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二章 ハーレムルート
失った記憶 アレッサンドロ ギノフォード
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朝食の片付けをし部屋を後にしようとフィンコックに背を向けた。
その瞬間、とても甘い香りに包まれたと思ったら酩酊し始めた。
まともに立っていられない程で、膝をつき耐えようと魔力で自らを保護しようとすると更に香りを強く感じた。
フィンコックが動くと香りも動いた。
なんだこれは?
フィンコックはなんともないようだ。
まさか、フィンコックなのか?
いったい何を?
ダメだ。
考えが纏まらない…。
フィンコック…フィンコック。
お前が欲しい。
「はぁあはぁあはぁあ」
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい。
服を引き裂きフィンコックの裸体が現れ、香りも強烈になる。
やはり、この香りはフィンコックから…。
欲望に耐えきれずフィンコックの肌に口付けをすれば、初めて知る甘美な味に興奮する。
私も大人だし、学生の頃にはペアの授業も経験済みだ。
我を忘れて相手を求めるなんて暴走したりはしない。
しないが、これには耐えられない。
旨いもっと舐めたい、フィンコックの体液を味わいたい。
フィンコックのモノを刺激し受け入れる場所を舐めた。
言っておくが、普段ならそんなことはしない。
だが、フィンコックが相手だと躊躇いはなかった。
フィンコックのモノを扱きながら、舌で刺激すると再び強烈な香りが脳天を直撃した。
尻を噛むとフィンコックの体液を掌に感じた。
誘惑されるように、それを舐めとる。
「にゃぁぁぁああああ………あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
我慢できず、欲望のまま私はフィンコックを貫いた。
解してもいない、指さえいれていない箇所に私のを強引に捩じ込んだ。
獣人だからなのか、濡れているようにも感じ入る事はそう難しくはなかった。
だが予告もなく挿入したのでフィンコックからは、喘ぎ声よりも叫びに近い声が上がった。
まともでない思考回路のまま、ガブッとうなじを噛んでいた。
フィンコックの唸りを聞いても噛み続けた。
噛むとフィンコックが締め付け私自身が痛みを感じたが、止められない。
痛みを喜ぶなんて思いもしない、私にそんな癖はないはずだった。
だがフィンコックによって、私と言う人間を変えられていく。
嫌ではなかった。
寧ろもっと変えられたい、フィンコックに。
助けを求めるように振り向くフィンコックの唇を塞いだ。
フィンコックの唾液を奪い取れば、もっと追い詰めたくなる。
涙を流しながら、私の服を掴む姿は扇情的で私の中に眠る狂暴さを目覚めさせていく。
私よりも身長の低いフィンコックを下から何度も貫くも、唇は離さず叫び声を奪った。
酩酊状態でも、きっとフィンコックなら私を拒絶するだろうと理解できていた。
拒絶されたくない。
フィンコックが欲しい。
学生にそんな思いを抱くとは…。
その後はフィンコックの身体に溺れた。
何度もフィンコックの身体に放ち、フィンコックの婚約者と共に貪り尽くした。
立場を入れ換え何度も何度も。
苦しそうに鳴き声を上げるフィンコックは焦点が合っておらず、涙を流し続けていた。
そんな姿を見ても私は自身の欲望を優先した。
「飽きる」なんて言葉は今の私に存在しなかった。
体力の続く限り、いや体力が尽きたとしても気力でフィンコックを奪った。
漸く冷静になった時、辺りは暗くなっていた。
酩酊状態から抜けまともな思考回路になった時、私達はソファの周辺で三人裸で倒れていた。
周囲の明るさで夜だと言うことがわかる。
数時間抱いただけでこんな疲労感はないだろうと判断し、一日中抱いてしまったんだと反省した。
断片的な記憶の中で、フィンコックに求められたような気がするのは私の願望かもしれない。
キスを求められたり、フィンコックが私のモノを口にしたりしたのは夢を見ていたに違いない。
私は大事な教え子に手を出しただけでなく抱き尽くした。
