上 下
75 / 414
一章 純愛…ルート

寮に戻ってきた

しおりを挟む
荷物の整理をして、急いでライアン様の部屋を目指した。

もう、着いたかな?

ロックはそのままだったので、ライアン様の部屋に入ることが出来た。
初めてロックを解除してライアン様の部屋に入った。
部屋には誰もいなかった。
まだ、ライアン様は到着してなかったみたい。

僕だけがこんなに好きなのかな?

けど…僕達は婚約した。
以前とは違う、ただのペアじゃない。

婚約者だっ。

ライアン様か来るまでここで待っていたら迷惑かな?
窓を開け空気を入れ換えながら、ソファでライアン様を待ち続けた。

「くしゅん…んん゛ん」

寒いかも…。

「おまぇっ。」

バタバタと駆ける足音にバタンと窓を閉める音がした。
あっ僕、ライアン様を待ってる間に眠っちゃってた。
ライアン様が来たんだと身体を起こそうにも身体に力が入らなかった。
抱き起こされそのまま抱きしめられた。

「すげぇ冷えてんじゃねぇかよ。」

えっそうなの?

だから、身体が動かないの?
抱き抱えられお風呂場へ進んでいた。
浴槽に湯が溜まる間、ライアン様に抱きしめられながら暖かいシャワーを浴びている。

ライアン様の身体は暖かい。

湯が溜まり二人で浴槽に浸かる。

「冷てぇ身体。」

そう言ってライアン様は浴槽の中でも抱きしめてくれた。
じんわりと身体の芯から温まっていき、自分が冷えていたことを知る。

「あったかぃ。」

足を絡ませライアン様からも熱を奪っていく。
気持ちいい。
どうしたんだろう、身体が暖かくなったからかな?
眠くなってきた。

「おい、寝るなよ。」

ライアン様の声が心地いい…。
ダメだ…寝ちゃ…ぅ…。

「にゃぁん…ぁん…ぁあん…にゃぁああん」

意識がはっきりとしてくると僕とライアン様はベッドで既に繋がっていた。

「にゃっにゃっにゃっにゃぁんにゃーん」

「まだ、寒ぃのか?」

目が合いライアン様の言葉の意味が分からなかった。
お風呂も入ってライアン様と触れあっていることで身体はポカポカなのに、なんで寒いなんて聞くの?

「んにゃぁん」

首を振った。

「冷えては…ないな。」

頷いた。

「たまにはいいな。」

先程からライアン様は何を言ってるの?

「にゃっんっんにゃっぁんにゃぁっんにゃ゛っ」

苦しい…イキたいのにいけない。
…なんで?

ライアン様の顔から視線をずらし首、胸、腹筋、そして僕のモノを目にする。

…何?

僕のモノに何かが巻き付いている。
確認するために手を伸ばした。

「それに勝手に触れたら今日はもう終わりにするからな。」

「にゃっ?」

「俺を心配させて、呑気に寝てるシャルへの罰…勝手に取んなよ。」

取んな…って事は縛られてるの?
だから苦しいの?

「にゃっにゃぁんにゃっにゃっにゃっんにゃ゛ん゛」

ライアン様が動き出せば僕のモノも反応しだして痛くなる。
イキたいのにイケない。
シーツや枕を握りしめる手に力が入る。

「にゃっにゃっにゃっにゃっにゃっぁん」

「今日はどうしたんだよ?」

「?」

ライアン様の質問の意図が読めないが、そんなことよりキスがしたかった。
首に腕を回し引き寄せキス強請る。

「にゃぁむにゃっむにゃぁん」

ライアン様のキスが以前より美味しく感じる。

「にゃっにゃっにゃっにゃっにゃっにゃ゛にゃ゛にゃ゛にゃ゛ぁ゛んにゃーん」

ライアン様の動きと共に声が勝手に漏れる、お願い僕のを締め付けているヒモ取ってぇ。
辛いよ。
視界がぼやけ初め涙が溢れてくる。
イキたいイキたいイキたい。
ライアン様の手を取り僕のモノに触れさせた。

