【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

二章 ハーレムルート

にゃにかしちゃっちゃちゃ？

「んんっふぁー」

なんだかとってもエッチな夢を見ていた気がする。

忘れちゃったのもったいないなぁ。

ライアン様といぃっっぱいして、気持ちよかった…ような…あれ？

ライアン様は？

ライアン様を見送って…どうしたっけ？
眠っちゃったのかな？

「…フィンコック…目覚めましたか？」

「ふにゃっうっひゃっ」

ビックリした。
近くにギノフォード先生がいた。

「………。」

なんだろう？
先生の顔が暗い。

「ちぇんちぇっセンセッ？」

「んー話せるように…なりましたか？」

「にぇっんーはにゃちぇみゃしゅえっんー話せます」

ギノフォード先生も優しく頷いてくれてはいても何だか複雑な顔してる。

「……フィンコック」

「みゃいはい」

「……貴方はどのくらい覚えていますか？」

「ん…どにょくにゃいん…どのくらい？」

どのくらいって何が？

「………気絶したのは覚えていますか？」

「きじぇちゅ？びょく、きじぇちゅしちゃっちゃんでしゅか気絶？僕気絶しちゃったんですか？」

「………はい、最後の記憶は…？」

「ちゃいぎょ？…ちゃしか、にゃいあんさみゃをみおくっちぇ…しょのあちょは…あにみゃしぇん最後？…確か、ライアン様を見送って…その後は…ありません」

僕の言葉伝わったかな？

「…そうてすか」

「…びょくはにゃにかわしゅにぇちゃっちぇんみゃすか僕は何か忘れちゃったんですか？」

「………」

「…ちぇんちぇセンセ？」

「フィンコックには、もう少しここにいてもらうことになりました。」

「えっ…びょくはにょうにみょどにぇにゃいんちぇしゅかえっ…僕は寮に戻れないんですか？」

えっ僕…戻れないの？

「はい、そう判断しました。」

「…びょく…にゃにしちゃっちゃんちぇしゅか僕…何かしちゃったんですか？」

「…私たちが獣人について不勉強であった…と言うことです。」

獣人について何か分かったことがあるってことなのかな？

「………。」

「サンチェスターは定期的に来るでしょう。」

「……にゃいはい」

どうして…。
会話さえ出来るようになれば授業に復帰して寮にも戻れる予定だったのに…。

目標があったのに…失くなっちゃった。

話せるように頑張ってたのに…。
何かしちゃったのかな？
先生も変な質問してきたし…。
僕の消えた記憶の中に答えがあったりするのかな？

僕はいったい何をしてしまったの？

先生も何だかよそよそしく、すぐに出ていってしまった。
きっと記憶を無くした僕が何か嫌われるようなことをしてしまったんだ。

もしかして、暴れたりしちゃったのかな？

全く思い出せない…けど、獣人が暴れるとかありそうだよね…。
記憶がなく暴れるって…危険…。
僕は猫とはいえ暴れたら爪とかで引っ掻いたりしたんじゃ？
まさか、僕を止めるために…？
もしかしたら二人とも怪我とかしてたりするの？
先生がよそよそしいのって僕が暴れてしまって危険だから距離を取っていたのかも…。

獣人恐るべし。