しかも婚約者と共に。
私は許されないことをしてしまった。
サンチェスターは私が気を失った後も抱き続けたのだろう。
体力が尽きるまで…そしてフィンコックに寄り添う様に寝った。
フィンコックも幸せそうにサンチェスターの方を向き眠っている。
二人は裸で、フィンコックの方はどちらのモノか分からない精液を尻に受け止め続けたので、溢れていた。
ほんの一瞬躊躇いはあったが、洗浄魔法を掛けた。
躊躇ってしまった時には、自分の気持ちを認めるしかなかった。
二人を身綺麗にし、フィンコックには服を着せベッドへ移動した。
その頃にはサンチェスターも起きていた。
無言で服を着て、ベッドで眠るフィンコックを確認していた。
落ち着くために軽食を常駐しているシェフに頼みにいった。
そこで私達が二日間食事を取りに来ていなかったことを知った。
私とサンチェスターはフィンコックを二日もの間、抱き続けた…そこにフィンコックの意思はなく「貪り尽くした」の方が正しい表現だった。
「………あれは…何だったんですか?」
自身の婚約者に手を出した男が目の前にいるにも関わらず殴り掛かることもなく、冷静に状況を整理しようとする姿は「混乱」しかなかった。
「あれは、おそらく…獣人特有のフェロモンですかね…。」
「フェロモン…。」
「魔力の強い者程、逆らうことが出来ないフェロモンを獣人は発すると記載がありました。」
「………。」
「フィンコックの意思でフェロモンを発したのかは分かりませんが、今回の事は学園に報告する義務がありフィンコックを寮に戻すことは出来なくなります。フィンコック自身がフェロモンをコントロール出来るようになるまではここから出ることは出来ないでしょう。」
「……そう…ですね。」
「………二人は婚約しているんです、今すぐ結婚しフィンコックには退学していただき伯爵家で管理・保護するという選択も…有りますよ。」
私の思いよりも、フィンコックのが大事だ。
「……そんなことは…。」
「フィンコックの為でもあります。一人で決めず、フィンコックと話し合うべきです…それに…知っての通り獣人は百年ぶりです。王族がどうでるか分かりません…愛人…側室にされる可能性は高いですよ。王子なのか王なのか…。」
「………はぃ。」
ーーーーーーーーーーーーーーー
タグ付けしておりませんでしたが、ここからハード?
複数プレイ等も入ってきます。
配慮が足りず、せっかく読んで頂いた方に不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。
その瞬間、とても甘い香りに包まれたと思ったら酩酊し始めた。
まともに立っていられない程で、膝をつき耐えようと魔力で自らを保護しようとすると更に香りを強く感じた。
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まさか、フィンコックなのか?
いったい何を?
ダメだ。
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お前が欲しい。
「はぁあはぁあはぁあ」
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい。
服を引き裂きフィンコックの裸体が現れ、香りも強烈になる。
やはり、この香りはフィンコックから…。
欲望に耐えきれずフィンコックの肌に口付けをすれば、初めて知る甘美な味に興奮する。
私も大人だし、学生の頃にはペアの授業も経験済みだ。
我を忘れて相手を求めるなんて暴走したりはしない。
しないが、これには耐えられない。
旨いもっと舐めたい、フィンコックの体液を味わいたい。
フィンコックのモノを刺激し受け入れる場所を舐めた。
言っておくが、普段ならそんなことはしない。
だが、フィンコックが相手だと躊躇いはなかった。
フィンコックのモノを扱きながら、舌で刺激すると再び強烈な香りが脳天を直撃した。
尻を噛むとフィンコックの体液を掌に感じた。
誘惑されるように、それを舐めとる。
「にゃぁぁぁああああ………あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
我慢できず、欲望のまま私はフィンコックを貫いた。
