風の時代/月の神話 [R 18]

美黎

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生まれた 「私」

足りない もの

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ウトウト と  していた


目を 開けると

上下する 胸

わたしを  抱える 腕 と

静かな 息が 聞こえてくる


寝て いるのだろうか?


男の 腹の上は  カピカピ とした あれ

わたしの 身体にも

なんだか  ざらつく部分 が これ か


取れない ものか と

撫でていた  その ざらざら


その  わたしの動き を 感じたのか

口を開いた 男

どうやら 起きて いたらしい



 「「 もう 一度、する か? 」」


疑問?

 「 お前は  したい のか。 」


 「「 ああ。俺はいつでも。それに。 」」


 「  なんだ? 」


 「「 俺のペニスで上っていない。

 俺はギュウギュウと締め付けられたいのだ。」」


 ふぅん?


確か に?

 欲望に 忠実な  その 訴え


 しかし  分からなくも ない


わたしは  共に  上るものを 

  探して  いたのだから。



しかし。

さっきの  動き を   また?

  無理 じゃない か?



 「でもお前。動けない だろう?」


 すると 男は  少し

 自慢げに  微笑むと

 腕をついて  起き上がった。


 「 は?凄いな?  」


 「「 あれは いい。よく効くくすりだ。」」


「      それは なに より。」


何と 言っていいのか。


しかし 男 は

そのまま わたしを起き上がらせると

脚の上に 座らせた



 「  ほう。 」


 よく   見える。

 その   鳶色の 瞳 が。

 
顔をするりと 撫ぜ

口に ゆびを入れる

それが   合図 で。


自然と近づく  顔と 顔

開いた口は  始めから あの 気持ちいい

 舌を  求めて  伸びていく


  「  ん  ふ  ぅ 」


 ぐっと

差し入れられた 舌

絡み付く  それに  捕まり

搾り取られる  わたしの なにか

それは   なんなのか

  わたしの 一部 か それとも 。



  ふわ  ふわ と  頭 が

してくると   もう  ジワリと

   溢れる   くすり


    きっと。


 この 男の脚の上に  滲んだくすりに

 気が 付いて  いるだろうに。


執拗に  唇を攻める その 動き

背中を摩っていた  手は

  徐々に  前 へ と 誘われる


  「   ん   ん んぅ 」


      「「  ハァ   」」


両の手が  乳房を 優しく包み

  ふわ  ふわと  楽しむ 男

 
  「  んん   んぅ んっ! 」


 触れ  そうで  触れない 乳首

 
もどかしくなるのに  そう 時間は かからない

  「  んん  こ こ  」


 自ら  男の ゆびを  くり くりと

   弄るように  導き


   「  あ! んんっ 」

 びりびり  くる   感覚

   揺れる 腰   無意識に 擦り付ける

    脚の  間


 「んっ  んっ  んっ  んっ! 」


 くりくり  くりくり と

  弄られる   乳首

   絡めとられたまま の  舌

 じゅ

    じゅるっ   ずっっ


  くすり と 同じように

     わたしの 舌を  啜る 男


  「  ん   ん  」


       あ   あ



   もう   下も  啜って  欲し  い



腰は 激しく動いていて

 わたしの 思いは

   解って  いる   はず


  「 んんー!   んっ、 んっ! 」


 ギシ  ギシ  ギシ  ギシ  ギシ

 くりくり くりくり   くりくり  くりくり

 
 パッと  片方の手が  離れ

    スッと  擦られている クリトリスと

  脚の間に   入  っ  た


 「  んああ!  んんっ! 」


  くりくり  今度は クリトリス

   
ぐっと  腰を 浮かされ

  唇は  乳首 へ

  舌と  ゆび で  愛撫される 乳首

  くりくり 弄られる  クリトリス


 そ   の


  下 の  ゆび が。


 ず  ぶ り     と


    わたしの中に  入り

  他の指が  クリトリス に 触れるように

 出し  入れ  される ゆび


  「  ああ!  んっ、あっ ああ!」


 「  だ、   ねぇ? んんっ  」


  「  ペニ ス  は?  はうっん! 」


クチュ クチュ クチュ クチュ

  
   挟まれるように  刺激 される


   ヴァギナ  と  クリトリス が

 もう   やま に

    足を  かけて いて。



待って

保たない

ここで やま 越えて

また  ペニス?

無理  待って


  「  んん!  ふぅっ!  」


 力を  振り絞り

 ゆびを  抜き  男の頭を  抱えた


 「 はぁ  はぁ  はぁ 」


 少し 息を  整えて。

わたしは  見つけて いた

  その  わたしの 腰の下で

  
   隆々と  立ち上がって いる

   ペニス を。



 そっと 頭を離し

鳶色の瞳を 確認する


 「 いい か? 」 「「 いいよ。」」


声に  出してはいない

しかし。

わたしたち は。

 
  その  意思の疎通 は できるようになっていた



 そのまま 腰を   下ろそうと。

 ゆっくり 下がったわたし

 
しかし

 「「  待て。  」」


 コロリと  ベッドに 転がされ

 男が  初  め  て。


 わたしの うえ に  覆い被さって きた


  
     不思議な  感覚



       謎の  包まれる 感覚と

    少しの  不安


 しかし  男 は。

 そのまま わたしの 上を

   順に  なぞり

   食べ  始めて  いった。


 

そう

上から 順に  な。
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