「取って欲しいか?」

何度も頷いた。
苦しくて、痛いよっ。

「俺は婚約者には優しいからなぁ。」

悪魔みたいなライアン様の顔にときめいてしまった瞬間、僕はライアン様にはこの先逆らえないことを知る。
ヒモを外されたのに僕のは壊れてしまったのかイケない。

「ふぇえん」

「どうした?」

「僕の壊れちゃった。」

「あ?」

「イキたいのにイケないの、辛いよぉ。」

「お前のをそうしたのは俺だな、俺が責任を取ってやる。」

「にゃ゛ん」

突然四つん這いの体制にされた。
繋がりが解けると思ったがかろうじで抜けることはなく、再び勢いよく貫かれた。
前を扱かれながらライアン様も動き始める。

「にゃんにゃんにゃんにゃんにゃん」

「なぁ、それわざとやってんの?」

なんで急に止めるの?止めないで。

「にゃぁんん、止めにゃいでぇ、もっとぉ」

お願いするとライアン様は気持ちいいところに当ててくれる。
さっきまで壊れて出なくなった僕のモノからボタボタと垂れてくる。

「そんなに気持ちいいか?」

何度も頷いた。

「腰くねらせて俺を誘ってんの?」

腰くねらせ?俺誘…?違うよ、してない。
気持ちよくて無意識に動いちゃうの。

「にゃ゛ぁぁああんん゛ん゛っ」

背骨に沿って舐めるライアン様からの快感に必死に耐えるも、うなじに辿り着き噛まれた。
噛まれた刺激は脳髄にまで達し、僕の壊れたモノは勢いよく弾けたと同時にライアン様のも中に感じた。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

全身がビリビリと痺れ震えた。
何が起きたのか分からない程の快楽が僕を支配していた。

「大丈夫か?」

後ろから優しく抱き締められ横向きになるも、ライアン様とは繋がったままでいる。

「シャル?平気か?」

「…んっ…気持ち…かったぁ。」

「そうかよ。」

「…ぅん。」

頑張って振り向けば僕の想いを汲み取ったらライアン様とキスをした。

「ねぇ…ライアン…さまぁは?」

「ん?」

「気持ちよくにゃってくれた?」

「あぁ…まだやれそうか?」

「ふぅぇえ?」

「無理したって良いよな?始業式の日まで大分あるもんなぁ。」

「………」

嬉しい言葉だけど…ちょっと怖いかも。
今日、なんだか身体が変だった。
久しぶりのライアン様だったからなのか刺激がいつもより強い。
それに、ライアン様の顔…笑顔なのに圧を感じる。
逃げる方法考えた方がいいのかも…。

「…シャル」

「はい。」

「気を付けろよ。」

気を付ける?
何に?

「え?」 

「まだ、肌寒いんだ窓開けて寝たら風邪引くだろ。」

あっ換気してる最中に寝ちゃったんだ…。

「…ぅん、ごめんにゃさい。」

力強く抱き締められ、暖かいライアン様の身体を背中から感じる。

「ぁったかい。」

「……ぅっ…くっ…わざとやってんのか?」 

「にゃに?」

「……中…。」

「にゃか?……にゃん…。」

ライアン様の大きくなった。

「はぁはぁはぁ」

耳元で聞くライアン様の息遣いにゾクゾクする。

「シャル…」

「んにゃ?」

「ここで俺のが分かるか?」

僕のお腹をツンツンと突かれた。
言われた途端そこに意識が集中すると、身体の中からキュウッて締まった。

「…う゛っ……まだ、やれるよな?」

頷くのが怖かった。
だって…今日いつも以上に気持ち良すぎて怖いんだもん。
僕が僕じゃなくなるみたいに、作り替えられていく。

「…こ…こわい…。」

「俺が怖いのか?」

「ちがっ…気持ち……良すぎて………こわぃ。」

「…今のは…シャルが悪いな」

「ふぅぇ?にゃぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛ん゛ん゛はぁっはぁっはぁっ」

起き上がりライアン様の膝の上で串刺しにされる。
前にもされたけど、これ深く刺さり息さえも押し出される。
背筋が反り倒れそうになり、支えが欲しくて後ろのライアン様に手を伸ばした。
手を取られ身体を支えられる。

