12 / 414
一章 純愛…ルート
待ち人
しおりを挟む
普段より念入りに身体を洗ってしまうのは仕方ないと思う。
期待しないようにしてはいても、どこかで期待している。
ペア解消の話かも知れないのに…それより来ない可能性もある…。
そんなの分かってる、分かってるけど…来て欲しい。
僕はライアン様とのペアを解消したくない。
これからもペアでいて欲しい。
…あの人の所に行かないで。
独りは…淋しい。
捨てないで…。
コンコンコン
き、来た。
ライアン様…だよね?
ゆっくり扉を開け相手を確認すればライアン様がいた。
良かった、あの人の所には行かずに僕のところに来てくれた。
「いいか?」
「ぁっはい」
来てくれたことが嬉しくてライアン様を廊下に立たせたまま招き入れる事を忘れていた。
扉を開けライアン様が僕の部屋に入ってきた。
今までのシャルマンの態度を考えれば部屋に入らずペア解消と宣言されてもおかしくなかった。
今日が最後かもしれないと思うと悲しくなるので考えないように現実から目を反らし、目の前のライアン様だけを見続けた。
ライアン様はベッドまで歩いて行く…?
話し合いは?僕は八割方ペア解消の話し合いになると思ってた…。
「しないのか?」
「ぇ?…ぁっしますっ」
話し合いじゃなくて…あの…エッチな事だよね?
それは嬉しい…けど…まだ何処か信じられないでいた。
顔も見たことのない同級生の言葉を信じるわけではないが、僕が好かれていないのは事実…。
ペアについて不満を持っていると思う…。
まさか…解消前に最後にやっとくか的なやつだったりする?
そうだったとしても…僕は嬉しい最後の思い出に。
前回のようにいそいそと服を脱ぐも、視線を感じた。
ここにはライアン様しかいないのに…。
ライアン様が僕に興味があるようには思えないが目線を上げれば確りと視線が合った。
「ふぇっ?」
ライアン様に見られてると思うと急激に恥ずかしくなり、脱いだ服で身体を隠せばライアン様が顔を背けた。
「ぃいや」
なんだったんだろう?
僕の事見てた?興味持ってくれたのかな?それとも…解消話をいつ話すか悩んでいただけ?
考え事をしていたら、今度は僕の方がライアン様の脱ぐ姿をチラ見してしまっていた。
綺麗な身体、テレビてしか見たことのない逞しい筋肉に触ってみたくなる。
僕の…シャルマンの身体とは大分違う。
この世界の人は基本的に日本人の平均より十センチは高いし、ライアン様は百九十はあるじゃないかと思う程背が高い。
そんな身体の人の身体に触りたいし…抱きしめてもらいたいと願望が生まれる。
僕がある日突然シャルマンの身体になったように、ある日突然ライアン様の身体になったら…毎日長風呂しちゃいそう。
そう思うと僕って変態なのかもしれない…。
そんなことを考えながらライアン様から視線を外し再び脱ぎ初めた。
エッチの行為で互いに服を脱がせ合うのは恋人同士だからだよね?
僕達は恋人ではないので自分で脱ぎ裸になったらベッドに上がる。
既に裸を見られている関係とはいえ、やはり恥ずかしさは残ってる。
足で自分のモノを隠しながら、ライアン様の事もどこを見ていいのか分からず窓の方を見てしまう。
ゆっくりライアン様が重なり、前回の時はすぐに僕のモノを口に含み…身体…下半身しか求められていなかったのに、視線を感じライアン様を見れば僕の顔をじっと見ていた。
何何何何何何?もしかして最後の見納めとか?
ライアン様の考えが読めなくて困惑してしまう。
僕は今、何を求められてるの?
もしかして、僕にも前回ライアン様がしてくれた事と同じ事をしろって言いたいのかな?
ラ、ライアン様のを…僕が…口で…僕に出来るかな?
妄想しただけで心臓が煩い程ドクンドクンと鳴りだす。
ライアンも裸なので見ようと思えばみることが叶うが…出来なかった。
だけど、僕の正直な気持ちとしては…してみたい。
「………」
なんて言えばいいんだろうか?
その前に緊張し過ぎて声の出し方を忘れてしまったように声が出なかった。
僕がもたもたしている間にライアン様か僕の身体に触れる。
「ぁっ」
胸元にライアン様の唇が触れキスが沢山降ってきた。
それだけで心臓が壊れそうな程の刺激で、気付けば口で呼吸していた。
ライアン様にも聞こえてしまっているんじゃないかと思う程僕の心臓は煩くなった。
前回ライアン様は僕の身体にあまり触らなかったのに…。
上半身はそういう行為に関係ないと言うか、ペアは義務なので僕たちの関係には無意味な行為。
必要なのは下半身の繋がりだけだった。
言葉だけだととても最低なことを言っているが、この世界のペアの授業とは…シャルマンにとってはそういうものだった。
なので、今日のライアン様はどうしたんだろう?
