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一章 純愛…ルート
そんな授業があるなんて思いもしない
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今日の授業は珍しくペアの人と合同で行われる。
とても大きな教室に十五組程のペアが集まり、ペア毎にソファに座っている。
ここでどんな授業をするんだろう?
ライアン様に会うのは、あの日以来だった。
全身でライアン様を意識はするものの、恥ずかしくて顔が見られない。
隣にライアン様とがいるだけで緊張する。
授業を一緒に受けられるのがこんなに嬉しいなんて知らなかった。
噂の事もあるのであまり近付きすぎないように注意しながら、内心では顔をニヤケさせないようにするので必死だった。
今回は授業というよりもペアの状況確認だった。
ちゃんと最低限こなしているのか嘘偽りなく答えるもので、何か話す度に先生から鋭い視線が刺さるように感じた。
先生は身長が百九十センチは有るのではと思うほど高く美人でフェミニンな雰囲気を纏わせながら笑顔で居るのに、僕と視線が合う時は気のせいかも知れないが恐怖を感じる。
多分だがシャルマンは、この先生にもペアについて提案と言う名のワガママを発揮したんだと思う。
教師の名はアレッサンドロ ギノフォード先生、侯爵家次男であり、まだ結婚していない。
生徒からの人気も高く皆に優しいと評判だが、シャルマンには…。
仕方がない。
シャルマンは同級生だけではなく、先生方にも変わらない態度だった。
良いのか悪いのかシャルマンは自分を貫く強さを持っている。
…話を戻して、ギノフォード先生の事。
ギノフォード先生は魔力が高く魔法省という魔法のエリートしか入れないような職場からも声が掛かる程の実力者なのに何故か教師をしている変わり者。
授業は上級者向けの魔法を担当していて、初心者向けの僕とはペア決めの時にしか縁がない。
対した関わり合いもないのに堂々と自分の意見を言える所はシャルマンの良い所?かもしれない。
シャルマンと僕はどこ迄も違いすぎる。
申し訳なくて目を合わせることが出来ないで俯いてしまった。
説明も終わりペアでの時間になった。
ギノフォード先生の事が有ったからかな?
なんだが喉か渇く。
各テーブルに用意された紅茶に手を伸ばせば、僕が紅茶を口にするとライアン様に見られている気がした。
紅茶を口にして身体が暖まったのかポカポカし始めた。
どうしちゃったのかな?
ライアン様としている時の感覚を思い出してしまう。
僕はエッチでライアン様を見るとそんな事考えるようになっちゃったのかな?
今は授業中なのに、ライアン様と気持ちいいことしたくなる。
心臓がドキドキして、本当の僕って変態なのかも。
今は授業中で、周囲には皆が居るのに、エッチな事を沢山考えちゃう。
ライアン様に触れて欲しい。
この前みたいなキスがしたい。
ライアン様のを僕の中に…。
どうしちゃったんだろう。
そんな事ばかり考えちゃうよ。
「はぁはぁはぁ」
「おいっ平気か?」
「はぁはぁはぁはぁ」
ライアン様の声だけが聞こえる。
ライアン様の唇。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
何も考えられず、無意識にライアン様の顔に手を伸ばす。
人差し指で唇をなぞってから、そのまま唇を合わせた。
ライアン様の唇を食べるように味わうも、ライアン様は反応してくれない。
どうして…。
淋しい。
前みたいに気持ちいいの沢山して欲しいのに。
「前みたいに…気持ちいいのして。」
唇を離しライアン様を見つめる。
もう、僕の頭には今が授業中で周囲に他の生徒がいる事なんて頭に無かった。
再びライアン様の唇を確かめにいく。
ライアン様の舌を求めて奥へ奥へと入り込む。
ほんの少しの隙間さえ許さないとライアン様の首に腕を回す。
身長差さえも、もどかしい。
あの時のようにライアン様に跨がり僕からキスを送る。
なのに…。
「…ライアン様?どうして…」
「…俺じゃなくてもいいんじゃないのか?他の奴でも…。」
「ヤダ、ライアン様が良いっ。」
僕の気持ちを疑われた。
「ここには俺以外にもお前を知ってる奴がいる。」
「僕はっライアン様しか知らないっ知りたく…ないよ。」
ライアン様に抱きついた。
過去のシャルマンは知らないけど、僕はライアン様しか知らないっ知りたくないという本音を晒した。
だからライアン様も僕だけを見て。
お願ぃ。
大丈夫…まだ泣いてなんか…なぃ。
「ねぇ僕に、もっと触って。」
ライアン様にしか聞こえない小さな声で囁く。
僕の腰に腕が回り抱き締められ、欲しい温もりを漸くもらえた。
抱き締められたまま、ライアン様が立ち上がる。
当然僕の足は宙に浮いたままで、移動していく。
いつもの僕であればこんな目立つこと絶対にしないのに、今はそんな事全く頭になくライアン様から離れたくないという気持ちだけだった…正確には「僕にもっと触れて欲しい」だけど。
ライアン様の目的の場所まで、抱えられたまま移動した。
何処かの部屋に入り、ベッドの上に下ろされる。
それでもライアン様の首に回した腕を離したくなかった。
「フィンコック」
名前を呼ばれ腕を少し緩めライアン様と視線が合う。
スローモーションのようにライアン様の唇が重なる。
僕が待ち望んだ、ライアン様からのキス。
気持ちいい、もっとして。
とても大きな教室に十五組程のペアが集まり、ペア毎にソファに座っている。
ここでどんな授業をするんだろう?
