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一章 純愛…ルート
盗み聞きするつもりは…
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「サンチェスター様は婚約者おりませんでしたよね?」
「あぁ」
「僕はどうですか?」
移動教室の時に偶然聞こえた「サンチェスター様」に反応してしまった。
サンチェスター様ってライアン様だよね?
「あぁ」しか言ってないけど、ライアン様の声だったように聞こえて身を隠しながら、その場に立ち止まっていた。
盗み聞きは良くないって分かってるけど、この場から離れることが出来なかった。
「………。」
「サンチェスター様とペアの時も僕達、相性は良かったと思います。」
「………。」
「僕との婚約考えてみてください。」
…二人の会話は終わった。
はしたなくも最後まで盗み聞きしてしまった。
偶然から始まり、自分の意思で聞いた会話。
…婚約。
学園でペアになって恋人のようだと勘違いしても、僕達は婚約者じゃない。
ライアン様は…あの子と…僕じゃない誰かと婚約してしまうのかな?
静かに立ち去り教室に戻った。
次の授業が始まる前の教室は騒がしいのに、僕の周囲だけは静寂だった。
「えぇ、そうなの?僕がペアの時は相手一筋だよ、やっぱり変わらないんだね。」
この声、さっきの人の声だ。
振り返ると、ある集団と視線があった。
僕が振り返るとは思わなかった人達は一斉に視線を逸らすも、一人だけは僕を真っ直ぐ見続けていた。
チョコブラウンな髪色にグリーンがかった瞳、挑発するように僕に微笑んだ。
彼らは僕の事を話していたんだ…きっと悪い事を。
過去のシャルマンではなく、今の僕の話だ。
勝ち誇った彼の方が先に視線を逸らし、会話に戻っていた。
その後の授業も悲しい気持ちで受けた。
お昼は…少し時間をずらして食堂に向かい、賑わっている食堂に着いた時ライアン様の姿を確認する事は出来なかった。
午後も息を殺しながら授業を受けた。
今日は魔法の訓練が無い日。
ライアン様…部屋に来るかな?
大人しく部屋で一人の時間を過ごした。
魔法の本も小説も今は頭に入ってこない。
ソファに座り、落ち着くために入れた紅茶は既に温かさを失くしていた。
それでも僕は眺め続けていた。
ガチャ
部屋のロックの解除音が響いた。
僕の部屋を解除出来るのは一人だけ。
開いた扉の先を待った。
「…ん?なんだ?来ちゃ不味かったか?」
そんなこと無い、嬉…しい?
あっ僕、いつもと違う。
いつもならライアン様が来てくれただけで喜んで抱き付いていた…。
今日は…なんだか出来ない。
「うんん。」
「どうした?今日は訓練してないだろ?」
ライアン様は隣に座り、僕の顔を覗き込んだ。
「…えっぅん。」
ライアン様はきっと、僕が訓練で疲れて動けないと心配してくれていた。
「シャル」
ライアン様が近付いてくる。
「キスだ」と思っても何時ものように喜べない…。
それでもライアン様からのキスを受け入れていた。
僕はライアン様が好きだから。
何も知らなかった事にして流されちゃって良いのかな?
積極的でない僕の背に手を回し何時もの美味しいキスをしてくれる。
ライアン様の制服を脱がすわけでも拒絶するわけでもなく、僕はライアン様を掴んでいた。
「彼と婚約しないで」「捨てられたくない」「行かないで」という思いを込めて。
ライアン様に脱がされていくのを緊張しながら受け入れる。
「どうした?今日は大人しいな。」
「…ラァイアン…さま…。」
「ん?」
「………ス…キッ…。」
ジャケットを脱がされ前をはだけたシャツ姿でソファに押し倒される。
ライアン様からの返事はなく僕の身体にかぶり付く。
「…ぁっ…んっ…はぁっ…」
首や胸に痛みが走る。
痛みを生み出すライアン様の頭を抱きしめていた。
ズボンを脱がす事に協力し腰を上げ、シャツ以外の全てを剥ぎ取られ足を抱えられ間にライアン様が…。
臍の回りや太ももの付け根にも刺激が走る。
「んっぁっ」
ライアン様は僕じゃなくても、同じ事をするの?
彼ともこんな事したの?
「…っは…や…ぁ…」
「普通のエッチは物足りないか?」
「え?」
「目隠しの時はもっと喘いでたから。」
「そんなことっんっ…むっんんぁ…。」
強引なキス。
「何があった?」
「………。」
「身体大丈夫か?昼も食堂来なかったろ?」
「…ぁ…あっお昼はちょっと遅れていったの…授業の事で…。」
「そうか、なんかあったらすぐに言え。」
「…うん」
気にしてくれるライアン様が嬉しいのに、すごく不安。
婚約者について、ただのペアが口出すことじゃない…。
ライアン様の婚約者に僕はなれないの?