嬉しいけど困惑するし、声…我慢出来なくなっちゃう。
変な声をライアン様に知られてしまい嫌われたくない。
なので、今日も必死にシーツを握りしめ片手は口元を押さえた。
「ひゃっ…んぁんんっんふぅんんっんやっんあん」
胸の突起をペロッと舐められたと思えば口に含まれ吸われる。
エッチ未経験に近い僕には初めての刺激の連続に耐えられず、胸の刺激だけで僕のがムクムクと反応し、無意識に太ももをこ擦り合わせ堪えていた。
胸を口に含み舐められ、たまに噛まれるのがエッチの常識なのか、それともそれがライアン様の癖なのか僕には判断できなかった。
初めての刺激に身体が勝手にビクンと跳ねるもライアン様は僕の反応など気にせず手加減することなく空いている僕の胸を指で摘まみ弄んでいく。
「んっやぁんやぁぁんっんっんぁあん」
シャルマンの身体はこんなにも敏感なのかな?
それとも不慣れな僕だからこんなに反応してしまうのかな?
どっちにしろ、快感を逃がす術を教えて欲しい。
こんなんじゃ今日も最後まで持たないかもしれない。
ライアン様の大きい手が触れたところに神経が集中し、二回経験しても恥ずかしいものは恥ずかしいし、目を瞑って視覚を遮ればよりライアン様の手や舌を意識してしまう。
ねぇ、こういう時どうすれば良いの?
「あっんんんんくぅんんふぅんんはっ」
僕の胸に飽きたのかライアン様の唇がゆっくり移動していき、新たな遊び場を発見していた。臍を舐められるというよりは擽られている。
ねぇ、これって行為の一種なの?それとも遊ばれてるの?分かんないよっ。
それに…きっと僕のが反応しちゃってるのもライアン様は気付いちゃってるよね?
まだ触れられてもいないのにこんなになっちゃってるってバレてるよね?
もぅ、やだぁ恥ずかしすぎる。
期待しないようにしてはいても、どこかで期待している。
ペア解消の話かも知れないのに…それより来ない可能性もある…。
そんなの分かってる、分かってるけど…来て欲しい。
僕はライアン様とのペアを解消したくない。
これからもペアでいて欲しい。
…あの人の所に行かないで。
独りは…淋しい。
捨てないで…。
コンコンコン
き、来た。
ライアン様…だよね?
ゆっくり扉を開け相手を確認すればライアン様がいた。
良かった、あの人の所には行かずに僕のところに来てくれた。
「いいか?」
「ぁっはい」
来てくれたことが嬉しくてライアン様を廊下に立たせたまま招き入れる事を忘れていた。
扉を開けライアン様が僕の部屋に入ってきた。
今までのシャルマンの態度を考えれば部屋に入らずペア解消と宣言されてもおかしくなかった。
今日が最後かもしれないと思うと悲しくなるので考えないように現実から目を反らし、目の前のライアン様だけを見続けた。
ライアン様はベッドまで歩いて行く…?
話し合いは?僕は八割方ペア解消の話し合いになると思ってた…。
「しないのか?」
「ぇ?…ぁっしますっ」
話し合いじゃなくて…あの…エッチな事だよね?
それは嬉しい…けど…まだ何処か信じられないでいた。
顔も見たことのない同級生の言葉を信じるわけではないが、僕が好かれていないのは事実…。
ペアについて不満を持っていると思う…。
まさか…解消前に最後にやっとくか的なやつだったりする?
そうだったとしても…僕は嬉しい最後の思い出に。
前回のようにいそいそと服を脱ぐも、視線を感じた。
ここにはライアン様しかいないのに…。
ライアン様が僕に興味があるようには思えないが目線を上げれば確りと視線が合った。
「ふぇっ?」
ライアン様に見られてると思うと急激に恥ずかしくなり、脱いだ服で身体を隠せばライアン様が顔を背けた。
「ぃいや」
なんだったんだろう?
僕の事見てた?興味持ってくれたのかな?それとも…解消話をいつ話すか悩んでいただけ?
考え事をしていたら、今度は僕の方がライアン様の脱ぐ姿をチラ見してしまっていた。
綺麗な身体、テレビてしか見たことのない逞しい筋肉に触ってみたくなる。
僕の…シャルマンの身体とは大分違う。
この世界の人は基本的に日本人の平均より十センチは高いし、ライアン様は百九十はあるじゃないかと思う程背が高い。
そんな身体の人の身体に触りたいし…抱きしめてもらいたいと願望が生まれる。
僕がある日突然シャルマンの身体になったように、ある日突然ライアン様の身体になったら…毎日長風呂しちゃいそう。
そう思うと僕って変態なのかもしれない…。
そんなことを考えながらライアン様から視線を外し再び脱ぎ初めた。
エッチの行為で互いに服を脱がせ合うのは恋人同士だからだよね?