解してもいない、指さえいれていない箇所に私のを強引に捩じ込んだ。
獣人だからなのか、濡れているようにも感じ入る事はそう難しくはなかった。
だが予告もなく挿入したのでフィンコックからは、喘ぎ声よりも叫びに近い声が上がった。
まともでない思考回路のまま、ガブッとうなじを噛んでいた。
フィンコックの唸りを聞いても噛み続けた。
噛むとフィンコックが締め付け私自身が痛みを感じたが、止められない。
痛みを喜ぶなんて思いもしない、私にそんな癖はないはずだった。
だがフィンコックによって、私と言う人間を変えられていく。
嫌ではなかった。
寧ろもっと変えられたい、フィンコックに。
助けを求めるように振り向くフィンコックの唇を塞いだ。
フィンコックの唾液を奪い取れば、もっと追い詰めたくなる。
涙を流しながら、私の服を掴む姿は扇情的で私の中に眠る狂暴さを目覚めさせていく。
私よりも身長の低いフィンコックを下から何度も貫くも、唇は離さず叫び声を奪った。
酩酊状態でも、きっとフィンコックなら私を拒絶するだろうと理解できていた。
拒絶されたくない。
フィンコックが欲しい。
学生にそんな思いを抱くとは…。
その後はフィンコックの身体に溺れた。
何度もフィンコックの身体に放ち、フィンコックの婚約者と共に貪り尽くした。
立場を入れ換え何度も何度も。
苦しそうに鳴き声を上げるフィンコックは焦点が合っておらず、涙を流し続けていた。
そんな姿を見ても私は自身の欲望を優先した。
「飽きる」なんて言葉は今の私に存在しなかった。
体力の続く限り、いや体力が尽きたとしても気力でフィンコックを奪った。
漸く冷静になった時、辺りは暗くなっていた。
酩酊状態から抜けまともな思考回路になった時、私達はソファの周辺で三人裸で倒れていた。
周囲の明るさで夜だと言うことがわかる。
数時間抱いただけでこんな疲労感はないだろうと判断し、一日中抱いてしまったんだと反省した。
断片的な記憶の中で、フィンコックに求められたような気がするのは私の願望かもしれない。
キスを求められたり、フィンコックが私のモノを口にしたりしたのは夢を見ていたに違いない。
私は大事な教え子に手を出しただけでなく抱き尽くした。
しかも婚約者と共に。
私は許されないことをしてしまった。
サンチェスターは私が気を失った後も抱き続けたのだろう。
体力が尽きるまで…そしてフィンコックに寄り添う様に寝った。
フィンコックも幸せそうにサンチェスターの方を向き眠っている。
二人は裸で、フィンコックの方はどちらのモノか分からない精液を尻に受け止め続けたので、溢れていた。
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私とサンチェスターはフィンコックを二日もの間、抱き続けた…そこにフィンコックの意思はなく「貪り尽くした」の方が正しい表現だった。
「………あれは…何だったんですか?」
自身の婚約者に手を出した男が目の前にいるにも関わらず殴り掛かることもなく、冷静に状況を整理しようとする姿は「混乱」しかなかった。
「あれは、おそらく…獣人特有のフェロモンですかね…。」
「フェロモン…。」
「魔力の強い者程、逆らうことが出来ないフェロモンを獣人は発すると記載がありました。」
「………。」
「フィンコックの意思でフェロモンを発したのかは分かりませんが、今回の事は学園に報告する義務がありフィンコックを寮に戻すことは出来なくなります。フィンコック自身がフェロモンをコントロール出来るようになるまではここから出ることは出来ないでしょう。」
「……そう…ですね。」
「………二人は婚約しているんです、今すぐ結婚しフィンコックには退学していただき伯爵家で管理・保護するという選択も…有りますよ。」
私の思いよりも、フィンコックのが大事だ。
「……そんなことは…。」
「フィンコックの為でもあります。一人で決めず、フィンコックと話し合うべきです…それに…知っての通り獣人は百年ぶりです。王族がどうでるか分かりません…愛人…側室にされる可能性は高いですよ。王子なのか王なのか…。」
「………はぃ。」
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