ライアン様に会うのは、あの日以来だった。
全身でライアン様を意識はするものの、恥ずかしくて顔が見られない。
隣にライアン様とがいるだけで緊張する。
授業を一緒に受けられるのがこんなに嬉しいなんて知らなかった。
噂の事もあるのであまり近付きすぎないように注意しながら、内心では顔をニヤケさせないようにするので必死だった。
今回は授業というよりもペアの状況確認だった。
ちゃんと最低限こなしているのか嘘偽りなく答えるもので、何か話す度に先生から鋭い視線が刺さるように感じた。
先生は身長が百九十センチは有るのではと思うほど高く美人でフェミニンな雰囲気を纏わせながら笑顔で居るのに、僕と視線が合う時は気のせいかも知れないが恐怖を感じる。
多分だがシャルマンは、この先生にもペアについて提案と言う名のワガママを発揮したんだと思う。
教師の名はアレッサンドロ ギノフォード先生、侯爵家次男であり、まだ結婚していない。
生徒からの人気も高く皆に優しいと評判だが、シャルマンには…。
仕方がない。
シャルマンは同級生だけではなく、先生方にも変わらない態度だった。
良いのか悪いのかシャルマンは自分を貫く強さを持っている。
…話を戻して、ギノフォード先生の事。
ギノフォード先生は魔力が高く魔法省という魔法のエリートしか入れないような職場からも声が掛かる程の実力者なのに何故か教師をしている変わり者。
授業は上級者向けの魔法を担当していて、初心者向けの僕とはペア決めの時にしか縁がない。
対した関わり合いもないのに堂々と自分の意見を言える所はシャルマンの良い所?かもしれない。
シャルマンと僕はどこ迄も違いすぎる。
申し訳なくて目を合わせることが出来ないで俯いてしまった。
説明も終わりペアでの時間になった。
ギノフォード先生の事が有ったからかな?
なんだが喉か渇く。
各テーブルに用意された紅茶に手を伸ばせば、僕が紅茶を口にするとライアン様に見られている気がした。
紅茶を口にして身体が暖まったのかポカポカし始めた。
どうしちゃったのかな?
ライアン様としている時の感覚を思い出してしまう。
僕はエッチでライアン様を見るとそんな事考えるようになっちゃったのかな?
今は授業中なのに、ライアン様と気持ちいいことしたくなる。
心臓がドキドキして、本当の僕って変態なのかも。
今は授業中で、周囲には皆が居るのに、エッチな事を沢山考えちゃう。
ライアン様に触れて欲しい。
この前みたいなキスがしたい。
ライアン様のを僕の中に…。
どうしちゃったんだろう。
そんな事ばかり考えちゃうよ。
「はぁはぁはぁ」
「おいっ平気か?」
「はぁはぁはぁはぁ」
ライアン様の声だけが聞こえる。
ライアン様の唇。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
何も考えられず、無意識にライアン様の顔に手を伸ばす。
人差し指で唇をなぞってから、そのまま唇を合わせた。
ライアン様の唇を食べるように味わうも、ライアン様は反応してくれない。
どうして…。
淋しい。
前みたいに気持ちいいの沢山して欲しいのに。
「前みたいに…気持ちいいのして。」
唇を離しライアン様を見つめる。
もう、僕の頭には今が授業中で周囲に他の生徒がいる事なんて頭に無かった。
再びライアン様の唇を確かめにいく。
ライアン様の舌を求めて奥へ奥へと入り込む。
ほんの少しの隙間さえ許さないとライアン様の首に腕を回す。
身長差さえも、もどかしい。
あの時のようにライアン様に跨がり僕からキスを送る。
なのに…。
「…ライアン様?どうして…」
「…俺じゃなくてもいいんじゃないのか?他の奴でも…。」
「ヤダ、ライアン様が良いっ。」
僕の気持ちを疑われた。
「ここには俺以外にもお前を知ってる奴がいる。」
「僕はっライアン様しか知らないっ知りたく…ないよ。」
ライアン様に抱きついた。
過去のシャルマンは知らないけど、僕はライアン様しか知らないっ知りたくないという本音を晒した。
だからライアン様も僕だけを見て。
お願ぃ。
大丈夫…まだ泣いてなんか…なぃ。
「ねぇ僕に、もっと触って。」
ライアン様にしか聞こえない小さな声で囁く。
僕の腰に腕が回り抱き締められ、欲しい温もりを漸くもらえた。
抱き締められたまま、ライアン様が立ち上がる。
当然僕の足は宙に浮いたままで、移動していく。
いつもの僕であればこんな目立つこと絶対にしないのに、今はそんな事全く頭になくライアン様から離れたくないという気持ちだけだった…正確には「僕にもっと触れて欲しい」だけど。
ライアン様の目的の場所まで、抱えられたまま移動した。
何処かの部屋に入り、ベッドの上に下ろされる。
それでもライアン様の首に回した腕を離したくなかった。
「フィンコック」
名前を呼ばれ腕を少し緩めライアン様と視線が合う。
スローモーションのようにライアン様の唇が重なる。
僕が待ち望んだ、ライアン様からのキス。
気持ちいい、もっとして。
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