「もっとこっちだ。」

ライアン様に強引に寄り掛かる体制になると、より深く入った。

「離れるな。」

「…んっ…はっぃ…い゛っい゛っい゛っ。」

下から突き上げられ脳まで届きそうな快感。
頬に水が流れるのが分かる…泣いている。
なんで僕泣いてるの?
わからない…わからないけど、僕ライアン様と一緒にいられるなら何でも受け入れる。

ライアン様…ずっと側にいて…。

激しすぎる運動に付いていけず、終わると同時に完全にライアン様に凭れてしまった。
腰の辺りがゾクゾクするのは感じてるってことなのかな?
終わったのにまだゾクゾクしてる。
僕の身体エッチになっちゃった。




純愛ルート…終了
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

変態村♂〜俺、やられます!〜

ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。 そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。 暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。 必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。 その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。 果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?

転生令息は冒険者を目指す!?

葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。  救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。  再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。  異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!  とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A

イケメン王子四兄弟に捕まって、女にされました。

天災
BL
 イケメン王子四兄弟に捕まりました。  僕は、女にされました。

やめて抱っこしないで!過保護なメンズに囲まれる!?〜異世界転生した俺は死にそうな最弱プリンスだけど最強冒険者〜

ゆきぶた
BL
異世界転生したからハーレムだ!と、思ったら男のハーレムが出来上がるBLです。主人公総受ですがエロなしのギャグ寄りです。 短編用に登場人物紹介を追加します。 ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ あらすじ 前世を思い出した第5王子のイルレイン(通称イル)はある日、謎の呪いで倒れてしまう。 20歳までに死ぬと言われたイルは禁呪に手を出し、呪いを解く素材を集めるため、セイと名乗り冒険者になる。 そして気がつけば、最強の冒険者の一人になっていた。 普段は病弱ながらも執事(スライム)に甘やかされ、冒険者として仲間達に甘やかされ、たまに兄達にも甘やかされる。 そして思ったハーレムとは違うハーレムを作りつつも、最強冒険者なのにいつも抱っこされてしまうイルは、自分の呪いを解くことが出来るのか?? ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ お相手は人外(人型スライム)、冒険者(鍛冶屋)、錬金術師、兄王子達など。なにより皆、過保護です。 前半はギャグ多め、後半は恋愛思考が始まりラストはシリアスになります。 文章能力が低いので読みにくかったらすみません。 ※一瞬でもhotランキング10位まで行けたのは皆様のおかげでございます。お気に入り1000嬉しいです。ありがとうございました! 本編は完結しましたが、暫く不定期ですがオマケを更新します!

悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】

瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。 そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた! ……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。 ウィル様のおまけにて完結致しました。 長い間お付き合い頂きありがとうございました!

【完結】白い塔の、小さな世界。〜監禁から自由になったら、溺愛されるなんて聞いてません〜

N2O
BL
溺愛が止まらない騎士団長(虎獣人)×浄化ができる黒髪少年(人間) ハーレム要素あります。 苦手な方はご注意ください。 ※タイトルの ◎ は視点が変わります ※ヒト→獣人、人→人間、で表記してます ※ご都合主義です、あしからず

俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします

椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう! こうして俺は逃亡することに決めた。

【完結】僕の異世界転生先は卵で生まれて捨てられた竜でした

エウラ
BL
どうしてこうなったのか。 僕は今、卵の中。ここに生まれる前の記憶がある。 なんとなく異世界転生したんだと思うけど、捨てられたっぽい? 孵る前に死んじゃうよ!と思ったら誰かに助けられたみたい。 僕、頑張って大きくなって恩返しするからね! 天然記念物的な竜に転生した僕が、助けて育ててくれたエルフなお兄さんと旅をしながらのんびり過ごす話になる予定。 突発的に書き出したので先は分かりませんが短い予定です。 不定期投稿です。 本編完結で、番外編を更新予定です。不定期です。

処理中です...