悲しいのに、ライアン様のエッチは気持ちいい…。
「ライアン様…そばにいて…。」
「……あぁ。」
「あぁ」
「僕はどうですか?」
移動教室の時に偶然聞こえた「サンチェスター様」に反応してしまった。
サンチェスター様ってライアン様だよね?
「あぁ」しか言ってないけど、ライアン様の声だったように聞こえて身を隠しながら、その場に立ち止まっていた。
盗み聞きは良くないって分かってるけど、この場から離れることが出来なかった。
「………。」
「サンチェスター様とペアの時も僕達、相性は良かったと思います。」
「………。」
「僕との婚約考えてみてください。」
…二人の会話は終わった。
はしたなくも最後まで盗み聞きしてしまった。
偶然から始まり、自分の意思で聞いた会話。
…婚約。
学園でペアになって恋人のようだと勘違いしても、僕達は婚約者じゃない。
ライアン様は…あの子と…僕じゃない誰かと婚約してしまうのかな?
静かに立ち去り教室に戻った。
次の授業が始まる前の教室は騒がしいのに、僕の周囲だけは静寂だった。
「えぇ、そうなの?僕がペアの時は相手一筋だよ、やっぱり変わらないんだね。」
この声、さっきの人の声だ。
振り返ると、ある集団と視線があった。
僕が振り返るとは思わなかった人達は一斉に視線を逸らすも、一人だけは僕を真っ直ぐ見続けていた。
チョコブラウンな髪色にグリーンがかった瞳、挑発するように僕に微笑んだ。
彼らは僕の事を話していたんだ…きっと悪い事を。
過去のシャルマンではなく、今の僕の話だ。
勝ち誇った彼の方が先に視線を逸らし、会話に戻っていた。
その後の授業も悲しい気持ちで受けた。
お昼は…少し時間をずらして食堂に向かい、賑わっている食堂に着いた時ライアン様の姿を確認する事は出来なかった。
午後も息を殺しながら授業を受けた。
今日は魔法の訓練が無い日。
ライアン様…部屋に来るかな?
大人しく部屋で一人の時間を過ごした。
魔法の本も小説も今は頭に入ってこない。
ソファに座り、落ち着くために入れた紅茶は既に温かさを失くしていた。
それでも僕は眺め続けていた。
ガチャ
部屋のロックの解除音が響いた。
僕の部屋を解除出来るのは一人だけ。
開いた扉の先を待った。
「…ん?なんだ?来ちゃ不味かったか?」
そんなこと無い、嬉…しい?
あっ僕、いつもと違う。
いつもならライアン様が来てくれただけで喜んで抱き付いていた…。
今日は…なんだか出来ない。
「うんん。」
「どうした?今日は訓練してないだろ?」
ライアン様は隣に座り、僕の顔を覗き込んだ。
「…えっぅん。」
ライアン様はきっと、僕が訓練で疲れて動けないと心配してくれていた。
「シャル」
ライアン様が近付いてくる。
「キスだ」と思っても何時ものように喜べない…。
それでもライアン様からのキスを受け入れていた。
僕はライアン様が好きだから。
何も知らなかった事にして流されちゃって良いのかな?
積極的でない僕の背に手を回し何時もの美味しいキスをしてくれる。
ライアン様の制服を脱がすわけでも拒絶するわけでもなく、僕はライアン様を掴んでいた。
「彼と婚約しないで」「捨てられたくない」「行かないで」という思いを込めて。
ライアン様に脱がされていくのを緊張しながら受け入れる。
「どうした?今日は大人しいな。」
「…ラァイアン…さま…。」
「ん?」
「………ス…キッ…。」
ジャケットを脱がされ前をはだけたシャツ姿でソファに押し倒される。
ライアン様からの返事はなく僕の身体にかぶり付く。
「…ぁっ…んっ…はぁっ…」
首や胸に痛みが走る。
痛みを生み出すライアン様の頭を抱きしめていた。
ズボンを脱がす事に協力し腰を上げ、シャツ以外の全てを剥ぎ取られ足を抱えられ間にライアン様が…。
臍の回りや太ももの付け根にも刺激が走る。
「んっぁっ」
ライアン様は僕じゃなくても、同じ事をするの?
彼ともこんな事したの?
「…っは…や…ぁ…」
「普通のエッチは物足りないか?」
「え?」
「目隠しの時はもっと喘いでたから。」
「そんなことっんっ…むっんんぁ…。」
強引なキス。
「何があった?」
「………。」
「身体大丈夫か?昼も食堂来なかったろ?」
「…ぁ…あっお昼はちょっと遅れていったの…授業の事で…。」
「そうか、なんかあったらすぐに言え。」
「…うん」
気にしてくれるライアン様が嬉しいのに、すごく不安。
婚約者について、ただのペアが口出すことじゃない…。
ライアン様の婚約者に僕はなれないの?
悲しいのに、ライアン様のエッチは気持ちいい…。
「ライアン様…そばにいて…。」
「……あぁ。」
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