僕達は恋人ではないので自分で脱ぎ裸になったらベッドに上がる。
既に裸を見られている関係とはいえ、やはり恥ずかしさは残ってる。
足で自分のモノを隠しながら、ライアン様の事もどこを見ていいのか分からず窓の方を見てしまう。
ゆっくりライアン様が重なり、前回の時はすぐに僕のモノを口に含み…身体…下半身しか求められていなかったのに、視線を感じライアン様を見れば僕の顔をじっと見ていた。
何何何何何何?もしかして最後の見納めとか?
ライアン様の考えが読めなくて困惑してしまう。
僕は今、何を求められてるの?
もしかして、僕にも前回ライアン様がしてくれた事と同じ事をしろって言いたいのかな?
ラ、ライアン様のを…僕が…口で…僕に出来るかな?
妄想しただけで心臓が煩い程ドクンドクンと鳴りだす。
ライアンも裸なので見ようと思えばみることが叶うが…出来なかった。
だけど、僕の正直な気持ちとしては…してみたい。
「………」
なんて言えばいいんだろうか?
その前に緊張し過ぎて声の出し方を忘れてしまったように声が出なかった。
僕がもたもたしている間にライアン様か僕の身体に触れる。
「ぁっ」
胸元にライアン様の唇が触れキスが沢山降ってきた。
それだけで心臓が壊れそうな程の刺激で、気付けば口で呼吸していた。
ライアン様にも聞こえてしまっているんじゃないかと思う程僕の心臓は煩くなった。
前回ライアン様は僕の身体にあまり触らなかったのに…。
上半身はそういう行為に関係ないと言うか、ペアは義務なので僕たちの関係には無意味な行為。
必要なのは下半身の繋がりだけだった。
言葉だけだととても最低なことを言っているが、この世界のペアの授業とは…シャルマンにとってはそういうものだった。
なので、今日のライアン様はどうしたんだろう?
嬉しいけど困惑するし、声…我慢出来なくなっちゃう。
変な声をライアン様に知られてしまい嫌われたくない。
なので、今日も必死にシーツを握りしめ片手は口元を押さえた。
「ひゃっ…んぁんんっんふぅんんっんやっんあん」
胸の突起をペロッと舐められたと思えば口に含まれ吸われる。
エッチ未経験に近い僕には初めての刺激の連続に耐えられず、胸の刺激だけで僕のがムクムクと反応し、無意識に太ももをこ擦り合わせ堪えていた。
胸を口に含み舐められ、たまに噛まれるのがエッチの常識なのか、それともそれがライアン様の癖なのか僕には判断できなかった。
初めての刺激に身体が勝手にビクンと跳ねるもライアン様は僕の反応など気にせず手加減することなく空いている僕の胸を指で摘まみ弄んでいく。
「んっやぁんやぁぁんっんっんぁあん」
シャルマンの身体はこんなにも敏感なのかな?
それとも不慣れな僕だからこんなに反応してしまうのかな?
どっちにしろ、快感を逃がす術を教えて欲しい。
こんなんじゃ今日も最後まで持たないかもしれない。
ライアン様の大きい手が触れたところに神経が集中し、二回経験しても恥ずかしいものは恥ずかしいし、目を瞑って視覚を遮ればよりライアン様の手や舌を意識してしまう。
ねぇ、こういう時どうすれば良いの?
「あっんんんんくぅんんふぅんんはっ」
僕の胸に飽きたのかライアン様の唇がゆっくり移動していき、新たな遊び場を発見していた。臍を舐められるというよりは擽られている。
ねぇ、これって行為の一種なの?それとも遊ばれてるの?分かんないよっ。
それに…きっと僕のが反応しちゃってるのもライアン様は気付いちゃってるよね?
まだ触れられてもいないのにこんなになっちゃってるってバレてるよね?
もぅ、やだぁ恥ずかしすぎる。
34
お気に入りに追加
2,864
あなたにおすすめの小説
出戻り聖女はもう泣かない
たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。
男だけど元聖女。
一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。
「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」
出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。
ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。
表紙絵:CK2さま
食事届いたけど配達員のほうを食べました
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか?
そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)
かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。
はい?
自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが?
しかも、男なんですが?
BL初挑戦!
ヌルイです。
王子目線追加しました。
沢山の方に読んでいただき、感謝します!!
6月3日、BL部門日間1位になりました。
ありがとうございます!!!
【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
魔法学園の悪役令息ー替え玉を務めさせていただきます
オカメ颯記
BL
田舎の王国出身のランドルフ・コンラートは、小さいころに自分を養子に出した実家に呼び戻される。行方不明になった兄弟の身代わりとなって、魔道学園に通ってほしいというのだ。
魔法なんて全く使えない抗議したものの、丸め込まれたランドルフはデリン大公家の公子ローレンスとして学園に復学することになる。無口でおとなしいという触れ込みの兄弟は、学園では悪役令息としてわがままにふるまっていた。顔も名前も知らない知人たちに囲まれて、因縁をつけられたり、王族を殴り倒したり。同室の相棒には偽物であることをすぐに看破されてしまうし、どうやって学園生活をおくればいいのか。混乱の中で、何の情報もないまま、王子たちの勢力争いに巻き込まれていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる