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帰るべき 場所
しおりを挟む俺は わかっていた。
この 問題 が
すぐに解決する ものでは ない こと
俺が
この 心地よい 空間で
いくら ぐるぐるしようとも
今は 解決しないで あろう こと
だって 多分。
「俺が 世界を変えることは できない」
それなら ば
「俺は 今 できることを やるしかない」
即ち そういうこと である。
ぶっちゃけ
どうしていいか
分からない から
君の顔が 見たかったの かも しれない
「僕」が
傷 つけた 君
俺 と 「僕」は 違ったけれど
「同じ」でも あって
それは 幸 で あり 不幸
どちらなのかは 分からない
ただ 「僕」は 俺でもあるから
わかるんだけど
「僕」は 「僕」なりに
君を 愛して いて
ただ それ は
少し 間違った 愛だったんだ
そうして 「僕」は
巡り 廻って 俺になり
君に 拾われたんだけど
それが 君に とって
良かった のか 良く なかったのか
「僕」 を
思い出して
辛くは ならないのか とか
俺ではなく 「僕」を求めているのか とか
まあ
色々
思わなくも ない
少し 複雑 ヨネ
でもさ。
俺 前に 森で見た
「僕」に 嫉妬してたり
なにやら
カラス とか に 餅焼いたりとか
してた けど
俺
ココロ 入れ替える わ。
うん。
だって。
解っちゃったんだ
君が 俺を
ずっと 待ってた こと
未だ 君を幸せにできる
「僕」に なったのかは
わからないけれど
でも
なに よりも
俺が
やらなきゃならない こと
やるべき こと
やりたい こと
それ は 君の 側に いること で。
わからないなら
わからないなりに
考え 君と話し 少しずつ
わかり合う こと
それ ただ ひとつ で。
だから 俺は。
とりあえず 立ち上がり
再び 一礼して
その場を 後に する。
うん?
これ どーやって
帰んの??
そうして俺は
ぼんやりとした 空 を
見上げ 言う
「ごめんな、窓。俺、帰るよ。」
「いい、か?」
「でも。俺にできることは
やっぱり 毎日 一緒に笑って
一緒に「僕」を待って
一緒にあの種を待って
あの子の 澱を 取り除き
ずっと 一緒に。」
「できるだけ、一緒にいることなんだ。」
なあ
窓よ。
そう だろう?
「「「 ふん 」」」
その 微妙な声と共に
再び
空間 は
ね
じ
れ
俺は
な
に
も
見えなく
なった。
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