
それは言い訳だ、俺はシャルを隔離したい気持ちもあるが一人で受け入れる事への恐怖もある。
「そうですね、前回の試験は良く頑張っていましたからね。退学は最終手段と言うことで。」
「…はい」
「それと…今日、私はフィンコックに告げます。」
「………」
ハッキリと聞かなくてもなんの事かは分かった。
思い出せる範囲で。
「始業式直前には、咄嗟の時によく「にゃ」と言っていました。わざとなのかと聞く程でした。うなじを噛むと微かに甘い香りがしたのも確かです。多分今思えばフェロモンでした。変わった事はエッチに積極的というか、体力がついたですかね。きっと、俺よりもです。あとは…身体…ですかね。」
「身体ですか?具体的には耳や尻尾って事ですか?」
「…中の締め付けだったり、中自体も…形状というか…。」
こんな事言いたくないが、シャルの為だと…もう、何が正しいのか分からない。
「…そうですか…。他には?」
「それぐらい…。」
「そうですか…きっと、兆候は試験直後には出始めていたと思うんです。魔法の訓練時の事を覚えてますか?」
「はい。」
「魔力が増えず減少するのは、何か原因が有るのではって話しましたよね?その時には、獣人化が始まっていたのではと考えられます。」
「あぁっ」
そう言えば、そんなことも…。
「ペアの薬で獣人化に刺激を与え、サンチェスターとの行為で目覚め始め、魔力を使いきり「猫」獣人の特徴が出始めた…という感じですかね。」
「…はい。」
「それと…話したくはないかもしれませんが、あの時の事をどれだけ覚えていますか?」
「あの時って…」
「フェロモンを嗅いだ時です。」
「…記憶は曖昧で断片的です。夢でも見ていたような…。」
「…私もです……私から話しましょう?」
「…はぃ」
「あの時は、食事の片付けをしていてフィンコックに背を向けていました。突然甘い香りに襲われ呼吸が荒くなり、まともな思考回路でなくなりフィンコックの身体に引き寄せられていました。フィンコックの衣服を剥ぎ取り素肌を刺激すると更に香りが強くなり、体液を口にすると朦朧としました。普段ならしないような行為も…そして、うなじを噛まなければという本能に従いフェロモンも強烈になりました。その後の記憶は断片的で、フィンコックの身体中を噛んでいました。私が貫いていたり、サンチェスターが貫いていたりと立場を変えフィンコックを貪っていたかと…。」
「………はぃ。俺もそんな感じです…。」
「………」
「俺…は…部屋を出ようとした時、甘い香りに気付いたんです。初めは眩暈かと思ったんですけど、立っていられなくなり膝を付きシャルに気付いた途端、理性を失いました。その後は曖昧です、シャルを抱くことしか頭に無かったと思います…それと頭の中でシャルの鳴き声が響いたように…。」
「声は…そうですね、私もフィンコックの声は覚えています。その声に興奮させられたようにも…。」
「シャルは…これらが解決するまで、あの棟から出ることは出来ませんか?」
「そうなりますね。」
「………」
「退学し、結婚しますか?」
「それは…あいつは変わりました。魔法も勉強に対しても、なのに退学になったら…」
それは言い訳だ、俺はシャルを隔離したい気持ちもあるが一人で受け入れる事への恐怖もある。
「そうですね、前回の試験は良く頑張っていましたからね。退学は最終手段と言うことで。」
「…はい」
「それと…今日、私はフィンコックに告げます。」
「………」
ハッキリと聞かなくてもなんの事かは分かった。
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